RSYと七ヶ浜
宮城県の中部に位置し、7つの浜に囲まれた半島状の町、七ヶ浜。
地震後に発生した10mを超える大津波は、この町も容赦なく襲いました。菖蒲田浜など、沿岸の集落に壊滅的な被害をもたらし、死者・行方不明者は108人にものぼります(2013年3月18日現在)。地震発生直後、先遣隊としてスタッフ一人が被災地入りしたことを皮切りに、七ヶ浜への支援活動が始まりました。
宮城県 七ヶ浜町概要
七ヶ浜町は仙台市から 15km ほど北東に位置 する半島状の町。人口は約2万1000 人、面積約 13.3k m²。
名前の通り「7つの浜」に囲まれ、漁業や観光が盛ん。「菖蒲田浜」は東北で最も古い海水浴場といわれ、家族連れをはじめサーフィンのメッカとして若者にも親しまれています。
昔ながらの漁師町のほか、仙台のベッドタウンとして新興住宅地も開発され、新旧の住民が入り交じった土地柄に。 スポーツ施設やホールが充実しており、外国人の避暑地だった歴史から造られた「国際村」 では、地元の子どもたちを中心としたミュージカル劇団がつくられています。
七ヶ浜町の被害状況
東日本大震災は、七ヶ浜町にも多大な被害を与えました。 2013年3月18日現在での被害状況は以下の通りです。
- 震度5強の地震後、最大12.1mの大津波が襲来菖蒲田地区を中心に沿岸の集落に壊滅的な被害
津波浸水面積4.2k㎡(町面積の31.7%) -
- 死者104人、行方不明者4人
- 全壊675世帯、大規模半壊236世帯、半壊413世帯、一部損壊2,598世帯の家屋被害
- 町内36カ所の避難所にピーク時で6,143人の町民が避難
- 421戸の応急仮設住宅が町内7カ所に設置、367戸に923人が入居
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みなし仮設*には185世帯、534人が入居
*みなし仮設:民間住宅を国や自治体が借り上げて、仮設住宅 の代わりとして被災者に提供したり、公営住宅や雇用促進住宅、被災者が自力で借りた賃貸住宅も仮設住宅とみなしたりした住宅を総称して「みなし仮設」とし、家賃などを国が負担している。
- 住宅の被害を受け、親類宅や社宅などで生活する方々も多数
宮城県七ヶ浜町での「ボランティアきずな館」を拠点とする支援活動をはじめ、東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)、震災がつなぐ全国ネットワーク×日本財団ROADプロジェクト、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議、あいち・なごや東日本大震災ボランティア支援連絡会、愛知県被災者支援センター、東日本大震災被災者支援ボランティアセンターなごやなど、数多くの支援活動に積極的に参画して参りました。