宮城県七ヶ浜町報告【第242報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第38号](2016年8月1日~8月31日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年8月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年9月11日で震災から5年6ヶ月が経過しました。

なお、RSYでは4月14日に発生した熊本地震において熊本県御船町を中心に、
台風10号おいては北海道南富良野町を中心に支援活動を行っております。

詳しくは都度更新される支援活動報告をご覧ください。
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2016年8月は七ヶ浜にとっても、大きく風景が変わった月になりました。
10日間の海水浴場のOPEN、仮設住宅の解体が主な理由です。
延べ8万人以上のボランティアが関わったとされる『浜の復興』、町民とボランティアの願いが5年越しに叶いました。
シーズンは終わり、来年度のグランドオープンに向け、少しずつ動き出しています。

仮設住宅入居世帯も現在は約10戸になり、ほとんどの方が町営住宅や高台移転へ移転をされました。
全戸数の半分以上の仮設住宅が解体、今年度いっぱいで約9割が解体予定で、七ヶ浜にこの5年間当たり前のように建っていた『仮設住宅がある景色』が変わる年になります。
この様子はRSYの『今を伝えるブログ』で紹介しておりますので、是非ご覧ください。
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○九州の次は北海道と岩手だね。もう災害はたくさんだよ。これからまた台風がくるんでしょ。
テレビでみるたび、「これから私たちと同じような体験をするんだろうな」って心が痛むよ。
(60代:女性)

 

○海水浴開催期間中の土日は車の渋滞が町外まで続いていたよ。町営住宅から町内のスーパーに行くのも、とっても大変だった。
来年は道が狭いから渋滞をどうするかが問題だね。
(30代:女性) ※災害公営住宅入居者

 

○7月はちょっと(仮設住宅が)残ってたけど、8月になって解体作業が進んでもただのグラウンドになっちゃった。
部屋とか道とかすごい狭かった記憶あるけど、この土地自体はすんごい広かったんだなって思う。
七ヶ浜はこういった土地があって良かったよ。
(60代:女性)

 

○町営住宅の近くに住んでいるんだけど、時々『町営住宅にお住まいの○○さんのお宅へ行きたいんですけど』って尋ねられるんだけど答えられないのよ。
昔は隣同士が誰だとかみーんな知ってたんだけど、町営住宅が建ってからはそういう情報は一切来ないし、私も仲良くしたいけどどうすればいいか分からなかった。
この頃、お茶会をやっているのを聞いて、参加してみたら町営の人たちがいっぱいいて、仲良くなれてよかった。
なんかあったら、助けてあげられるし、手伝いできるわー。
(70代:女性)

 

○仮設住宅に居る人は数件だけど、全員知っているわけではない。来年3月までだけどその間にも減っていくようだよ。
町内でも「もう仮設に入っている人いないんでしょ?」って聞くけど、実はいるんだよねぇ。
(50代:女性) ※災害公営住宅入居者

 

○地区避難所にもお茶会やカラオケも増えてきたけど、いつも同じ人ばかりで話題に飽きる時もある。
ときどき、隣りの地区や町外の人でも誰でもいいから混ざってくれると楽しいんだよね。
(60代:女性)

 

○8月8日からまた菖蒲田は遊泳禁止になったんだけど、町外の人たちで駐車場もビーチも賑わっている。
風が強い時は海も荒れてるから危ないんだけど、俺たち地元の漁師やライフセーバーじゃないとそういうのは分からないはず。
事件・事故なければいいけどよ。
※菖蒲田は海開きシーズン以外は遊泳禁止になっている
(70代:男性)

【第5報】台風10号被害に関わるRSYの支援活動について(9月9日)

