伊豆大島へ、うるうるパックを発送しました

みなさま

 

お世話になります。RSY松永です。

2013年10月16日に台風26号の豪雨の影響で、東京都の伊豆大島は甚大な被害を受けました。今回、その伊豆大島の被災地域を対象に、企業様から提供頂いた生活用品等をパック化した「うるうるパック」500セットをお届けすることになり、本日2月22日【土】にパック化作業を行い、発送しました。

 

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▼うるうるパックとは?

うるうるパックとは、被災者が必要とする生活物資等を企業等から頂き、ボランティアがパック化した上で、被災地の災害ボランティアセンター等を通じて地元の自治会や民生委員らとともに「お見舞い品」として訪問配付する活動です。この取り組みは、単に被災者に物資を提供するということではなく、これまでの被災者支援の経験に基づく本当に必要な物資であるとともに、被災者一人ひとりが抱える暮らしの課題について直接お聞きすることができます。(過去にうるうるパックを配布した被災地:2006年長野水害、2007年新潟県中越沖地震、2011年東日本大震災)

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今回、企業様にご提供頂いた生活用品は、飴・タオル・石鹸・ハンドクリーム・アメニティグッズ・マスクです。また、この内容に手書きのメッセージカードを添えます。本日は、総勢20名のボランティアさんにご協力頂きました。

 

まずは、ご参加頂いたボランティアさんと一緒に、伊豆大島の方々に向けたメッセージカードを書きました。手書きは、一言一言丁寧にメッセージを書くみなさんの姿が印象的でした。

 

さて、いよいよパック化作業です。2チーム10名ずつに分かれ、全500セットをつくります。

石鹸の臭い移りの可能性があるので、飴だけは別にしました。500セットと数量が多いので、ボランティアさん同士で協力し、効率よく、かつ丁寧にパック化作業を行いました。最初はスムーズな作業が難しかったのですが、やるうちに、「物資補充係」や「箱詰め係」など各自で役割分担し、スムーズにパック化することができました。

 

伊豆大島にはフェリーで輸送するため、現地到着まで本日から3~4日程 の時間がかかるようです。ご協力頂いたみなさま、ありがとうございました。また伊豆大島で住民の方々に配布するみなさま、よろしくお願い致します。

 

【参加者の声】

・受け取る人を想いながらパック詰めしました。少しでもお役に立てたかなと思います。機会があれば、また参加したい。

・なかなかこのような場に参加する機会がないので、今回は参加させていただけてよかった。伊豆大島の方々に想いが届いてくれれば良いなと思います。また、色々なボランティアに参加してみたいとも思いました。

・なかなか一人で、伊豆大島まで行きにくいので、今回のような支援物資は遠い場所からでも応援できるので良いと思います。

 

2月22日(土)【ボランティア募集】伊豆大島支援/うるうるパック化作業

みなさま

いつもお世話になっております。RSY事務局の松永です。

2013年10月16日に台風26号の豪雨の影響で、東京都の伊豆大島は死者35名、行方不明者4名など甚大な被害を受けました。今回、その伊豆大島の被災地域を対象に、企業等から提供頂いた生活用品等をパック化した「うるうるパック」500セットをお届けすることになりました。

「うるうるパック」をお届けする前に物資をパック化しなければいけません。しかし、現地でパック化することは難しいため、2月22日(土)にRSY事務所(名古屋)で行います。そこで、パック化作業をお手伝い頂ける方を20名程募集致します。以下を確認頂き、ご協力頂ければ幸いです。「まだまだ忘れてないよ」の気持ちを込め、うるうるパックを一緒に作りましょう!

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▼うるうるパックとは?

うるうるパックとは、被災者が必要とする生活物資等を企業等から頂き、ボランティアがパック化した上で、被災地の災害ボランティアセンター等を通じて地元の自治会や民生委員らとともに「お見舞い品」として訪問配付する活動です。この取り組みは、単に被災者に物資を提供するということではなく、これまでの被災者支援の経験に基づく本当に必要な物資であるとともに、被災者一人ひとりが抱える暮らしの課題について直接お聞きすることができます。(過去にうるうるパックを配布した被災地:2005年長野水害、2007年新潟県中越沖地震、2011年東日本大震災)

▼パック化作業の詳細

日時:2月22日(土)13:00~夕方くらいまで
場所:RSY久屋事務所(名古屋市東区泉1-13-34名建協2階)http://rsy-nagoya.com/rsyabout/access.html

内容:企業等から頂く生活用品(マスク・石鹸・うがい薬等)を袋詰めする(約500セット)

 

▼ご協力いただける皆様へ

お手数ですが21日(金)の午後12時までに、件名を「伊豆大島/うるうるパック」と書き、info@rsy-nagoya.comまで
・お名前
・携帯電話の番号
をメールにてご連絡ください。

当日連絡先:090-9022-3350(RSY松永)
よろしくお願いいたします。

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▼伊豆大島町の住民の声

「ボランティアの力は凄いし、助かったよ。いまお願いしていることが片付
いちゃったらボランティアさんはもう来てくれないの」

災害で姉を亡くされた被災者(女性)が玄関先に人形を飾っており、
「寂しいから(姉の)娘の家から持ってきた人形をかざっているの」と話された。

罹災証明の対象外となった被災者の方「これまで気を張って頑張ってきたが、
(対象外であることを知り)なんだか力が出ないわ…」と。スタッフが 声をかけ
ると「ぼちぼちやるわ」と話された。

