宮城県七ヶ浜町支援報告【第5報/追加報告(足湯つぶやき)】

RSY浦野です。
3月29日(火)、30日(水)・宮城県七ヶ浜町での被災者支援活動で行った足湯
ボランティアの報告を追加します。以下は、第2陣ボランティアのIさんからの報
告です。
【3月29日(火)/足湯つぶやき】
(女性)
・避難所での食事は大丈夫。新築6年目の家は流された。
(女性小学5年生)
・電源がなくてPSPとか遊び道具が使えなくて暇。キッズルーム(避難所の1角に
設置されている)で小さい子の面倒みてるよ。
(女性83歳)
・足湯は3回目。水に困っている。ガソリンがないので車で病院に行けない。
(女性82歳)
・ガソリンがないため仙台の病院に行けない。水がないのでいろいろ不便。
(男性40歳)
・仕事は無いし大変。体は大丈夫。みんなたいへんだもの。
(男性40代後半)
・お母さんと2人暮らし。会社は行っても機械が壊れてて片付けしてる。お風呂
に入りたい。自衛隊のお風呂に入ろうかな。
(男性70歳)
・朝は4時に起き、10時に寝るよ。足湯は3回目気持ちいい。
(女性70代)
・何度も何度も「ありがとう」って言ってくれたことがすごくうれしかった(感想)
(女性60代)
・家の片づけが大変でボランティアに頼む。水が出ないので片づけをして手が汚
れても洗えなくて不便。
(女性60歳)
・家は流されたが、家族は全員大丈夫。今はまだ夜眠れない。
(女性60歳)
・今は毎日暇で何もすることがない。
(女性70代)
・ずっとお風呂に入ってなかった。足湯くるか迷ったけど来てよかった。
(男性70歳)
・避難所で過ごすのに慣れてきた。
(男性60代)
・家族はみんな無事だったが家は流された。大変なのは水が出ないこと。食事は
十分にとれている。
(女性60代)
・別の避難所にいる姪っ子が食料に困っている。自分だけ食べれてていいのだろ
うか。
(女性60歳)
・食べ物は塩釜から娘が持ってきてくれるから大丈夫。膝が痛いからトイレが不便。
【3月30日(水)】
今、足湯ボランティアをしてくれているのは地元の中高生で、自身も被災者であ
るため、足湯をに来られた方の話に自分自身の体験を重ね涙ぐむ子もいました。
足湯に初めて来られる方は疲れた表情の方も多く、お風呂が入れない状況もあり
「お風呂には入れないけどせめて。」という方や「少しでも気がまぎれれば」と
いう方がみえました。「もう何回目~」という方は女性が多く、お話をすること
でのストレス解消にお役に立てているようです。
朝、犬の散歩をされていたお父さんと一緒になり海岸まで話しながら歩いた。こ
こは誰誰の家で、これは海岸にあった建物の屋根だ。と、話をされた。そして
「ここが俺の家だ」と言って何もない(正確には瓦礫の山)場所を指して言い、
かける言葉もありませんでした。
足湯を「やっている」ということが、かなり広まってきました。設営を始めると
30分も前にもかかわらず、並んで待ってくださる姿も見られました。
本日より足湯の館内放送をしていただけることになりました。
40代の女性から「いつもありがとうございます。母が喜んで足湯に行ってま
す。」と涙ぐみながら感謝の言葉をいただきました。ご家族もかなりストレスが
かかっているようで、同居者のケアが他の同居者のケアにもつながっていると感
じました。
(女性70歳)
・足がむくむ。初めてで(足湯が)緊張する。
(女性70代)
・家はあるが、水道が出ないので家に帰れない。
(女性70代)
・津波のとき手をぶつけてこぶができた。
(女性70代)
・隣の家の息子さんに助けてもらった。生きてることに幸せを感じる。
(女性80代)
・家はあるが、真っ暗で家族が怖がるので避難所に来た。
(男性40代)
・家は残っているが中が崩れていて家に帰れない。水が出ないので大変だ。早く
でないかな。
(女性40代)
・冷え性に困っている。息子がぜんそくのアレルギーで心配。
(女性80代)
・足湯は初めて。明日も来るよ。
(女性78歳)
・避難所は暖かい。明日も来るね。
(女性70代)
・避難所に来た当初は肩が痛かったがそんなわがまま言ってられないと我慢して
いた。食事はちゃんと食べれている。
(女性60代)
・家が海の目の前で何も持ってこないで逃げてきた。海を憎く思うようになっ
て、嫌いになった…。
(女性70代)
・今日で4回目。足湯は気持ちよくて来ちゃう。お風呂に入りたいな。
(女性60代)
・地震のことは一生忘れないだろう。あんな津波一生見ることないと思ってた。
(女性70代)
・家が水につかり大変。2日間は車で過ごした。
(女性70代)
・自衛隊のお風呂に行こうと思ったが、お湯をかぶるだけだからやめた。
(女性70代)
・風邪をひいているので夜眠れない。
(男性60代)
・足湯はとても助かる。今日で4回目だよ。

