静岡県西伊豆町水害支援【7月25日報告】

RSY事務局です。
昨日より再び現地入りしたRSY高木、震つな事務局長松山より、7月25日の
活動報告が届きましたのでお知らせします。
現地では、地元・外部支援者の協力により、床上浸水の被害が集中していた
地域の土砂撤去は大方見通しが立ってきたため、同時並行でそれ以外の地
域の個別訪問(ローラー作戦)を行っています。
水害から1週間がたち、地縁血縁を頼りに復旧活動に当たっていた世帯の疲
れはピークとなり、ボランティアの訪問にも「つかれた」「もういい」などのあきら
めの声が聞かれることもありましたが、地元ボランティアやボラセンの丁寧な
働きかけにより、その後の支援に繋がっています。
しかし、個々の家の復旧状況には差も見られ、既に新しい畳が入った家と、ま
だ目途が立たず、不安を抱えた家が混在しています。
高木・松山は27日まで現地で活動を継続します。
西伊豆水害ボランティア本部のfacebookページが開設されています。
※RSYでは被災地支援を支える活動として「マンスリーサポーター」を募集

しております。詳しくはコチラ。ご協力お願いします!

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・7/25のボランティア活動者数:284人
上記に加え、地元・近隣の中学生が100名近くボランティア活動に参加いただきました。
※全体の必要数はおよそ400人
・ニーズ総数:35件
・活動時間:8:30受付~15:00を目途に活動終了→活動報告
・活動内容:
床板はがし後の床下の土砂撤去、敷地内屋外の土砂撤去、
側溝の清掃、屋内の拭き上げ等軽作業もあり。
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安良里地区のサテライトにて終日活動のため、以下は安良里地区のみの報告となります。
今回の水害では、本部のある仁科地区、田子地区、安良里地区、宇久須地区と
被害のあった地域を4つの区分にわけ、住民の方からのニーズをお聞きしています。
安良里地区は、災害ボランティア本部より、車で10~15分ほど離れた所に位置し、
駐車場の確保や被害の大きさから、本部設置当初より、サテライト機能を持たせての運営
が行われています。
安良里地区では、被害の大きかった地域(床上浸水が主)のボランティアができ得る活動
がほぼ終了しました。
現在は主に、床下浸水のご自宅の土砂撤去、側溝の清掃などを行い、まだまだ一人ひと
りの力が必要なことに変わりありません。
そして、大雨から一週間となり、 住民のみなさんも疲労困憊の様子が見てとれます。
今日まで、被害の大きかった床上浸水のお宅への支援が主だったため、川向にある地域
や港近くの住民の声がなかなか聴けておらず、また、今週末7/28(日)にボランティアセン
ターを閉鎖することが決定したため、ニーズの取りこぼしがないよう、午後からローラーを
かけ声掛けを行いました。
声掛けの際は、サテライトスタッフとして入っている、地元災害ボランティアコーディネーター
(以下、VCo)の方々にも協力いただきました。
サテライトに入っている地元VCoの皆さんは、安良里地区にお住いの方々がほとんどであり、
あそこの○○さんは親戚、あそこの○○さんはよく知っている、あそこのお宅は一人暮らしだから
など、地域の顔の見える関係を発揮し、当初は一緒に声掛けをしていましたが、むしろ見知
らぬ顔がいると地元の方も話しにくいのでは?と思い、ニーズ把握は地元VCoの皆さんにお
任せし、一軒一軒丁寧に声掛けしていただきました。
今まで声が聴けていなかった地域では、親戚総出やお隣同士、地域のつながりで再建され
ており、人手が必要であったことが言葉の節々から感じられました。
お声掛けしたお宅では、70代の男性が独居で暮らしており、「庭をきれいにして、知合いに床
下も見てもらって泥が溜まっていたけど、石灰も撒いたし、もう疲れたから何もしなくていい」と
話されていました。
床下の泥が気になり見せていただくと、20cmほどの土砂が固くなっており、このままには出来
ないなと思いつつも、疲労を考えるとボランティアが押し寄せるのも負担だろうと思い、挨拶し
一旦その場を離れました。
男性のことをサテライトのVCoの皆さんに相談すると、あそこのお宅は近くに娘さんが住んで
おり、娘さんから説明し話していただくのはどうか?ということになり、対応をお願いするとする
すると話が進み、男性には娘さんの家でお休みいただきながら、お手伝いさせていただくこと
となりました。
ローラーをかけての声掛けは、ボランティアセンター閉鎖の7/28(日)まで毎日実施予定です。
<安良里地区の住民の声>
・昔は、カツオの一本釣りで小笠原やサイパンにも漁業に行ったんだよ。
 体力に自信はあった。歳もあるけど、動き続けで疲れたまってる。(70代・男性)
・床下どうしようかと迷ってたけど、お願いできる?(70代・女性)
・下水が詰まってるみたいで水もあんまり流せないから、不便してる(80代・女性)
・匂いが気になって・・・。側溝きれいにしてくれたから少しはよくなるかしら。(60代・女性)
・新しい畳を頼んでいるけど、いつごろ届くのかまだわからないのよ。(70代・女性)
・大雨の時二階で寝ていて、全然気が付かなかった。朝になって降りたら泥だらけで、驚いたのなんのって。
 あれからこんなにきれいになるなんて、ボランティアってありがたいねぇ。(60代・男性)
・声かけてもらってよかったよ。これで床下もきれいにできる。(70代・男性)
・ボランティアのために昼食とか準備しなくていいのね。ちょっと心配だったのよ。(80代・女性)
・ようやくきれいになって、今日から安心してすごせるわ。(70代・女性)
・いままで誰も来てくれなくて、親戚だけでなんとかしたわ。(70代・女性)
・きれいになって、新しい畳も入って、新築の気分。(50代・女性)
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震災がつなぐ全国ネットワーク関係者の動き(7/25以降)
・松山 7/25-27昼
・高木(RSY)7/24夜-27
・佐藤(若手幹事会オブザーバー:JPF)7/19夜~7/28(予定)
・その他、静岡の図上訓練のワーキンググループで関係した
 ピースボート、県内市町社会福祉協議会職員などが参加してくれています。
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【ご参考】
山形県南陽市災害ボランティアセンターのfacebookページができています。