新潟県中越沖地震[第7報]

浦野です。
本日名古屋に戻りました。
昨日の柏崎での活動とあわせてご報告致します。
1.7月21日(土)柏崎市に関する報告
>>浦野の動き
・柏崎市障害者レスパイト支援NPO「トライ・ネット」訪問
>>日常の活動
・重症心身、自閉症などの障害者約60名が登録。日常は、ヘルパー派遣、デイサービス、ショートステイなどを行っている。利用者、職員の安否確認は2日目に完了。
>>利用者の状況
・利用者の中には、避難所生活をしている方や、家の外で車で家族一緒に生活している方もいる。
施設の建物の被害は軽度だったため、避難所としての受け入れ可能であることを伝えるも、施設のマンパワー不足を気にして「迷惑はかけられない」と気兼ねする家族もいる。
また、当事者本人が家の方が落ち着くケースや親が本人と離れたくないというケースもある。
・電気、水道(一部)は開通。ガス、下水は不通。
・入浴は、特浴のある近隣の福祉関連施設が22日より使用可能となる情報あり。送迎サービスを行えば使用できる人もいるが、トライ・ネットの浴槽自体は被害を受けていないため、湯の確保さえできれば、使用可能となる。利用者のとっては使い慣れた施設の方が安心して使用できるだろう。
日本財団より入浴サービスカーを提供してもらうことが決定。月曜日に準備が整う。
・在宅で生活する障害者についても、お湯さえ確保できれば家で入浴ができるため、入浴カーの在宅への派遣も検討。同時に在宅へのマンパワー派遣も検討する。
>>柏崎市の要援護者対応
・要援護者対応の避難所として、旅館やホテルも開放されているようだが、場所が市外ということで、まず利用しようという障害者世帯は少ないだろう。(当事者の親の話)
・福祉避難所スペースも一部では開設されているようだが、障害者の姿はあまり見られない。
・家屋被害があるため、在宅での生活が困難な方に対しての居住場所の確保が大きな課題。村井案のように、自宅の庭などにテントやプレハブを設置して生活できる環境等を整える必要があると感じた。
>>トライ・ネットの支援体制
・NPO法人全国地域生活支援ネットワークの新潟県支部のコーディネートのもと、県内のネットワークの中で障害者生活支援の専門員をローテーションを組んで派遣する体制が整いつつある。
・課題としては、全体的なマンパワー不足解消のため、災害ボランティアセンターより2日縲鰀3日以上活動可能なボランティアを継続的に派遣して欲しいという希望あり。
施設対応者は、職員の指導のもとボランティアが対応し、在宅への派遣は外部の専門員が対応するという体制を整える予定。
[浦野の対応]
・施設の被害や、外部からの支援者(コーディネーター)の人件費等の経済支援について、「NPO法人ゆめ風基金」を紹介した。
・柏崎市ボランティアセンターへ定期的なボランティア派遣についての要請をつないだ。
・施設が業務多忙のため、災害ボランティアセンターより、1日1回施設のニーズ吸収のための人員派遣を依頼した。
・今のところ県内のネットワークで人的対応は可能ということだが、県外からの支援が必要となった場合は協力していくことで合意した。
○曹洞宗関係者による行茶から拾われた被災者の様子
※情報共有のため、柏崎市災害ボランティアセンターの許可を頂き掲載。
※7月22日代表米沢氏報告より抜粋。
◎被災者の声(2日間の行茶で直接聞いた事)
・自衛隊の風呂提供等、お風呂の案内が広域放送であるが、聞き逃すと分からない。
⇒紙面での案内や拡大した掲示文が必要(施設スタッフ・VCに報告済)
暑い事もあり、動くのが面倒で、家の片付けや風呂に行きたがらない人も。
・風呂に入ってないので、下着が欲しいの声も。
・あせもがひどくなり、とびひの子供(3歳)がいたが、7歳の兄にもうつっていて、
