【報告】ボランティアバス・第45陣(1/27~30)活動レポート

こんにちは。ボランティアバス45陣、通称「七の市商店街盛り上げ隊」です。
今回は個性、感性、技能豊かな13名が集い、厳冬期の寒さにメンバー同志結束し、かつ自由な雰囲気の中で、それぞれの特徴を生かせた四日間が過ごせました。金曜日夜の初顔合わせで全員と自己紹介が出来、担当分担もスムーズに決まり、そして今回は記録担当を新設しました。
翌土曜日。朝6時に国見SAで朝食、外気温は-5℃で一面の雪景色でした。8時にきずな館到着、1cmの積雪でした。地元の方の話によると例年に無い雪と寒さだそうです。
9時から45陣の現地ミーティングを行い、土曜日は足湯と家具搬出に分かれて活動、日曜日は午前に七の市商店街の大売出しイベント、午後から国際村で七ヶ浜町例年行事のお正月イベント”あそぶさございん”のお手伝いの活動内容が示され、担当を打ち合わせました。
足湯組は午前に講習を行い、参加者交互に足湯をしつつ、されつつ経験しました。午後から七ヶ浜中学校の仮設住宅集会所に移動し実施です。順次14名の方々がお見えになりました。私が足湯中に伺った話では、仮設住宅で暮らす不安と、ここから出る際の将来設計の見通しの立たなさなど、お悩みは尽きないご様子でした。足湯が終わった後は集会所にお見えになった方とお茶を飲みながら和気あいあいおしゃべりをされていました。皆さん足湯の日を楽しみに毎回参加されているそうですが、若い方の参加が少なく今後の課題となっているそうです。
家具搬出組は家主さんの思い出の品の搬出で、家具にまつわる家の歴史や震災の経験を家主さんから聞かせて頂けたそうで、とても心に響くお話だったそうです。
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日曜日は今回から始まった七の市商店街の月1回の大売出しイベントです。日中でも氷点下の気温で雪もちらつく中、多くの方に集まっていただけました。RSYは若竹煮とおしるこのふるまい、フォトフレーム作りのお手伝いでした。お隣のテントは漁師「鈴政丸」さんから豪華カニ汁が振舞われました。漁が再開出来たきっかけとして出店に参加されたそうです。また、七ヶ浜が舞台のアニメ「かんなぎ」のグッズチャリティー販売なども行われていました。この大売り出しは今回が初回で、屋外イベントとしては厳しい条件でしたが、それがゆえに表面化した問題点もあり、今後の取り組むべき課題が発見できた有意義なイベントとなりました。
午後は国際村に移動し七ヶ浜国際交流協会主催の例年行事「”あそぶさございん”七ヶ浜deお正月」のお手伝いです。このイベントは震災の影響で開催が危ぶまれたそうですが、日程を調整し今年も実施に漕ぎ着けたとの事です。ここにはRSYの持込企画「ぐにゃぐにゃ凧」を出展し大盛況でした。他に駄菓子屋・飴細工などの出店に子供たちの笑顔があふれ、地元七ヶ浜の伝統芸能「吉田浜獅子舞」には子供の無病息災を願い、獅子に頭を噛んでもらおうとする親御さんの想いが、地元民ではない私たちにも伝わり胸を熱させられる感動がありました。七ヶ浜はこの震災で大きな被害に遭われましたが、”あそぶさございん”に参加させて頂けて、また地元のお母さん方から豚汁やお惣菜のおもてなしを受け、ここが歴史、文化、生活の面でとても豊かな土地と知ることが出来ました。
最後に帰りの高速道で降雪によるスリップ事故等の発生の中、帰着時間に間に合うよう誘導されたバス担当さん、そして雪道の厳しい道路状況のなか安全運転で時間内に名古屋に到着できました事、フジキュー整備(株)の運転手様、大変お疲れ様でした。
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今回の私たちの活動がどれだけ貢献できたか分かりませんが、今後も微力ながら支援を続けたいと気持ちを新たにした45陣一同、通称「七の市商店街盛り上げ隊」の報告を終わります。
記録担当 45陣S

【あいちモリコロ基金助成事業】川を守る「ウシ」たち

 皆さま
 お世話になっております。スタッフの関口です。今回はいつもと違う感じのご報告です。
 下の写真、何だかおわかりになりますか。

 

