RSY・愛知県の大雨への対応(第5報)

みなさま

RSY事務局です。RSYは台風2号の影響で床上浸水の被害を受けた豊橋市在住Mさん宅への個別対応を継続しています。以下、RSY事務局長・浜田より6月21日の活動報告です。

※私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成のご協力を頂いています。

Mさん宅訪問

着いてみたら、先週手つかずだった部屋の窓が開放されて、片づけが進んでいました。今回はタンス3棹と机1台が置かれたその部屋の片付けが中心でした。

下2段が水に浸かってしまったタンスや畳はとても重く、これを出す作業は、女性だけでは無理かと思っていたところへ、RSYと繋がりがあり、豊橋市在住の男性ボランティアさん2人が到着し、お昼前までに、すっかり運び出せました。

 

Mさんもカビや臭いが気になってきたせいでしょうか。これまで片づけることに躊躇されていた姿とはうって変わって、「畳と布団は、通りに近いところまで運んで」「これもほかって(=捨てて)」といった言葉が出てきました。片付けのスイッチが入った感じでした。

「今俺が見たからこの写真は、もういらん」「(亡くなった奥さんの服を見つけて)こんな所にあったのか」とひとつひとつ確かめ、思い出話をしながら、「何を捨てたか、知っておかんとなぁ」というMさんペースを尊重しながらの作業が続きます。

Mさんは翌日の雨を心配して、「外に出したものを室内へ戻して欲しい」と言われました。しかし、水害から既に2週間が経っていることもあり、畳をはがした床板がまだ濡れていて、カビや臭いも気になりました。本当は、一日も早く乾燥・消毒が必要な状況だったので、「ものはまだ戻さない方がいいですよ」と喉まで出かかったのですが、タンス下段の引き出しを自ら壊して、少しでも軽くして、運び易くしてくれた気持ちを想い、今回は何も言わずに運びました。

床下の対応については、随時お伝えはしているものの、ご自分の手順やペースがあり、一気には進みません。こちらも焦らず、しかし家の保全のためにできるだけ前に進めるよう一緒に思考錯誤しながら取り組んでいます。

 

息子さんのお部屋は随分片づけが進んでいました。夜勤明けの休みの日に片付けをしているとのことで、お二人の身体への負担が気がかりです。

帰りぎわに、「皆が帰ると寂しくなるな」とポツリと漏らされました。何よりの労いの言葉でした。

なお、岡崎市災害ボランティアセンターは、6月9日より、市社会福祉協議会の通常のボランティアセンターでの対応に切り替わったため、貸し出していた資機材もその役目を終え回収しました。

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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラ
ムのために活用致します。

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北海道胆振東部地震から2年

みなさま
 
お世話になります。RSY事務局です。
2018年北海道胆振東部地震から2年が経ちました。
この災害で亡くなられた44名の尊い命に、心から哀悼の意を表します。
 
今回は、発災当時の様子を振り返りつつ、2年経った被災地の今をお伝えしたいと思います。
 
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発災直後
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9月6日深夜3時07分頃、厚真町で震度7、安平町・むかわ町で震度6強の地震が発生。被災された方々に当時の様子を聞くと、「寝ていたベットから投げ出され、全身を打った」「すぐ外に逃げようとしたが、部屋も外も真っ暗で、懐中電灯も揺れで飛んで状況が分からず、本当に怖かった。ただ夜明けを待った」と話され、とてつもない衝撃と恐怖だったことが伝わってきます。中には、「夜3時になると毎日必ず目が覚めるの。その時、胸がキューと痛くて苦しくなる。」と話される方もおられ、大きな恐怖を植え付けました。
 
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RSYの動き
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発災1週間後、特に被害のひどかった厚真・安平・むかわ町にて、避難所の環境改善や生活支援の一環として足湯、サロン等を行いました。また、在宅避難者への支援として、厚真町ルーラル地区の在宅避難者支援拠点の整備や家の相談会を行いました。その過程で、長期的な支援を見据え、早い段階から地元の支援者やボランティアと連携したことで、「北海道足湯隊」が結成されました。結成当初、RSYはアドバイザーとして関わり、現地での活動をサポートしました。定期的に通う形で現地入りし、現在は、地元が主体的に運営を担い、コロナ禍での生活支援をいかに進めていくか、RSYも一緒に悩みながら取り組んでいます。
 
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被災地の今
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現在、特に被害のひどかった厚真・安平・むかわ町では、約250世帯が仮設住宅(建設型・みなし・トレーラーハウス等)で暮らしておられます。10月末には閉所が予定されており、引越しの時期に入りつつあります。
これまでの被災地では引っ越しボランティアの活躍が見られましたが、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、基本的に各町内のボランティアで対処せざるを得ない状況です。
一方で、地元行政・社協・NPO等の道内支援者が集まる情報共有会議(北の国会議)では、引っ越し先での新しいコミュニティづくりに向けた対策を考えていこうと動きも見られています。
 
~被災された方々の声~
・次の住むところ決まったよ。ようやくだ。11月には引っ越せそうで、当日お手伝いを知り合いにお願いたりして、少しずつ準備を始めているよ。この2年は、あっという間だった気がするけど、コロナもあってか、ぐちゃぐちゃで、あまり実感が湧かない。離れて暮らす子ども家族に会えてないから、寂しい。コロナが下火になったら、新しい部屋を見に来てほしい。(70代・男性・仮設)
 
・今ね、お世話になった人へお礼の手紙書いてたんだ。この間、仮設を出て、新しい場所に引っ越したんだ。病気の麻痺もあって、住み始めた最初の頃は玄関が使いにくかったけど、少しいじったら、だいぶ住み良くなったよ。それで、ようやっと落ち着いてきたから、手紙を書きたくなったんだ。会って直接言えたらいいけど、コロナの今は難しいね。地震からそんなに経つんだね、過ぎるのが早くてびっくりだ。まさか自分が被災するなんてな…今でも不思議だ。(70代・男性・元仮設)
 
・コロナの影響でお客さんは減ってはいるけど、小さい町だから、町外のお客さんがほとんどなんだ。地震に遭ってから、手続きとか次の住まいとか考えなきゃいけない事は多くて大変だったけど、たいやき屋をやってる間は気が紛れて、色んな出会いに恵まれた。店をやってて良かったと思う。地震以降、最近になって体の節々が痛むようになった、高齢だからってものあるかな。元気な内は店を続けたい。自分はまだ恵まれてるけど、仮設に入らなかった人で、住宅の一部が地震当時のままになっている人も結構多いんだ。(60代・男性・仮設)
 
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道内支援者の動き
「北海道足湯隊」
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○これまでの活動
被災した3町の避難所から始まった活動は、被災者の生活環境とともに変化し、最近は仮設住宅・お寺・地域の集会場の7か所にて、足湯+α(お茶会・全身マッサージ・パステルアートなど)で取り組み、これまで延べ847名の被災された方々の心と足を温めてきました。今年は新型コロナウィルス感染症の影響が大きく、2月末から活動自粛をせざるを得ない状況です。
 
○リラックスセットのお届け
月に1度の定期ミーティングで、メンバーから現地に行けない中でも「せめてお家でリラックスしてもらいたい」との声があり、個包装の入浴剤&メッセージを添えたセットを作りました。企画の取りまとめ・お届け先の調整を北海道足湯隊事務局が行い、地元保健師が個別訪問を行う際にお渡ししてもらうことができました。
 
