【第9報】関東・東北豪雨に関わるRSY​の支​援活動について

みなさま

RSY事務局です。関東・東北豪雨水害に対し、RSY兼震つな事務局からは、引き続き茨城県常総市へのスタッフ派遣と栃木県と福島県南会津の情報共有を継続しています。

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茨城県常総市での活動報告

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▼茨城NPOセンターコモンズ運営サポート(報告:松山)
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・NPO連絡会議の実施
常総市内で活動しているNPO関係者らの情報交換のための会議。ピースボート、OPEN
Japan、JUNTOS、風組、元気村Phoenix、被災地NGO恊働センターなどが参加。コモンズを中心に、日本NPOセンターと震つなが運営をサポート。炊き出しの調整、在宅避難者へのニーズ対応、外国人支援等を中心に行っている。

1日1回の合同ミーティングでは、「炊き出し・イベント・リラクゼーション」「移動支援」「行政・法律・制度」「片付け、清掃、ボラセン」「避難所」とカテゴリーを分け、それぞれの動きを報告。課題や相談を共有し、翌日の活動方針を検討。

▼炊き出しチームの活動
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RSYカーに食材や鍋を積んで11日現地入りし、10月12日、北水海道駅前にて、夕食の時間に炊き出しを行いました。
スタッフは伊藤さん、小塚さん、下田さん(災害ボランティアコーディネーターなごや・なごや防災ボラネット)萩原さん(高浜市よりボランティア参加)浦野、森本、浜田(RSY)の7名
メニューは、ご飯、ウィンナー入り野菜スープ、漬け物、みかんで、250食を準備したが、9割以上が、17時からの1時間以内に配り終えてしまった。残りの1割は、「まだありますか?用事を済ませていたら、遅くなっちゃって」という人たちで、19:00近くまで断続的にあった。

(被災者の声)
・炊出しは助かります。電気水道は来るようになったが、炊事用器具がダメになって、息子のところで作ってもらっている。三陸の津波のTVを見て、「気の毒だな」と、他人ごとで見ていた。自分がこんなになるなんて・・・。(炊き出しチラシ配り先・60代女性)
・TVを見ていた。浸水の時ドンと畳が持ち上がってそれに気が付いた。慌てて腰痛で動くのが困難な妻を背負って2階へ上がった。(火事場のバカチカラだ、ハハハハ)炊出しをしてくれるのは有難い。必ず行くよ、女房の分ももらえるかな?(炊き出しチラシ配り先・80代男性)
・商売の材料も全部ダメになった。息子たちは他に避難している。今は2階で女房と生活しているが、ボランティアさんには「ありがとう」のことばしかない。その反対で、役所の対応には腹が立つ(炊き出しチラシ配り先・70代男性)
・三陸の津波と同じような状態だ。店は閉めるしかないうちらは清潔が売り物だから。機械も、最近の機械はコンピュータ化していて、水に浸かったらダメになる。昨日はバーベキューの炊き出しをいただいた。野菜はうれしいね。(70代・男性)
・外国人入居者を訪問。近所の方と話し中で、主旨を伝えてブラジル語のチラシを渡したら「アリガトウ」といわれた。
・今日、キッチンが入ったので、自宅にもどったけど、しょう油がない、しょう油差しがないの無い無い尽くし。炊き出しがあってよかった(30代・女性)
・ここまでは、知り合いが車で送ってくれたけど、帰りはどうしよう(帰りは、ボランティアが送って行った)(30代母親と子ども連れ)

▼お茶会・足湯活動
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「あすなろの里の作業棟」でお茶会を行いました。10数名の方が、お茶コーナーで、避難者どうしや私たちとのおしゃべりの機会となりました。
10月13日 10:00 〜 13:00(お茶会)14:00 〜16:00(足湯)
スタッフは伊藤さん、小塚さん、下田さん、岡田さん(災害ボランティアコーディネーターなごや・なごや防災ボラネット)萩原さん(高浜市よりボランティア参加)森本、徳田、浜田(RSY)の8名
※同作業棟では、お昼に長野県からのボランティアによる温かい天ぷらそばとりんごがふるまわれました。避難所の登録者数は180人ほどだが、昼間は、通勤/通学者はいないためか、高齢者が目立ちました。

(被災者の声)
・私は関西出身で、縁あってここに来たがこんな目にあうなんて思いもよらなかった。あすなろに来るまで2回引っ越した。ここは施設は良いけれど、食堂もお風呂も時間の制約が厳しくて優しくない。
・こんな経験は初めて。子どもを守らなきゃという意識が強くて気が張っていたがこういう「喫茶」サロンはうれしい。ボランティアさんは、よそから来てくれた方々なので話しやすい。1年生でも、この水害でしっかりしてきたなと感じることがある。私に弱音を吐かない。周りの人やマスコミは、「誰が悪い」「何が原因」と、責任追及みたいなことをしているが、みんな一生懸命やっているよ。この水害のお蔭?で、絶対に会えない方とも会えた。天皇陛下と美智子さまにもお会いできた。陛下の優しさには感動した。「さだまさし」と「泉谷しげる」が来て、元気をくれた。(30代母親)
・ここでお茶会は続けてほしいね。1ヶ月間、こういった場所が無かったからさ。食堂なんてさ、おしゃべりする時間もなく、時間がきたら閉めるからね。(70代女性・避難所)
みんなこうやって話をできる場があることは嬉しいと思っているね。ストレスがさ、すごく溜まっているんだ。最初は行政に、「こうしてくれませんか?」という言葉遣いだったのに、今ではみんな溜まって、罵倒のようになっているんだ。私たちでも嬉しいのに、年寄りの人たちはもっと嬉しいだろうね。
(30代女性・避難所)
・決壊した水はあっという間に、家の中に入ってきて、何も持って逃げられなかった。印鑑だけ、泥の中から出てきた。洗ったら使えそうだね。
(70代女性・避難所)
・平屋の家に住んでいて、全部流されちゃった。大家さんは、もう家を取り壊す予定だから、次行くとこの検討がつかないよね。
(70代女性・避難所)
・足湯、昨日もやってもらって気持ちいい。温泉で足湯とかあるけど、これは全然違っている。ありがとう。家は床上1mまで水がきていて、片付けも中々進まない。避難する時持ってきたのはこのバッグだけ。
(50代男性・避難所)

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南会津町の状況 (報告:松永)

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民間レベルで活動するOさんと南会津町社協より聞き取りを行いました。
以下、いままでの不安な点だった私有地内の土砂出しなどについては町独自の予算で対応するとのことでした。そのため、高齢者独居宅内の流木・土砂出し・災害ゴミ撤去等の片づけも行政委託の業者が行ってくれる予定だそうです。

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募金活動

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▼被災地支援活動募金にご協力ください!!

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RSYでは、長期化/多様化する支援のため、「被災地支援活動募金」を行っております。皆さまからお預かりした大切な寄付金は、被災地へのボランティア活動資器材の提供や、ボランティアコーディネーターの派遣、被災された方々のニーズに応じて炊き出し、生活用品の提供など、生活支援プログラム等を実施するために使わせて頂きます。

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特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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