皆様
RSY事務局です。
台風10号の影響で被災した北海道地方に、事務局次長の松永を派遣し、南富良野町災害ボランティアセンター(VC)を中心に支援活動を続けています。
被災地は、水害発生から1週間が経ち、住民・支援者の疲れもピークに達しており、これから迫る温帯低気圧の影響を心配して、不安感や恐怖心も増幅しています。
それと共に、これまでの被災地同様、床下の消毒や、被災後泥だらけになった家財道具の処分方法などが大きな課題となっています。
また、今回初めての被災ということもあり、丁寧なニーズ調査や、家屋の被害状況に応じて、適切・安全に作業を進められる現場リーダーも不足しています。さらに、住民の遠慮や気兼ねの気持ちも強く、個別訪問でようやく「助けて!」の声を上げてくださるケースも多数あり、ニーズは日に日に増えています。
松永は、南富良野町災害ボランティアセンター(VC)の運営サポートを中心に、可能な限り町中を歩き、被災者の声に耳を傾けながら、現状把握に努めています。また、この先想定される課題について、社協・行政らと情報を共有し、具体的な対応策を検討しています。
毎日150名~200名のボランティアが活動していますが、住民の疲れやニーズ件数・作業量から、ボランティアの数もまだまだ足りません。
以下、松永からの報告です。
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(南富良野町の被害状況)
・ラフティング等の自然体験が町の観光資源。今回の台風10号の被害で河川が損壊し、観光への影響が懸念されている。
・農家の被害も大きく、収穫時期であったじゃがいも、人参等が流されている。本来であれば農機で収穫可能だが、じゃがいも畑に水が流れ込み、畝が変化したため、一つ一つ手作業で収穫している。とうきび(とうもろこし)の収穫を手伝ってほしいとの声も上がっている。
・公営住宅、教職員住宅について、行政による工事が入っている。床板を剥がしているので、泥出しをボランティアでやってほしいと依頼あり。現時点で10戸×10名で100のボランティアが必要。
(生活に関する支援)
・町の医療機関の復旧:概ね9日より再開
・水道料金の免除:床上浸水宅は全額、床下浸水は半額免除。9月分~12月分まで適応できるよう検討中。
・炊き出しは住民向け、ボランティア向け共に毎日のようにボランティアの申し出あり。
(住民の様子)
・洗い物をしていると手が震える、雨が降ると気になって川を見に行く方、子どもたちの赤ちゃん返り等も出てきている@落合地区。
・ここより被害が大きいところを手伝ってくれと遠慮がちな住民が多い。
・災害から一週間経ち、住民もかなり疲弊している。一旦ボランティアは断ったが、「疲れ出てないですか?ボランティアが手伝いますよ」との話に、「自分たちでやれると思ったけど、終わらない。手伝って欲しい」とボランティア依頼が増えている。
・夫が心臓病で、私は腰が悪い。老夫婦では片づけが進まない。ボランティアに助けられている。ご飯はカップラーメンをよく食べている。今日からご飯を炊くんだ。(70代女性)
【山畔の被災状況】
  
【落合地区の被害状況】
  

【第33報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について(9月3日~5日)

みなさま
平成28年熊本地震において、RSYは御船町を中心に活動を継続しています。
9月3日~9月5日までの活動報告です。

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▼台風12号:大きな被害なく通過
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9月3日~5日にかけて九州の西の海上をゆっくりと北上していった台風12号。地震により損傷した家屋へのさらなる被害や、地盤の緩んでいる地域での土砂崩れなどが心配されました。
住民の方々からは、相次ぐ災害で気が休まらないという不安の声を聞いていましたが、台風が通り過ぎた5日、RSYスタッフが町内を巡回したところ、目立った被害は見られず一安心。しかし、台風シーズンは続いており、余震もまだある中、これ以上被害が出ないことを願うばかりです。

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▼仮設住宅巡回:顔が見える関係づくり
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仮設住宅の完成に伴い、避難所からの移転が進んでいますが、「雨風が部屋のすき間から入ってくる」「道路から部屋の中が丸見えで落ち着かず、子どもや女性の防犯面も心配」など、新しい住まいでの困りごとがでてきています。

仮設住宅を巡回している役場職員からは、クーラーの設定温度が変えられず、18度設定のまま「寒い寒い」と長袖を着こんでいる一人暮らしの高齢者がいたとの報告を受けています。新しい家電製品の扱いがわからず、誰にも言えずに我慢したままの高齢者は少なくなく、生活の中で困りごとがないか丁寧に聞きとっていく必要があります。

