新燃岳噴火災害について[第52報]

皆様
RSY事務局加藤です。
3月26日(土)の活動報告をさせていただきます。
澄み切った青空の一日となった今日は、新燃岳から白く噴煙が出ているのがくっきりと見えた。これは水蒸気があがっているということのようだ。
今日は土曜日ということもあり、近隣からのボランティアさんがたくさんお寺に集まった。以前は、地元NPOさんのホームページを見た県外ボランティアさんが多かったように感じたが、今日はほとんどのボランティアが県内の方だった。
特に、元気のいい大学生がたくさんいたので、とってもにぎやかだった。他にも、お寺さんつながりで来られた方々もいた。
大学生に話をきくと、地元が小林市だったり、高原町におばあちゃんが住んでいたり、この辺りの地理に詳しい子も何人かいた。お寺さんつながりで、宮崎から来られた方々もいた。
延岡の九州健康福祉大学の学生さんの中には、一度ボランティアにきたという子も数名いた。看護の勉強をしている子たちの中には、これから自分たちでも何か活動できないか、という話もでているが、実際は「休みが短く、実習も始まると難しい…」「宮崎からは遠い…」という声もあった。この学生さんたち25名には、3班に分かれていただき、足湯講習会を受ける班、狭野神社の灰の除去作業に行った班、大根を箱詰めする班で作業をしていただいた。学生さんたちは4月に入ってからもまた来られる予定があるそうだ。


他にも宮崎大学の学生が4名来ていた。彼らには大根を抜く作業、洗う作業、箱詰めする作業を行っていただいた。この大根はとっても大きなサイズで、そもそもは切干大根に使う大根である。今年は灰が降る影響で、大事な時期に大根を干すことができなかった。それもあって、この大根を東北で被災された方へ届けたいというこということになったそうだ。今日は14箱を出荷したが、まだまだ箱詰めされた想いの詰まった大根がお寺でスタンバイしている。新鮮な野菜は鮮度を保つことが難しいというのが課題である。
学生さんたちからは、最初の噴火があった時の宮崎市内の様子の話を聞いた。宮崎市内でも、びっくりするほどの空振で、外に出ると建物全体が揺れていたそう。その後も、噴火のたびに宮崎市内でも空振は続いていて、数日前の噴火も、「空振で噴火だとわかった。地震との区別がつくようになった。」と言っていた。
明日は、「今、わたしができること 新燃岳のふもと 宮崎県 高原町から」と題して、東北関東大震災のチャリティーイベントが避難所でもあったほほえみ館で開催される。高原の多くのみなさんの気持ちも東北での地震災害で被災された方へ向かっている。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。