宮城県七ヶ浜町支援報告【第 5 報】

RSY浦野です。
3月29日(火)、30日(水)・宮城県七ヶ浜町での被災者支援活動の報告です。
【被害概要(3月30日8:00現在:七ヶ浜町災害対策本部調べ)】
・死者:55名(うち身元不明者:3名)
・安否確認不明者:19名
・負傷者:17名
合計:91名
kasetsu.jpg[仮設住宅]
・3月28日に第一次分を着工。第一スポーツ広場に100戸を建設。1カ月程度で完成予定。第2着工分は近く詳細を発表予定だが、資材や作業員の確保が難航しているため、必要戸数の整備には時間がかかる見込み。高齢者・障害者、乳幼児のいる世帯から優先入居できるよう検討中。
[避難所]
松ヶ浜小学校、生涯学習センター(中央公民館)、七ヶ浜国際村、七ヶ浜中学校(武道館)、亦楽小学校(全6施設・避難者:1,068名)
※ライフライン等、その他の詳細情報
上記情報は、七ヶ浜町災害対策本部発行「がんばろう七ヶ浜!!しちがはま災害復旧情報」より抜粋(七ヶ浜町HPにて毎日更新中)
http://www.shichigahama.com/jishin/info110330.pdf

○RSYの活動
■人員体制
・第2陣:3月28日夜現地到着。29日にボランティア7名が第1陣より活動を引き継ぐ。
・第1陣:29日夜現地出発。30日早朝無事名古屋到着(RSY浦野・関口含む)
※お詫びと訂正
当初第3陣募集は4月1日からとお知らせしていましたが、調整期間が短すぎるため、仕切り直しとなりました。募集準備が整い次第、日程・要綱を近日中にお知らせ致しますので引き続きご協力をお願いします。
・4月2日よりRSY浦野・栗田、他ボランティア数名が現地入りする予定。4月4日~7日まで「日本財団ROADプロジェクト」より足湯隊30名が別途現地入りするため、その受け入れと今後のボランティア活動拠点の整備等の調整にあたる。
※「日本財団ROADプロジェクト」とは?
RSYが事務局を務める「震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)」が「日本財団ROADプロジェクト」の支援を得て行っている、東日本大震災被災者支援活動。
ashiyu29.jpg■RSY足湯ボランティア(中央公民館)
(3月29日)
・地元大学生、中高生、社会人の方、RSYスタッフ10名。
・11:00~12:00足湯講習会を行い、14:00~15:00まで足湯実施。
・高齢者を中心にした22名が足湯に参加
(3月30日)
・地元大学生、中高生、社会人の方、RSYスタッフ10名程度。
・11:00~12:00足湯講習会を行い、14:00~15:00まで足湯実施。
・高齢者を中心にした36名が足湯に参加
■七ヶ浜町災害ボランティアセンターのサポート
・ボランティア受付・マッチングの手伝い
■避難所支援のサポート
・看護・介護チームによる「おしぼり隊」の稼働
足湯ボランティアで聞き取った「つぶやき」の中で、「お風呂に入れないことが辛い」という声が多かったため、既に活動していた看護・介護チームに報告・相談したところ、温かいおしぼりを使った『清拭』が提案された。中央公民館の一角を清拭スペースに借り、29日午前中より実施。口コミで希望者が広がり「きもちよかった、すっきりした」と好評であった。今後も週2回程度継続実施できるようチーム内で調整したいとのこと。
・お茶会
日中「何もすることがない」「運動不足」との声が多かったため、地元の大学生、主婦のボランティアグループに報告・相談したところ、簡単な手足の運動とお茶会をセットにしたお話会活動をやれたらよいのではという意見が出された。とりあえず週2回ペースで実施してみようかと話し合われた。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
・郵便振替00800-3-126026
加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード 
通信欄に「東北地方地震」とご記入ください。
・クレジットカード払い:
https://www.canpan.biz/products/list.php?category_id=84