テレビの設定方法ががわからず困っていた方のお宅には、役場からの依頼を受け、RSYスタッフが「あったか味噌汁プロジェクト」のお椀を届けつつ訪問。配線を繋ぎ、チャンネル設定してようやくテレビが見られるようになりました。住民の方も喜んでくださり、近況や震災当時の話など、色々なお話を聞かせてくれました。

RSYは仮設住宅を定期的に巡回し、心配な方についてはリスト化して、継続的に見守りができるよう準備を進めています。
また、2週間に1回、行政(福祉課・総務課・保健センター)、社協、熊本YMCAなどからなる「支援担当会議」に参加し、情報共有や個別支援計画の検討、生活支援プログラムの企画提案などを行っています。

<仮設住宅 住民の声>
・毎日仮設住宅をまわっていなさると?遠いところから本当にありがたいことねー。御船町はいいとこたくさんあるから、帰るまでにぜひ見に行ってね。(60代女性)
・寂しかー。一人でずっと部屋におる。ほんに寂しかよ。また来てね。待っとるけんね。(80代女性)
・狭い狭い言ってもしょうがないから、楽しむことにしたんです。私はインテリアが好きだけん玄関にグリーンを飾ろうと思っているんです。いいでしょ。(60代女性)

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▼活動支援金募集
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皆様からお預かりした大切な寄付金は、避難所・応急仮設住宅の環境改善、孤立・孤独死の防止のためのサロンや食事会、足湯ボランティアの開催、ボランティアバスの運行など、復興の町づくりに繋がる活動に役立てます。

<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
https://kessai.canpan.info/org/rsy/donation/
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
※団体へのメッセージ欄に「活動寄付」とご記入ください。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ ぼうさいたろう」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

【第4報】台風10号被害に関わるRSYの支援活動について(9月7日)

皆様
RSY事務局です。
台風10号の影響を受けた北海道地方に、栗田・松永を派遣し、南富良野町災害ボランティアセンター(VC)を中心に支援活動を続けています。栗田は本日まで、松永は今週一杯活動する予定です。以下、報告です。
(被害状況)
※南富良野町役場より情報提供
▼道路
・幾寅東1号線から落合線まで、明日7日(水)午前8時まで通行止め。
▼避難所(6日8時現在)
・避難所幾寅地区8世帯10名。落合地区5世帯13名(内3名が子ども)
・避難指示が出されていた幾寅地区47世帯98名に対して、6日(火)8:30に避難指示が解除
・山畔地区の台風10号被災世帯へ、本日の雨による避難の声かけを行い既に避難完了
▼浸水被害(現在も調査中のため数値は変更される可能性あり)
・落合地区:床下浸水15/床上浸水7/一部損壊4
・幾寅地区:床下浸水54/床上浸水53/一部損壊2
▼その他
・小学校2校、中学校1学校、高校1校、保育所2所も5日より再開。
・町内の診療所について、金山診療所火曜日・土曜日、落合診療所火曜日、金曜日で診療受付。幾寅診療所はボランティア等による泥出し作業を行っており、復旧時期は未定。
(9月6日・南富良野町災害ボランティアセンター活動状況)
・ボランティア活動件数:111名(新規・約80名、継続・約30名)
・ニーズ総数104件(内、53件が完了)
・本日の新規ニーズ数1件
・本日の活動件数27件
VCは、ボランティアの募集範囲を町内から道内に拡大しました。7日は旭川信金や自治労などから、60名のボランティアの申し出があり、企業や各種団体も動き出しています。ただ、ボランティア活動に慣れていない住民もおり、困り事を依頼することに遠慮や気兼ねがあるとの声も聞かれています。
また、釘の踏み抜き事故や、消毒薬の使用方法が分からないなどの訴えもありました。VCではなるべく住民の不安や気苦労を軽減し、安全に復旧作業に当たれるよう、丁寧な情報提供と対応を続けています。
一方で、障害者地域生活支援センターが社協と連携し、受診やお風呂、買い物を希望する被災者のために、移送支援を開始しています。このような生活支援が早い時期から展開されることは、生活再建の歩みを確実に早めていくと感じます。
被災者へのきめ細かい対応を目指し、6日から行政とVCで、毎日情報共有会議を開催することになりました。RSY栗田・松永はも参加し、困難事例への相談、外部支援との繋ぎと調整、VC運営など、関係者が先の見通しを持って支援に当たれるようサポートしています。
【幾寅地区被災状況】
     
