【第2報】豪雨被害によるRSYの支​援活動について(7月11日)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

現在RSYは、岡山県倉敷市に常務理事・浦野を派遣しています。浦野は全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)「避難生活改善に関わる専門委員会」の一員でもあり、同メンバーの一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターの辛嶋氏と共に、被害が集中している真備町の避難所支援を中心に活動しています。

また、震つなは、事務局長・松山を派遣し、大阪北部地震の被災者支援を継続中です。

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▼倉敷市(主に真備町)の被害状況

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【被害状況】

・倉敷市は昭和47年と平成17年に合併。船穂・柳井原・川辺・岡田・薗・箭田(やた)

・二万(にま)・呉妹(くれせ)の8地区に分かれる。

・真備町は平成17年に合併。総社市・倉敷市の水島関連の下請け企業が多く、各市のベッドタウンとなっている。

・一級河川である「高梁川」の支流「小田川」が100mに渡り決壊した影響で、壊滅的な被害に。特に海抜10~13mの真備町地区に被害が集中した。

・今回の被害は、平成29年市が作成した洪水・土砂災害ハザードマップとほぼ重なっている。

・真備町地区は8000世帯・約22,000人。平地に居住する住民の8割が被災。

【岡山市内の被害】

・死者:47人(うち真備町46人)

・行方不明者:1人

・家屋被害:現在調査中

・救助者:市内全体2,400人中、真備町に2,400人が集中

【ライフライン】

・水:小田川から北の浸水区域内で、水道管の破損箇所調査のため、水を流している。水が出れば使用できるが飲み水では使用できない。11日(水)以降は、10時頃から19時を予定。

・電気:被害がひどかった真備町地区中心に一部の地域で不通

【100人以上が避難している避難所】

★水島地区

・連島南中学校:180人

・第二福田小学校:250人

・第五福田小学校:185人

★真備町地区

・岡田小学校:300人

・薗小学校:300人

・二万小学校:250人

・吉備路クリーンセンター:144人

★総社市(倉敷市の北側隣接で、高梁川の上流に位置する)

・吉備路アリーナ:150人

【生活情報】

★自衛隊による風呂設置場所

・第二福田小学校

・真備総合公園体育館駐車場

★罹災証明書の発行

・7月9日より各支所福祉課で発行

※真備町地区は支所が被災したため、現在窓口を置けていないが、地区付近に臨時出張所を検討中

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▼真備町の避難所の様子

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・岡田小、二万小、薗小に避難者が集中。

・二万小では一時避難者が増大し過密状態となったため、水島地区の避難所へ一部を移送。

・水島地区は小田川を挟み南側に位置しており、居住場所から離れているため、移動手段のない住民から「家の近くの避難所に戻りたい」との声が上がっている。

【生活環境】

(居住スペース)

・体育館、教室に避難者が分散

・間仕切りなし

・寝具は発砲シート又はマット、日赤毛布、タオルケットなどが支給されており、体育用マットを敷いて寝起きしている方もいる。

・段ボールベッドはほぼ導入されておらず、保健師や管理者からは「場所を取る、数がそろわないため公平性を考えると導入しずらい」などの声も。個別にヒアリングをすると「いつもベッドだったので欲しい」という被災者の声もある。

(暑さ対策)

・体育館、教室共に扇風機は導入されているものの、毎日室温が30度を超しており非常に暑い。昨日一部の避難所には外付けクーラーが入ったが、全てに導入されているかは不明。

・網戸がなく、ハエやカの侵入も増加。

(トイレ)

・学校職員や外部支援者の協力で常に清潔な状態が保たれている。昨日より水が出るようになり、流せるようになった。(それまではバケツに汲み置き)。

・スリッパの設置や手洗い環境もあり、衛生に配慮されている。

・洋式トイレが不足しており改善が必要。

(食事)

・パン、おにぎり、カップラーメンが中心で野菜不足。

・温かい汁ものが食べたいとの声多数。ただし避難所によっては、近隣住民が炊き出しをふるまうなど対応されていることも。外部の炊き出しチームもチラホラみられる。

(子ども)

・小中学校の夏休みが繰り上げられたため、子ども達の姿が多い。教員からは「学校がないため在宅・避難所の子ども達の居場所がないため、すぐにでも支援が欲しい」との声が聞かれた。

・胸まで水に浸かりながら命からがら逃げてきた子どももおり「あの時は本当に怖かった」と顔をこわばらせていた。

(物資)

・避難所によって格差あり。

・薗小は物資受取所が決まっており仕分けされているが、岡田小は雑然とした状況。

(要配慮者)

・福祉施設・事業所が被災しているため福祉サービスを受けられない方がいる

・生活不活発状態が続き心身昨日の低下が心配される高齢者がいる

・車いす等、障がい者の姿は見られない(日中・薗小、岡田小のみの情報)

(ペット)