※上記のページから「寄付」をお選びください。
※団体へのメッセージ欄に「東北地方」とご記入ください。

新燃岳噴火災害について[第55報]

皆様
RSY事務局加藤です。
3月29日(火)の活動報告をさせていただきます。
今日はRSY代表理事の栗田が日帰りで現地入りし、お寺さん、地元NPOの方、ボラ ンティアの方と一緒に今後の活動についての話合いを行いました。
なお、私も一旦栗田と一緒に本日名古屋に戻りました。
○現状について
・噴火は継続的だが、高原町の降灰は小康状態である。
・降灰は都城に流れているが、風向きが変わると高原もまた降る可能性は十分に ある。
・住民の意識の低下。特に避難対象外だった地域では、土石流に対する意識が低 くなった。
・避難の時、地域で誰が誰を迎えに行くのか、などの対策が練られていない。
・やっと日常のテンポが戻ってきたとの声がある。
・疲れが溜まっている方もたくさんいらっしゃる。
・まもなく農繁期(5月頭~6月中旬)になり、忙しくなるため、地域の集まりな どの実施が難しくなる。
・東北の地震により、町内でも支援の動きが活発化している。
・リーダー的な人手不足。
○今後の展開として考えられること
・2度目の避難に向けてどうするのか ‐地域防災の取り組み‐
[提案したこと]地域で区長さんや班長さんなどが主となり、要援護者対策とし て助け合いの仕組みづくりやマップ作りを行う、など。
→地元NPOの代表でもある行政職員の方を通して、町の消防や福祉の状況を伺い、 町としてどう取り組んでいけるのか、それをどのように支援していけるのかを考 えていく。
・足湯活動 -住民の方の声を聴く-
[提案したこと]お寺の行事などに併せて実施する。住民の方のその後の心配ご とや様子を足湯を通じてお話を聴く。場づくり。
→これまでの活動の中(2月7日~3月29日)で聴いたつぶやきをまとめ、一旦一時 派遣の振り返りを行う意味でも報告書を作成する。
○その他
・これまでの活動でつながった人、ニーズは地元NPOが日常業務で行っている訪 問などに組み込んでもらう。
・野菜サポーターは被災地NGO恊働センターが主となり継続していく。
一旦、継続してスタッフを派遣・常駐するという体制には区切りをつけ、振り返 り及び今後を考える期間を設けることにした。しかしまだ今後噴火活動は継続す るとの見通しで、梅雨の時期に向けては土石流が心配される。今後の展開を一緒 に考えて、一緒に取り組んでいきたいと思う。
最後に、避難所で出会ったご家族に会ってきた。
お宅にお邪魔すると、ちょうど東北に荷物を送るところだった。ネット販売のお 客さんに東北の方も何人もいらっしゃるとのこと。お野菜を送ると言って、梱包 されていた。また、今度噴火するかもしれない時のために、商品をまもるため、 柱を建てて、シートをかける準備をしていた。「昨日もドンっと音がしたね」こ の地区は山に近く避難対象の地区である。まだまだ新燃の麓に住む皆さんの心配 は続く。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。

