東日本大震災から1年

皆様
 栗田です。お疲れ様です。
 日付が変わり震災から2年目になりました。亡くなられた方々の無念さと被災された方々の筆舌し難い想いはいくばくかと、当方のような者はただただ安寧を念じるのみである不甲斐なさを恥じるばかりです。
 昨日私は国立劇場で挙行された政府の追悼式に参列させていただきました。健康状態が心配された天皇陛下もご臨席され、おことばがありました。その中に「多くのボランティアが被災者の気持ちを慰め、希望の光を与えました」と言われました。引き続きのご遺族の代表も「大槌町に人口の3倍ものボランティアが来てくれ、そのご恩返しがしたい。」「現在は神奈川県に住んでいるが、ボランティアさんに勉強を教えてもらっている。」と、ボランティアに対する感謝の言葉が随所に出て参りました。
 身が引き締める思いで聴きました。果たしてこれまでの1年間のボランティアはどうであったのか。真に頼りになる存在であったのか、自問自答したいと思います。そして今日から報道も激減していくことは、過去の事例からも避けられないかもしれません。しかし、2年目こそ、その真価が問われます。その姿は有形無形様々でしょうが、被災者一人ひとりにボランティア一人ひとりが思いを馳せ続ける私たちでありたいと願っています。そんな決意を新たにした2年目の今日です。互いを認め合い、支え合いながら、押したり引いたり、でも一歩ずつ着実に復興への道のりを歩んで参りましょう。
栗田暢之