宇治市・京都南部豪雨水害【第4報】

 

みなさま
震災がつなぐ全国ネットワーク・NPO法人レスキューストックヤード事務局@浦野です。
京都府南部豪雨水害で甚大な被害がもたらされた、宇治市炭山地区に繋がりのある「日本災害救援ネットワーク(NVNAD)」からの応援要請のもと、震つなからの派遣要員として8月20日より現地入りしている松永さん(RSYボランティア)よりレポートがありましたので報告します。
(8月23日の報告)
▼住民の生活状況
・世帯数:130、人口330名
・浸水被害エリアと、土砂崩れエリアに分かれ被害が分散
・現在地区独自で災害対策本部を設置し、ニーズ調査、ボランティアマッチング、派遣、行政支援等に関する情報提供等を行っている。
・数日前までボランティアのほとんどが地域の中高生。地区役員の中に教師がおり、学校への呼びかけや「炭山新聞」の制作・配布に当たっている。
・「炭山新聞」は、毎日発行されており、住民からの行政による復興支援に関する疑問や地区のボランティア情報等が掲載されている。弁当の配布時などに、被災世帯を中心に配布されている。
・水道、電気は復旧
・プロパンガス世帯は復旧しているが、都市ガス世帯は不通。不通世帯は入浴など親戚やご近所、銭湯などで対応
▼復旧活動状況
・ニーズ件数25件(対応完了4件、未対応9件、継続11件、放棄1件(手作業では対応できないため))
・道路や被害家屋の木の伐採なども課題
・被害の度合いに応じて、粘土質の泥、水分を多く含むササラらの泥、土砂崩れの土砂の3つのタイプの泥N分かれる。粘土質の泥が非常に扱いずらい。
・住民で床板をはがし、床下の処理を行っている家屋もあるが、処理・消毒の方法が周知徹底されていないため戸惑いの声もある。
・山間部のため、はちにさされる危険性もあり、長袖・長ズボン・ぼうしの装備は必須。
・2基の重機が活動可能。しかしオペレーターが不足。
・災害VCよりニーズ調査、地区と今後の応援体制の検討がなされた。
▼住民の方々の様子
・KOBE足湯隊やNPO法人チームレスキューによって、住民らと共にニーズ対応を行っているが、「ボランティアさんが一生懸命やって下さっているのに、俺たちが休んでいられない」と一緒に作業する姿が見られる。支援が頑張る心を支えているとも取れるが、『申し訳ない』という想いから作業に加わる気持ちも読み取れる。水害から1週間以上が経ち、体の疲れもピークであると思う。土日の活動では、まめに休憩を取る、住民の方とゆっくり話す部隊と作業部隊を分け
る等、住民のペースにできるだけ合わせた配慮が必要。
・今の住民の気持ちを支えているのは「土日になれば、沢山のボランティアさんが助けに来てくれる。それまで頑張ろう」という気持ち。ボランティアへの期待が高まっていると感じる。
▼今後の支援体制
〇震災がつなぐ全国ネットワーク
・NPO法人とちぎボランティアネットワーク:24日~26日
・KOBE足湯隊:21日~25日
・被災地NGO恊働センター:25日
・NPO法人レスキューストックヤード:~26日
※26日以降の体制は調整中
〇他団体との連携
・日本災害ボランティア救援ネットワーク(NVNAD)25日~26日
・IVUSA・ひのきしん隊(宇治市災害VC経由)25日~26日
・NPO法人チームレスキュー(RSY団体会員)23日~
・各団体のネットワークから呼びかけられた個人の方々(数名)
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