宮城県七ヶ浜町支援報告【第4報】

RSY浦野です。
3月28日(月)・宮城県七ヶ浜町での被災者支援活動の報告です。
【被害概要(3月28日8:00現在:七ヶ浜町災害対策本部調べ)】
・死者:54名(うち身元不明者:3名)
・安否確認不明者:22名
・負傷者:17名
合計:93名
○避難所
松ヶ浜小学校、生涯学習センター(中央公民館)、七ヶ浜国際村、七ヶ浜中学校(武道館)、亦楽小学校(全6施設・避難者数:1,109名)
kokusaimura.jpg【七ヶ浜・国際村】
・ホール、ギャラリーなどがある町の文化施設。コンクリートのモダンな造り。
RSYが拠点にする中央公民館からは自転車で約10分。
・食事は1日2食。朝はおにぎりやパンにハムなどの配給。夜は施設内にもともとあった「カフェ」の人たちが工夫して汁物を中心に出していて好評。
・福井県の民間団体(個人?)がシャワー施設を設置。300人以上の被災者が一通りシャワーを浴びることができた。きょういったん引き揚げるが3、4日後に再び戻ってくると言い残した。(現地にはテントとタンクだけが残っていてどんな機材を使ったのかは不明)

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新燃岳噴火災害について[第54報]

皆様
RSY事務局加藤です。
3月28日(月)の活動報告をさせていただきます。
今日は被災地NGO恊働センターで野菜サポーターの担当をしている岡本さんが高
原町に来られましたので、午後から関係者を含めて一緒に打ち合わせも行いました。
今日は午前中に、以前からお約束をしていた小林のNPOさんで足湯をさせてい
ただいた。今日はお花見会があるので、そちらに出かけている方も多いと聞いて
いたが、それでも7~8人の方が来られていた。病院帰りにふらっと立ち寄った
りして、お茶を飲んだり、昼食を食べたりして、みなさんゆっくりされるそう。
足湯をさせていただくと、「こうやって集まれる場所があるといい」という声を
多く聞いた。小林の方では最初の噴火ではあまり降灰はなかったが、その後大き
な噴石で車のフロントガラスが割れるなどの被害がでている。道路には石ころの
ような粒上の噴石があちこちに見えた。風向きが変わると夏ごろには灰が降ると
言われている。「うちも農家でそろそろ植え付けの時期なんだけど、とうもろこ
しを植えるかどうか迷っている…」とおっしゃる方もいた。今は小康状態が続い
ているが、数か月先のことは全くわからない。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。

