能登半島地震【第14報】

皆様
清野です。お疲れ様です。
現在穴水町で活動している吉田さん(京都大学防災研究所社会防災研究部門所属:博士後期課程)より昨日の活動状況について報告が届きました。(2007.4.3現在)
■活動状況
・情報共有に関して、これまでは区長さんの許可を得た上でのチラシの配布というのが主な情報伝達手段だったが、迅速性も考慮し、町内放送や防災無線を中心に情報を伝達することが決定。しかし、住民からは放送が聞き取りにくいという声も聞かれ,重要な放送を実施する前には工夫が必要。4月4日には、防災無線により、VCの延期の決定を連絡する。
・避難所廻りについて、民生委員さんにより安定して行われるようになった。個別の細かいニーズが増えてきている。
・民生委員さんが聞き取りをしてきた住民の声をまとめ、ミーティングでの報告という一連の作業を実施する人が必要。これまでは私が行っていたが、今後は、外から来た社会福祉協議会の職員が担当する。


・民生委員さんの中で詩吟をしている方がおられ、詩吟の会を避難所で開催すること検討中。また、穴水町には、踊りや軽い運動などを行う様々な会もあることがわかり、うまく連携しながら今後、避難所生活を送る方々のレクリエーションを実施できれば望ましい。(カラオケ等の実施ができればとの声も)
・町内や避難所からの要望の吸上げ、VCで対応可能・不可能な問題の仕分け、不可能な問題に対しては役場の担当者による役場各課への連絡、という一連の流れを確立しつつある。
■声かけ隊の活動
声かけ隊のメンバーで、ミーティングを実施。4月1日縲鰀3日までの活動で拾った在宅の被災者の方々の声をまとめ、メンバー内で共有した。
1.住宅の専門的な調査の要望
2.制度上の問題(事務手続きの簡易化、詳細説明の要望、赤・黄・緑紙に対する不満とその理解不足,補助金助成の期限、罹災証明発行の期限)
3.隣の住宅が自分の住宅に倒れてきそう。何とかならないか?
4.肉体的、精神的な疲労の蓄積、睡眠不足の訴えとその対策(マッサージ、足湯他)
5.将来に対する不安(建て直す価値があるのか。お金も収入もない。)
6.ゴミに関して(ごみ処理の延期、粗大ゴミの回収サービス)
7.風呂に関して(水圧低い、送迎依頼)
8.役場の復旧支援策(義援金の使い道)
9.業者に関して(信頼性の問題、順番待ち)
10.ボランティアセンターの役割の不明瞭さ
1.住宅の専門的な調査の要望に関しては、木耐協を含めた茶話会等を実施してはどうかという方向性で決定。
2. 制度上の問題(事務手続きの簡易化、詳細説明の要望、赤・黄・緑紙に対する不満とその理解不足、補助金助成の期限,罹災証明発行の期限)に関しては、行政の対応をみながら適宜対応。
残りの問題に対しても、役場の担当者が対応可能な各課に対して連絡をしていただくことで了解を得る。
以上