宮城県七ヶ浜町報告【第142報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第3号](2013年9月1日~9月30日)

皆さま
お世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」9月号をお伝えします。つぶやきからは被災者の様々な現状を聴くことができます。
震災の記憶、生活の現状、家族について、主だった内容をトピック別に分類してご紹介します。
——————————————————————————-【仮設をめぐる生活環境】
俺の子どもは(仮設ではない)○○浜地区に住んでる。孫もそこにいる。5歳、3歳、2ヶ月の3人。
仮設には住まわせられないわ。壁が薄くて、隣の人に迷惑かけるからな。孫はときどき遊びに来るよ。
(60代/男性)

仮設の中で転んでしまう。キッチンと居間のスロープにつまづく。転ぶときには金具の入った足をかばうので頭を打ってしまうんだ。
(60代/女性)

妻は少しの間施設にいたが今は入院しているんだ。
仮設住宅の冬は寒いから退院させるのは来年の春がよいな。
名前なんていうの?気にかけてくれている人がいると喜ぶから伝えておくよ。
(60代/男性)
※奥さんを訪ねて行った際

【足湯】
足湯にはいつも来るの!楽しいから。
でもマッサージしてもらうのは久しぶり。気持ちが良い。
明日、明後日まで秋休みで、学校休みなんだ!
(10歳/小学生)
【津波】
山形はなじみ深い。蔵王には若い時に2回も登った。温泉には毎年1回は行っていたけど今は行けていない。津波は大変だった。体一つで逃げてきた。あとはもう何もない。
(60代/女性)

 

【津波・生きがい】
津波がきたとき、孫のために生きないとって思った。長生きしないと。
(60代/女性)


【ボランティア】
集会所にずっとボランティアさんが来てたときは、にぎやかだったねぇ。
毎日何からしら(催し物が)あったもんねぇ。みんな元気にしてるのかねぇ?
(70代/女性)

※現在は仮設住宅集会所に来るボランティアや催し物が少なくなっている。
【復興計画・将来設計】
私の元住んでいた土地はイエローゾーン(土地の買い上げか、再建を選択することが可能)なんだ。
町に買い取ってくれって申請を出しているよ。
自分だけ家建てても、周りに誰もいないんじゃねぇ?直して家入っている人もいるんだよ。
(80代/女性)


【被災体験】
「○○(内陸地区)で被災?津波来てないでしょ?○○まで津波が来たら七ヶ浜はないだろう」って言われるんだよ。実際は津波が堀から上がってきて被災受けたんだ。
レッドゾーン(家を建ててはいけない場所)に指定されてるんだ。
(50代/男性)

【被災体験・仮設をめぐる生活環境】
足湯には何度か来たことがあります。
震災の時は8時間かけて車で帰った。嫁さんのお腹が大きかったから。
あと2年ぐらいは仮設でお世話になると思う。
でも、この前の台風の時は雨漏りした。
(40代/男性)