宮城県七ヶ浜町支援報告【第 3 報】

RSY浦野です。
3月27日(日)・宮城県七ヶ浜町での被災者支援活動の報告です。
【被害概要(3月27日8:00現在:七ヶ浜町災害対策本部調べ)】
・死者:51名(うち身元不明者:2名)
・安否確認不明者:26名
・負傷者:17名
合計:94名
○避難所
松ヶ浜小学校、生涯学習センター(中央公民館)、七ヶ浜国際村、七ヶ浜中学校(武道館)、亦楽小学校(全6施設・避難者数:1,121名)
borasen.JPG○災害ボランティアセンターの様子
(学生ボランティアの様子)
・本日は中学生、高校生のボランティアが少なかった。理由としては、休養と親類や家族の家を訪問するなど。
・全体のボランティア数の約半数は中学生、高校生を頼っているため、学校再開後の安定的なボランティアの確保が課題。若者の中には震災後から11日間連続でセンター運営に携わっている人もおり、心身の健康が心配される。「津波を間近でみた」「家が半壊している」「友人や親類を亡くした」「水道が止まり不便な生活」など、全ての方が何かしらの被災経験を抱えていらっしゃる。「悲しんでいても仕方ない。前を向いていくしかない」と沈んだ空気を払しょくするべく、大きな声を出したり、笑顔を心がけたりしようとする彼らの必死さが伝わってくる。
・時間の経過、心身の疲れと共に、心の疲れが出ることが予想されるため、無理をさせないような声かけ、見守り等、ボランティアのケアの必要性を感じている。そのためにも継続的な外部支援者の必要性を痛感する。
(ボランティア活動メニュー)
※個人宅より依頼
・ヘドロのかき出し(津波によって運ばれた泥はヘドロで扱いにくい)
・個人宅への水運び
・個人宅の敷地内の瓦礫撤去
※行政より依頼
・給水所の協力、手伝い、交通指導
・救援物資の搬入、仕分け、搬出
・各避難所での案内・受付サポート
※ボラセン独自の活動
・避難所の看護(看護チーム→七ヶ浜町在住者)
・避難所での子どもの遊び相手(NPO法人ココネット)
・避難所でのヨガ(NPO法人意識生活)
・ボラセン内の清掃
・ボランティア用炊き出しサポート、足湯(RSY)
・在宅避難者の巡回(YMCA)
・先髪ボラ、カットボラ(地元美容院)
・整体(地元ボランティア)
など
○RSYの活動
(ボランティアへの炊き出し提供)
・昼食(おにぎり/パン・湯豆腐)、夕食(カレーシチュー・おにぎり/パン・ドーナッツ)各130食
ashiyubora.JPG(中央公民館での足湯ボランティア)
・地元大学生3人名、高校生2名、RSYスタッフ3名 合計6名のスタッフ。
・11:00~12:00足湯講習会を行い、14:00~15:00まで足湯実施。
・高齢者を中心にした26名が足湯に参加
ashiyu2.JPG【足湯被災者のつぶやき】
(女性76歳)
・しょうぶだにに住んでいる。布団がなくて夜眠れない。(人の声なども聞こえる)孫さんと一緒に住んでいる。家にいて、ストレスたまっているのにここだともっとストレスがたまる。家族は全員無事。
(女性40歳)
・菖蒲田在住。家は住めない状態。家族は無事。車が流されてしまった。買い物などは自転車で行っている。今食べたいものは、お寿司、焼き肉。やっぱり海の近くに住んでいるので、魚(生もの)が食べたい。
(男性60~70歳)
・最近よく眠れている。市食べ物にも困ってはいない。と言っていました。水が出ないので、顔や手が煤だらけになってしまったので、お風呂に入りたい。家が流されて困ったと言っていました。
(男性73歳)
・家が流されてしまった。避難所はよく眠れない。
(男性50歳)
・独身で父の介護を1人で10年以上続けてきた。持病があって大変だ。(透析)父がなくなるまで介護していた。調理師でいろいろな料理を作って生活をしていた。グラタンなどが得意だと言っていた。クジラの味噌漬けはかなりお勧めだと言っていた。
(女性40歳代)
・家は菖蒲田。流されてしまった。公民館まで逃げたがそこまで波が来て死ぬかと思った。障害があり、トイレが大変(仮設トイレは和式なので) なるべくトイレに行かなくても済むようにあまり水飲みたくない。体にはよくないと思っているけど・・・明日の選抜東北高校勝ってほしい。
(男性63歳)
・菖蒲田に住んでいる。家族全員無事。不幸中の幸い。家は流された。真夜中とではなく昼でよかった。食事は美味しいが眠れない。(避難所で)足湯ははじめて。
(女性60~70歳)
・家が流されここに来てから長いと言っていました。夜は、いびきなどがうるさくで戦前眠れないと言っていた。家族はいなくなってしまった。と言っていた。
(女性50歳代)
・家は流されてしまった。11日からここにいる。孫が大好きで、これからも孫のために頑張る。地震があった時、中学校に迎えに行っていた。今まではテレビなどで見て、大変さをわからなかったけど、今回身を持って恐ろしさ、大変さを感じみんなで協力し合っていく事の大切さを知った。
(女性40歳代)
