能登半島地震【第24報】

皆様
栗田です。お疲れ様です。浦野より穴水町災害対策ボランティア現地本部での活動状況について報告が届きましたのでお知らせいたします。(2007.4.20現在)
また、本日より当方の新人スタッフ松田曜子が浦野との引継ぎで現地入りしました(24日までの予定)。初めての派遣でかなり緊張しております。どうか皆さまのからの叱咤激励・アドバイスのメールなどをいただき、育てていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
○本日の活動
■仮設住宅応援プロジェクト 第2回会議
・日時:4月20(金)10:30縲鰀12:00
・場所:ボランティア活動ルーム
・参加者:松田(ボランティア連絡協議会会長)・落合(フィッシングクラブ穴水釣楽会)・山崎(地元ボランティア)・高野、武野、高田(グループ325)・滝井(教育相談室「あした塾」)・橋本、山田(穴水町社会福祉協議会)・長瀬(石川県社会福祉協議会)・今里(県外ボランティア)・浦野
〔仮設入居までのスケジュール 2007.4.20現在〕
・仮設入所募集締め切り:4月20日(金)〔担当:行政〕
・仮設住宅応援プロジェクト第3回会議:4月23日(月)〔担当:社協〕
・仮設入所者内定通知発行:4月23日(月)〔担当:行政〕
・新生活応援パック募集:4月23日(月)縲鰀28日(土)〔担当:社協+ボラ連〕
・ボラ連仮設住宅入所説明会:4月26日(木)〔担当:行政+ボラ連〕
・引越しボランティアニーズ受付開始:4月26日(木)縲鰀29日(日)〔担当:社協〕
・引越しボランティアニーズ調査:4月27日(木)縲鰀29日(日)〔担当:社協+ボラ連〕
・荷造りボランティア:4月27日(金)縲鰀30日(木)〔ボラ連〕
・新生活応援パックパック作業:4月30日(月)〔ボラ連〕
・ニーズとボランティア調整実施日の連絡:4月30日(月)〔社協〕
・引越し作業:5月1日(火)縲鰀6日(日)〔社協+ボラ連〕
〔応援内容について〕
○新生活応援パック
・内容:カレンダー、タオル、バスタオル、石鹸、BOXティッシュ、トイレットペーパー、つめきり、みみかき、お茶(スポーツドリンク)
・呼びかけ対象者:ボラ連を中心
・呼びかけ方法:ボラ連を対象にチラシにて配布
・目的:穴水町みんなで応援してますよ!という気持ちを応援品に乗せて届けることを目的とする。
・用意するもの:配布用チラシ、保管用の箱、パッキング用の袋
・受付場所:ボランティアセンター
・保管場所:資機材倉庫


○仮設入所説明会
・4月26日(木)第1回10:00縲鰀12:00・第2回13:00縲鰀15:00開催
・新潟県中越地震での仮設住宅入居経験者(川口町「いきいき田麦山」の皆様)も応援団として参加されます。終了後、個別相談会を実施
・用意するもの:引越しボランティアニーズ依頼表、仮設の地図、仮設の様子が分かる写真、看板、お茶、おかし
○引越しボランティアニーズ調査
・作業内容:引越しボランティアニーズ依頼表の回収のための個別訪問
・1日15件訪問を目標。入所予定の45世帯すべてを訪問する。
・最低1日2人×2チームで4人体制(多ければもっとよい)
・ボラ連を応援する外部ボランティアも必要か?
・搬出するものには赤いテープを貼り、目印をつけてもらう。
・用意するもの:調査シート、赤色テープ(搬出時の目印用)
○引越し荷造り応援隊
・目的:自分では荷造りが難しい人のサポート
・仕事内容:梱包・室内の掃除・赤色テープ貼り
・中心はボラ連だが、外部ボランティアの応援も必要か?
・用意するもの:ダンボール、新聞紙、ガムテープ、バケツ、雑巾、カッター、ちりとり、ほうき、軍手、バケツ、ゴミ袋、など
○引越しボランティア募集
・ロータリークラブ、ライオンズクラブ、行政に新たに声かけ
・車両確保の確認
・用意するもの:募集用チラシ
○引越し当日
・ボランティア活動用資機材の調達(軍手、事前準備セット、タオル、お茶、ゴミ袋など)
・ボランティア集合場所の確保(テントの用意?)
・当日のボランティア活動の手順の作成
・ボランティア派遣シートの作成
・地元ボランティアの確保
★行政へ確認
・行政の持っている車両→無し
・ボランティア派遣のお願い→募集のチラシを回覧してもらう
・入所者リストの提供
・仮設の図面・地図
・ライフラインに関するトラブル発生時の連絡先リスト
・困った時の相談窓口の電話番号
※23日(月)に行政担当者と調整予定。
■避難所訪問ボランティア(本日活動日)
・以前から避難所の部屋に引きこもりぎみの20代の男性がいた。地元のボランティアの方も「どのように声をかけたらよいか分からない」と接し方に戸惑っていた面があったが、県外ボランティアによる働きかけにより、外出してキャッチボールをしたり、笑顔を見せるようになった。21日(土)にキャッスル真名井で行われるイベントのお茶出しや設営ボランティアに誘ったところ、「やってみる」ということで承諾が得られた。今後も少しずつ活動の場を作っていけるよう、無理なく働きかけていきたい。
・外出支援ボランティアとして、本日は1名の方を訪問ボランティア付き添いのもとに、自宅までお連れした。近所の友達と久しぶりに再会したり、家でほっと一息ついてお茶を飲んだり、山菜を積んだりとゆったりと時間を過ごされ、喜んでもらえたようでよかったとボランティアもコメントしていた。
■仮設住宅について
・本日ボラ連会長と共に建設中の仮設の視察に行った。
・仮設の形態は世帯によってことなり、穴水の場合は45戸全ての仮設が一箇所に設置される。
・談話室が設置は決定。現在32帖ほどの集会場の建設も検討されている。
・バス・トイレはセパレート。
・調理器具等は全てオール電化。
・トイレ、玄関に手すり有り。
・収納スペースは一箇所。2部屋タイプの場合は幅180cm程度の2段の間仕切りがついた押入れ有り。
〔心配なこと〕
・風呂場の風呂桶の高さ(またぐ際の転倒の恐れ)
・防音対策
・暑さ、寒さ対策
・スーパーまでが遠い(徒歩10分以上かかる) など。
■活動している地元ボランティアの声
昨日に引き続き、北国新聞に掲載された穴水町ボランティア連絡協議会会長の松田さんの手記をご紹介します。
【4月16日掲載:子どもの笑顔取り戻したい】
能登半島で、子どもたちのショックは大きかったと思う。避難所では幼い孫を抱いている方も大勢いた。余震のたびにしがみついて泣いたという。先日、わが町では、小学校の体育館が半壊したため、隣の海洋センターを間借りして入学式が行われた。顔見知りの若いお母さんは、家が半壊し、二十キロ離れたところで仮住まいしている。地震当日、二人の幼い子の居場所を見失い、大声で叫ぶと、二人はこたつにもぐり込み、顔だけ出していたという。日ごろから地震の時は机の下かこたつにもぐるのが良いと教えていたのが功を奏したと笑顔で話してくれた。私は、ぴかぴかの一年生をはじめ、低学年が通う学童保育のお手伝いをしている。心のケアの必要性を実感している。笑顔を早く取り戻すための努力は欠かせない。友達と楽しく遊ばせ、力強く抱きしめてやることが本来の笑顔復活の早道と考える。戻りかけた笑顔が何よりの励みとなっている。