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▼活動支援金募集
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皆様からお預かりした大切な寄付金は、被災地へのスタッフ派遣や生活支援プログラム実施のために役立てられます。
<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
https://kessai.canpan.info/org/rsy/donation/
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
※団体へのメッセージ欄に「活動寄付」とご記入ください。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ ぼうさいたろう」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

【参加者募集中】ふくしま くらしの相談会(9/25岐阜県)開催のお知らせ

福島県から岐阜県に避難されている皆様へ

今、知りたい事。これからの生活・住居など。お話しませんか。

●日時 平成28年 9月25日(日)14時00分~16時30分

●会場 岐阜市文化センター 4階和室
●住所岐阜市金町5-7-2
●内容

13:40~ 開場、受付
14:00~ 開会、挨拶説明
福島県より「県の復興と現状、支援策等」の説明
14:30~ 質疑応答、個別相談
15:10~ 茶話会 (地域支援団体との交流もあります)
※お子様にはご寄付いただいた おやつをご用意致します
16:30 閉会

詳細は下のファイルから、ご覧いただけます。

岐阜説明会表    岐阜説明会裏

台風12号の影響について(御船町)

みなさま

レスキューストックヤード事務局です。
3日から4日にかけて、九州へ向かった台風12号により
地震災害の爪痕の残る熊本、御船町への被害が心配されました。
町も、避難所を開設して備えましたが、
幸いにも直撃を免れた結果、

被害情報はいまのところ入ってきていません。
「目に見えて屋根のブル-シートが飛んだ様子もなく、落ち着いている」と、現地から報告がありました。
詳しくは、第33報でお伝えします。

【第3報】台風10号被害に関わるRSYの支援活動について(9月6日)

皆様

RSY事務局です。

RSYは、台風10号の被害を受けた北海道地方への支援を継続中です。
現在、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)の先遣隊として、事務局次長・松永を派遣しております。

現地では、特に被害が心配される、南富良野町、帯広市、音更町、芽室町、清水町、新得町、幕別町などを巡回し、道・被災市町村の社会福祉協議会、地元NPO団体らと共に、被害状況や災害ボランティアセンター(VC)立ち上げの必要性、サポート体制作りに向けた意見交換と情報共有を行っています。

また、南富良野町で、災害ボランティアセンターが立ち上げのサポートを続けています。同町は、北海道のほぼ中央に位置。四方が山に囲まれ、東西に貫流する空知川に沿って、北落合、落合、幾寅、東鹿越、金山、下金山の6つの集落が形成されています。町総面積の約9割が森林地帯です。農地や工場にも深刻な被害が出ています。人口2,610人(1,449世帯)。現在、避難所は、幾寅地区、落合地区の2箇所に開設。

※全国社会福祉協議会「平成28年度災害V情報第51号(台風第10号第6報)2016.9.05」より
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「南富良野町災害ボランティアセンター」の活動
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南富良野町社会福祉協議会は、9月1日(木)に、災害ボランティ
アセンターを開設し、昨日9月3日(土)から、南富良野町近隣市町
村在住者を対象に、ボランティアの募集を行っています。

◆南富良野町災害ボランティアセンターFacebook
https://www.facebook.com/nanpuvc/

◆南富良野町
http://ur2.link/yb4j
松永は、現地の状況を見極めつつ、今のところ今週一杯活動する予定です。
以下、報告です。

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週末は、南富良野町へVC立ち上げのサポート等を行いました。毎日200~300名のボランティアが活動しています。ニーズ件数も日を追うごとに増え、100件を超える勢いです。

