新燃岳噴火災害について[第44報]

皆様
RSY事務局藤田です。
3月17日(木)の報告をさせていただきます。
昨日に比べると少し気温も上がったように感じられるが、依然強風で道路上の灰が舞い、時々口の中がじゃりじゃりする感覚がある。
午前は、一昨日・昨日と訪問した牛舎周辺の徐灰作業の続きを行った。
昨日・今日の作業で除去した灰は、スーパーの袋100個分をゆうに超えた。
徐灰作業には、人数・時間・体力が必要だ。1月26日の噴火からもうすぐ2カ月経過するが、新燃岳の麓に住む方々は一体何度この作業を繰り返したのだろう。そして土石流・火砕流の恐怖におびえながら、これから何度の作業と苦痛を強いられるのか。やはりボランティアは必要だ。是非新燃岳噴火災害被災地にも関心を持っていただきたい。
午後からは、野菜サポーターの一環で、集められた大根の洗浄を行った。
参加したボランティアさんは、地震の被災地のみなさんに少しでも元気になってもらいたいと、一つ一つ丁寧に手洗いをされた。
その後、気になっていたお宅を一軒訪問をさせていただいた。
お住まいなのは、70代のご婦人お一人。部屋の中は毎日掃くなどの掃除はしているものの、すぐに机の上などがザラザラと粉っぽくなってしまうとのこと。しかし、次の連休には息子さんが来てくださり、掃除などを行う予定とのこと。
様々な話をしてくださったが、途中地域の人間関係に悩み、「自殺を考えた。」と涙を流された。私たちのようなよそ者にだからこそ言えることだと思う。最後には、「誰かに話を聴いてほしかった。ここ(喉)までつまっていた思いが、ここ(おなかのあたり)までにおさまった。」と仰った。
様々な原因があることと思うが、直接的ではないにしても、噴火によるストレスが積み重なっていると感じる。
降灰によって、より引きこもりがちになっている方々のお話を聴いてくださる方も必要だと思う。徐灰には自信がないという方も、話を聴くという関わり方もあるように思う。
この方については、傾聴ボランティアや自死対策をされている地元NPOのたかはるハートムさんにつなぐつもりだ。
宮崎から東北へ、支援の輪~「野菜サポーター」にご協力ください!
http://shinmoedake.seesaa.net/
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。