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 名前は「聖牛(せいぎゅう)」。何となくウシっぽく見えませんか。
 素材は間伐材などの木、そして竹や石、つまり自然素材ばかりです。
 ただしこの聖牛、山の中にすんでいるものではありません。川の中や河川敷に置かれます。
大雨で増水し、流れが速くなった川では、この「ウシたち」が水の勢いを抑え、護岸や河床が崩れるのを防ぐ役割を果たすのです。つまり山の木で川を守ること。また、間伐などで適度に山林を手入れすることは、山自体を「健康」な状態に保つことにもなります。
 日本人は昔からこうした川づくりを行ってきました。これを「河川伝統工法」と言います。戦後はコンクリート工法が普及してこうした工法は廃れてしまいましたが、地域によってはまだ残っているところもあります。
 われわれは2010年度にセブン-イレブンみどりの基金助成事業として行った「防災の森づくり 川づくり」で、伝統工法の一種の「粗朶(そだ)沈床工」を名古屋の都市河川で再現しました。2011年度はこれをさらに発展させ、聖牛を含めたさまざまな伝統工法を”ショールーム”のように見られる新しい「公園」のモデルを提案するプロジェクトを、あいちモリコロ基金の助成金を受けて行うことになりました。
 1年間の事業なので追々報告していきますが、まずはその調査として各地のウシたちを追いかけてきました。冒頭の写真は静岡県島田市の大井川で活用されていた聖牛。モニュメント的に展示されていました。地元ではこの伝統を残していこうと、子どもたちを巻き込んださまざまなイベントなども行われているそうです。
 こちらは山梨県甲斐市の釜無川(かまなしがわ)。

 

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 護岸沿いに十数のウシたちが一列に並ぶ姿は壮観です。昨年の台風による増水時は実際にこのウシたちの周りで水が渦を巻いて勢いが弱まり、護岸を守る効果を発揮したと、市の担当者がおっしゃっていました。

 

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 一部は流されてしまったそうで、残ったウシの姿からも激流のすごさを感じさせます。ボロボロになりながら、体を張って川を守った”現役”のウシたちなのです。
 聖牛は一昔前まで、日本中の川にいたそうです。東海地方でも岐阜県を中心に多く見られましたが現在はほとんどなくなっています。土岐市の土岐川では、8年前に啓発用に再現したものが残っていました。まさに草原を駆けるウシの群れのようですね。

 

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 この土岐川は、名古屋に入ると庄内川と呼ばれます。昨年の台風で一部が氾濫し、約100万人に避難勧告が出されることになったあの川です。上流にこんなウシたちがいることを知っている名古屋市民はどれだけいるでしょう。

 

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 岐阜には木だけでなくコンクリートのウシがいます。笠松町の「トンボ池」にモニュメントとして設置されていて、土木学会の土木遺産にも認定されています。本当は木のものが選ばれてほしいですが、最終的に自然にかえってなくなってしまうので仕方ないですね。
 こんなウシたちを、期間限定で名古屋のまちなかに再現してしまおう、という実験もプロジェクトの一部にあります。
 こうご期待です。

【募集】活動支援の街頭広報・募金( 2/11)

皆さま
 いつもお世話になっております。RSY事務局&チームB(街頭募金チーム)です。 
 街頭募金は昨年12月まで開催頻度の変更はありましたが。継続して活動してまいりました。1月は参加者の屋外活動の体調を考慮し未実施を決め、2月11日より再開する予定をしています。
 私たちの活動はいわゆる「街頭募金」と称しておりますが、活動支援金のお願いをするだけでなく、活動支援金を使わせて頂いたボランティアバスの運行・現地で活動を報告する責務もあると考え、写真パネル等を用いて支援して頂いた市民の皆様へ広報活動にも重点を置いてきました。イベント等でされているパネル展示を街頭で行おうという試みです。昨年は防災フェスタなど数回イベントにも参加してきました。
RSYの広報&募金活動は以下の2点です
1.支援の輪の拡大の広告塔としての役割
2.ボランティア活動支援金募金
RSYの活動に参加された方が市民の方へお話しされることで、より草の根の部分で支援の輪が広がると思っています。ボラバス経験者、「寒中見舞い」や「輪っか和っか」などのプロジェクト、名古屋でRSYの支援をされている方、ぜひ参加頂けますようお願いします。
震災発生後1年をひと月後に控え、この11か月の活動をパネルで振り返るプレイベントとしても活用できるのではとも思います。
また、寒い時期でもあります。ふらっとパネルをご覧になられるのみでも、今後の防災を考えるうえで大切な機会になると思います。
ご家族・ご友人を誘い合って栄に遊びに来て頂ければ幸いです。
 2012年 
 2月11日(土)  広報&募金  名古屋・栄 三越周辺 14:00~16:00
———-ボランティアで参加していただける方へ————-
       
