新燃岳噴火災害について[第42報]

皆様
RSY事務局藤田です。
3月15日(火)の報告をさせていただきます。
天候は時折晴れ間は見えるものの、空は依然曇り。
高原の方に聞くと、2日ほど前から暖かさを感じるとのこと。
今日は、3名のボランティアさん(それぞれ東京、宮崎市内、大阪からお越し。)と一緒に活動をさせていただいた。
役場のお昼休憩に足湯をさせていただけることになった。
足湯を体験された役場の職員さんや、確定申告でお越しになっていた町民の方からは、「一昨日の噴火では、これまでで一番高い4000メートルの高さの噴煙だったが、音がならないため、しばらく気付かなかった。」、「家で戸が閉まる音や、道路でトラックが通る音を聞く度、噴火ではないかと構えてしまう。」、「噴火し続けている限り、安心はできない。」などという声を聞いた。
午後からは出張足湯セットを車に積み、3軒のお宅を訪問した。うち2軒は不在であったが、牛舎の屋根・樋・周辺の地面の灰除去が済んでいないお宅の状況を見せていただいた。屋根や地面には数cmの灰が積もっており、雨の影響で固まりつつあった。屋根の徐灰は息子さんにやってもらうとのことであったが、地面に積もる灰だけでもどかしたいとのことであったため、時間の都合上後日改めて訪問する旨伝えた。せめて足湯だけでもとお誘いすると、ご夫婦(70代)で体験してくださった。このご夫婦は噴火の影響で牛を手放す決断をされたそう。「噴火直後は周辺の木々が一面灰色になった。」、「作業をしようにも腕が痛くて上がらない。」、「今思うと牛を手放さなければよかったとも思う。」との声。牛舎には愛情込めて育てた牛はもう居ないが、ご夫婦にとって大切な場所にはかわりない。少しでも心配事が軽減され、気持ちが晴れるように取り組みたいと思う。
どこの場所でも耳にするのは、東北地方太平洋沖地震による被災者への想い。「地震の被害に遭われた方々の事を思うと、こちらは自分たちで頑張らないと。」とお思いだ。しかし、噴火による被害で大変な状況に変わりはない。どうかその思いが、ご自身を無理に追い詰める方向につながらないように伝えたい。
明日の午前は、地元NPO高原ハートムさんからのご紹介で、足湯を行う予定である。
宮崎から東北へ、支援の輪~「野菜サポーター」にご協力ください!
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