○オンライン勉強会の開催
RSYでは、活動休止期間の長期化による、メンバーのモチベーション低下が気がかりだったため、震災がつなぐ全国ネットワークの復興基金を活用し、オンライン勉強会を開催しました。
もともとは、活動開始から1年以上が経つ中で、「これまでの活動を『つぶやき(被災者の生の声)』見つめ直すことで振り返りたい」というメンバーから希望があり、北海道足湯隊とともに企画化しました。
ゲストには、足湯ボランティアの元祖である、CODE海外災害援助市民センターの吉椿さんをお招きし、「足湯ボランティアとつぶやき」というテーマで、北海道や他の被災地のつぶやきから見る被災者の変化や、読む時のポイントを解説いただきました。
改めて、足湯を通じてもたらされる「心身への効果」や「場づくり」、「『聴く(被災者自身が語りだすのを待つ)』ことの大切さ」を学ぶことができ、メンバー各々がこれまで出会ってきた被災地の方々に思いを馳せる機会にもなりました。
 
その後、一部のメンバーでは、現地での活動再開を見据え、感染症対策を強化した活動方法の模索や、規模を縮小したお話会を企画する等、徐々に動き始めています。
 
○メンバーの声
・直接会って集まるという、以前だったら当たり前に出来ていた活動が出来ない状況が続いている。先日、久しぶりに現地に行き、住民さんと再会した時には、「周囲は生活再建に向けて進んでいるものの、自分はまだ気持ちが向かない。この時期は取材も多く、記者がコロナ対策で気を遣ってくれるのは良いが、逆に自分も身構えてしまって、なんだが疲れてしまった。コロナも気になるけど、今日みたいに、声をかけてくれて嬉しかった」と話され、ボランティアのことを、はっきりと覚えていなくても、心のどこかでは何となく待っていてくれてるのだと感じた。時間の経過や相次ぐ災害により、これまでの被災地への関心も薄れつつある。これは今回の地震で活躍した道内ボランティアも例外ではない。被災地と細々とでも「繋がり続けること」を意識しなければ、活動しただけになってしまい、せっかく出来た繋がりも途絶えてしまう。そして、これから被災するかもしれない自分たちの深い学び(対策)にも繋がっていかないのではないかとも感じている。繋がりのある住民さんには、電話1本でも、声をかけ続けたいと思う。(災害支援ネットワークじゃがネット・岸田氏)
 
・昨日(9/6)、数か月ぶりにお話会をさせていただいた。参加者の中には、「9月が近づくと当時の記憶が蘇る。さらに台風や強風があると、翌日には地震が起こるんじゃないかと怖くなってしまう(※)」方や、「あの日が近づくと辛くて苦しい。思い出したくもないが、この地震とは一生付き合っていかないといけない」と話す方もおられた。また、以前マッサージを楽しみにしてくれていた高齢の住民さんはコロナの影響で閉じこもりがちになっている方も少なくなく、早く活動を再開してほしいという声も聞かれた。この状況で開催できたのは、発災当初から積み重ねてきた地元住民との関係性と、出来る限りの感染症対策、関わるボランティアの意識(少しでも体調不良と感じたら休む)のおかげだと思う。マッサージ自体は、感染症対策を徹底していても、世間的には中々受け入れにくい部分もあるため、地元の状況に応じて、お話会を主に今後も継続していきたい。(支え愛ボランティア団体いっぽん・佐久間氏)
※胆振東部地震発生の前日は台風が上陸し、その翌日に地震が発生している。
 
コロナの影響で気づかないうちに、人との繋がりも絶たれてしまっているのだと痛感します。直接会えなくとも繋がりを感じられる方法を探し続けたいと思います。
 
RSYでは、今後もこれまで繋がりを持たせていただいた被災者の方々の声を聴き、北海道足湯隊をはじめとする道内で粘り強く活動している支援者と今出来ることに取り組んでいきます。

【第21報】北海道地震におけるRSYの支援活動(3/18)

皆さま
お世話になっております。RSY事務局です。
昨年9月6日に発生した、北海道胆振東部地震から半年が過ぎました。
先月21日にも震度6弱の揺れが発生し、1か月が過ぎようとしています。被災者それぞれに「せっかく眠れるようになってきたのに。またか。」、「前回の9月の地震を思えば、まだ大丈夫だと思った」「停電があったから、また水も止まるんじゃないかと思って、急いで近くにあった容器に溜めたの」など、戸惑い、よみがえった恐怖、不安、やりきれない思いなどを抱えているようです。その翌日にRSY吉林が、これまでの活動でつながりのある被災者のもとを訪問した際にお聞きした声を報告しています。
今後も地元の支援団体やボランティアと連携し、このような不安や戸惑いに寄り添い、来年度も支援を継続していく予定です。引き続きご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
RSYは、現在も地元に立ち上がった「北海道足湯隊」のメンバーと共に、むかわ町や厚真町のルーラルビレッジの他、安平町や厚真町の仮設住宅の談話室でも足湯ボランティアを実施しています。仮設住宅の談話室だけでなく、在宅避難者も仮設住宅の入居者も参加も視野に入れ、自主避難所だった集会所や災害ボランティアセンターの企画とコラボするなどし、活動しています。
また3月1日~4日、震つな松山と吉林が北海道入りし、安平町の仮設住宅で実施した「収納棚の取り付け・サロン活動」プログラムについても取り上げています。
以下、報告です。
●2月22日(金)の動き
一般社団法人Wellbe Designの西村氏と合流後、RSYとつながりのある被災者を訪問。

【むかわ町】
・70代/男性
「揺れたね。怪我なく無事だよ。物が落ちたりとかはなかったけど、テレビが倒れたね。ちょうど眠くてウトウトしてたから、テレビが倒れてびっくりした。一瞬電気が消えて、うわーと思ったら、テレビと一緒について、地震速報が流れてたよ。夜、役場の保健師さんが来てくれたから、その後、安心して眠れた。朝も来てくれたんだよ。地震は震度が1違うだけで、10倍違うっていうのを実感した。9月の地震の時と比べたら、今回の地震は強さが全然違った。」

・70代/男性
「驚いたね。物が落ちたりとか少しあったけど、あとは何もなかった。怪我もないよ。仮設って意外と丈夫なんだな。夜中ずっと電話が鳴りっぱなし。少し寝たけど、なんだか疲れたな。折り返しの電話も少し休憩しないとね。心配してくれる人がいるってのは嬉しいことだけどね。顔見れて嬉しかったよ。」

