【第16報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支​援活動について(5月21日)

みなさま
平成28年熊本地震において、RSYでは御船町を中心に活動を継続しています。
また、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD準備会)では、熊本県内で活動するNPO団体と県、国らと共に頻繁に情報交換を行い、県内避難所の実態調査や環境改善、その他、支援の過不足を補い合うべく活動しています。以下、現地スタッフからの報告です。

 

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▼JVOAD:熊本市内で足湯講習会を実施しました
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本日、熊本市民活動センター「あいぽーと」で、地元の支援者の方々に向けて足湯講習会を実施しました。熊本市内で市民活動を行っている「NPO法人ソナエトコ」、「株式会社シティエフエム」、あいぽーとの職員の方6名が参加して下さいました。数々の被災地で被災された方々の足と心を温め続けた足湯の活動に、皆さんも興味深々。GWに御船町の避難所で行った足湯のつぶやき(住民の声)も合わせて紹介しました。
講習がおわってからは、「触ってもらえるだけで嬉しく安心する」「初めて会う方にどこまでできるか分からないけど、チャレンジしてみたい」「週1回でも定期的に通って、住民の方々との関係を深めたい」「避難生活のうっぷんやストレス解消になる。眠くなるくらい気持ちがいい」「足湯とサロンをセットにやると住民同士の会話もしやすくなり、ニーズキャッチに繋がるのでは」などのコメントがありました。

市民活動センターには、学生ボランティアも多く出入りしているため、今後は学生も巻き込みながら足湯チームを作っていければとのこと。名古屋から持ってきた足湯の道具は一式皆さんに提供させて頂きました。地元での活動が広がるよう、震つなメンバーと共にザポートを続けていきます。

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▼御船町:鈴鹿災害ボランティアネットワークさんが、ぜんざいと梅干を届けて下さいました
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5月21日(土)~22日(日)にかけて、南部さん率いる「鈴鹿災害ボランティアネットワーク」の皆さんが支援に駆けつけてくださっています。有名な『赤ふく』のあんこ、つきたてのお餅でぜんざい、そして小学生からの心温まるメッセージが添えられた紀州の梅干500セットを提供して下さっています。また、2014年の丹波市土砂災害でもご協力頂いた、地元鈴鹿の「ミルク」さんの焼きたてマドレーヌも合わせて振舞われました。御船町の山間集落の台所、『青雲市場』が主催する炊き出しバイキングとコラボして、あま~いぜんざい250食が住民の方々に振舞われました。また、災害ボランティアセンタースタッフ、ボランティアさんにも日頃の疲れを癒していただこうと50食振舞うことができました。明日は、地元ボランティアグループ『御船しあわせ日和実行委員会』が運営する車中泊の方々のためのテント村にお届けする予定です。

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▼御船町:LUSHジャパンのスタッフさんが、ハンドマッサージに来てくださいました
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スキンケアセットをご提供くださったLUSHのスタッフの皆さんが、週末ハンドマッサージボランティアで、活動してくださっています。今日は、御船町スポーツセンターと福祉避難所で、25名の住民や職員の皆さんの心と体を癒してくださいました。今後も6月まで定期的においで下さる予定です。

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▼御船町:住民の声
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・家の人は区長やってる。うちは被害がないから近所の人たちに毎日話聞きに行ってるんだけどみんな屋根の心配してる。屋根に登れそうな人に頼みに行くとみんな仕事でいなくて。わたしが登れればいいんだけど。片付けしてゴミが出たのを区長だから、うちが集めて回らなきゃいけないと思って。えっ?ボランティアセンターでもやってくれるの?頼んでもいいんですね。今日はここへ来て良かったわ。(60代女性)

・学校が始まってから、毎日頭も痛いしお腹もいたいし。熱はないけん毎日学校へ行きよるがあんまりよくならない。今日は早く帰ります。(中三女子)

・二回目の地震はほんっとにひどかった。あんなこわいことなかね。そのあとは電気も水もでなくて。小さい孫がいるんで水が出るまでほんとに大変だった。でもあの地震はほんとにこわかった。またくるって?もうさすがにこないでしょ。来たらもう家は死ぬまで建てられんばい(60代女性)
・山間部の集落に住んどって、地震のあとは近くの公民館に30人ぐらい避難して10日ぐらいそこで。地域のお祭りや寄り合いで慣れとったけん30人前の食事は作れたばってん、毎食毎食はきつかった。娘や若い世代はできんけん。わたしがしなきゃいけんかった。大変だった(70代女性)

 

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▼RSYスタッフ・ボランティアの動き
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・栗田:5月20日~21日
・浦野:5月14日~
・松永:4月20日~
・中西:4月20日~
・浦中(新規雇用職員)5月20日~
・浜田:5月19日~22日

※名古屋事務局スタッフも随時現地に短期派遣しています。実際に被災された地域の方々と直接お話することで、後方支援をしてくださっている皆様によりリアリティを持って現場の状況をお伝えできることと思います。

※5月20日より、ご縁があって繋がった熊本県内在住の浦中さんを臨時雇用し、RSYの活動をサポート頂いております。同じ揺れを経験し、同じ言葉で話しかければ、住民の方の表情も一気にほぐれます。地元住民の方との連携は私たちの活動に無くてはならない強いパイプだと再認識しています。浦中さんには、主に御船町での支援活動を担当して頂きます。