宮城県七ヶ浜町報告【第49報】七ヶ浜の智恵を名古屋へ

みなさま
RSY浦野です。
名古屋市では、愛知県より新しい公共支援事業の補助金交付を受け、「災害ボランティアによる地域防災力向上事業」に取り組んでいます。
この事業の一環として、RSYもメンバーとなっている『なごや災害ボランティア連絡会』では、大槌町社会福祉協議会と七ヶ浜町社会福祉協議会のご協力を得て、10月14日から各現場に災害ボランティアコーディネーターを派遣し、地元名古屋での災害対応に備えて研修をさせて頂いております。RSY七ヶ浜事務局では、5日間の活動プログラムづくりや社協さんとの調整役を担っています。
今回は、七ヶ浜での受け入れの模様を少しだけご報告します。
毎週2名の研修生が七ヶ浜に5日間滞在し、VCの運営について学んでいます。VC運営の業務は、環境整備、オリエンテーション、受付、マッチング、資材管理、現場までの送迎、VCの雰囲気作りに至るまで多岐に渡ります。
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また、実際に現場に出てのボランティア実践や、ボランティアを受ける側となる地元住民へのヒヤリングなども盛り込み、災害ボランティアコーディネーターの役割を多角的に捉えられるようなプログラムづくりを心掛けました。
被災した立場の方のお気持ちに触れ、本当に必要とされている支援に結びつけるためのヒントを得るなど、参加された皆さんは、多くのことを経験されています。
研修生からは、「現在の七ヶ浜VCはボランティアにとって非常に親切。また来たいと思わせるような配慮が随所にちりばめられている。また、今の形になっているのは様々な工夫の末であるため、完成される以前の状態や問題点などにも触れたい」など、発見や意欲もあり、真剣に取り組んでいる姿勢が見受けられています。
七ヶ浜町社会福祉協議会、災害ボランティアセンターの皆様、お忙しい中お時間を割いてのご指導を心から感謝しております。
11月22日まで研修生の派遣は続きます。
現地での経験を名古屋で共有し、迫りくる次の災害への備えに確実に活かしていけるようしっかりと取り組んでいきたいと思います。