◆集合場所 :
       現地集合の方  ⇒名古屋栄三越ライオン前に14:00集合
       備品の持ち出し可能な方  ⇒事務局に13:30集合
       初めて街頭募金に参加される方  ⇒事務局に13:15集合
◆ボランティア保険
 ・自転車との接触事故などの心配がありますので、できればボランティア保険
に加入しコピーを持参いただくと万全です。
◆街頭募金申し込みフォームからお名前・ご連絡先(電話・メール)をご連絡く
ださい。
https://spreadsheets.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dEJnRFMzTEUxTWVpUWdxY0NUT0VBZnc6MQ
※街頭募金に初めて参加される方は簡単な事前説明を実施します。募金当日の午
後13時15分までにレスキューストックヤードの事務局までお越し下さい。
(初参加でもお時間の都合が付かない場合は、現地に直接来ていただいてかまい
ません)
◆ボランティア募金チーム(チームB)コミュニティ
チームBでは情報共有や意見交換するためのコミュニティを立ち上げました。
下記のURLから登録をお願いします。
登録にはYahoo!IDが必要です。
http://groups.yahoo.co.jp/group/rsy_b
◆RSY事務所アクセス:
http://rsy-nagoya.com/rsy/access
【問い合わせ】特定非営利活動法人レスキューストックヤード
〒461-0001名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階
Tel 052-253-7550 / Fax 052-253-7552
Mail info#rsy-nagoya.com (#は@にかえて送信してください。)
————————————————————
また、下記の通り、郵便振替またはクレジットカードでも
ボランティア活動支援募金をお願いしています。
【1.郵便振替】
口座番号 00800-3-126026 
加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
 ※通信欄に「東日本大震災」とご記入ください。
【2.クレジットカード】
VISA又はMastercardをお持ちの方は、1口2,000円より、
こちらのURLから寄付して頂けます。

※上記のページから「寄付」をお選びください。
※団体へのメッセージ欄に「東日本大震災」とご記入ください。

【RSYボランティアバス参加者の皆さまへ】出発前資料(1/27更新)

RSYボランティアバス参加者の皆さまへ
出発前にお読みいただきたい資料はこちらです。
各自でプリントアウトして事前にお読みいただき、各自でご持参ください。
・RSY七ヶ浜支援資料※2011年3月~9月の流れ
・はなのき 夏号
・ぼらみみ「震災特集・RSYライブレポート1~3」
・足湯資料
・きずな館利用の注意事項_0123.pdf
————————————【これは必見】————————————
わかりやすくまとめたレポートです!七ヶ浜で活動したボランティアさんが中心となってまとめています。
ブログの記事を参考にしていますが、写真付きでテーマごとに1ページにまとまっているのでとってもわかりやすい!
★☆★七ヶ浜レポート★☆★
■9月
内容:「震災から半年-復興まつり」
こちらからダウンロード
■10月
内容:「つながる遊び庭」「ものづくり工房」「芋煮会」
こちらからダウンロード
■11月
内容:「足湯」「サーフィン解禁」「ぼっけ祭り」「ものづくり工房」「仮設店舗って?」「仮設店舗の看板作り」
こちらからダウンロード
■12月
内容:「仮設店舗OPEN!」「足湯」「つながる遊び庭」「サンタがきたよ」「クリスマスパーティー」「ゴスペルコンサート」「きずな工房」「きずな館にお泊り」
こちらからダウンロード
■1月
内容:「寒中見舞いをお届けしました」「七の市商店街盛り上げ隊」
こちらからダウンロード
■2月
内容:「足湯」「バレンタインイベント」「きずな工房」
こちらからダウンロード
—————————————————————————————–
その他、下記東日本大震災支援全国ネットワークのHPもご確認をお願いいたします。
http://www.jpn-civil.net/
活動初日か最終日にアンケートをお渡しします。名古屋に帰るまでにご記入いただいても構いませんし、お家に帰られた後以下のファイルにご記入いただき、メールでご送付いただいても構いません。※提出は最終日から1週間以内にお願いします。
【アンケート】七ヶ浜ボランティアにご参加いただいた皆様.doc
出発当日まで、睡眠をよくとり体調管理にお気をつけ下さい。
どうぞ宜しくお願い致します。
RSY事務局より

【参加者募集】「寒中見舞いプロジェクト」報告会を開催します!

