【第7報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支​援活動について(4月25日)

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
熊本県に現地入りした、浦野・松永からの報告です。

RSYからの呼びかけで、23日より現地入りしていた浅野さん(減災と男女共同参画研修推進センター共同代表)、中西さん(RSYボラ)は25日で活動終了。26日より、岡田雅美さん、加藤都さん(看護師・なごや防災ボラネット)が現地入りします。

 

▼松永の動き
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全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)が開催する「平成28年度熊本地震支援団体火の国会議」の事務局調整スタッフとして活動。被災地で活動する70以上団体の活動状況を把握し、支援が届かない地域を作らないための調整を行っている。炊き出し、避難所支援、障がい者・高齢者支援など13のテーマに分け、互いの課題や過不足を補うための情報交換を行っている。

▼松山の動き
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震災がつなぐ全国ネットワークとして、「日本財団災害ボランティアコーディネーター」の派遣や、震つな加盟団体の活動状況の聞き取りと集約、情報発信を行っている。

▼浦野の動き
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1)御船町長、総務課・福祉課・健康づくり支援課と面談
東日本大震災でRSYが現在も復興支援に関わっている宮城県宮城郡七ヶ浜町の役場職員と合流。御船町総務課より、七ヶ浜町へ「町の規模が似ているので、過去の経験から学びたい」という要請があり、七ヶ浜町が先遣隊として職員3名を派遣。日本財団チームとともに町長への挨拶に同行させて頂くと共に、RSYとの関係や、外部支援者の力を積極的に取り入れることの意義、現状の課題と改善策について丁寧に説明し。御船町長・課長らは熱心に耳を傾けていた。七ヶ浜町は、今後継続的に応援に入れるよう調整するとのこと。

2)要配慮者支援チームミーティングへの参加
健康づくり支援課が中心となり、8時と18時に毎日開催されている情報共有会議に参加。派遣保健師・TMAT・DMATらが把握している避難所と在宅避難者の気になる方を情報共有。今後は毎日RSY+財団チームが参加させて頂くこととなった。27日を境にTMAT・DMATらが引き上げるため、「気になる人」を発見し、福祉課に繋ぐ役割を財団チームと共に引き継ぐ予定。また、今後1週間程度で本当に帰れない方々が明確になると考え、RSYとして生活のリズムを整え気分転換できる日中活動プログラムを提案し、災害ボランティアセンターと共に実施できればと思う。

3)A中学校体育館での足湯(11:00~17:00)
新潟県中越地震や東日本大震災で活躍された北村さん、中西さんによる足湯ボランティアを実施。昨日まではテレビ視聴スペースのみが、本日からカーペット敷きのスペースが設置され児童書が30冊ほど置かれていた。同スペースでヨガなどの日中活動プログラムが実施されており、地元のボランティア連絡協議会メンバー住民の方に声かけを行うなどの姿も見られた。

足湯は、20名の方が参加して下さり、場づくりの時期にさしかかっていることを実感。よせ集めの避難所であることから、状況が様々。家の倒壊のために家に帰れない人は少なく、余震があるために家に帰れない人が圧倒的に多い。キッズスペースができたことは大きいが、テレビスペースの隣であり、騒ぐ子どもと、うるさいという大人たちで、お互いにストレスがたまっている。学校再開はゴールデンウィーク明けなので、学校の教室を解放してもらうなど、対策が必要。話を聞いてほしかった人が多いのか、みなさん非常にたくさん話をされていた。

 