・70代/女性
「あらま、来てくれたの。ん?この湿布はいつものことよ。今貼ってたところなの。揺れたね。久しぶりだ。物が落ちることもなくて、お皿は数枚割れた程度。あの地震のあと(9月)、物を積み上げだり、高いところに置かなくなったからね。ご近所さんもそうだと思うよ。電気が消えたけど、すぐついて。また断水するかもって思って、水が出ているうちに近くにあった容器に水を溜めておいたんだ。今朝も問題なく水が出てるから、ひと安心だね。前回の反省。枕元に懐中電灯も置いてたよ。近くの集会所も会長が来て、誰か避難するかもしれないから、開けてやってくれって鍵を預かってるよ。誰も来てないけどね。結局眠れなくて、朝だわ。」
【厚真町】
・40代/男性
「家族みんな無事です。揺れが落ち着いてから、すぐ1軒ずつ見回りに行きました。前回の地震の時、寝てた子どもたちも今回は起きてて、さすがに怖がっていましたけど、今朝登校してました。断水してますね、ルーラル 地区全域で。町もどこの水道管が破裂してるか、まだ分からないみたいです。今回は町の対応が早くて、すぐ飲み水、生活用水、食事などの物資を配ってもらっています。取り来られない世帯は届けてくれてます。今、仮設トイレを集会所に設置してもらってます。マスコミの出入りが多くて、玄関のチャイムがよく鳴ってます。前回の地震と揺れる方向が違いました。」
・90代/女性
「(地震の時)寝てたよ。なんか変だと思って起きたのさ。でも物忘れが進んでいるのか、あんまり覚えてない。写真(遺影)が倒れて、皿が1枚割れたくらいだ。」

◆安平町仮設住宅での棚の取り付け・サロン活動プログラム
RSYではこれまでの支援活動を通し、仮設住宅の居室の狭さや収納の少なさから、「物を増やさないように我慢している」「布団がタンスに入りきらず、万年床にならないか心配」という住民の声を多く聞いたため、むかわ町でも好評だった『収納棚の無料取り付けプログラム』を、3月3日(日)10:00~14:30安平町早来北進・追分白樺仮設住宅の2か所にて実施しました。事前に申し込みをいただき、早来北進では11世帯、追分白樺では4世帯が参加し、作業系ボランティア9名や場づくりボランティア5名、RSY1名、震つな1名が活動しました。

当日は2か所の仮設住宅仮設住宅の談話室でも北海道足湯隊による足湯や地元自治会の皆さんに協力いただき、昼食会も同時開催しました。リラックスできる雰囲気づくりと外出するきっかけづくりに企画しました。早来北進では約20名、追分白樺では4名が利用されました。
今回の実施には安平町社会福祉協議会や町内会、道内のボランティアが活動したことで、地元でのアフターフォローや新たな申し込みがあった場合の対応が可能となりました。
また住民同士だけでなく住民とボランティアの関わりは、半年経った現在も多くのボランティアが道内外から訪れることで「被災地で踏ん張っている被災者を忘れていない、少しでもお手伝いしたい」という気持ちが被災者の安心感につながり、今後も関係を深めていくことで見守り機能の強化につながると考えています。
※今回の「安平町応急仮設住宅 収納棚の無料取り付け・サロン活動」プログラム は、「災害ボランティア・NPO活動サポート募金(ボラサポ・北海道)」の助成を受け実施しました。
◇つぶやき(被災者の生の声)
・仮設は2年だけだっていう人もいるけど、年取って老い先短い僕らにとっては、この2年が大事なんだよ。無料で住まわせてもらってるから文句言っちゃいけないと分かっているけど、町から言われているから、壁に時計かけることも出来てないんだ。(80代/早来)※チラシを配布した際のお話

・洗濯物を畳んで部屋の隅に積んでいるの。畳んだものを少し置いておける場所がほしかったから、助かったわ。たまに突っ張り棒も落ちてきてくるから、紐で吊るしたりしてたけど、これで少し安心ね。(60代/女性/早来)

・明治、大正、昭和は戦争の時代で、平成は災害の時代。人じゃなく、自然が相手だから大変な時代だ。若い人や子ども達はこの中を生き抜いていかなくちゃならないね。戦争より大変なことはないだろうと思ってたけど、この間の地震(2/21)といい、自分が被災して、仮設に住むことになるなんて思ってもみなかったよ。いろんなところから、今日みたいにボランティアさんが来てくれて、助けてくれるのはありがたい。今日の活動は写真で残して、次の災害でも伝えてほしい。(80代/男性/追分)

・2月21日の地震も怖かったけど、薬を飲んでいるので落ち着いて行動できた。でもまだ、猫が高いところから降りる時の「ドン」と音がするとビクッとなってしまう。眠剤は飲んでいるので夜は眠れるけどね。猫も狭い仮設住宅でストレスが溜まっているので、今回歩ける棚を希望したの。(40代/女性/追分)

◆厚真町ルーラル地区でのヒアリング
昨年11月と12月にRSY主催の住民向けの生活再建を考える無料相談会を実施後の変化や、雪解けの時期が近づいてきた現在、住民が抱える困りごと等を、役場やキーパーソンとなる住民などの関係者へヒアリングしました。集めた情報をもとに、今後の生活再建していく中での漠然とした不安や困りごとに対し、少しでも見通しがもてるよう、役場と連携しつつ、今後の支援を検討していく予定です。
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宮城県七ヶ浜町報告【第251報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第41号](2016年11月1日~11月30日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年11月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年12月11日で震災から5年9ヶ月が経過しました。

RSYでは4月14日に発生した熊本地震において熊本県御船町を中心に支援活動を行っております。
詳しくは都度更新される支援活動報告をご覧ください。
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七ヶ浜町は11月22日(火)に発生した福島県沖地震で被害を受けました。
人的被害や建物倒壊などはありませんでしたが、松ヶ浜地区等に40cm~50㎝の津波が上がり、漁具や倉庫が破損するなど情報を得ました。
朝6時頃の地震と共に、すぐ防災無線が鳴り、避難勧告が出されました。
役場や地区毎に区長や役員さんがすぐに避難所を開設、沿岸部の皆さんはすぐに避難をされてきました。
この地震が起きる1ヵ月以内に各地区ごとに避難訓練を行っていたこともあり、開設・避難もスムーズに行われたことは『3.11』の経験もあってのことだと思います。
しかし、「あの時のことがよみがえり、とても怖い。高台に在る家にいるより友達と避難所に行ったほうがいいと思った。」とそんな声も上がりました。思った以上に心の傷が深いことがうかがえます。
当日のお昼過ぎには避難指示も解除、現在は余震も収まり、いつもの七ヶ浜に戻っています。
「3.11」以降、備蓄食品や防災グッズをそろえる方がとても増えたと聞きます。
七ヶ浜町住民の日頃の防災意識の高さが、今回の地震での対応・行動に表れていました。
沿岸部に支援拠点を置く災害救援NPOとして、緊急時の対応もしっかり行っていきます。
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○仮設商店街壊さないで、残したらよかったって今になって思うね。集会所でも、貸しスペースでもなんでも使えたはずなのに。ある町議員さんもそう言ってくれて、他の議員さんに相談したみたいだけど、ダメだったみたい。七ヶ浜の中心部ってどこなんだろうね。やっぱりスーパーがあるあたり?休憩できる東屋でもいいんだけどあったらいいね。
(60代:女性)

 

○今年はボッケ(町の特産魚)があんまり獲れないんだ。毎年食べるんだけど、今年は食べれなかった。
そのかわり、ワタリガニがたくさん獲れた。七ヶ浜はカニでも有名になれるくらい獲れるんだけど、あんまり宣伝してないのがもったいないね。
(40代:女性)

 