・決まったペットスペースが無く、教室屋外廊下に犬をつなぐなどの様子がみられた。ペットフード等の物資は届いていた。

【外部支援者】

・DMAT、派遣保健師、DPAT、DWAT、災害派遣ナース等の、医療・看護・福祉の専門職が続々と入りつつある。

【住民の声】

・家が全壊。もう住めない。車もすべてやられたので移動手段がなく、罹災証明書の手続きにいけないの。仮設住宅の入居時期の見込みなどあるんでしょうか?とにかくこれから何をやらなければならないのかを知りたいです。風呂まで連れていってくれるバスが出ているみたいだけど私たちはいかなかった。片道1時間ぐらいかかるって言われて。着替えもないし。下着が欲しいです。父は血圧も図ってないし、病院にも行ってない。体育館は暑いし虫も入ってくる。おにぎりもらったけど食べる気にならなくてね。食欲湧かない。血圧上がったのみると、余計調子悪くなりそうだから。(40代・女性)

・家も自営でやってた魚屋もダメになってしまったよ。まさか自分たちがこの年でこんな目に合うなんて思ってなかった。商売いつ終わりにしようかな、なんて話してたんだけど、こんな形で最後になるなんてね。車が1台生き残ったから、洗濯はコインランドリーに行ったり、コンビニに行ったりしてる。おばあさんは押し車がなきゃ10mも歩けないんだけど、家族が進めても介護保険は使いたがらないんだよ。(80代・男性)

・今までパンばかりだったけど、昨日初めてカップラーメンが配られて。あったかいものが久しぶりに食べられて嬉しかった。私たちは胸まで水に浸かって逃げてきたの。家の年寄が逃げたくないって頑張ってたんだけど、大声だして説得してね。あの時逃げなければダメだったかも知れない(50代・女性)

・水が来ないから掃除も手洗いも何もかもできないの。避難所でちょっとしたものが洗えるって聞いてきたんだけど。。。(ポリタンクに半分ぐらい井戸水水を入れて、高齢者が車まで運ぼうとしていたため手伝った)暑いし本当に大変。(70代・女性)

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▼RSYの活動

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★避難所の実態把握、市や外部支援者との調整

・避難所を巡回し現状把握の後、今後の支援について市担当課と協議

・環境整備の必要性や集約時期の目安などを確認。今後計画的に実施できるよう調整中。

・避難所に関われる市内外のNPO・ボランティアらと情報共有、役割分担の場を調整中。

★「災害支援ネットワークおかやま(仮)第1回会議」参加

・7月9日(月)19:00~21:00、岡山県ボランティア・NPO支援センターにて開催。県内外約100名が参加。

・岡山市はもともと市民活動が活発で、災害前から、同ネットワークの立ち上げ準備を実施していたため、会議開催が非常に速かった模様。県・県社協・被災市社協からも職員が同席。

・市から被害状況が共有された後、活動地区に分かれ、現状ニーズと各団体が実施できる活動について共有した。

・今後も継続的に実施予定であり、RSYも参加する。

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▼震つなより:大阪北部地震、「水害にあったときに」の提供

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★大阪北部地震

最近の活動については以下サイトからご確認下さい。

地元での屋根のブルーシート張りボランティアの養成を目的とした「災害に向き合うための勉強会」等を中心に企画運営中。

http://blog.canpan.info/shintsuna/

★豪雨水害支援

水害で被災した後の生活再建までの手順が紹介されています。

無料でダウンロードできます。これまでにも、被災地から多数のお問合せを頂いており、社協や支援団体を通じて、被災者にお届けしています。

http://blog.canpan.info/shintsuna/img/E6B0B4E5AEB3E381ABE38182E381A3E3819FE381A8E3818DE381AB_E38381E383A9E382B7E78988.pdf

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▼街頭募金を行います

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※ご協力いただいた寄付金は、現地での情報収集や、被災地の方々の生活支援のために活用いたします。

【日時】

・7月14日(土)10:00~12:00/13:00~15:00

・7月15日(日)10:00~12:00/13:00~15:00

・7月16日(祝・月)10:00~12:00/13:00~15:00

※帰りの荷物運び・募金額の集計(事務所で行います)もお手伝いいただけるとありがたいです。                                (~17:00には終了予定)

【実施場所・その他】

・場所/名古屋三越栄店ライオン像前

・内容/平成30年7月豪雨 被災地支援活動募金

・連絡先/090-9022-3350(RSY金山)

参加を希望される方は、下記をRSY事務局(info@rsy-nagoya.com)までご連絡ください。当日飛び込み参加も大歓迎ですが、なるべく事前にご連絡いただけると幸いです。

 

①お名前

②連絡先(できれば携帯電話)

③参加可能日時:

④参加人数(代表者が申し込む場合):

※大雨・洪水・暴風・大雪いずれかの警報が出ていたら中止とします。

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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)

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※ご協力いただいた支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、避難所の環境改善、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。

<銀行振込>

三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681

特定非営利活動法人レスキューストックヤード

※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。

<郵便振替>

00800-3-126026

特定非営利活動法人レスキューストックヤード

※通信欄に「活動寄付」とご記入ください