ニーズの中には、家の片付けや泥だしのほか、泥棒が入った、農地の被害、水害の恐怖から子どもにPTSDの症状が出ている等、様々な訴えが出てきています。

ボランティアの依頼を受けた女性からは、「VCから、ボランティアがいるうちに手伝ってもらった方がいいとアドバイスを受け、畳を上げてもらうと、かなり泥がたまっていた。タンスの裏側には既にカビも生えていた」という声が上がりました。

遠慮や気兼ね、ボランティアに何を頼んでよいか分からない状況もあるようなので、丁寧な声かけが必要だと感じます。一方で、このあたりは昔ながらのコミュニティが機能し、自然の中で生きる力の高い方々の多い地域でもあります。「小橋が崩壊したので、行政の支援が届くまで横断はカヌーや重機で行っている」と、住民が積極的に動き、困難を乗り切ろうとする力強さも見られました。

南富良野町VCは、センター長(地元社協局長)、副センター長(地元ボラ)、地元社協2名、道社協2名、自然学校(地元)NPO2名、地元ボラ(地域おこし協力隊、レンタサイクル・自営業者など)、応援社協3名など、あらゆる地域資源が連携し、協働型のVC運営を目指しています。

これまで、災害の経験やVC立ち上げのノウハウはないものの、日頃から地域を良く知る地元NPOが現場のコーディネートを担っていることもあり、地域性を活かした安心感と温かみのある雰囲気を作り上げています。

今後、支援が長期化すると、関係機関の通常業務の再開や、スタッフの心身の疲れが心配され、町内外の応援が欠かせません。その点は、現在道社協が調整しています。

VCに来るボランティアは、半分以上が旭川ナンバーで、地元が主体的に活動している様子が伺えます。現在の募集範囲は、近隣市町村となっていますが、状況を見ながら、今後道域・全国の募集に切り替える可能性もあります。

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【南富良野町の様子】

  

 

【芽室町の様子】

  

 

【清水町の様子】

  

 

 

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▼街頭募金を行いました
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9月3日に名古屋駅で街頭募金を実施。急な呼びかけでしたが、6名のボランティアの方々のご協力があり、6,929円の募金が集まりました。小学生~高校生の子たちの募金が多く、「頑張ってください」と言いながらお金を入れてくれました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

 

宮城県七ヶ浜町報告【第241報】きずな号で七ヶ浜を学ぼう~第6弾七ヶ浜ってどんな町~②

みなさま、いつもお世話になります。
七ヶ浜事務局槙島です。

2015年春から菖蒲田浜漁港で釣りや海苔すき体験など、体験学習を中心に実施してきた始まったきずな号で七ヶ浜を学ぼう。

2年目を迎える今年は七ヶ浜について学ぶ時間を、と~第6弾七ヶ浜ってどんな町?~を実施いたしました。

今回は単発ではなく、7月28.29日8月2.3日全4日(+自由参加で8月4日に海水浴)という行程でしたが、中学生6名、小学生13名が参加してくれました。(7/28の様子はこちらから)

 

2日目は7/29(金)  『②:調べてまとめて』

前日に分かれた3つのグループで午前中、「七ヶ浜の特徴」チームは町民の方に、「仕事」チームは宮城県漁業協同組合へ、「歴史・文化」チームは歴史資料館へおはなしを伺いに行きました。

 

まずは「七ヶ浜の特徴」チーム。菖蒲田浜出身の渡辺洋子さんと一緒に、見たことはあったけど広げたことのなかった七ヶ浜町史や観光MAPを広げながら「七つの浜は?」「人口は?」「面積は?」など浜について復習です。

きずな号第6弾②_特徴きずな号第6弾特徴チーム

そして今年震災後初めて海開きとなった菖蒲田浜について。

「昔はプールの代わりに松ヶ浜小学校の子ども達は菖蒲田海水浴場に行って、決まった範囲で泳いでたんだよ。」

「今年から海開きだけど、七ヶ浜の人達は海の近くで暮らすからこそみんな海の楽しさだけではなく、波の引きの強さや怖さを知っているから無理して海に入ったりはしなかった。」