○11月22日の地震で七ヶ浜町内にも津波があがったところもあったみたいだね。満潮の時間と重なってたから来ちゃったんだね。
私は沿岸部じゃなくて高台に住んでるから、3.11の時の津波もみたことないんだ。沿岸部の人たちは怖かっただろうね。
(40代:女性)

 

○寒くなって、散歩している人もあんまり見かけなくなった。私はそんな人のお家に行って、お茶してるんだよ。
おせっかいかも知れないけど、高齢者は特に心配なんだ。
(60代:男性)

 

○震災前にラーメン屋をやってて今は辞めちゃったけど、やっぱりみんなから言われるんだよね。「あんたのラーメンが食べたい」って。
この前、みんなでお昼ごはんで炒飯作ったんだけど、みんなのお昼ごはんくらいならラーメン作れるかな。今度手伝ってね。
(80代:女性)

 

○あっという間に12月だな。今年の一番海苔も出来たぞ。この時期から年明けずっと海苔養殖は忙しいんだ。この前の津波で少しイカダがくずれたけど大丈夫だった。今度、俺が作った海苔食わせっからな。待ってろよ。
(70代:男性)

○今年の七ヶ浜は海開きとか海の駅が増えたとか仮設解体とか、景色がかなり変わったな。
でも、堤防の工事とかはまだ終わんないな。ガードレールとか、ひしゃげたままのところもあるし、いつ直るんだろうな。
(60代:男性)

宮城県七ヶ浜町報告【第247報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第39号](2016年9月1日~9月30日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年9月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年10月11日で震災から5年7ヶ月が経過しました。

RSYでは4月14日に発生した熊本地震において熊本県御船町を中心に支援活動を行っております。
詳しくは都度更新される支援活動報告をご覧ください。
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現在七ヶ浜町には約10世帯が防災集団移転地での住宅完成や公営住宅入居を待っており、未だ仮設住宅での生活を余儀なくされています。

七ヶ浜町の仮設住宅の入居期限は2017年3月末までの予定です。住宅復興・仮設住宅からの完全移転が間もなくということになります。

最初に仮設住宅から防災集団移転に引っ越した方は2014年の11月でしたので、引っ越す時期を比べると「丸2年」の時間差があります。
『(町営住宅にできつつあるコミュニティに)入り込むのがなかなか勇気がいる。みんなと一緒に移転した方が良かったかもしれない』と聞きました。
移転の兆しが見えて安心する反面、高台へ移転するのが周りより遅れ、移転後のコミュニティに入り込めるかが不安なのです。
その声から、溝を埋めるための「コミュニティ再生の支援」
社会福祉協議会や町の政策にRSYも協力させていただき、毎週、町営住宅を回り、避難所/仮設住宅からの繋がりを活かして活動に当たっています。
どの地区の出身でも、どんな年代でも助けあえる関係、各地区毎に合った自治会運営ができるようサポートしていきます。

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○俺のいる高台移転地区もほとんどのみんなが引っ越してきて揃ったんだ。
夏にやった親睦会も成功してさ。いよいよここで過ごしていくんだって思ったね。
近くにお店が無いのが大変だけど、車がない人は乗り合いで買物に行ったりしているよ。
(60代:男性)

 

○町営住宅の人たちは入居説明会とかで会ってたけど、町営住宅周辺に住んでいる人たちとはまったく面識がない。そこれからここにずっと住んでいくから仲良くしなきゃとは思うんだけどね。
(60代:女性)

 

○この前、町営住宅集会所で地元の中学生が芋煮会のボランティアに来てくれたんだ。一緒にご飯食べて楽しかったよ。
友だちの孫も居て、いろいろお話ししたよ。この町営住宅には子どもたちが少ないからねえ。
(70代:女性)

 

○おもしろいことないのか?みんなやることないと、愚痴ばっかり言うんだ。
(50代:男性)

 

○一気に寒くなったな。もうファンヒーターを出してしまった。夜と明け方は寒くて目が覚めてしまうな。
この頃は日中と夜の気温差で体調崩している人が多いみたいだ。
(60代:男性)

 

○七ヶ浜に最近引っ越してきたんですけど、とってもいいところですね。
海の前にカフェもあるし、多聞山の公園も見晴らしが良い。子どもたち遊ばすのにも最適です。
しかも、若い人たちがいろいろイベントしているし、そういうの見てると嬉しいですよね。私もやりたくなる!
(30代:女性)

 

○仮設住宅建ってたグラウンドが来年には使えるようになるんだって。
いろんな町のイベントもそこで開催できるようになればいいね。
(30代:女性)

 

○こうして毎日、プールの前にボーちゃん焼き(※)を食べるのが好きなの!
明日も来るから焼いといてね!それを毎日楽しみにしてるんだから!
(小学生の女の子)
※きずなハウスで販売をしている町の観光キャラクターの型焼き

宮城県七ヶ浜町報告【第242報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第38号](2016年8月1日~8月31日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年8月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年9月11日で震災から5年6ヶ月が経過しました。

なお、RSYでは4月14日に発生した熊本地震において熊本県御船町を中心に、
台風10号おいては北海道南富良野町を中心に支援活動を行っております。

詳しくは都度更新される支援活動報告をご覧ください。
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2016年8月は七ヶ浜にとっても、大きく風景が変わった月になりました。
10日間の海水浴場のOPEN、仮設住宅の解体が主な理由です。
延べ8万人以上のボランティアが関わったとされる『浜の復興』、町民とボランティアの願いが5年越しに叶いました。
シーズンは終わり、来年度のグランドオープンに向け、少しずつ動き出しています。

仮設住宅入居世帯も現在は約10戸になり、ほとんどの方が町営住宅や高台移転へ移転をされました。
全戸数の半分以上の仮設住宅が解体、今年度いっぱいで約9割が解体予定で、七ヶ浜にこの5年間当たり前のように建っていた『仮設住宅がある景色』が変わる年になります。
この様子はRSYの『今を伝えるブログ』で紹介しておりますので、是非ご覧ください。
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○九州の次は北海道と岩手だね。もう災害はたくさんだよ。これからまた台風がくるんでしょ。
テレビでみるたび、「これから私たちと同じような体験をするんだろうな」って心が痛むよ。
(60代:女性)

 

○海水浴開催期間中の土日は車の渋滞が町外まで続いていたよ。町営住宅から町内のスーパーに行くのも、とっても大変だった。
来年は道が狭いから渋滞をどうするかが問題だね。
(30代:女性) ※災害公営住宅入居者

 

○7月はちょっと(仮設住宅が)残ってたけど、8月になって解体作業が進んでもただのグラウンドになっちゃった。
部屋とか道とかすごい狭かった記憶あるけど、この土地自体はすんごい広かったんだなって思う。
七ヶ浜はこういった土地があって良かったよ。
(60代:女性)

 

○町営住宅の近くに住んでいるんだけど、時々『町営住宅にお住まいの○○さんのお宅へ行きたいんですけど』って尋ねられるんだけど答えられないのよ。
昔は隣同士が誰だとかみーんな知ってたんだけど、町営住宅が建ってからはそういう情報は一切来ないし、私も仲良くしたいけどどうすればいいか分からなかった。
この頃、お茶会をやっているのを聞いて、参加してみたら町営の人たちがいっぱいいて、仲良くなれてよかった。
なんかあったら、助けてあげられるし、手伝いできるわー。
(70代:女性)

