ネットワーク拡充
非常時に連携するネットワークを築くには、日常から顔の見える関係づくりが大切だと考え、阪神・淡路大震災以降につながった、全国の団体・個人のネットワークを保ちひろげる活動も行っています。
そして、それらの団体・個人と共に過去の災害に学び、そこから得られた発見や教訓を提言にまとめ、緊急時にはお互いに協働して救援に向かうべく活動しています。
震災がつなぐ全国ネットワーク
震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)は、阪神・淡路大震災をきっかけに立ち上がったネットワーク組織。団体37・個人34(2019年7月末日現在)が加盟しています。
震つなの事務局はRSY事務所内に設置され、代表理事・栗田と理事・松田が共同代表を兼務すると共に、常務理事・浦野は事業担当として運営に関わっています。
過去の被災地・被災者支援の経験と知恵との共有・活用を目的に、「被災者の声を聴くこと」を何よりも大切にしながら活動しています。災害時はネットワークを活かして被災者支援にあたり、日常は仲間づくりと共に、それぞれの学びやスキルを深める事業にも取り組んでいます。
災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P)
企業やNPO、全国社会福祉協議会、中央共同募金会などで構成されるネットワーク組織。RSYは構成団体の1つとしてとして関わっています。主には、加盟企業の皆様からのご協力を得て、被災地域の方々が必要とする物資を各世帯に袋詰めしてお届けする救援物資「うるうるパック」事業の受託や、災害ボランティアセンターなど、災害時に支援活動を行う方々が迅速・適切に必要な資機材を調達するための参考資料「災害ボランティア用活動資機材調達虎の巻」を作成、人材育成のための研修会事業などにも関わっています。
防災のための愛知県ボランティア連絡会
1997年に発足した「防災のための愛知県ボランティア連絡会」は、災害時のボランティア活動をスムーズに行うために必要な平常時からのネットワークづくりと地域防災の推進を目的として、愛知県とRSYを含め県内の市民団体15団体で構成。2カ月に1回の定例会や、「防災&ボランティアフォーラム」の企画・運営、県域災害ボランティアセンター設置運営訓練なども行っています。
なごや災害ボランティア連絡会/なごや防災ボラネット
2006年7月に発足した「なごや災害ボランティア連絡会」は、名古屋市内全16区の防災ボランティアグループと市、市社協、RSYを含めた22の市民団体で構成。市内で災害が起こった際に、いち早く3者が連携し、各区に災害ボランティアセンターを立ち上げ、きめの細かい支援を展開することを共通目標にしています。普段は、月1回の定例会で情報交換を行い、関係機関同士の横のつながりを維持・強化しています。また、その実働部隊である「なごや防災ボラネット」は、防災関連イベントや講座の企画・運営、被災地への災害ボランティアコーディネーターの派遣なども積極的に実施しています。
全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)
2016年にNPO法人化したJVOADは、災害時に、支援の「漏れ、抜け、落ち、ムラ」をなくし、産官学民における様々なセクターが連携・協働して、被災者の尊厳のある生活を守り、支え合っていく社会を目指して設立しました。現在30団体が加盟し、日常はこれら連携の促進事業として、訓練や勉強会、全国フォーラム等の集いの場づくりを行っています。RSY代表理事・栗田は、JVOAD代表理事を兼務しており、RSY常務理事・浦野は、分科会として立ち上がった「避難生活改善に関する専門委員会」メンバーとして活動しています。