新燃岳噴火災害について[第55報]

皆様
RSY事務局加藤です。
3月29日(火)の活動報告をさせていただきます。
今日はRSY代表理事の栗田が日帰りで現地入りし、お寺さん、地元NPOの方、ボラ ンティアの方と一緒に今後の活動についての話合いを行いました。
なお、私も一旦栗田と一緒に本日名古屋に戻りました。
○現状について
・噴火は継続的だが、高原町の降灰は小康状態である。
・降灰は都城に流れているが、風向きが変わると高原もまた降る可能性は十分に ある。
・住民の意識の低下。特に避難対象外だった地域では、土石流に対する意識が低 くなった。
・避難の時、地域で誰が誰を迎えに行くのか、などの対策が練られていない。
・やっと日常のテンポが戻ってきたとの声がある。
・疲れが溜まっている方もたくさんいらっしゃる。
・まもなく農繁期(5月頭~6月中旬)になり、忙しくなるため、地域の集まりな どの実施が難しくなる。
・東北の地震により、町内でも支援の動きが活発化している。
・リーダー的な人手不足。
○今後の展開として考えられること
・2度目の避難に向けてどうするのか ‐地域防災の取り組み‐
[提案したこと]地域で区長さんや班長さんなどが主となり、要援護者対策とし て助け合いの仕組みづくりやマップ作りを行う、など。
→地元NPOの代表でもある行政職員の方を通して、町の消防や福祉の状況を伺い、 町としてどう取り組んでいけるのか、それをどのように支援していけるのかを考 えていく。
・足湯活動 -住民の方の声を聴く-
[提案したこと]お寺の行事などに併せて実施する。住民の方のその後の心配ご とや様子を足湯を通じてお話を聴く。場づくり。
→これまでの活動の中(2月7日~3月29日)で聴いたつぶやきをまとめ、一旦一時 派遣の振り返りを行う意味でも報告書を作成する。
○その他
・これまでの活動でつながった人、ニーズは地元NPOが日常業務で行っている訪 問などに組み込んでもらう。
・野菜サポーターは被災地NGO恊働センターが主となり継続していく。
一旦、継続してスタッフを派遣・常駐するという体制には区切りをつけ、振り返 り及び今後を考える期間を設けることにした。しかしまだ今後噴火活動は継続す るとの見通しで、梅雨の時期に向けては土石流が心配される。今後の展開を一緒 に考えて、一緒に取り組んでいきたいと思う。
最後に、避難所で出会ったご家族に会ってきた。
お宅にお邪魔すると、ちょうど東北に荷物を送るところだった。ネット販売のお 客さんに東北の方も何人もいらっしゃるとのこと。お野菜を送ると言って、梱包 されていた。また、今度噴火するかもしれない時のために、商品をまもるため、 柱を建てて、シートをかける準備をしていた。「昨日もドンっと音がしたね」こ の地区は山に近く避難対象の地区である。まだまだ新燃の麓に住む皆さんの心配 は続く。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
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