ボランティアが来てくれたことで元気になった。今はよく眠れる。自宅の2階から三原山が見えるが、えぐられた山肌を見る と怖い。」

【 東京ボランティア・市民活動センター報告より】

東京都大島町(伊豆大島)の現状について(第8報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
引き続き、台風26号の被害を受けた東京都大島町(伊豆大島の続報です。

現地では、大島社協が設置した災害ボランティアセンターを中心に、毎日
30名~40名が支援に当たっています。これに対し、を継続的に支援し
ていくための拠点として「東京都災害ボランティアセンター」が28日、新た
に設置されました。
詳しくは以下のページをご覧ください。
http://www.tvac.or.jp/special/oshima
大島災害VCでは新たにホームページも開設されました。
基本情報は、こちらをご覧ください。
http://oshima.vc/

大島災害VC facebookページ


以下、震災がつなく全国ネットワークやRSYと関係の深い加納氏(東京ボラ
ンティア・市民活動センター)からの情報を一部抜粋し、転送させて頂きます。
今後RSYとしては、これらの関連団体と連絡をとりつつ、必要に応じて支援
を検討して行きます。

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「東京都災害ボランティアセンター」では、大島社会福祉協議会災害ボランティ
アセンターへの支援を行い、それを通じて大島町の被災された方がたの支援を
行っていきます。

この取組みには、「災害ボランティア活動支援に関する協定」に基づき、東京都
も側面支援を行うことになっています。

○目的
  被災者のニーズに即したボランティア活動がおこなえるよう、市民活動団体
等が協働し、大島社会福祉協議会災害ボランティアセンター等を支援する。

○活動内容
  大島社会福祉協議会災害ボランティアセンターへのコーディネーター派遣
  大島社会福祉協議会災害ボランティアセンターの運営支援
  ボランティア受入状況等の情報発信
  資器材やボランティア等の調整
  ボランティア活動の環境整備

○構成団体 (*…役員団体)
    社会福祉法人 大島町社会福祉協議会協議会 *
    特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC)
    特定非営利活動法人 ジャパン・プラットフォーム *
    公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会(SVA)
    東京災害ボランティアネットワーク *
    東京ボランティア・市民活動センター *
    公益財団法人 東京YMCA
    公益社団法人 日本青年会議所関東地区東京ブロック協議会

よろしくお願いいたします。

東京都大島町(伊豆大島)の現状について(第7報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
引き続き、台風26号の被害を受けた東京都大島町(伊豆大島)の
10月24日の現地報告です。

以下、震災がつなく全国ネットワークやRSYと関係の深い加納氏
(東京ボランティア・市民活動センター)からの情報を一部抜粋し、
転送させて頂きます。

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ボランティア活動者数:42名(島内:33名、島内9名)
ニーズ対応:15件(内訳:台風対策14件、環境整備1件)
継続11件、終了4件、残ニーズ26件

<25日のボランティア活動見込>
活動者数:10人~配置予定
ニーズ対応:3件(土のう積みを中心に活動する)

<活動現場報告>
・重機が入って4軒分の主に水路作りの台風対策を行った。
・側溝の片付け、元町2丁目の路地関連の側溝洗いを行った
・岡田地区の現場1件は、台風対策済みで、あとは連絡待ちの状態。
・身内でがんばっているが年配で疲れがたまっているお宅がある。家屋内外の作
業がまだある。明日も引き続き対応予定。

何度も活動に来てくれるボランティアは島民リーダーになれるのではないか。
継続的に関わってもらえるようにして、作業のコツ・ルール・段取りを理解して
もらい、活動終了時の確認(活動終了時の的確なケース判断等)ができるように
現リーダー層が伝えていくことが大事である。

○島民ボランティアは、地域のつながりが強いので、知り合いからのやりたいこ
と・頼まれごとが多く、依頼先以外のお宅での活動も多くなっている。まずは事
故のないように気をつける。そして、やみくもに制限するのではなく、基本的な
ルールを作って臨機応変に対応することが必要である。(例えば、追加での依頼
は必ずリーダーに声をかけるなど。)

<社協関係>
○23日午後、要援護者の島外避難者が実施され、社協では車いすの方7名を岡
田港に移送した。

○要援護者の島外避難では、70名が島外に避難している。

○TVACと調整の上で、「避難先でのお困りの方へのご案内チラシ」を作成し、岡
田港の待合所と乗船前にチラシの配布を行った。15時発の大型船にも自主避難
者が乗っているのでその方にも配布し、残部は東海汽船の乗船名簿記入台に置か
せてもらっている。