とのお話に「じゃあ今度みんなで行くときも気をつけないとね」としっかり話を聞いていました。

他にも昔、七ヶ浜で有名な海苔は、菖蒲田浜の3人の漁師が岩海苔を見つけて、どうすればおいしく食べられるか研究して商品化されたというお話を聞き、「これはみんなきっと知らないから発表でみんなに教えてあげよう」とメモをして、まとめました。

 

次に「仕事」チーム。七ヶ浜の仕事と言えばやっぱり漁師というイメージが強く、漁業協同組合さんへ訪れました。
漁協の職員さんに連れられ、まずは屋上へ上ります。
漁協の屋上からは、被災を受けた花渕浜地区が見渡せます。
職員さんが「あそこまで波が来て、あの屋根に船が乗ってたんだよ。とても大変だった。でも、みんながんばってこの建物が建つまでになったんだ」
と、震災の時の苦労をした話も交えながら、復興の様子を話してくれました。
その後は、漁師さんのことや、漁のこと、撮れる魚な『ど自分たちが知りたい七ヶ浜のこと』を自分たちが職員さんへ質問し、それに対しての答えをまとめる座学の時間。
終わった後、「ぼくたちの班が一番調べた!絶対みんなよりすごいものがつくれる」と意気揚々でした。

第6弾②漁協チーム第6弾②漁協チーム2

 

最後に「歴史・文化」チーム。

七ヶ浜町歴史資料館にて、七ヶ浜の歴史について説明をしてもらいながら学びました。

七ヶ浜町は海に囲まれた町なので貝塚が多く、発掘された展示品を見たり、昔の人の暮らしの話を聞き、一生懸命メモを取っていました。

0729_歴史チーム0729_歴史チーム

その後、土器の模様つけ体験や航行する船や人々の安全を祈り彫ったものと伝えられている湊浜の薬師堂の中を特別に見せてもらい、その迫力にビックリした様子でした。

 

午後からは発表できるようにまとめ作業に入ります。
各グループごとにメモにとったことを見直しながら、何を伝えるかを相談しながらまとめました。

第6弾②特徴チームきずな号第6弾_歴史チーム第6弾②漁協チーム4

〈参加者の声〉

・漁協に行ってさしあみやていちあみなど、どうやったら魚をたくさんとれるのかを教えてもらった(小5男子)

・滅多に行けない漁協に行って、船が全部で293隻あることを知った(小4男子)

・松ヶ浜に三大薬師の薬師堂があるのがびっくりした(小4男子)

・土器を作ったり、普通は入れない神様がいるところに(薬師堂)入れてよかった(小6男子) 

・七ヶ浜の有名な海苔は菖蒲田の漁師さんが研究したおかげで今こうやって食べられるんだと初めて知った(中3女子)

【報告】街頭募金終了しました

みなさま

お世話になっております。RSY事務局です。

先ほど、街頭募金が終了しました。10~12時の時間にナナちゃん人形前で行い、
6名のボランティアの方々のご協力があり、6,929円の募金が集まりました。

小学~高校生の子たちの募金が多く、「頑張ってください」と言いながらお金を入れてくれていました。ありがとうございました。

 

急な呼びかけにもかかわらず、お忙しい中ご協力いただいたみなさま、私たちの活動に大切なお金をご支援下さった皆さんに心から感謝致します。本当にありがとうございました。次回街頭募金は日時が決まり次第お知らせいたしますので、引き続きご協力をお願いいたします。

【第32報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について(8月28日~9月2日)

