宮城県七ヶ浜町報告【第167報】ボランティアバス第67陣報告【7月19日~7月22日】

みなさま

お世話になります。RSY事務局の林です

去る7月19日から22日にかけてボランティアバス67陣が七ヶ浜のイベントのお手伝いに行ってまいりました。19日(土)に名古屋を出発、20日(日)は昨年7月にオープンしたきずな公園にてオープン1周年を祝う記念イベント「きずな公園夏祭り」のお手伝い、そして21日(祝)は仮設商店街七の市の月一イベント「んめぇのあっと市」のお手伝いをして22日(火)の朝名古屋に帰着しました。以下、ボランティアバス67陣の活動報告です。

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■きずな公園夏まつり(7月20日(日))

遊び場を奪われてしまった子供たちに公園をという想いから多くの方々の協力によって、七ヶ浜の野外活動センターにきずな公園が完成して早いもので1年がたちました。この「きずな公園夏まつり」はそんな節目を記念しつつ、夏休みに入った子供たちに楽しい思い出を作ってもらおうというイベントで、20日はその準備や運営のお手伝いを行いました。

 

 

イベントは午後から始まり、東北学院大学ボランティアの皆さんが企画したレクリエーション大会、ブラザー工業の皆さんが企画したワークショップ、フルートアンサンブル「フロンティア」によるフルート演奏と続いて、地元ボランティアグループの皆さんが用意した食事で日が落ちるまでの時間を子供達に楽しんでもらいます。各企画はすでに各グループで事前に準備が整っているため、午前中はテントや机、椅子類の設営、誘導路の設営といった会場設営作業がメイン。が、あいにく天気は雨模様に。結局イベントは屋内競技場スパークと隣接する駐車場でテントを張っての開催となりました。

 

 

午後1時にオープニングセレモニーだけはなんとか晴れ間を突いて公園で行い、参加者は屋内へ移動。子供たちはチームに分かれて体を使ったミニゲームやクイズに挑戦してもらいます。元気いっぱい遊んだ後は、ペーパークラフトのワークショップで楽しい作品作り。記念写真をプリントして自分だけのデザインのフォトフレームなどを作って楽しんもらいました。

 

そして最後は地元のぼっけの会、ボランティアサークルレインボーの皆さんが準備してくださった、バーベキュー、海鮮お好み焼き、流しそうめん、スイカ割りといったメニューで夏まつりを締めくくりました。とにかく子供たちの笑顔と声が一杯の半日間で、僕らも元気をもらいました。

 

 

ちなみにブラザー工業さんのご好意で、この日のボラバスのメンバーにはユニフォームとして特製きずな公園1周年記念Tシャツがプレゼントされました。ありがとうございました。

 

 

■んめぇのあっと市(7月21日(月))

21日は前日の雨から一転、見事なまでの天気。澄んだ青空の下で七の市商店街で月一回開かれる「んめぇのあっと市」のお手伝いをさせていただきました。この日のんめぇのあっと市はいつもより気合が入っていて、仙台ご当地フレッシュアイドルの「AnYaHony」さんと「ラズベリーレモネード」さんのライブ、「ザ・ダイナーズ」さんの懐メロギターライブなどで絶えず賑やかな雰囲気です。七ヶ浜の海の幸一杯でラーメンの様に味わい深い「海鮮七宝あんかけ風皿うどん」の販売といった出店や、そして前日に引き続きこの日もボラバスグループのペーパークラフトワークショップなどで盛り上げます。設営準備や売り子をしながら七の市の皆さんと密になっていくうちに、この日もやはり僕らの方が元気をもらってしまいました。

しかもこの日はNHK BSの東北応援番組「きらり!えん旅」のロケで、あのバイオリニスト千住真理子さんが七ヶ浜に!このんめぇのあっと市も取材してくださいました。

■七ヶ浜の声と町の姿

21日の午後には、今回も地元の方のご厚意で震災体験やその後の生活について等お二人の話を伺う事ができました。震災後の避難生活や仮設住宅生活の話に加え、2年後を目途にしている集団移転についての不安や悩みなど貴重なお話を率直に語ってくださいました。

 

 

お話を聞いた後の自由時間では66陣で地元の皆さんと植えた田んぼアートの状態を見に行きました。66陣の活動報告の写真と是非見比べてみてください。青々と伸びた稲田の中に、くっきりと描かれた七ヶ浜町の町章と手を握るイラスト。田んぼが被災してからここに至るまでの農家の方の長い道のりを想像すると、この誇らしげに描かれた町章やイラストにジンと来てしまいました。収穫したお米を口にする時の味わいはどんなものなのでしょう。心地よい海風に揺れる稲を見ながら、そんな思いをめぐらせてしまいました。