<被災者の声>
「このあいだは活動してくれてありがとう。台風が過ぎたら、また様子を見にき
てね。」
「(台風対策の土のう積みが不十分なお宅にお声かけしたところ)消防団の詰所
があり今は置けないのでこうしているの。気にかけてくれて、ありがとう。」
(80代女性のご自宅にて)
「頑張っているね。」「みんなも頑張っているんだから!」(活動しているボラ
ンティアに住民が声こえかけしたところ、ボランティアが返した言葉)
「私は一日手伝えないかもしれないけど、1時間や2時間だったら大丈夫だか
ら!」(ボランティアセンターに立ち寄った女性がスタッフにかけて頂いた言葉)

東京都大島町(伊豆大島)の現状について(第5報)

 

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
台風26号の被害を受けた東京都大島町(伊豆大島)の10月21日分
の現地報告です。

以下、震災がつなく全国ネットワークやRSYと関係の深い加納氏
(東京ボランティア・市民活動センター)からの情報を転送させ
て頂きます。
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<役所関係>
・午前8時に避難勧告が解除された。
・21日午後7時半にセンター長(大島社協事務局長)、災害ボランティアセン
ター職員(大島社協職員)、東社協職員で役場へ行き、情報交換を実施 した。
・役場から避難者宅の土砂を取り除くために土のう袋を提供いただいた。「土嚢
袋を多めに作り、各世帯の前に出してもらいたい」とのこと。
・午前中、けんこうセンターで物資搬入及び各避難所への配布の手伝い4名の依
頼あり。
・報道でもすでに既報の通り、台風接近に伴い要援護者を島外へ避難させる計画
があり、そのための調査が始まっている。

<避難所>
●泉津地域センター
確認した避難者は0名だった。

●けんこうセンター
確認できた避難者、高齢の方が2名、寝たきりの方1名。

●さくら小学校
確認した避難者は0名だった。

●北の山出張所
12時頃に確認できた避難者数は13名だった。

●大島高校
避難者数は0名。避難者は北の山出張所に移動する。

●大島老人ホーム
・避難所担当は包括の職員が対応している。

※各避難所全体を通して
・どの避難所も基本的に閉鎖をしない。ただし、食事(炊き出し)は北の山出張
所のみ

<災害ボランティアセンター関係>
・出されていた避難勧告が21日午前8時に解除され、21日午前8時半よりボラン
ティアの受付を開始した。
実績:ボランティア活動者数39名 活動件数8件(泥だし7件、避難所支援1件)
・島外のボランティアについては、宿の確保ができていることが条件になってい
るため、今後、宿の確保ができていないボランティアは帰りの船の予約 を取っ
て船の時間まで活動可能とする。
・現状ではボランティア数が落ち着いているため受付から送り出しまで丁寧なや
り方でやれている。しかし、今後大人数を受け入れた場合のシステムを 考えて
おいたほうがよい。
・ボランティアを依頼先に追加派遣する場合、次々に送り込まれた現場側では人
数の把握が困難になる。
・また、チームを周辺で分散させると目が行き届きにくくなるため、やり方を考
えた方がよい。
・外部からの問い合わせについては、「島外からの受付条件」と「装備面」につ
いての問い合わせが多い。
→装備について配布している資料がレスキューストックヤードのホームページに
掲載されているので、リンクの了承を得てフェイスブックに掲載した い。
・物資提供の申し出も多い。
→「物資が不足する場合は、今後こちらからお願いしたい」と案内するととも
に、物品募集を行う前に災害ボランティアセンターに確認をいただきたい 旨を
お知らせしたい。
・活動を始めたところ、現場で直接泥だしを依頼されるケースが増えている。台
風対策(土のう積み)など緊急性の高いケースが多く、臨機応変に対応 してい
るが、今後は流れに沿った(災害ボランティアセンターに連絡してもらう、ニー
ズ受付をする等)対応をしていく必要がある。
・ニーズ調査を行い、声かけを行いながらチラシを個別配布した。また、周辺の
被害のないお宅にもチラシを置いてきた。
・岡田地区、泉津地区のいくつかの被害地域を見てきた。元町地域以外にもいく
つかの被害が出ていることを確認。今後、丁寧に島内をまわる必要があ る。

<現地の様子>
・避難勧告が解除され、捜索活動が再開された。今もなお、メディアが多数、大
島に入って取材を続けている。ボランティアセンターのメディア対応も 続いて
いる。
・昨日の雨の影響で水はけの悪い箇所は泥になっている一方で、粉じん化してい
る場所がある。今後、健康管理に留意が必要である。
・要援護者避難の件も含め、台風27号、28号の影響に今後も留意する必要が
ある。
・今後、避難勧告がだされる可能性がある。センターとしても、臨機応変に対応
できるようにしておく。

<被災者の声>
・「自主避難で避難してきた。地域の婦人会の人たちが炊き出しをしてくれると
言ったんだけど、車もあるし、家もある。負担をかけてしまうので、各 自でう
ちで食事をしてくるようにしたんだ。」(50歳代女性 避難所にて)
・「台風27号がとても心配である。前回の台風のときは、床上浸水にはならな
かったが、土砂が取り除けていないので、これ以上降られた床上浸水し てしま
う。どうにかならないものだろうか。」(60歳代女性 避難所にて)
・「これから重機で大きな土砂や家具は取ってもらう予定だが、最後は手作業で
取り除かなくてはいけない。そのときはボランティアさんに協力しても らいた
い。」
・「土砂を取りたいが台風27号がくるのであれば、取ってもまた土砂が流れて
きてしまうかもしれない。台風27、28号が通り過ぎた後、片付けて いきた
い。」
・「床上まで泥が入って、一人ではとても片付けられないけど・・・。大切なも
のが埋まっているので、それを探しながら少しつづ取り除いている。台 風
27、28号が過ぎてからお手伝いしてほしい。」
・「ただ呆然とするばかりだったけど、ボランティアの皆さんが一緒に片付けて
くれて少しやる気が出てきた。」