みなさま
平成28年熊本地震において、RSYは御船町を中心に活動を継続しています。
8月28日~9月2日までの活動報告です。
九州地方に、台風12号が接近しています。北海道や東北の台風被害の様子、前回の豪雨を思い出して、
住民から「数日前にせっかく苦労して張ったブルーシートが風で飛ばされる」「御船川が溢れてまた浸水するんじゃないか」などの不安の声が多数きかれました。
また、震度5弱の余震は、4月16日の本震を思い出させる恐怖感だったこともあり、一時的に避難所に戻る方も出てくるのではないかと考えています。
本日は、現地スタッフが仮設住宅や避難所を回り、台風への警戒と不安軽減のための声かけに取り組む予定です。
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▼かたらんな交流館【RSYカフェ&陶器市】
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かたらんな交流館は、『RSYカフェ&陶器市』を開催しています
陶器は、瀬戸物で有名な愛知県瀬戸市の『陶磁器卸商業協同組合』様が提供下さいました。
中身は普段から実用性の高い、湯のみや小皿、どんぶり、お茶碗、大皿などを中心に、2トントラック一杯分。柄や形も多種多様です
交流館の一角に、陶器コーナー常設して、いつでもお買い物ができるようにしています。
避難所や食堂などに置いてもらっているチラシ効果も絶大で、
「チラシが入ってたから仕事の前に絶対行ってみようと思ってきました」と、立ち寄って下さる方も増えました。
買い物する楽しみも味わってもらいたいという想いから、1つ10円~100円で販売。売り上げは全て御船町社会福祉協議会に寄付しています。
2007年の潟県中越沖地震をきっかけに、物資支援の一環として始めた陶器市ですが、
活動を続ける中、選ぶ楽しみや外出の目的、買い物をすることでのストレス発散などの波及効果があることがわかってきました。
楽しく買い物やおしゃべりをして、人と関わりながら日常感覚を取り戻していく過程で、被災者の方に人気の高い支援プログラムです
住民の方々からは、「お客さん用の食器も全部割れたから、数が揃ったのがあって助かる」
「これまで買いに行く暇もなかったからありがたいわ」「こんな値段でいいの?嬉しい!」など喜びの声が聞かれています。
80代の男性も「自宅用」と言いながら、湯呑とグラスをまとめて購入されました。
今後は、『移動RSYカフェ&陶器市』として、山間部も含めて集落を巡回し、集いの場や楽しみの機会を提供していく予定です。
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▼『あったか味噌汁プロジェクト』お椀とお箸セットの配布
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皆さんからご協力頂き、集ったお椀とお箸は1000セットを超えました。
御船町役場が開催する仮設住宅入居説明会の際や個別訪問にて、住民の方々に順次手渡しています。
9月1日は、田代東部、東小坂、七滝地区の入居者説明会にて、
9月2日は下高野、今城、陣、ふれあい第一第二地区の仮設住宅を巡回してお届けしました。
手渡しする時は、仮設住宅の住環境や生活の中での困り事はないか、健康状態、近所の人たちとの人間関係、
食事、掃除、洗濯、買い物などの日常生活の様子などをお聞きし、その情報を町の福祉課や社協などと共有しています。
行政サービスや専門家の支援が必要なケースはすぐに対応してもらえるようお願いしています。
訪問時、最初は玄関の扉を開けてくれなかった方も、
「このお椀とお箸は、愛知からの気持ちなので受け取ってもらえませんか?」と伝えると、扉が開き、
その後30分以上話込むということもありました。
お椀とお箸が、心の扉をも開け、ニーズの早期発見のきっかけとしても活躍してくれています。
また、最近入居した中年男性が「料理の仕方が分からない」とお話されていたり、
日中テレビの前からほとんど動かない高齢者の姿も目立つようになってきました。
今後は『あったか味噌汁プロジェクト』の次の取り組みとして、『あったか味噌汁昼食会』を開催する予定です。
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▼活動支援金募集
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皆様からお預かりした大切な寄付金は、避難所・応急仮設住宅の環境改善、
孤立・孤独死の防止のためのサロンや食事会、足湯ボランティアの開催、
ボランティアバスの運行など、復興の町づくりに繋がる活動に役立てます。
<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
※団体へのメッセージ欄に「活動寄付」とご記入ください。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ ぼうさいたろう」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。