避難所に出入り。他の子への感染が心配。
・透析患者(週2回)が避難所に普通にいた。医療スタッフが知らない。
⇒医療スタッフはいるが、常駐ではなく巡回制で目が行き届いていない。
2件とも医療スタッフ・施設スタッフに直接伝え、VCにも報告書で連絡済。
・VCのチラシは避難所に届いているが、存在を知らない方が多数いた。
⇒貼っただけ、置いただけでは周知徹底出来ない。
来週は行茶時に配布&説明し、可能ならばニーズ聞取り。
・平常より地元の見守り活動に熱心な方がいた避難所では、
避難している中学生が胸に名前入りガムテープを貼り、臨時施設ボラとして活動。
弁当・おにぎりの運搬や片付け、午後のラジオ体操のデモ等、積極的に子供達と関わり、参画させ、避難所全体の雰囲気も明るく元気。


2.7月22日(日)刈羽村災害ボランティアセンターの報告
・浦野は本日で一旦名古屋に戻り、松田を引き続き刈羽村に派遣。
・災害ボランティアセンターの全体の動きについては、後日松田より詳細レポートあ
り。このメールでは、浦野の関わった部分のみ報告させて頂きます。
○被災者の声を拾う
・本日より「避難所のつぶやきカード」を作成。
・カードから拾われた声を①高齢者に関すること②子どもに関すること③子どもの親に関することの3項目に整理し、ボランティア対応と災害対策本部との調整が必要なものに整理し、具体的な対応策を効率的に実施していく予定。
○障害者への対応
>>無認可障害者施設A
・障害者の把握が遅れがちであったが、在宅者への訪問活動の中から、刈羽村内に2つの民間障害者施設が被災していることが判明。そのうち知的・精神障害(または重複)の障害の4名が入所しているグループホームを訪問した。
・前回の新潟県中越地震では全壊判定を受けたため、修繕。そこへこの度の地震。壁の亀裂、基礎の亀裂、液状化による砂の噴出、入り口扉の破損等の被害がみられ、黄色判定であった。
・仮設トイレが屋外にあるため排泄が大変、洗濯機が全自動のため、水道が使えず洗濯ができない、食事が避難所まで取りにいけない、入浴ができないというニーズがあった。食事については、管理者の夫婦やご近所でギリギリで対応しているも、人的支援が欲しいという要望あり。
・生活指導員がいるも、刈羽村外より勤務しているため、水や食料の確保等生活に関する情報がほとんどつかめていない。
・施設の財源は、畑でつくった野菜の販売やアルミ缶収集でまかなっているも、8月5日の収穫祭が中止になりそうなので、収入源が激減することが大きな不安。
[災害ボランティアセンターでの対応]
・施設の建物被害については、浦野よりNPO法人ゆめ風基金を紹介。
・本日ポータブルトイレ、洗濯機を搬入。(近くに川があるため、利用者が生活用水を自分で汲みにいけるため、洗濯可能。電気も使用可能。)
・指導員への情報提供。
・食事は昼と夜に施設まで直接配達。夜に翌朝分もプラスして配達する体制を整える。
・経済支援の一環として、センターで行う炊き出しの材料として実施団体に購入してもらったり、センターにてボランティアさんに販売したり、新潟県内で販売協力してくれる団体を探すなどを検討中。
[その他]
刈羽村内には、他にも民間の障害者支援団体が1施設、親の会が1グループあるため、地元社協が担当窓口となり、被害状況の確認や対応の段取りを整えていく。
○5日間の活動を終えて
[今後必要と思われる支援]
・住宅再建に関する相談会
・仮設住宅の入居説明会・引越しの支援
・子どものケアができる専門員の派遣
・子どもの親のケアができる専門員の派遣
・在宅要援護者への福祉サービス専門員の派遣
・地元の方々を巻き込んだ復興支援の体制づくり
これらの情報を元にして、明日以降、より具体的に今後の活動の展開を考えていきたいと思います。