東京都大島町(伊豆大島)の現状について(第4報)

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
台風26号の被害を受けた東京都大島町(伊豆大島)の10月20日分
の続報です。
以下、震災がつなく全国ネットワークやRSYと関係の深い加納氏
(東京ボランティア・市民活動センター)からの情報を転送させ
て頂きます。
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<役所関係>
・昨日夕方の避難勧告と同様に、元町地区・泉津地区を含む地区に避難勧告が継
続中。(災害ボランティアセンターのある地域も対象地域)
・19日午後6時半、センター長(大島社協事務局長)、災害ボランティアセン
ター職員(大島社協職員)、東社協職員で役場へ行き、情報交換を実施した。
・災害ボランティアセンターによる避難所のプログラム実施について、各避難所
の運営を担っている役場の了解を得た。資材の提供についても、一部協力をいた
だけることになった。

<避難所>
避難勧告の発令により、役場内の避難所とは別に新たに6か所避難所が開設され
ている。昨日回れなかった避難所を含めて、2班に分かれて改めて避難所の状況確認を
行った。

※以下の避難者数は昨日夜時点のもので、避難勧告の対象者数は2295人、内
1116人が各避難所に散らばって避難した。
●大島高校(避難者数:513名)
大島高校の避難所は、体育館・柔道場・剣道場にあり、同じ敷地内だが別棟に分
散され設置されている。
体育館では、簡易的ではあるが食事スペースがある。各避難スペースの間仕切り
はないが、ダンボールや卓球台など活用可能なものはある。
トイレは洋式が一つ(格技場の離れたところにも一つあり)
格技場は畳スペースであるが狭い。更衣室、授乳室、相談室、救護室が設置され
ている。
高校生、教員が動いて運営はスムーズになっている。ボランティア依頼のチラシ
を掲示板に貼っていただくとともに受付にお渡しすることができた
掲示板が自主的に随時更新されている。(午前・午後で掲示板の内容が変わって
いた。)

●北ノ山出張所(避難者数:75名)
食事スペースと居住スペースが一緒になっている部分があった。
二階にフローリングスペースあり、一階は和室スペースになっている。
どちらも洋式トイレがある。役場の人によると、洋式ポータブルトイレのニーズ
はないという。

●大島老人ホーム(避難者数:36名)
デイルームを開放し、要介護者と家族が入っている。
昨日時点でベッドが不足、10台午後設置する予定だが、デイの職員で人員は足
りてる。
施設長によれば「長期化すれば、有資格者の専門ボラがいれば応援をお願いする
可能性がある。」とのこと。

●泉津地域センター(避難者数:162名)
旧小学校の体育館で、校庭の水はけが悪い。
泉津地域の伝聞情報で2件の浸水被害があるという。
トイレ環境が悪いためポータブル二つを搬入したが、
座るとドアがあたるため設置はせず、現地においてきている。

●健康センター(避難者数:21名)
巡回中の日赤医療班と情報交換「すべての避難所で、巡回健康相談を実施してい
る」とのこと。
避難者は少ない人数ながらも、要援護者が避難している。

●さくら小学校(避難者数:183名)
新しい校舎の体育館が避難所となっている。テレビの視聴コーナー、パーテー
ションで囲われた休養スペースもあり。
マスク、ウエットティッシュなど衛生用品が自由に持ち出せるようになっている。

※各避難所全体を通して
・各避難所も運営は役場・支庁によって行われている。
・すべての避難所で地域の婦人会が朝・昼・晩炊き出しを行っている。
・各避難所内での取材はお断りしている状況である。

<社協関係>
・避難勧告の発令により、ボランティア活動は終日中止となった。
・ニーズ調査として立ち上げ時の3日前から訪問している世帯に再訪問する予定
(12軒)だったが、ほとんど留守だった。
・電話のみ相談があった1世帯のみご挨拶に伺えた。作業自体は危険性があり、
すぐの活動は難しい判断している。
・島民ボランティアを募集するため、島内関係機関にボランティア募集の打診を
実施した。
・避難所のプログラムについて、スタッフで検討し、プログラム化に向けて動く
ことを確認した。

<現地の様子>
・予報では明け方まで強い風雨の予報であったが、午後も強い雨と小康状態が断
続的に続いた。
・これまで被害の報告がなかった岡田地区に被害の報告があるため、ボランティ
アで対応できるかも含めて状況把握を行う必要性がある。
・大島支庁の駐車場で給水実施があったが、避難勧告地域に近いためボランティ
アのニーズはなかった。
・高速船がかなりの欠航が出ていたこともあり、大型船の上り便についてはかな
りの乗客が出ている。
・強い風雨で冠水のため、都道(一周道路)の一部が通行止めになった(元町地
区⇔野増地区間)