 

○仮設住宅に居る人は数件だけど、全員知っているわけではない。来年3月までだけどその間にも減っていくようだよ。
町内でも「もう仮設に入っている人いないんでしょ?」って聞くけど、実はいるんだよねぇ。
(50代:女性) ※災害公営住宅入居者

 

○地区避難所にもお茶会やカラオケも増えてきたけど、いつも同じ人ばかりで話題に飽きる時もある。
ときどき、隣りの地区や町外の人でも誰でもいいから混ざってくれると楽しいんだよね。
(60代:女性)

 

○8月8日からまた菖蒲田は遊泳禁止になったんだけど、町外の人たちで駐車場もビーチも賑わっている。
風が強い時は海も荒れてるから危ないんだけど、俺たち地元の漁師やライフセーバーじゃないとそういうのは分からないはず。
事件・事故なければいいけどよ。
※菖蒲田は海開きシーズン以外は遊泳禁止になっている
(70代:男性)

【第5報】台風10号被害に関わるRSYの支援活動について(9月9日)

皆様
RSY事務局です。
台風10号の影響で被災した北海道地方に、事務局次長の松永を派遣し、南富良野町災害ボランティアセンター(VC)を中心に支援活動を続けています。
被災地は、水害発生から1週間が経ち、住民・支援者の疲れもピークに達しており、これから迫る温帯低気圧の影響を心配して、不安感や恐怖心も増幅しています。
それと共に、これまでの被災地同様、床下の消毒や、被災後泥だらけになった家財道具の処分方法などが大きな課題となっています。
また、今回初めての被災ということもあり、丁寧なニーズ調査や、家屋の被害状況に応じて、適切・安全に作業を進められる現場リーダーも不足しています。さらに、住民の遠慮や気兼ねの気持ちも強く、個別訪問でようやく「助けて!」の声を上げてくださるケースも多数あり、ニーズは日に日に増えています。
松永は、南富良野町災害ボランティアセンター(VC)の運営サポートを中心に、可能な限り町中を歩き、被災者の声に耳を傾けながら、現状把握に努めています。また、この先想定される課題について、社協・行政らと情報を共有し、具体的な対応策を検討しています。
毎日150名~200名のボランティアが活動していますが、住民の疲れやニーズ件数・作業量から、ボランティアの数もまだまだ足りません。
以下、松永からの報告です。
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(南富良野町の被害状況)
・ラフティング等の自然体験が町の観光資源。今回の台風10号の被害で河川が損壊し、観光への影響が懸念されている。
・農家の被害も大きく、収穫時期であったじゃがいも、人参等が流されている。本来であれば農機で収穫可能だが、じゃがいも畑に水が流れ込み、畝が変化したため、一つ一つ手作業で収穫している。とうきび(とうもろこし)の収穫を手伝ってほしいとの声も上がっている。
・公営住宅、教職員住宅について、行政による工事が入っている。床板を剥がしているので、泥出しをボランティアでやってほしいと依頼あり。現時点で10戸×10名で100のボランティアが必要。
(生活に関する支援)
・町の医療機関の復旧:概ね9日より再開
・水道料金の免除:床上浸水宅は全額、床下浸水は半額免除。9月分~12月分まで適応できるよう検討中。
・炊き出しは住民向け、ボランティア向け共に毎日のようにボランティアの申し出あり。
(住民の様子)
・洗い物をしていると手が震える、雨が降ると気になって川を見に行く方、子どもたちの赤ちゃん返り等も出てきている@落合地区。
・ここより被害が大きいところを手伝ってくれと遠慮がちな住民が多い。
・災害から一週間経ち、住民もかなり疲弊している。一旦ボランティアは断ったが、「疲れ出てないですか?ボランティアが手伝いますよ」との話に、「自分たちでやれると思ったけど、終わらない。手伝って欲しい」とボランティア依頼が増えている。
・夫が心臓病で、私は腰が悪い。老夫婦では片づけが進まない。ボランティアに助けられている。ご飯はカップラーメンをよく食べている。今日からご飯を炊くんだ。(70代女性)
【山畔の被災状況】
  
【落合地区の被害状況】
  

宮城県七ヶ浜町報告【第236報】月間つぶやき@七ヶ浜[第37号](2016年7月1日~7月31日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年7月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年8月11日で震災から5年5ヶ月が経過しました。

RSYでは4月14日に発生した熊本地震において、熊本県御船町を中心に支援活動を行っております。
詳しくは都度更新される支援活動報告をご覧ください。
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熊本地震発生から間もなく4ヶ月が経過しようとしています。
七ヶ浜町では8月8日(月)に名古屋のボランティアさんが住民の皆さんに呼びかけを行い『熊本を応援しよう!』
とドレスタオル作り交流会が行われました。
『七ヶ浜町から熊本のために何かしたい!』と考える町営住宅入居者を始め七ヶ浜住民の皆さん約40名が集まりました。
作ったタオルは名古屋のボランティアさんが熊本の仮設住宅入居者に届けてくれるということもあり、
皆さんは約100個のドレスタオルを作り、「あの時助けてもらった恩返しだ」とボランティアさんへ託しました。
参加した町営住宅入居者の女性は「何かしたいと思っていたが、なかなか動けなかった。声を掛けてもらって嬉しい。やっとあの時の恩返しができたという感じで嬉しい。熊本の人たちも大変だけど頑張ってほしい。」と話していました。
ちょっとした手助けでできることが広がります。
私たちもその大切な気持ちに寄り添いながら、七ヶ浜の活動を続けていきます。
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○7月から仮設住宅の解体が始まったな。昨日みたら俺が5年住まわせてもらった仮設が跡形もなく壊されてたよ。本当にお世話になったんだ。あの仮設には。
(70代:男性)

 

○菖蒲田海水浴場が海開きして七ヶ浜も少しは復興したってのを見てもらったのかな。来年はもっと復興が進んでいることを願うよ。
(50代:女性)

 

○震災の最初に比べてイベントが減ったでしょ?だから小さなイベントでもやるって聞いた時は行きたいって思っちゃうよ。
普段通りに戻ってきたって言えばそうなんだろうけどね。
(60代:女性)

 

○今年の夏は七ヶ浜もすごく暑いね!今は新しい家に引っ越したから良いけど、仮設住宅だったら(暑くて)ひどかったと思う。
そう考えると熊本の人たちは大変だ。今から仮設住宅でしょう。
(50代:女性)

 

○七ヶ浜って自然いっぱいあったけど、道路の工事とかで遊べるところが減っちゃったんだよね。今はきずなハウスがあるからいいけどさ。
(中学生の女の子)

 

○七ヶ浜のどの浜も海もきれいだね。海水浴のお客さんもたくさんきてくれて、すごく楽しいね!道が渋滞するのが大変だけど。
(30代:女性)

 

○七ヶ浜役場の人と愛知県からの派遣職員で来た人が結婚したんだよね。七ヶ浜に移住してくれるボランティアさんって多いのかな?
石巻とか気仙沼とかはニュースでみるんだけど。いいところだからみんな住めばいいのにねぇ。
(80代:女性)

【第26報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について(7月20日~25日)