・家は菖蒲田 海の目の前だったので、流されてしまった。汐見台の集会所にいたが、昨日こっちに来た。(避難所が合併されたので)今食べたいものは、カレー、今までは飽きるぐらい食べれたのに・・・(TVを見て)野球みんな楽しみにしているみたい。
(女性81歳)
・ここの近く(中央公民館)に住んでいる。地震が来たときは自宅にいて、高台にすぐ逃げた。生まれも育ちも七ヶ浜だけど、こんな大きい津波は初めて。11日からここの避難所にいる。
(男性70歳代)
・家は流されてしまった。(菖蒲田・韮ヶ森)夜は寒いが、毛布が支給された。仕事は、今シルバー人材としていろいろやっていた。今食べたいものは、生の魚、今はパンを一杯食べている。炊き立てのご飯も食べたい。
(女性80歳代)
・菖蒲田に住んでいる。地震があった時は自宅にいた。避難所ではいびきで眠れない。ごはんが多く、よく掻き混ぜなきゃ食べられない。パンが食べたい。
・家族全員無事
(男性69歳)
・足が痛い。水に飲まれて九死に一生だった。その時に擦り傷などができた。95歳の母と一緒に老人センターにいる。スマトラの経験をした気分だった。
(東日本大震災全国支援ネットワークとの連携)
・ネットワークメンバーであるNPO法人自立生活サポートセンター・もやいメンバーより紹介して頂いた「ワンファミリー仙台」より、早速敷布団が届く。
昨日相談したばかりで、これほど迅速に対応して頂けたことを非常に心強く感じた。ただし、布団の提供に関してはまだいくつかの課題を乗り越えなければならない。
※RSYが足湯を行っている中央公民館へ敷布団の提供を申し出るも、公平性を考えると枚数の確保や配り方を相当慎重に考えな得れば住民からの納得は得られにくいだろうとのこと。また、中央公民館は他避難所からの統合施設になっているため、日に日に避難住民が増えている。布団を敷くとその分一人分のスペースが大きくなるので、他室への移動も依頼しなければならないかも。現状ではそれも混乱を招くため、思い切って踏み切ることはできないとのこと。
※とはいえ、「体が痛い」という住民の訴えが多く聞こえている。とにかく1人でも多く、1日でも早く布団を被災された方に使って頂きたい。本日避難所の自治・雰囲気は場所によって異なるため、避難所6か所のうち受け入れ可能な場所を積極的に探す。
(食材提供)
・「あいち生協」様にからRSYにご提供頂いていた、とうふ(約40パック)・がんも(116袋)を中央公民館避難所の食事班に提供。夕食メニューに加えたいと大変喜ばれる。
・吉ヶ浜漁業自主防災会が、かれいの切り身約60切れをボランティア炊き出しに提供して頂く。
※生ものであることと、調理に時間がかかるため、食材として避難所には提供で
きませんでした。
○被災者の声
(中央公民館・避難所)
・車で5日間過ごしていた。狭くて寒かったので、ここにこれてホッとした。
(堅い床にダンボールを敷いて寝ている)暖房も整っていてありがたい。今一番心配なのは、これから先の生活。(40代女性)
・同じ集落の人たちと同じ部屋なので心強い。外のトイレは寒いので移動中に風邪をひいてしまった。畳の部屋に荷物置き場として足の短い長机を部屋に入れており、1台5~6人で使っている。夜は机の下に足を突っ込んで寝ている。寝返りも打てない程狭い。着替えは親類がいつも洗濯して届けてくれる。ありがたい。仮設住宅には2年ぐらいしかいられないそう。その先の生活を考えると不安。
(70代女性)
・生まれてからずっとこの町に住んでいる。避難所では日中何もすることがない。横になるか新聞を読むだけの生活はかなりきつい。普段は働きに出て、体を動かしていただけに辛い。5年前に脳梗塞で倒れたが、自力でリハビリをして何とか体が動くようになった。床での生活は体が痛く膝にもこたえる。津波で全てが流された。箸の一本も持ち出せなかった。入れ歯も流されたが、歯医者は水が無いため休診中。食事は歯茎が強いのでちゃんと食べられている。朝食はホットドックだったけど、こういったものは食べ慣れないし、好きじゃない。とってあったご飯を食べた。仮設住宅に住むことになるが、2年しかいられない。その先の生活を考えるともうこの町にはいられないだろうと思う。自分は町を出ると思う。まぁ、これも考えたってしょうがない。仕方のないことだ。(70代男性)
○RSY今後の動き
・第1陣:3月29日まで(30日移動日)→浦野・関口戻り
・第2陣:3月29日~4月3日まで→足湯隊・ボラセン運営サポート
・第3陣:4月3日~4月9日までを予定。調整中。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
・郵便振替00800-3-126026
加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード 
通信欄に「東北地方地震」とご記入ください。
・クレジットカード払い:
https://www.canpan.biz/products/list.php?category_id=84
※上記のページから「寄付」をお選びください。
※団体へのメッセージ欄に「東北地方」とご記入ください。