<被災者の声>
・「段上の家から水が入ってきてしまうので、上の住人に土嚢袋をおいてくれる
ように頼んだがどうなったかな・・・」
・「家に置いてきた猫が心配・・・」
・「喫煙者の匂いといびきで寝られないので、ロビーで寝ることになった」
・70代男性に避難所において洋式トイレのことを伺うと、「車に乗って家に
帰って用を足している」という。

東京都大島町(伊豆大島)の現状について(第3報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
台風26号の被害を受けた東京都大島町(伊豆大島)の10月19日分

の続報です。

以下、震災がつなく全国ネットワークやRSYと関係の深い加納氏

(東京ボランティア・市民活動センター)からの情報を転送させ
て頂きます。


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【役所関係】
・19日午後3時半に避難準備情報、午後5時すぎに避難勧告が発令された。被害の
大きな神達地区、元町を含む地域が対象。災害ボランティアセンターのある地域
も避難勧告の対象地域となった。また、元町地区の反対側となる泉津地区にも避
難勧告が発令されている。
・19日午後6時半、センター長(大島社協事務局長)、大島社協職員(災害V担
当)、東社協吉田で役場へ行き、情報交換を実施した。

【避難所】
・役場に設置されている避難所(大集会室)には、避難所入り口付近に自由に座
れるスペースが出来ていたり、避難所内に消毒液が置かれているなど、環境の改
善が行われつつある。
・避難勧告等により、役場以外に、新たにさくら小学校、けんこうセンター、大
島高校、泉津地域センター、大島老人ホームの5か所に避難所が開設された。
・19日夜、避難所の状況確認を行った。以下の通り。
さくら小学校 元町地域 200人
けんこうセンター 要援護者等 20人
泉津地域センター 泉津地域 140人
大島高校(※)
大島老人ホーム(※)
※昨日回れなかった避難所

【社協関係】
・19日は雨が途中で降ってきたため、午後1時までの活動となった。
・活動者数65名。スタッフを入れると75名ほど。活動件数9件。泥だし7件、避難
所1件、給水1件。
・19日も元大島高校生など、島民の方々が中心となり、ボランティア活動が行わ
れた。
・泥だしのニーズの継続以来件数は6件。
・避難所では、整体師1名が活動。マッサージを行った。「体が強張っており、
しんどそうだった」とのこと。避難されている方から「荷物を片づけたいが、他
の人の荷物だから」「未就学児がうるさい」お母さんもイライラしている。「新
聞が有料になった」「買い物に行きたい」などの声が聞かれたとのこと。
・給水ボランティアでは、5人が活動。役所の玄関にある給水車に水を取りに来
る方の運搬のお手伝い。自宅から徒歩できた2人と、自宅から自転車で来た方1
人に対応。
・自転車で来た方は70代女性。旦那が寝込んでいる。多めに水を持っていきたい
が坂がきつくて持って行けないとのこと。「ボランティアが手伝ってくれて非常
に助かった」と話す。また、お風呂に4日間入っていない、とのこと。
・地域によって、昨日、今日から水が出なくなった地域がある模様
・岡田出張所にも給水車が配備されている。
・避難勧告が発令されたため、20日のボランティア活動については中止とした。

【現地の様子】
・18日に引き続き、沢の筋沿いでは、警察が取付道路の啓開を行っている。重機
等も入っている。
・敷地の入口付近に水路を作ったり、家の周囲を掘って、水が出ても家に入らな
いような応急処置を行っているお宅が見られる。
・息子や娘さんが一時的に帰島して、家の片づけを行っているが、雨や台風の影
響もあり、片づけが長引きそうな状況にいつまで島にいるべきか迷っている方も
いる。
・避難準備情報の行政放送を聞いて、避難所に向かう住民も姿も見られた。
・20日9時30分現在、大雨。警報も出ている。風も強い。昼のジェット船が欠航。
・東京行きの船は軒並み予約で満席となっている。

【被災者の声】
・「ようやく家の片づけもひと段落した(実は全く一段落していない)ので、担
当していた方の家を回りたい。それが終わったら、社協のお手伝いもさせてもら
いたい」(被害の大きかった地域の民生委員の声)
・「ウチよりもひどい家があるので…」(いたるところで聞いた)
・「役場の人に。今は、木々で泥が止まっているが、場合によっては次の雨で流
されてしまうかもしれない、と言われた。心配だけどどうしたらいいか。人力で
は処理できない」
・「今週いっぱいは、瓦礫除去の手伝いをするつもりだったが、いつまでも在島
できないので、ボランティアの力はありがたい」(瓦礫除去に東京から手伝いに
来ていた息子)
・「ガレージが一つ片付いて、ホッとしている。まだまだ家の中の片づけは終
わっていないが、少しは気が楽になった。ボランティアには感謝してもしきれな
い」(70代女性)
・「いま、家を守ることが一番大事。この雨でどうなるか」(瓦礫除去に東京か
ら手伝いに来ていた娘)