(以下、北村・中西さんのレポート)
(50代・女性)
わたし、やりたいわ、と一番乗りで来てくれる。今日は「わたしが留守番」とのこと。同居の20代の娘が熊本市内に冷蔵庫を購入しに出掛けている、とのこと。
(だいぶ減りましたね、中西)「ここはあまりよくない(避難所)だから。」
(どうして?、中西)「だって2食しかでないから。他は3食出るって聞いて(避難所を)移った人が多い」
(どこに?、中西)「近くだとスポーツセンターだけど、いろいろあるみたい」「屋根瓦はおちて、窓ガラスも割れて。昨日まで片付けでくたくた。家は住めないんだって。どげんすればよか?」「持病があって眠剤を飲んでるから昨夜の地震は気がつかなかったけど、(避難所の)となりの人が夜中に配置がえをやっていて起きちゃっ
▶もうすぐボランティアさんも来てくれるから手伝ってもらえること、大物家電の購入レシートは念のため保管、などお伝えする。とにかくお話したかった様子。16日の本震は家の前の路上で近所の方たちと夜が明けるまでいて、その後体育館にきたとのこと。終わった後も話していかれ、「お湯持ってこようか」「手伝うよ」とかなり協力的でした。「気持ちよかった」と言って、避難場所のご近所の高齢者の手をとり連れてきてくれました。応急危険度判定は赤色。

(75歳・女性)
独居。団地の一階に住んでいる。16日の本震の際に、同じ団地の2階に住んでいる知人の娘の車に乗せられて避難所へ。入れ歯、老眼鏡、大事な杖を持ってこられなかった。応急危険度判定は赤色。「今朝、看護師さんが来てくれて連れていってもらった膀胱炎やってから、(尿バッグを)ぶるさげてる。週2回来てくれてる」来週通院の予定があるが、いつも送迎してくれている人が被災してひどい状況だから無理、とたまたま足湯中にきたご本人の知人の方に言われる。

(小6・男子)
子どもたちだけのグループチャットのリーダー格。足湯は「片足だけでいい」といいつつも、両手はもませてくれた。かなり退屈している様子で、終始小さい子たちにチャチャを入れていた。水がでない地域のため、「お風呂は昨日こいつ(一緒にいるグループで友達)んちで入った」とのこと。

(小2・女子)
なんで?どうして?やりたい、やりたい、ととても好奇心旺盛。足湯は「誰に習ったの?」「課長?」「先輩?」先輩と答えると「どこにいるの?」とかなりかまってほしい欲求が高く、学生ボランティアなどに遊んでもらえるような場があるとよい。

(小2・男子)
やりたい、やりたいといい、最後まで粘ってやるも、「熱めがいい」「もっと」と要求しつつ「もういい」と5分ぐらいで終了。袋の中のお菓子をみつけ「ちょうだい」「食べていい?」とやはりかまってほしい欲求が強い。

(70代・女性)
定年して、やりたいことを探そうと思ってたらこれ(地震)でしょ。家はもうダメだね。もう住めないかもね。犬は獣医さんのところに預けてる。早めに預けてラッキーだったね。無料って聞いたよ。激震災害に指定されるかな。ちょっとテレビ見てみないとね。
(60代・女性)(トイレで靴下を洗っていた)
こういう毎日洗うものは、ためずに洗いたいんだけど、コインランドリー混雑でしょ。3、4時間待たなきゃなんだよ。それだったら自分で洗ったほうがいいと思ってね。

(90代・女性)
環境が変わったのと、野菜が少ないから便秘になりました。それがすごくつらいです。息子とお嫁さんは仕事だからここにいさせてもらってます。

(80代・女性)
そこまで(足湯の場所まで)も歩けんよ。膝と腰が悪くて起きあがるのがつらくてね。(ベッドの提案をしたところ)あそこまではいいよ。もうすぐ帰るかもしれんし。全然歩かなくなって、お父さんには体育館の中を歩けって言われるんだけどね。家ではソファに座っていたけど、おっかかれないから、横になっちゃうね。

▼今後の予定
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浦野は、御舟町内に点在する避難所51箇所の全体像把握のため、日本財団チームと調査。北村さんは、B避難所にて、JVOADに繋いでいただいた学生を中心としたボランティア団体らと共に足湯を実施予定。

 

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