宮城県七ヶ浜町報告【第119報】ボランティアバス58陣活動報告

皆様

お世話になっております。RSYボランティアきずな館 郷古です。

今年1月に活動したボランティアバス58陣の活動報告をさせていただきます。

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年が明けてからの初ボランティアバスとなった58陣。
活動した二日間はとても寒く、大雪の降る中での活動となりました。

活動日一日目は、ボランティアセンターでの活動です。
この日の活動は、本来であれば個人宅の瓦礫撤去・整地の内容でしたが、
大雪のために延期とし、通学路の雪かきを行いました。
雪かきというよりは氷取りに近いカチコチ状態で、「つるはし」まで登場しました。

時折通られる方々の「ご苦労様」、「ありがとう」は本物です。
日の当たりの悪い道は、除雪だけでは夕方から凍ります。
根本の氷から砕き、取り除かなくてはなりません。
力と道具がないとここまでの「雪かき」はできません。

最後に除雪剤をまいて、完了!
この道はお日様は照らさなくても、ボランティアさんたちは照らします!

 

そして、翌日は七の市商店街のイベントのお手伝いでしたが
昨晩降った大雪で、とても開催できる状況ではありませんでした。
しかし、「楽しみにしているお客さんがいる」「中止のアナウンスはどうする?」、「出展者の方々はこの日のために準備してきている」などの情報を元に【開催できる会場を作るために】朝06:30から雪かきを始めました。
最初は「開催はやめよう」との声が大きかったのですが、雪かきするボランティアさんを見て、商店街の店主の皆さんを始め、他のブース出展者、商工会、役場の皆さんも手伝ってくださり朝08:00のスタートに間に合うように会場ができあがりました。

雪も降り止んだせいか、
「あんだけ雪が振ったのに、イベントやってる!すごい」、「中止の案内が放送されなかったから、来て見たよ。」
と、お客さんも普段とは少なめですが、続々と来場。雪かきやって良かった!

イベントの中で58陣は無料試食(甘酒やおしるこ、チョコレートフォンデュ)の配布のお手伝いや、お買い物でちょっと一息する方々へ飲み物を振舞う「おしゃべり喫茶店」の運営をしました。朝にかいた雪は、子どもたちの遊び場となっておりにぎやかな商店街となりました。

 

 

お昼を過ぎてお昼の13:00になりました。

長蛇の列が・・・。お客さんはこれを待っていた。
七の市商店街独自のイベントである「お楽しみ抽選会」です。
な、ななんと・・・今回は景品がなくなるまで引いて構わない、大盤振る舞い方式。

(一回引いてはずれた場合、列の後ろへ並びまた順番が来たら引くことが出来る)

ホテル宿泊券や電気毛布、プリンター、長野県のりんごなどが当たります。
「やったー!ホテル宿泊券当たった!誰と行こうかなー」
「りんごが欲しい。りんごりんご当たれ・・・・・・・いや、まさか本当にりんごが当たるとは(驚)」
「あーまたはずれだよー。俺3回目なんだけどー(笑)」
とにぎやかな声が聞こえます。58陣は商品渡し係りとなりお車まで運んだりしました。

あっという間の2日間が終わり、振り返りの時間で58陣参加者の声を聞きました。

・「仮設店舗のお魚屋さんの佐藤さんが「ボランティアの人たちの顔を見て話してふれあうことが嬉しいし、励みになる。店をやっていて良かったと思う。」という言葉を直に聞き、私も勇気をもらいました」
・「復興といっても地域によって差があることを知りました。地域の方が何を求めているのかを正確に聞き、それに沿った活動をしていきたい」
・「前に来たときは別のバスツアーで来たのですが、瓦礫撤去のみやって帰ったんです。こうやって実際に地域の皆さんと直接お話をして、実際のお話を聞くことは大事だと思います。こういったことを今後とも継続していきたい。」
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ボランティアさんに会いたいと思っている人がたくさんいます。
「もうボランティアさんは来ないのかな。全然見ないねぇ。さびしいねぇ。」
と殆どの人が思っています。
「自分たちで歩き始める時期だから頑張る!って言っていても、こうもパタッといなくなってさびしく思えるのは心のどこかで頼っていたんだよね。」
ボランティアの皆さんは確実に七ヶ浜の皆さんを支えています。
直接しゃべっていなくたって、その頑張っている姿を見ている、聞いている人たちはたくさんいます。

もちろん、現地に行きたくても行けない「遠くから支える人たち」とも会いたいと願っている皆さんもいます。
「愛知県から届いた寒中見舞いのはがきをもらってそれから文通するようになったの。会ったことないけど友達だよ。」
「このマフラーとってもふかふかで毎シーズン使わせてもらってるんだよ。編んでくれてのは確か長野県の人だったかかしら。ありがたいねぇー。」
などなど声をいただいています。

私たちができることはなんでしょう?本当に必要なことは何なのか?

実際に生活している地域の皆さんの意見を聞いて、一緒に考えていきたいと思っています。