5月22日、グループ325の節目をともに

2007年3月25日、能登半島地震が起きました。
「能登半島地震の概要」
・2007年3月25日、9時42分発生
・震源:能登半島沖11キロメートル
・規模:マグ二チュード6.9
・震度:6強 七尾市・輪島市・穴水町
・死者:1名
・軽症者:336名
・全壊家屋:580棟
・半壊家屋:1063棟
・一部損壊:9288棟
RSY代表理事栗田、事務局長浦野、スタッフ柚原は22日の夜に、地震当時からずっと被災者側に寄り添い続けてこられた地元のボランティアグループ「グループ325」のみなさんが、今年で2年間にわたる活動を終了されました。
「グループ325」の名前は、震災日の3月25日を忘れないために付けられました。会員は5人、地震が起きてから、穴水町の社会福祉協議会を通して集まったメンバーが、災害当時から、各避難所及び、仮設入居者の所へ足を運び、一軒、一軒、一人ひとりの話を聞いて回られました。
自分達(5人)で対応出来る事はやる、何事も自然体で行う。グループ325の皆さんは2年間、この気持ちをずっと持ち続け、大事にして活動をされてきました。活動当初から仮設住宅に住んでいる最後のひとりの方が出られるまで活動を継続することを目標にしていらっしゃいました。すべての方が4月末に自宅や復興住宅に移られたのを見届け、活動は終了となりました。
18時00ころから行われた集いは、今までのグループ325の活動についての思いや、今の気持ちなどお聞かせいただく機会となりました。また仮設を出られた方がまた新しい環境に身をおかれることになると考えると、生活のペースをつかむまでの見守りやサポートが必要な方も出てこられるとの話もありました。
グループ325の活動の終了報告は残念な気持ちと、当初の目的であった2年間の活動をやり遂げられたことへの、尊敬の気持ちを抱いております。
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グループ325のみなさんがグループ思いをつづった詩を掲載させていただきたいと思います。
「翼のきらめきに」
春が来て、寒い国へ帰る鳥たちがいる。
わざわざ寒い所へいくことが
幸せなのだと納得がいきにくい。
それで、「来年も来いよ」と声を掛ける。
口に出さないまでも、
季節の鳥に
「姿が無理なら、せめて声を聞かせて」と
少年の時から願いを繰り返す。
鳥たちは素知らぬ顔で空を飛んでいるようだが、
去年とは違う相棒や、辛うじて生き延びた幼鳥と一緒に
やってくる。
この繰り返しが、日常だった私達。
私達の出会いは、この安住を引き裂く地震によって始まった。
そうでなかったら、こんな風変わりな出会いが
あったろうか。……、ありがとう。
有形無形の宝を抱いた
「談話室」の風変わりな出会い。
今、希う。
朝の光を受けた、翼のきらめきに
悲しさや、苦しさや、
辛さの絶望をくぐり抜けた
新たな生活の始まりを。
09.4.20 グループ325 
今回参加させて頂いての感想を述べさせていただきます。
私は、今まで地域にあまり目を向けていませんでした。何かあったら自分の身は自分で守ればいいという考えでした。しかし、今回参加させていただいたことで、自分がこんな考え方をしていたことがすごく恥ずかしくなりました。
グループ325のみなさんの活動は、地域に寄り添い、一人ひとりに目を向けられていらっしゃいます。
一緒にお食事をともにさせていただき、グループ325の活動や、活動に対する思い、当時のお話を聞かせていただき、こういう場にいさせていただいたことに本当に感謝いたします。
グループ325のみなさんが、おっしゃっていたことが、「こころ」「愛」。この言葉の大切さを教えて頂きました。みなさんに直接お会いし、お話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。