東京都大島町(伊豆大島)の現状について(第2報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
台風26号の被害を受けた東京都大島町(伊豆大島)の続報です。
マスコミ報道では上がってこない、住民の方々の生の声やボランティア活動の様子が
分かります。

10月17日~18日まで現地入りした、関口氏(元RSYスタッフ)および、震災がつなく全
国ネットワークやRSYと関係の深い加納氏(東京ボランティア・市民活動センター)か
らの情報提供です。

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〇関口氏からの報告(10月18日現在)
【町の様子】
元町地区は町役場を含む中心街。役場のすぐ先からが被害の大きかった元町3丁目
地区です。50年ほど前に「元町大火」と呼ばれる大火事(火山とは無関係)で町の大
半が焼けてしまった後、比較的整然とした町並みに。道路は「大島1周道路」を中心
に防火帯を兼ねてかなり広い道になっています。

今回の土石流は三原山山頂付近から中腹で大きく2方向に分かれ、ふもとの神達
(かんだつ)地区をのみこみ、もう1方の流れが元町3丁目の沢沿いを襲いました。
この沢沿いには昔の立て込んだ町並みがまだ残っており、細く曲がりくねり、段差の
ある道の途中であちこちに大量の流木や土砂がひっかかり、何段階にもあふれて下流
の家々を襲いました。水害ではよくあることですが、被害のあった家のすぐ横の高台
の家は無傷といったような場所も見られます。

不明者の捜索とともに大通り沿いは重機が入って大きな流木は片付けられ、土砂も
かき出されています。日中は渇いた砂が風やトラックの出入りとともにもうもうと舞
い上がり、マスクやゴーグルがないとつらくなっています。

水道の断水が続いており、飲食店はほぼすべて閉店しています。被害の少ない雑貨
店などがちらほらと営業を始め、日用品や弁当などを販売し始めました。ちなみに役
場の目の前の社会福祉協議会はもともと書店か文房具店だった建物です。

観光地なのでホテル、民宿の数はありますが、やはり営業している店は限られます。
役場に最も近く、僕がたまたま飛び込んで1泊分だけ取れた「ホテル白岩」はNHKが
基地にしていました。断水にもかかわらず、ホテルの人たちが買ったり汲んだりした
水で普段通りの食事も出してくれ、露天風呂も使えました。しかし某社の後輩が泊
まったところは水も食事もなく、記者もカンパンで数日しのいだそうです。
【町の人の声】

大通り沿いの飲食店主(41)

「店の1階で洗い物をしていたらものすごい雨になり、外を見たら車が上から流れて
きた。これはマズイと思って午前3時10分ごろ警察に通報。そのうち停電になり、一
気に水が流れ込んできた。そこから記憶が飛んでいる。気づいたら店の冷蔵庫の下敷
きになっていた。もうだめかと思ったらもう一度水が流れ込んできて冷蔵庫が浮き、
抜け出すことができた。逆に水に助けられた。

実家は店と別なので家族も無事だが、今はただ喪失感しかない。小さな町でみんな
知っている人たち。不明者のいることがつらくて複雑。でも仲間意識は強いのでみん
なで助け合っていける。きょうも高校生が泥出しの手伝いに来てくれた。外からのボ
ランティアというのはまだ考えられない。

災害はまず火山だと思ってきた。それがこんな大雨の被害になるなんて。どこで何
が起こるか分からない。あすはわが身だということを日本中の人に思ってもらいた
い」
沢沿いの遊技場経営の女性(30)

「台風が来るので店を早めに閉めて2階で寝ていたら、雨風の音がどんどん大きく
なった。たまにゴンゴンと流木が当たるような音もしたけれど、それ以上にザーザー
という雨風の音。避難指示などは何もなく、隣に住むおじいちゃんが心配になって様
子を見に行こうと外に出たら、もう水がひざ上まで来ていた。それであきらめて引き
返したら、1階にものすごい土砂が。流木は店の看板にひっかかって、かなりせき止
められた。とにかくどこにも逃げ場はなかった。命が助かっただけましだと思う。今
は知り合いの家に避難しているけれど、この先どうしていけばいいのかは分からな
い。きれいな緑の山肌だった三原山があんな姿になるのを見るのはつらい」

 

神達地区に土地を持つペンション経営の男性(69)

「ペンションは元町1丁目で被害はなかった。神達に代々1000坪ほどの山を持って
いたのでそれを見に来た。中腹の喫茶店は知り合いが経営していて、行方不明になっ
ている。もともとは林の中を林道がジグザグに通り、民家が点在しているような場
所。見通しのきかないところだったのが、逆に何もなくなって、地元の私にも何がど
こにあったか見当がつかない。

テレビでは神達という地区が分かれているように報道されているけれど、そうではな
い。集落としてまとまっているというより、あくまで元町の一部の山側という感覚。
前回の噴火の後、避難道路として道がどんどん整備された。それとともに上の方まで
家や別荘を建てる人が増えてきた。火山、溶岩といったって人間よりはるかに長い歴
史でできたもの。危険もあるけれど、住めるところに住んできたのが大島の人たち。
元町の大火の後も復興したので、今回も立ち直れると思う」
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〇加納氏(東京ボランティア・市民活動センター)からの報告(10月18日現在)

