dcセントラルキッチン その2

前回は活動に参加するので精いっぱいで、写真を撮る余裕がなかったため、今回は写真付きでもう少し詳しく活動内容を紹介したいと思います。
先週は風邪のために行けませんでしたが、11月27日(土)の活動では、前回を上回る約50人の参加がありました。主な顔ぶれは小学生から中学生とみられる子どもたち。朝9時にミーティングルームに集まり、オリエンテーションが始まるのを待ちます。「準備はいいかい?」というコーディネーターの言葉に「Yes!!」と元気に答える子どもたち。
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今回のオリエンテーションでは、特に包丁の扱い方を入念にやっていました。
厨房は人が大勢入ると狭く、危険なものも一杯あります。子どもたちが多いということもあり、安全対策にはかなり気を使っていたようでした。
包丁を人に向けないこと、持ったまま絶対に移動しないことなどを、ジェスチャーを加えながら丁寧に説明していきます。
そしてコーディネーターの「Let’s go!」の言葉を合図に一斉に厨房へ移動します。
今回の仕事は1.シリアルを小袋煮詰める2.野菜や肉をカッティングする3.大なべでスープを作る4.サンドイッチを作る、というように大きく4つのパートに分かれていました。
小さな子どもは袋詰め、大人や中学生などは野菜のカッティングというように、年齢に応じてできる役割が上手い具合に振り分けられていきます。
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そんな中、腕にギブスをはめた小学生の男の子の姿がありました。
最近のギブスはカラフルで、彼の赤いギブスには、おそらく友達のものと思われる文字がぎっしり書かれていました。ギブスに一言書きこむという文化は日米共通だなぁとほほえましくみていると、彼はほうきとちりとりを持って、足元におちた野菜くずなどを、ささっときれいにしてくれました。
その様子を見て、それぞれの状況に合わせて活動に参加できる環境を上手に作っているなぁと感心しました。私の周りにはふざける子どもはほとんどなく、みんな楽しそうに最後まで自分の仕事をやっています。だいたいブレイクタイムを挟んで2時間の活動ですが、飽きずに取り組めていました。
私はミディアムレアに焼かれたビーフを一口サイズにカットしたり、ジャガイモの皮をむいたり、パンとチーズとハムでサンドウィッチを作ったりと、いくつかの仕事を転々をやらせてもらいました。しかし、本当にすごい量の食材が集まってくるものです。普段レストランやホテルに卸されている食材なだけに、品質や鮮度も悪くありません。実際この大量の食材を目の当たりにし、セントラルキッチンのような団体が無かったら、そのほとんどが廃棄処分になっていたかと思うと、「食のリサイクル」という発想の有効性に改めて感心しました。