みなさま
平成28年熊本地震において、RSYは御船町を中心に活動を継続しています。
7月20~25日までの活動報告です。
この間、栗田、浦野、松山、浜田も現地で活動しました。
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▼熊本県域・熊本市の概況/報告:松永
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●熊本県内で、13市町村70ヵ所、3,740名、益城町と南阿蘇村では1,000名を越える方々が現在も避難生活を続けています(7月25日/県発表)。
●熊本県・県社協と週2回行っている連携会議では、被災家屋の公費での解体について・仮設住宅等への支援体制づくり「地域支え合いセンター」・長期休暇を利用したボランティア受け入れと情報発信について等を議題として打ち合わせを行っています。中でも、公費解体については、ある自治体で被災家屋の解体を行う際に、「エアコン等の家電は事前に住民で搬出してほしい。」とされていました。解体する場合、半壊以上の住家で危険家屋となっていることが大半で、家電の取り出し等を被災者自身で対応することは難しく、また業者に依頼すると自己負担となるため、現場で混乱しているとの声が支援団体からありました。自治体毎でも制度に多少の違いがでています。そうした被災者に直結する課題に対して、連携会議を通して県と調整を続けています。
●熊本市では、避難所から応急仮設住宅への入居が進む中、入居者の交流の場・支援者の活動の場となる集会場の建設工事が進められていて、最初の建設された団地の集会場は既に完成しています。そのような移行期において、支援団体より、支援の方向性を団体同士ですり合わせを行いたいとの声が出ていて、定期的に行う支援団体の情報共有会議「ひごまる会議」で仮設住宅等への支援について検討していくよう調整しています。また仮設住宅等への支援については、県内共通の課題となるため、JVOADとしても県域で支援のすり合わせが必要になってくると考えています。
●7月23日(土)に「熊本地震被災地におけるこれからの復興への取り組み」と題したシンポジウムが行われ、JVOADも運営協力等を行いました(主催:くまもと災害ボランティアネットワーク設立実行委員会)。災害から三ヵ月が経過し、これまでの活動を振り返り、これからも続く復旧とその後の復興に向けて、継続した力を寄せ合う機会とするために本シンポジウムが開催され、当日は、230名を越える方々(行政・社協・NPO・ボランティア団体等)に参加頂き、県内外の支援団体の活動報告、また中越地震・東日本大震災での支援事例をもとに今後の支援に向けてのパネルディスカッション等が行われました。長期化する避難所生活・仮設住宅等での入居後の孤立・被災家屋のブルーシート対応など、山積する課題に対して、今後も息の長い支援が必要とされています。
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▼御船町/報告:中西・浦中 第2次仮設入居者説明会
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7月21日(木)に第2次仮設入居に向けた説明会に参加し、過去の事例をもとに、仮設住宅の住まい方の工夫について説明しました。17世帯が出席。中には一人暮らしの高齢者も数名いて、書類の確認や理解についていけない様子もあったため、RSYスタッフでサポートしました。手続きは説明会終了後、住民に整理券が渡され、その場で記入、提出できる仕組みとなっていました。「壁に穴をあけてはダメなのか?」「固定電話は引けるのか?」などの疑問や不安に、町の職員が丁寧に対応している姿が印象的でした。
また、入居者に大工さんがいたので、棚の取り付けを希望する方や、日曜大工が得意な地元ボランティア向けの講習会について相談しました。東京の団体からも、棚取り付けボランティアの申し出を受けているので、一緒に取り組みができるよう調整します。
「あったか味噌汁プロジェクト」のお椀とお箸セットは、説明会終了後に、住民の皆さん一人ひとりに手渡ししました。「娘が愛知におるけん身近に感じる」「20年愛知におったとよ。懐かしいねぇ。」「愛知から来てくれたボランティアさんに本当にきれいにしてもらってありがたかった。また会えたらお礼を言いたいんだけど、伝えておいてくださいね。」など、思い思いの心境をお話下さいました。
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▼御船町:玉虫南組足湯
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7月24日(日)、神戸大学足湯隊5名が御船町で活動しました。以前、足湯ボランティアに来てくれた学生さんが、「また御船に行きたい!」と手を上げてくれたのです。地元のSさんに事前のチラシ配布や当日の声かけを手伝って頂き、12名がお越しになりました。会場にはサロンスペースも作ったので、終始ゆったりとした時間の中、震災によってもたらされた生活の変化や不安など、思い思いの心の内を聞かせて下さいました。宮古島在住のRSY会員Sさんから送って頂いた新鮮なマンゴーをお出しすると、皆さんの表情もパッと明るくなって、さらに会話も弾みました。人との関わりや会話の機会を求めている方が多いことを改めて実感しました。
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★住民の声
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玉虫地区の仮設住宅は団地内の公園に建設中ですが、建設計画が全体的に遅れているので、入居の目処はまだ立っていません。
・お盆休み前に仮設のカギがもらえたら、帰省してくる子どもたちの寝る場所ができるけど、暑いだろうねぇ(40代・女性)
・家が壊れてしまったので孫が来にくくなって会えなくて寂しい(70代・男性)
・水が出なかったから、娘のところに1か月くらい避難していの。にぎやかだったけど、気も使うから疲れちゃった(70代・女性)
・6月にボランティアさん(碧海五市)が来てくれた時は、仕事で来られなかったから、今日は楽しみにしてたの(30代・女性)
・65歳まで郵便車の運転手をしていたよ。1日約8時間運転。引退後は家庭菜園をしてる。なす、キュウリ、オクラ…。孫がいて一番下は特に可愛い。地震はあまり怖くなかったが雨が怖かったね。(60代・男性)
・水が出なかったので、1ケ月間長女のもとでお世話になったの。孫が5人いる。昔病気をしたけど、今は元気にしているよ。その後、好きなことをして生きようと思って、車の免許をとったの。理髪店で働いていたから、今でも孫たちの散髪をしてる。人間、元気が一番やね。(70代・女性)
・前の足湯の時は仕事があって来れなかったから、今回はどんなものだろうと思ってきてみました。子どもの学校も、入学後2日しか通えなかったの。小学校の夏休みは、地震で短くなっているんです。
家は支援金をもらって建て替えようと思えば2年待ち、すぐ建て替えようと思えば自分でお金を払わないといけないんです。(30代・女性)
・昨日60年来の親友が亡くなったと電話があった。亡くなったのは少し前だったけど家族葬だったそうで、昨日知った。一度少し元気になった時に、一緒に釣りに行った。その後に悪化してモルヒネが打たれている中で電話やメールをくれた。無言の電話があった後、急いで病室に向かって、1時間半手を握り締めていた。あなたも一生つきあえる友人をつくりなさいね。たくさんじゃんくていい、1人でいい…(70代・男性)
・体を動かすのが好き。今回の地震が起こる前まで、エアロビクスをしていた。
兄が30代で無くなった時には、奥さんと子供の面倒をかわりばんこにしながら看取ったっけ。神戸の地震の時も大変だったでしょう?今回は火事も津波もなくて不幸中の幸いだった。でも雨で家が傾いた。水が溜まって海のようだった。(60代・女性)
益城や西原は被害が集中的に出ているので話題になりやすいけど、御船はところどころの被害なので取り上げられづらいよね。4月14日の地震に驚いて、落ち着いたかな、と思ったところで本震が来たからショックだった。2階の自分の部屋は、棚などが倒れてしまって入れないような状態だった。その後に雨が降って、土砂災害が起きたりしたから不安だった。(60代・女性)
・息子2人と娘1人いるよ。息子が彼女と結婚するなら、玉虫に二世帯住宅を建てるかもしれない。(ここに来るとき)山の中にパッと住宅が現れたでしょ?山を切り開いたからよく揺れたのかもしれないね。(40代・女性)
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▼御船町:仮設住宅巡回
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仮設住宅を回り、お箸・お椀のセットの配布をきっかけに個別訪問活動をしています。入居から1週間以上が経ち、生活のペースが少しつかめたという方もいますが、
やることがない」と、テレビの前でじっとしているお年寄りの姿も目立ちました。
現在は、保健師による定期巡回、地域包括支援センターとJRATによる手すり等の取り付けが進んでいます。また、介護が必要な方には、デイサービスやヘルパーなども入っているので、完全に孤立した状態ではありません。
しかし、7月末で保健師の派遣は終了するため、今後は民生委員、福祉委員、サロンボランティアらなど、地元で動ける方々との連携が急務の課題です。仮設住宅の見守りをする「地域支えあいセンター(行政が社協や民間に委託)」の本格稼動は冬頃の見通しです。その間に、孤立、引きこもり、孤独死を絶対に出さないよう、関係者が連携しながら、対応策を考えなければなりません。
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▼活動支援金募集
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皆様からお預かりした大切な寄付金は、避難所・応急仮設住宅の環境改善、孤立・孤独死の防止のためのサロンや食事会、足湯ボランティアの開催、ボランティアバスの運行など、復興の町づくりに繋がる活動に役立てます。
<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
※団体へのメッセージ欄に「活動寄付」とご記入ください。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ ぼうさいたろう」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ ぼうさいたろう」とご入力ください。