【役場関係】
・本日19時に、センター長(大島社協事務局長)、大島社協職員(災害V担
当)、東社協吉田で役場へ行き、情報交換を実施。
・本日のボランティセンター情報(活動件数・活動者数)を報告。その後、意見
交換の中で、明日の活動に際し、土砂の撤去方法について協議。これまでは土砂
を敷地内および道路に山積みしていたが、土嚢袋での処理を提案したところ、土
嚢袋の購入等については町が対応してくれることで合意。
・役場へ来ていたボランティアの問合せを社協に転送することで、ボランティア
問合せ情報については大島社協災害VCで対応することを確認。明日以降の問合せ
対応についても、社協災害VCと役場で同一の対応をすることを確認。
・明日以降も、夕方に災害ボランティアセンター長および必要に応じて現場ス
タッフと福祉けんこう課長・係長と定期的に情報交換をすることが決定。
【避難所】
・避難者数33人。うち島外者3人。昨日に比べて、大集会室については若干、片
付いた印象がある。大集会室には食事スペースとして長机・椅子が設置されていた。
・食事は引き続き、地域婦人会が全島的なローテーション(被害の受けていない
地域を含め)で対応していることを確認。
【社協関係】
・18日正午に災害VC立ち上げを宣言。資機材調達班、ニーズ調査班に分かれて活
動。ニーズ調査班(2班)、施設訪問班で行動。
・物資調達については、活動資機材については手配済み。レスキューストック
ヤード、にいがた災害ボランティアネットワーク、JC(東京ブロック協議会)の
ご協力をいただいて確保。ただし、船便の積込状況により時間がかかることが判
明。同時並行で進めていた島内での資機材確保に数日間は頼らざるをえないこと
が判明。
・島内資機材確保については都立大島高校と都立海洋国際高校のご協力で少ない
ながらもスコップ等々活動資機材の調達が可能となった。島外からの物資・資機
材搬送については、今後時間がかかることを想定して対応していくことが重要と
なる。
・ニーズ調査については、被害の大きかった元町2丁目・3丁目のうち、2丁目
を中心にニーズ調査を実施。結果、8件からのニーズを確認。ニーズ内容は泥かき。
・昨日に引き続き都立大島高校の高校生たちが作業していたのでそこを中心に
ニーズ調査。数件の家の中でも空き家になっていたり、納屋・倉庫がわりに使っ
ている家屋もある(割合・数については把握できているわけではない)。地元の
建設会社の重やトラックが積極的に土砂除去に取り組んでいるが、有償か無償か
は未確認。
・取付道路が土砂が流れこむなど大きな被害を受けている。土砂を町道まで運ぶ
のが困難な箇所がある。
【福祉施設関係】
・被害の大きかった地域に近い施設訪問を訪問した。訪問施設は、藤倉学園(知
的障害者施設)、椿の里(特養)、黒潮作業所(精神障害者通所施設)。
・藤倉学園では一時的に停電・断水があったものの大きな被害はなし。16日の朝
食調理は、停電のため発電機で対応した。水については現在でもチョロチョロと
しか出ていない状況。学園の地域貢献として、炊き出しをしている婦人会や役場
職員にコーヒーやお茶を差し入れしたとのこと。
・椿の里でも大きな被害はなし。今後の状況によってはショートステイで入って
くる方がいる可能性も。その際、介護者も一緒にきてほしいと町役場に要望を出
している。職員の中には消防団の活動に従事している方もいるため、疲労が心配。
・黒潮作業所でも大きな被害はなく、通常の活動をしている。利用者を町役場の
バスで送迎していたが、それが使えなくなってバスが出せない状況。最大10人を
送迎していた。復旧のめどについては知らされていないため、バス停まで送って
いる。日常の活動としてパン作りをしているので、そこでボランティアに手伝っ
てもらうことがあるかもしれない。また東京に救急搬送された方がいたり、次の
台風が近づいていることなどで、利用者が精神的に動揺している。
【ボランティア希望者への対応】
・前日、役場にきたボランティア希望者(島内外)への折り返しの電話を役場と
災害VCとで、役割分担して実施。ほぼ連絡がつき、島外の方についてはフェイス
ブックを見ていただくことにし、島民および来島しているボランティアには12時
にボランティアセンターが設置されることをお伝えし、12時半に参集してもらっ
た。大島出身で東京にいる若者たち(20歳前後)が20人規模で来島しており、ボ
ランティアセンターを通じて活動している。
【現地の様子】
・何軒かは、この後の雨のことを心配している家がある。
・椿小学校の先生が生徒を連れて歩いていた(今日は集団下校)。
・鉄砲水が明日以降、出てくる可能性がある。そこは慎重に判断したい。
・島外の親戚が来島し、泥出し、家屋片付け等々を行っている。本人が立ち会え
ない場合の対応を考えていく必要がある。
・今日の午前中も大島高校が生徒100人、教員40人が自主的に活動を実施していた。
・現在、島に住んでいない親戚縁者がかなりの数来島している。ふるさとを心配
している方が多いことがうかがえる(この人達の力は大きなものになるだろう)。
【町の人の声】
・社協が対応してくれるのは、週明けでもありがたい。(いたるところで聞いた話)
・町役場は個人宅の泥出しはできないと言っているが、個人でできる量を超えて
いる。なんとかならないか。(70代男性)
・断水しているから家の中の拭き掃除が思うように捗らない。(30代女性)
・大島高校の生徒さんたちが頑張っていて、本当にありがたい。(60代男性)
・50年前にも水害はあったが、ここまでひどくなかった。(60代男性)
・うちの石垣が段下の家に崩れてしまわないか心配。(70代女性)