ROADプロジェクト【第3報】

震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)では「日本財団ROADプロジェクト」の 支援を得て、東日本大震災被災者支援活動を開始しています。以下、現在までの 状況を報告します。
○東京事務所開設
日本財団ビル内に「ROADプロジェクト」の拠点(災害支援センター)が開設され ました。震つなおよび東海地震等に備えるための災害ボランティアネットワーク 委員会(以下、ネットワーク委員会)から数名がここに滞在し、現地とのコー ディネートを行っています。
○東京発「足湯」ボランティア募集、現地派遣開始
ボランティア現地派遣第1弾として、東京で足湯講習会を行い、受講したボラン
ティアの宮城県石巻市に向けた派遣を開始しています。なお、現在スケジュール が決まっている第2陣までの募集は、満員により締め切っております。
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/press/11032801.html
今後は、震つなの支援拠点が設置された地域から順次、東京からの足湯ボラン ティアを派遣する予定です。
【その他の動き】
※各拠点での活動の詳細は、各団体からの報告をご覧ください。
○岩手県遠野市にボランティア活動拠点設置、(被災地NGO恊働センター、静岡県 ボランティア協会)
○宮城県気仙沼市にボランティア活動拠点設置、活動中(SVA/シャンティ国際ボ ランティア会)
○宮城県七ヶ浜町にボランティア活動拠点設置(レスキューストックヤード)
○その他、ハートネットふくしま、とちぎボランティアネットワーク、中越防災 安全推進機構もそれぞれ地元で支援活動を行っております。

新燃岳噴火災害について[第53報]