【第25報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について(7月14日~19日)

みなさま
平成28年熊本地震において、RSYは御船町を中心に活動を継続しています。現地スタッフからの14~19日までの活動報告です。
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▼熊本県域・熊本市の概況(報告:松永 JVOADの活動)
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●熊本県では7月19日現在で、15市町村89ヵ所、4,027名が現在も避難生活を続けています。
●熊本市では、JVOAD(担当:松永)が事務局として行う「熊本市・市社協・NPO等連携会議」を週2回で開催しています。仮設住宅の建設やみなし仮設住宅入居が進む中、現在約25ヵ所ある避難所の集約・解消が進んでいて、8月中旬までには市内3区で避難所解消の予定となっています。その中でも、みなし仮設住宅の鍵渡しが終わらず、8月下旬まで避難所に残らざるを得ない方もいます。そうした方へ、5区の集約避難所や二次避難所(ホテル・旅館等)での対応についての議論されています。市連携会議では、「避難所」・「仮設住宅等」でテーマを分けて開催していましたが、避難所から仮設住宅等への移行期となっていることもあり、今後は1本化し開催する予定で調整しています。
●熊本市で、市内で活動する支援団体の情報共有会議として、毎週土曜日に「ひごまる会議」の開催を、「市民活動支援センター・あいぽーと」が行い、その開催サポートも行っています。ひごまる会議は、7月16日(土)で第5回目が開催され、毎回15団体30名程度が参加されています。会で、支援団体の顔合わせや、市連携会議での情報共有、また避難所支援のスケジュール調整等も行っています。支援団体の中でも、移行期を迎え、参加団体から仮設住宅支援への方向性等のすり合わせを行いたいとの声も出ています。東日本大震災での支援経験・事例等を地元団体等へ伝えて行ければと思っています。
●同様に週2回、県・県社協・NPO等連携会議の開催も行っています。地域支え合いセンターの設置・公費解体・仮設住宅集会所の環境整備等が議題となっています。仮設住宅等の支援体制の基盤となる地域支え合いセンター(東北では仮設住宅サポートセンター等の名称)は予算面で国との調整もあり、体制ができるのは秋頃となりそうです。センターができるまで間の支援やその調整窓口について検討しています。
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▼御船町の概況(報告:中西・浦中)
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御船町:避難所・避難者数(7月20日現在)
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・全壊家屋777棟 半壊1,391棟 一部損壊3,706
・避難勧告139世帯(347名) 避難指示108世帯(308名)
・避難者218名/避難所4箇所(スポーツセンター・カルチャーセンター・福祉施設2箇所)
・罹災証明2次調査→御船町40%程度が依頼。
★RSY御船事務所「かたらんな交流館」オープン
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7月5日にオープンした『かたらんな交流館』。「かたらんな」とは、地元の方言で、『一緒に』とか『語る』という意味合いがあります。この場所に多くの人々が集い、将来を話し合ったり、励ましあったり、ボランティアと町民が交流を深める場所となって欲しいと願いを込めました。中西・浦中が常駐し、毎日のように住民の方々が顔を覗かせてくれています。
(住民の声)
・今度いく。行ってもよかね?(50代・男性)
・レスキューさん、辺田見のあっこにプレハブ建てたばいね。うちは、あの上にあるけん、あれ?何ができると?あれ?レスキューさんのプレハブだって(笑)今度寄らせてもらうけん、お茶飲ませてね。(30代・女性)
・ここ何かな~って毎日思って通ってた。そしたら今日私の描いた絵がある!って。あっ!って思った。いつもここにいると?ずっといると?今度来てもよかね?(16歳・女性)
★避難所への支援
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19日、災害ボランティアネット九州支部の皆さん12名が、スポーツセンターにて茶話会を開催して下さいました。お抹茶と工作、牛乳パックでかご作り・折り紙コマなどが用意され、多くの住民が参加しました。ものづくりに没頭したり、ボランティアとの交流を深める姿も見られ、大盛況。とにかく皆さんが楽しんでいる姿が印象的でした。
 
★仮設住宅への支援
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●民生委員定例会に出席しました
福祉課からの要請で、中西が民生委員定例会に出席しました。会議では、町から、被害概要が共有されたほか、一人の対象者に対し、移転前と移転後の地域の民生委員で、情報共有や見守り活動を早急に進める必要性があると伝えられました。また、中西は、仮設の居住環境や、既に入居している住民の様子、RSYの活動を紹介。仮設住宅の見守り機関として町が委託する『地域支えあいセンター』は9月以降から稼動の見通しのため、間を繋ぐべく、共に協力しながら住民の暮らしを支えていくことを確認しました。
●第2次仮設入居者説明会順次開催
第2次仮設入居に向けた説明会が7月14日(木)から開催されています。住民の方からは、「仮設住宅の見取り図(設計図)だけでは想像がつかず、持っていくものや置き場所が考えられない」といった声があがっており、不安や疑問を少しでも解消してもらうため、入居に向けての準備ができるよう、RSYスタッフが時間をもらい、写真と共に紹介しています。
また、「あったか味噌汁プロジェクト」の第二弾セットも9日から手渡ししています。
 