 

 

 

東京都大島町(伊豆大島)へ物資を搬出しました。

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
先日日本列島を通過した台風26号により、ニュースなどでも報道されていますが、東京都大島町(伊豆大島)において甚大な被害が出ております。

RSYでも、RSY内に事務局をかまえる、震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)を通じ、情報収集などに努めています。

 

現在、震つなやRSYと関わりのある関東方面の団体が、発災翌日の17日より伊豆大島入りしており、災害ボランティアセンター立ち上げの方向性や規模、資器材の必要性について情報提供がありました。

その中で、災害ボランティアセンター立上げに際し、震つなを通じ、RSY宛になごや災害ボランティア連絡会が保有する、タオルや軍手など消耗品の一部提供依頼がありました。

本日午前より作業を開始し、さきほど伊豆大島へ向け、タオル・軍手・ゴム手袋・マスク・高圧洗浄機など計28箱を搬出しました。

 

  

 

現地入りしている関係団体からの報告(10月17日)は以下の通りです。

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○町役場の動き
町役場では、人命救助・ライフラインの復旧に尽力しており、被害状況の全体把握まで職員の手が回っていない。元町地区の一部は断水継続中。都道の復旧が急がれ、17日夜に都道全開通した。死者や行方不明者、要援護者数については、役場災害対策本部前で随時更新している状況。

 

○避難所について
役場内に避難所(役場内に二か所)が設置されており、避難者数は42人(うち観光客14人)。
担当者の話では、今後、避難者の数は増減する可能性がある。避難所から親戚宅に避難する家、逆に親戚宅から避難所に来る方がいる模様。被害の大きさに比べると、避難所に避難して いる方の数は圧倒的に少ない。
避難所来訪時、自宅から位牌を掘り出せたと喜びながら戻ってくる住民がおられ、流された家屋から大事に思っているもの(位牌など)などを探している状況が見受けられた。また、地域の婦人会がローテーションで3食、炊き出しを実施している。
泥が次第に粉塵化しており、衛生面でのケアも必要になってくる模様。

 

○大島社会福祉協議会の動き
地元(大島社会福祉協議会)では、災害ボランティアセンター立ち上げに向けて、役場、東京都大島支庁と調整している。同時に、要援護者への安否確認も実施。現在のところ、ボランティア依頼が2件。18日以降、再度、行政職員や民生委員とニーズ調査を実施予定。ただ、民生委員自身も被害を受けており、どれだけニーズ把握ができるかは未知数。

 

○被災現場の様子
被災現場では、朝から各所で庭先の泥だしをしているお宅が、被害の大小関わらず見受けられ、島民自身も被害の全容がわからないことから、かなりの島民の方が安否確認と被害の様子確認をしている姿が見受けられる。空港職員、高校教員および高校生(80人)が泥かきボランティアを行っており、島民の助け合いの活動が伺える。
一方救助活動も被害の大きなところでは、自衛隊・消防・消防団・警察が取組んでいる。
夕方、ご遺体が発見された現場に遭遇。親族と思われる方々が泣き崩れる姿を目にした。

 

○被災者の声
<床上浸水被害の住人>
・建物の形は残っているから…人の命に代わるものはない。
・あんな三原山(土砂崩れを起こした山)見たことがない。
・こんな災害は初めて。噴火よりひどい。
<避難所にて/80代男性>
・左足の怪我だけですんでよかった。ちょっと血は出たけど骨は折れてなかったし。(家は流された)」
<避難所にて/80代女性>
「東京から来てくれてありがとう。社協とは40年くらいつきあいがある。社協がお手伝いしてくれるのはありがたい」

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地元からの情報発信については、大島社会福祉協議会が担っており、以下の発信がされています。

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18日(金)10時現在、大島社会福祉協議会では、東京都社会福祉協議会と東京災害ボランティアネットワークのスタッフとともに災害ボランティアセンターを立ち上げ、ニーズ・状況把握に努めると同時にボランティア受け入れの準備を進めています。

災害ボランティアセンターの開設は21日(月)を予定しています。
なお、ボランティアの受け入れについては、現段階では島内在住者のみに限定させていただいております。

主な理由は下記の通りです。
①宿泊場所がないため
②いまだ被害の全容が把握できておらず、状況把握の段階であるため
③炊き出しについては、町の婦人会が対応しているため

(10月18日/大島社会福祉協議会facebookより)

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現在、台風27号の接近も予報されており、住民の皆さんの不安な想いを感じずにはいられません。
亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、一日も早い復旧復興と、これ以上の被害が出ないことを願っています。