【報告】高浜市で地域防災ネットワーク支援事業を行いました

みなさま

 

お世話になります。RSY事務局です。
高浜市にて、地域防災ネットワーク支援事業の第一回を行いました。

 

本事業は、2012年度から高浜市より受託している事業です。
地域の防災力向上を目的に、年間を通じRSYが企画・運営を担い、様々な取組みを行っています。2012年度には、名古屋大学・福和教授の講演や早朝5時からの避難訓練を実施。2013年度には、東日本大震災を経験された消防団・小学校・企業からゲストをお呼びし講演会の実施や子どもへ向けの防災ファッションショーなどを実施してきました。2014年度は、避難所開設訓練を主軸に、宮城県七ヶ浜町へのボランティアバス運行なども予定しています。

 

高浜市では、住民が連携し様々な地域課題を解決していくために、「まちづくり協議会」を設立しています。協議会は、全ての小学校区に設置されており、5つの団体(高浜南部・吉浜・翼・高取・高浜)が活動しています。その5つのまちづくり協議会や市内の企業が加盟する形で、「防災ネットきずこう会」というネットワークが組織されており、防災ネットきずこう会が、地域に根差し防災活動をしていくお手伝いをRSYが担っています。

 

6月7日(土)の本年度第一回目となるキックオフでは、避難所の課題に関する講演と、避難所運営ゲーム(HUG)を行いました。今回は、吉岡高浜市長を始め、各まちづくり協議会のメンバーや、地元消防団員、企業、教育関係者が参加しました。

 

講演では、代表理事の栗田がお話しさせていただきました。
講演の題材は、昨年度宮城県七ヶ浜町の住民の皆さまからお聞きした教訓を伝える声を集めた冊子、『被災者が一番伝えたいこと』を用い、当時の避難所での様子や心構えを受講者へ伝えました。「地域力に勝るものはない」「福祉や女性の視点が大切」「住民の主体性」「地域での支えあい」「地区単位でなく、垣根を越えた支援や備え」「避難生活はとにかく並ぶ」など、七ヶ浜町の被災経験者が実体験した様々な課題が話されました。

  

 

その後、前段の講演での避難所のイメージを持ちつつ、避難所運営ゲーム(HUG)をグループに分かれ行いました。

    

 

HUG終了後の振返りでは、ペットや観光バス、親を亡くした子どもや病人や足腰の悪い高齢者の対応など、ゲーム内で突きつけられた、対応に困った事例を各グループから挙げていただき、他のグループから意見を求めたり、栗田より実際の避難所での対応例などをお伝えし、第一回目のキックオフを終了しました。

 

次回は、クロスロードの実施を予定しています。
RSYでは、高浜市の地域防災力向上に今年度も取り組んでいきます。