皆様
RSY事務局加藤です。
3月27日(日)の活動報告をさせていただきます。
○野菜サポーターについて
野菜サポーター事業の調整をしていただいているOさんのご自宅の「山はっさ
く」をとるお手伝いをした。自宅にある木に実がなっていて、それを東北の被災
者の方へ届けることになった。例年であればすでに採ってしまっているが、今年
は降灰があったため、まだだったそうだ。「年寄りは好きかもしれんけど、若い
人はどうかなあ」と言いながら、ひとつひとつ丁寧に水につけた後、タオルで拭
いて箱詰めした。
他にも、「赤目いも」や「さつまいも」「干し椎茸」などを箱詰めして、今日は
神戸の被災地NGO恊働センターへ50箱近く発送された。そこから東北へ、宮崎の
みなさんの気持ちと一緒に届けられる予定である。
○お寺に集まったボランティア(地元&県外)の会話
今日は熊本の山岳会の方々がボランティアに来られていた。「新燃にもう登れな
いのが残念。とっても綺麗だったから、そのお返しにボランティアに来たの。」
とおっしゃった。
狭野神社のお掃除に行った方からは「あの辺はまだまだ灰がまっている」とお聞
きした。2月の上旬頃に狭野神社に行った時、参道も屋根も灰がたくさん積もっ
ていたことを思い出した。
何度か震つなのメンバーと一緒に足湯をしてくださった地元NPOの女性が「足
湯を続けたいと思う。」とぽろりとおっしゃった。最初私たちが避難所などで
やっていたのを見ていた時は、その効果がいまいちよくわからなかったが、実際
にやってみたことで、ただお話するよりずっと距離が近づき、色んなお話が聴け
ると思われたそうだ。「これからお宅訪問するときに足湯も一緒にできたら…」
と話された。
○再会
2月の上旬に足湯をさせていただいたご縁のある男性と久々に再会した。最近は
身体の調子が悪かったようで、地元NPOの活動を少しお休みしていたそうだ。
「みんなに心配かけたけど、今日は「やることがあるから」と言われて出てきた
んよー」と笑顔だった。お話を聞いていると、親戚が福島県の原発の近くにお
り、避難したところまではわかっているが、その後の行方がわからなくなってい
るようだ。心配そうに話されていた。
○イベントの開催
「今、わたしができること 新燃岳のふもと 宮崎県 高原町から」と題して、
東北関東大震災のチャリティーイベントが避難所でもあったほほえみ館で開催さ
れた。徐々に人も集まり、灰干しの紹介や地元の方によるお菓子の提供、フリー
マーケットなどでにぎわった。
一見きれいになったようにも見えるが、隅に灰が溜まっているし、今日は風も強
かったので灰が舞って目が痛いし、外に2時間もいると人も物も灰をかぶってし
まう。片づけを終えると、「手が真っ白(灰で)でしわしわ!」という声もあ
がっていた。まだまだ灰による苦労が絶えない。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。

東北地方太平洋沖地震の街頭募金7日目

皆さま
本日は東北地方太平洋沖地震の街頭募金7日目でした。
本日は昨日に引き続き、メッセージ付き募金活動を行いました。
呼びかける側も、募金をして頂く方も被災者の方々の力になりたいという思いが一丸となり、温かい気持ちになったそうです。
P1070549.JPG
今日の合計金額は、64,411円でした。
ご協力いただきましたボランティアの皆さま、募金して頂いた皆さま、ありがとうございました。
来月もメッセージ付き街頭募金を予定しています。
日程が確定しましたら、呼びかけのボランティアさんを募集させていただきます。引き続き、ご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
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新燃岳噴火災害について[第52報]

皆様
RSY事務局加藤です。
3月26日(土)の活動報告をさせていただきます。
澄み切った青空の一日となった今日は、新燃岳から白く噴煙が出ているのがくっきりと見えた。これは水蒸気があがっているということのようだ。
今日は土曜日ということもあり、近隣からのボランティアさんがたくさんお寺に集まった。以前は、地元NPOさんのホームページを見た県外ボランティアさんが多かったように感じたが、今日はほとんどのボランティアが県内の方だった。
特に、元気のいい大学生がたくさんいたので、とってもにぎやかだった。他にも、お寺さんつながりで来られた方々もいた。
大学生に話をきくと、地元が小林市だったり、高原町におばあちゃんが住んでいたり、この辺りの地理に詳しい子も何人かいた。お寺さんつながりで、宮崎から来られた方々もいた。
延岡の九州健康福祉大学の学生さんの中には、一度ボランティアにきたという子も数名いた。看護の勉強をしている子たちの中には、これから自分たちでも何か活動できないか、という話もでているが、実際は「休みが短く、実習も始まると難しい…」「宮崎からは遠い…」という声もあった。この学生さんたち25名には、3班に分かれていただき、足湯講習会を受ける班、狭野神社の灰の除去作業に行った班、大根を箱詰めする班で作業をしていただいた。学生さんたちは4月に入ってからもまた来られる予定があるそうだ。

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