みなさま
寒中見舞いプロジェクトメンバーのボランティア・丹羽です。
2011年秋から継続して取り組んでまいりました「寒中見舞いプロジェクト」ですが、
2012年1月7日以降、順次お届けを完了いたしましたので、この度、報告会を開催させて頂きます。
◆寒中見舞い報告会 ご案内◆
日にち:2012年2月11日(土)
時間:11:00~13:30 (10分前までにお越しください。)
会場:レスキューストックヤード事務局 会議室
定員:30名程度
内容:
・寒中見舞いプロジェクトメンバーによる活動報告
・「名古屋で出来る被災地支援について考える」グループワーク
・などを考えております。
その他:
・RSYの今後の活動のために、当日は皆さまにご寄付のお願いをさせていただきます。
 ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
・今後、RSYの名古屋や七ヶ浜での活動に一緒に取り組んでくださる方もぜひ募りたいと考えておりますので、
 お気軽にお越しください。
申込締切:2月10(金) ※会場手配などの関係上
申込フォームはこちら
報告会終了後、14時より街頭募金を行います。
ご都合つく方はぜひご参加ください!(昼食は報告会前にお済ませください)

「寒中見舞いプロジェクト」報告

みなさま お世話になっております。
「寒中見舞いプロジェクト」メンバーの丹羽と申します。
1月上旬、私たちは宮城県七ヶ浜町の皆さまへ寒中見舞いをお届けに行ってまいりました。
◆「寒中見舞いプロジェクトって何?」
→寒中見舞いプロジェクトの発足からお届けまでをまとめました。ぜひぜひご覧ください。
こちらをクリック
◆現地での実際のお届けの様子のレポートをまとめました。
こちらをクリック
◆「寒中見舞いプロジェクト報告会」を開催します!
寒中見舞いプロジェクトの報告会を2月11日(土)にRSY事務局にて行います。
「現地の方がどのような反応だったか」や、「どこにどのように寒中見舞いを配ったの?」など、
企画や実際にお届けしたメンバーが報告させていただきます。
ご都合のよろしい方は、ぜひぜひご参加ください。お待ちしております。
詳しいご案内はコチラをクリック

1.17 神戸に行ってきました!

みなさま
事務局の加藤です。
阪神淡路大震災から17年の神戸に行ってきました。
RSYでは毎年この日に合わせて神戸を訪れています。
その時の様子は事務局便りとして、レポートにて紹介しました。ぜひぜひご覧ください。
こちらをクリック!
実はこの「事務局便り」にはバックナンバーもあります!
事務所の掲示板に最新号を貼りだして、バックナンバーはファイルに入っています!
最近始めたばかりの「事務局便り」ですが、”「最近のRSY事務局は何をしているの?」という方は必見!”とうたえるくらいのものにしたいなあ…と思っています。協力してくださる方も同時募集中です。
宜しくお願いします。

宮城県七ヶ浜町報告【第61報】サンタが家にやってきた

IMG_0148.JPGIMG_0081.JPGP1040995.JPGいつもお世話になっております。
きずな館 郷古です。
2011年12月24日に七ヶ浜ボランティアきずな館での2011年最後の企画である「サンタが家にやってきた」が開催されました。
この企画は毎年、七ヶ浜町子育て支援センターで 企画・運営 をしているものですが、今年度は震災の影響で、開催が危ぶまれていました。しかし、「沢山の応援があればできるかもしれない!」というスタッフの方の想いをお聞きし、RSYもお手伝いさせて頂くことにしました。
その想いに賛同したのは私たちだけではありませんでした。
この企画の目的である「震災で住み慣れたを離れ、仮設住宅等で新生活を始められた方々が、少しでも楽しみや心安らぐきっかけを作ること」、「一人暮らしの方、高齢者世帯などの孤立防止」、「子どもたちに夢を与え、家族で楽しいひと時を過ごしてもらうこと」をご理解くださった地元社会福祉協議会や災害ボランティアセンター、NPO法人アクアゆめクラブの有志の皆さんや、地元住民の方々の応援もあり、例年よりグレードアップして開催することができました。
また、あいち生協さんからは今回も多大なるご支援を頂きました。
皆さんにお届けするプレゼント(お年寄りは「はらまき」、子どもは「お菓子&おもちゃ」、65歳以下の一人暮らし世帯には「ビールとおつまみ」)の用意や、当日の運営にもご協力くださいました。また、お子さんへのプレゼントとして希望が丘保育園父母会からパズルをご提供いただきました。
当日は、RSYボランティアバスの43陣メンバーでプレゼントを梱包し、地元七ヶ浜町民、県外のボランティア、国外のボランティアが、サンタさんや助手、送迎役として集結し、それぞれのお宅へ向かいました。
応急仮設住宅には、事前には告知せずいきなりお宅へ訪問し、
「メリークリスマス!」
子どもたちはもちろんおじいちゃん、おばあちゃんもびっくり!しかし笑って、プレゼントを受け取ってくれてとても喜んでくれました。
自宅で生活している子どもたちへのプレゼントは、その保護者の方から事前に買っておいたのを預かり子どもたちにサンタから手渡ししました。欲しいものが入っていてとってもびっくり!そして満面の笑みを見せてくれました。
雪が降り、ホワイトクリスマスになった寒い七ヶ浜でしたがサンタさんたちも笑顔がたえない心温まる夜になりました。

