能登半島地震【第33報】

皆様
浦野です。お疲れ様です。5日より穴水入りをしたRSY松田より現地報告が届きましたので、お知らせします。(2007.5.5現在)
本日お昼過ぎに穴水町に入りました。今日は仮設住宅で午後3時から「足湯とお茶会」が開かれました。その様子を中心に報告します。
■引越し
本日の引越しボランティアニーズは、荷物の運び込み1件。生協のボランティアの方と局長が対応。明日6日で、全世帯の入居が完了するとのこと。
■足湯とお茶会
仮設住宅の談話室で、足湯が3日間にわたり開かれ、今日はその初日となりました。3日間の予定は次のとおりです。
5日 午後3時縲鰀4時半 中越・KOBE足湯隊
6日 午前10時縲鰀12時 中越・KOBE足湯隊
7日 午後6時半縲怐@  高野山足湯隊
※高野山足湯隊は9日までとお知らせしていましたが、7日のみと変更になりました。


○今日の様子
今日は一日お天気もよく、仮設の敷地内の人の往来も多めでした。足湯の会場となった談話室も住民の方、足湯隊、地元ボランティアで大賑わいとなりました。4時半までのところを5時くらいまで開け、6名の足湯隊、約5名のウェイトレス(?)(地元ボランティアの方)で25名の方にお茶、コーヒーの振る舞いとおしゃべり、足湯が行われました。
25名のうちほとんどが仮設の入居者であったことを考えると、たいへんな人気だったと言えます。
○印象的だったこと、足湯に来られた方の声
・談話室の手前をお茶会テーブル、奥を足湯のスペースとし、足湯の待合時間にお茶を飲んでいただきました。これによって待ち時間が退屈にならず、むしろ楽しいものになりました。この順番が好評だったので、地元ボランティアさんらが、今日だけの開催を予定していたお茶会を明日も開く事に決めました。
・今日からという開催のタイミングがよかったようです。入居から数日がたち、自分の家の中しか見えていなかったのが、ようやく少しずつ「仮設住宅」という環境にも向いてきたのが今日だったようです。談話室で入居者さんが他の入居者さんや地元ボランティアさんと久しぶりに再会し、「どの建物に入ったの?」「今までどこにいたの?」と情報交換する姿が多く見られました。
・足湯をされた方の中では、「明日も来るよ」との声が多く聞かれました。足湯のとりこになる方が多かったようです。足湯中の会話は、ご自分の事をお話されることのほかに、足湯隊の学生さんのことについて「どこから来たの?」「どうして来たの?」「神戸の地震の時はどうだった?」と質問されている姿が目立ちました。被災された方が、経験者の話を求めたくなる心理はまだまだ強いようです。
・以前と繰り返しになりますが、地元ボランティアさんの力は偉大です。会長さんは談話室に入ってこられた方ほとんどの名前を把握しておられますし、コーヒーを出していた女性の方々の振る舞いは、「ボランティア」なんて仰々しいものではなく、ご近所づきあいの延長線上であるように見えました。
・お茶会中の会話で、仮設の建物の「A棟」「B棟」という区別が分かりにくい。花や動物の名前などで区別すれば誰がどこに住んでいるか覚えやすい、という声が聞かれました。
(オマケ)○足湯体験レポ
足湯が始まる前に、足湯隊のリーダーが初心者にレクチャーする時間があり、私は実験台という名目で足湯をしていただきました。
 足を湯につけながら手をマッサージしてもらうのが想像以上に気持ちよかったです。短い時間で気持ちよくなっていただけるようによく工夫されていると思いました。
 また、男性には女性の、女性には男性の学生さんが足湯をするというのも面白い工夫でした。異性に手をもんでもらう、というちょっとしたドキドキ体験によって口が滑らかになり、いろいろとお話したくなるのではないかと思いました。
とにかく、足湯をされながら黙っている方は皆無であるというのが一番の驚きでした。