(住民の声)
・仮設に入る前に見学会をしてほしい。そうしたら何が持っていけるかだいたい見当がつくと思うんだけど。(50代・女性)
・仮設の入居時に何かもらえるものがあるの?もらえるものがあるなら、買ってしまう前に先に知っときたい。もらえるのは非常にありがたい。(60代・女性)
・卵焼きがつくりたい。(60代・女性)
●生活協同組合連合会アイチョイス様から、集会場・談話室の備品提供を頂きました
町の仮設住宅には、1箇所の集会場(50戸に1つ)と6箇所の談話室(20戸に1つ)が順次建設されています。ただし、災害救助法で提供されるのは建物のみ。資材は町が自前で用意しなくてはなりません。そこで、お茶のみセット、簡易調理セット、モノづくりのための工具などをアイチョイスさんが寄付して下さいました。鍵の受け渡しは一番早いところでも、8月にずれ込む可能性があるそうですが、すぐに住民が集える場として使えるよう準備を進めていきます。
★集落支援
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田代地区、七滝地区土砂崩れ現場巡回しました。度重なる雨で、道路わきの倒木、土砂崩れ、ガードレールの崩落などが多くの箇所で確認されています。住宅下がえぐられ宙に浮いている状態の場所もあります。また屋根全面ブルーシートを張られる住宅も増えているとのことです。豪雨後、新たに全壊家屋が増え、避難所へ移った方もいます。住民の皆さんは、梅雨が明けてほっとしている反面、これから迎える台風シーズンに不安を募らせています。
 
★住民の声
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※6月26日と28日に、避難所となっているスポーツセンタで足湯、玉虫住宅南集会場で、碧海5市ボランティアの皆さんによるサロン活動を行いました。
・御船に家を買って3年前くらいかな。数年前に隣の家が火事になって、それが落ち着いたと思ったら地震でしょ。孫たちは家に入りたくないって言って。ずっと避難所。俺だけひとり家に帰ってる。犬がいるからね。(60代・男性)
・足湯は何回かやったことあるよ。ここにいる人(足湯をしているほか2人)は、中学校が避難所になった時からの知り合い。今も仲良くしている。ぐっすり眠れるし、よく食べている。食べ過ぎて太ってしまって困っている。病気で食事制限しなくちゃいけないから。体調は悪くもないし、よくもない(笑)。自宅は危険区域に指定され、入ってはいけないことになっている。(50代・男性)
・2次審査を待っている。地震保険は「全壊」判定で、町の判定は「半壊」。納得いかない。町の対応も2次審査が終わってるところもあるのに、7月まで待ってと言われている。対応がおかしい!!(70代・女性)
・り災判定の3次審査待ち。自分は全壊と考えているが、「半壊」と判定されている。納得するまで判定してもらうつもり。避難所では健康のため、朝は1キロほど歩くようにしている。今月は初めて足湯に来たが気持ちよかった。(50代・男性)
・地震があってエコノミー症候群になった。高血圧もあり、血圧が下がらないとエコノミーの治療もできないといわれている。地震後、血圧もなかなか下がらなくなった。(70代・女性)
・帰るたびに家が傾いている。体育館でやっと寝られるようになっていたが、(スポーツセンターに移動して)また慣れるまで時間が必要。いろんなボランティアが来てくれている。前はネイルのボランティアもあった。本当にありがたい!(70代・女性)
・夜は眠れないですよ。消灯は10時だけど1時までじっと起きています。睡眠薬を毎晩飲んでいるけど効かない。来月仮設に入る。こっちより少し広くなるね。(70代・男性)
・中学校の避難所がよっぽどよかった。入り口にいたから、みんなに挨拶ができたから。学校に行ったら「いってらっしゃい」、帰ってきたら「お帰りなさい」といつも挨拶してた。(子どもたちは)私を園長先生と呼んでくれた。今のところはカーテンがあるからよくない。(70代・女性)
・今、母は特養の施設に入っている。本心で家が崩れた。もし母が居たら死んでいたでしょう。本当によかった。来月仮設に入るけど、食事は心配。今まで避難所で楽にしていて自分で作ると思うとめんどくさいなと思う。仮設に入るのにエアコンしかない。家電品がもっと設置されると思ったのにびっくりした。2年仮設にいられるというけどあっという間でしょう。どうしよう?家は半壊だったけど解体して新しい家を建てるつもり。(50代・女性)
・前の避難所の方がよかった。今のところにいるとカーテンで隠されていて気持ちが悪くなる。家が一部損壊だからお金がもらえない。6日前に腰を痛めて今仕事ができない。避難所で落ち着かないから仕事にもひびく。(50代・男性)
・娘がパニック障害のため、いつ発作が出るか心配。早くここを出たいが仮設に入っても落ち着いて生活できるのか不安。(年齢不明・女性)
・震災直後、妻が脳梗塞で入院。避難所から旅行などもあるがなににも参加する気がおこらない。(年齢不明・男性)
・男性はサロンにあまり来ないけど妻と一緒に来ました。人と話していると気持ちも落ち着くしね。家は柱も大丈夫だし、何ともなっていないが家具が壊れた。お隣さんが親切にしてくれるので助かっている。お隣さんは大事だと思う。(70代・男性)
・震災の時、主人は不在で一人で家にいたので心細く怖かった。家は壊れなかったが怖くて中に入れなかった。軽乗用車の中にいたがよく揺れるのでどうしたらよいか不安だった。隣の家の方が「うちの車は大きいし大勢でいると心強いからうちにおいで。」と言ってくれた。2回目(本震)の時は主人は一緒で心強かった。水に困った。水の大切さを身に染みて感じた。40日間毎日水汲みに通った。一人18ℓまで。もらうのに2時間半並んだ。自分より2~3人前で(給水車の)水が空っぽになることもあった。(60代・女性)
※その他
・避難所は暇なので、手芸やモノづくりをもっと習いたい(50代・女性)
・アイロン台とかアイロンが欲しい。アイロンかけたい(40代・女性)
・学校用の手提げ袋をとか、雑巾を作りたい仮設に入って集会所ができたらサロンを開きたい。開いたときに例えばクッション等ならすぐに作れるし、みんなが集まって話しながらやりたい。(50代・女性)
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※仮設住宅には、あったか味噌汁プロジェクトの配布と見守りをかねて随時訪問しています。
・お椀とお箸をくださった方たちね。ありがとうございます。よろしく伝えてください(50代女性とその家族)
・よかとこ、ほんとうによかとこですたい。こんないい住宅に住ませてもらってほんにありがたい。感謝しとるですたい。押入れもあってね、広かたいね、着物ば持ってきてかけたらどうかと思っちょります。今までの暮らしを思うと涙が出るほどありがたい。(70代女性)
・とにかく昼間暑くてたまらんですたい。ほんに暑か。昨日の雨はすごかね。雷ば鳴ってすごかったたい。(50代男性)
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▼御船町からのお知らせ
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●吉無田高原「緑の村(町営キャンプ場)」と御船町恐竜博物館の再開が決定しました!
7月23日(土)より、吉無田高原「緑の村(町営キャンプ場)」、7月24日(日)より御船町恐竜博物館の再開が決定。少しずつではありますが、復興に向けて歩みを進めています。
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▼活動支援金募集
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いただいた寄付金は、あったかお味噌汁プロジェクトをはじめとした、被災者のみなさんが当たり前の「日常生活」を取り戻すために、活用いたします。
お椀やお箸の名古屋からの輸送代、サロン活動のための備品などに役立っています。ありがとうございます。
<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
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特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ ぼうさいたろう」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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