宮城県七ヶ浜町報告【第60報】ご挨拶・七ヶ浜、亘理ゴスペルコンサートの開催

みなさま
いつもお世話になっております。RSY浦野です。
昨年は多くの皆様にRSY、そして七ヶ浜を支えて頂き、本当にありがとうございました。
昨年から七ヶ浜を訪れて下さった沢山の皆様、そしてこの活動をいつも遠くから支えて下さっている皆様に心から感謝致します。遅ればせながら、本年も何卒よろしくお願い致します。
震災から10か月が経ちました。
ボランティアバスが第1陣として現地入りしてから、足湯やイベント、お茶のみ場等を通じて、住民の方から沢山の「声」を聴かせて頂きました。これをもとに、12月には仮設店舗「七の市商店街」と「きずな工房」がオープンし、生き生きとした店主さんの「いらっしゃい!」という声や、お裁縫を通じてモノを生み出す喜びが、少しずつ生活不活発病の予防や、地域活動への参加の機会につながっているようです。
また、民間アパートを仮設住宅として使用している「みなし仮設」や、補修中の家や親類等の家で生活している在宅の皆さんに対しては、定期的な集いの場の開催や、『うるうるお歳暮パック』の配布を通じて、地元民生委員やボランティアさんらと個別訪問し、生活状況をお聞きすることもできました。
他にも、親子支援のためのイベントの開催や地元漁師さんとのコラボ企画など、ボランティアバスや、県内外のNPOや支援グループ、七ヶ浜町内の地域の皆さんらと連携・協力しながら取り組みを進めてきました。
しかしながら、仮設住宅では相変わらず、「何もすることがない・・・」という言葉がよく聞かれます。
生活自体は少しずつ落ち着いたものの、なじみの「人」や「場所」とのつながりは途切れたままです。今いる場所で「所在がない」という状態は、大きな不安と焦り、落胆を生み、何か行動を起こそうという気力を奪います。所在がないと感じた時点で、自分の役割や、行動を起こすための目的・選択肢までも奪われてしまったように感じてしまうのではないでしょうか。被災者の方々が抱える環境は一人ひとり違い、「みんなにとって有効な支援」というものはあり得ません。しかも、このようにまだまだ課題は山積みなのに、震災に対する関心の薄れには拍車がかかり、「忘れられていく不安と孤独感」を増長させています。
そんな中、新年を迎えて間もなく「RSY寒中見舞いプロジェクト」チームが七ヶ浜の皆さんに、2000人もの方々のまごころのこもったメッセージはがきを届けて下さいました。可能なかぎり一人ひとり丁寧に手渡しされたメッセージを、目を潤ませながら見入る方、「早速返事を書いたわ!」と元気よく報告して下さった方々もいました。そこには、確かに相互の関係が成り立っていました。
私たちは、沢山の仲間や応援団と共に、これまでの被災地からの学びを最大限に生かし、いつの時でも被災された方の声に、謙虚な気持ちで耳を傾け続けていきたいと思います。今年は、これまで行ってきた一つひとつの活動を地元の方々と共にさらに深め、一人でも多くの方々を「人」と「地域」に繋ぐ機会を丁寧に作っていくことを大切にしていきます。
そのためには、まだまだ多くの力が必要です。
引き続き皆さんのご支援をよろしくお願い致します。
さて、昨年は年末にかけてイベントや事業が目白押しでした。
まだ報告が挙げられていないものもあるので、順次アップしていきたいと思います。
宮城県七ヶ浜町報告【第60報】七ヶ浜・亘理ゴスペルコンサート
みなさま
お世話になっております。
七ヶ浜きずな館事務局スタッフの大迫です。
12月13日(火)。亘理町と七ヶ浜町で「クリスマス・ゴスペルコンサート」が開かれました。
ゲストは、アメリカ南部のアラバマ州バーミングハム市を拠点に活動するゴスペル合唱団『Thanksgiving Praise and Worship』と名古屋を活動拠点とする『Voices of Vision(VOV)』さんです。以前から防災フェスタ等でお付き合いのあったVOVさんらの「音楽を通じて被災地を元気にしたい!」という趣旨に賛同し、企画・運営のお手伝いをさせて頂きました。
第1公演は、亘理町。亘理ささえあいセンター「ほっと」のからの呼びかけに、仮設住宅の集会場に約20名の方々が集まり、楽しい音楽に心と体をゆだねていらっしゃいました。
第2公演となる七ヶ浜でのコンサートは同日夜の開催でしたが、寒さにも関わらず、会場には約50名の地元のみなさんが参加して下さいました。まずは「もろびとこぞりて」や「サンタが街にやってくる」など、誰もが知っているクリスマスソングから始まりました。大人にも子供にもなじみのある曲だったので、みなさん楽しみながら聴いていました。
コンサート中盤頃からだんだんと聴衆参加型のコンサートになり、最初は歌うことを躊躇していたみなさんでしたが、徐々にノリノリになっていきました。
「やっぱり海の町の人はラテン系だね~」とあるスタッフが言っておりましたが、みなさん本当にノリが良かったです!!
そして、クライマックスでグループリーダーが登場し、会場は大盛り上がりに!!
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みなさん、スタンディングオベーションで飛んで跳ねての大合唱になりました。この日はRSYのスタッフも一聴衆になって楽しんでおりました。
また、コンサートの最後には会場にいらっしゃった「12月生まれの方」にサプライズで、♪Happy Birthdayが!!
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こちらも素敵な歌のプレゼントでした。
住民の皆さんも最初はしっとりと静かに聴いていらっしゃいましたが、最後はみなさん笑顔で、「楽しかった~」と言って帰られて行きました。
「音楽に国境はない」とよく言われますが、今回はその言葉を再度実感しました。また、「音楽」には人を笑顔にする不思議な力、魔法があるということも再確認出来ました。
RSYでも今後、月に一度「みんなを笑顔にする音楽イベント」を企画していきたいと思います。
寒さが凍みる夜でしたが、心が温かくなるコンサートでした。

機関紙あるある60号・RSY10周年記念号に向けて!Best of まめ豆・投票受付中!

みなさま
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事務局加藤です。
2月下旬のあるある60号・RSY10周年記念号に向けて、あるあるの人気コーナー「まめ豆知識」の人気投票を事務所で受付中です!
●まめ豆知識とは?
「身近にあるモノが災害時にこんな風に使える!」というまめ知識を、機関紙のあるあるの裏表紙に10年間に渡って紹介してきました。気がつけばあるあるの一番人気コーナーとして定着しました。(50号の時に同封したアンケート結果より)
例えば…
・ゴミ袋はカッパになる・防寒になる
・サランラップは皿に敷いたら洗わずに済む・長くねじってヒモにする
などなど、1号から59号まで、おもわず「なるほど~」「納得!」な、まめ豆知識。ぜ~~んぶ事務所の壁に張り出しました。いざ貼りだすと圧巻です!「これは・・・本にできるかも?」という声もあがっていました。
今日は朝からボランティアさんたちが和気あいあいと作業してくださいました。
ぬりえをしながら雑談しつつ…とっても楽しい「場」となっていました。
○投票は何個でもOK!
○投票箱は事務所に設置。
○投票期間は1月いっぱいを予定。
事務所にお立ち寄りの際はぜひご覧いただき、投票していってください。
投票結果は、2月下旬に発送予定の60号に発表します。これだけの数からみなさんに選ばれるBest of まめ豆は何になるでしょうか…!どうぞお楽しみに!
★『あるある』は会員の皆様にお送りしております。購読という形でも送付させていただいておりますので、詳しくは以下のページをご覧ください。
http://www.rsy-nagoya.com/rsy/nyukai/post-13.html
60号は10周年記念号になるので、いつもと何かが違うかも!?
★あるあるの編集会議は平日の夜に行っています。様々な方が関わって、わかりやすい情報発信をみんなで考えています。毎回わいわいと、時に雑談しつつ、時にお菓子を食べつつ・・・「参加してみたいな~」という方はお気軽に事務局までご連絡ください!