地域防災・減災啓発活動

災害から命と暮らしを守るには、事前の安全対策や地域で助け合える関係が不可欠です。そのために、災害ボランティアコーディネーター養成講座を開催し、人材の発掘と育成に努めています。

また、防災運動会や避難訓練では、身体を動かす実践的な訓練を行い、防災を切り口とした地域住民の親密性を図り、災害時にはお互いに助け合える仕組みづくりのお手伝いをしています。

2002年~ 災害ボランティアコーディネーター養成講座

2002年~ 災害ボランティアコーディネーター養成講座

災害ボランティアは日々、進化しています。日ごろから訓練や意見交換を重ね、いざというときにより多くの人が動けるように学びを続けています。RSYは全国各地でボランティア関係者の養成講座などを開き、人材発掘や育成に努めています。

中でも発足当初の2002年度からRSYが企画・運営を受託している「名古屋市災害ボランティアコーディネーター養成講座」には、これまで14期、850名あまりの市民が受講、修了されました。
講座では座学のほか、災害が起きた想定でボランティアセンターを実際に設置する運営訓練などを行っています。

2002年 東山学区防災コミュニティプラン

初期に事務所を置いた千種区の東山学区から相談を受け、地域と協力して実現した地域防災の取り組みが同学区防災コミュニティプラン。 初回は講演会と地域の課題出しワークショップ、避難所体験。2回目は、民生委員を通してあらかじめ希望をとった学区内の高齢者世帯24軒を建築士らとともに訪問し、住民がボランティアとなって簡易耐震診断と家具の転倒防止作業を実施。

そして3回目は子どもを主体とした防災マップづくり。 工夫を凝らした効果的なプログラムが大きな反響を呼び、その後、各地に展開する防災プランづくりのモデルケースとなりました。

2005年 刈谷市自主防災組織活性化事業

愛知県刈谷市の富士松南小学校で行った避難所体験。夏休みの体育館をお借りし、高学年の児童50人ほどとその保護者に非常持ち出し袋を持参して来てもらい、中身をチェックし、非常食で炊き出しをしてもらいました。

地区の長老から地震の歴史などを聞いた後、体育館の床に寝袋で就寝。翌日は乾パンで朝食をとり、家の中の安全についてグループで話し合うなどしてもらうプログラム。 防災を「子どもの視点」で自ら考え、行動するよう促す画期的な試みとして注目を集めました。

2006年 大府市防災運動会

2006年 大府市防災運動会

愛知県大府市にある中京女子大学で、日本初と思われる「防災運動会」を開催。竹と毛布の簡易タンカによるリレー、大声競争、防災地図づくり、バケツリレーなど6競技で「防災力」を競い合いました。防災を切り口としたコミュニケーションの場づくりとして、多くの地域で取り組まれています。

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2007年~ 安城市自主防災組織活性化事業

2007年~ 安城市自主防災組織活性化事業

耐震性は十分。でも水も電気も止まるかもしれないし、隣近所の名前も知らない...。そんな不安を抱える安城市の高層マンションの住民と元々の地域の住民が一体となった防災の取り組みに参画しました。

通称「マンションママ」と呼ばせていただいた元気でまじめなお母さん方と意見交換し、その意見をもとにはしご車や非常用階段を使って避難訓練なども行った先進的な取り組みとなりました。

2008年~ こども防災イベント

自分の身を守る防災知識は子どものときから身につけてほしいものですが、学校教育の中でも防災教育はまだ不十分で、子育て世代の親は具体的な対策を考える機会が少ないのが現状です。

そこで、親子が楽しく防災を学べる場を設けようと、2008年に愛知淑徳大学のキャンパス内で、09年は戸田川緑地公園で、こども向け防災イベント「じしんってなぁに?」を開きました。 普段、防災イベントにはなかなか顔の見られなかったパパママ世代が子どもたちと楽しくイベントに参加してくださいました。2012年度は3年ぶりの開催を計画しています。

2010年~防災の森づくり 川づくり

2010年~防災の森づくり 川づくり

全国的に増加する水害の一因が「上流の山林の荒れにある」と聞かされたわれわれは、山の木の活用や昔ながらの川づくりを学ぶ取り組みを始めました。2010 年度はセブンイレブンみどりの基金助成事業として、広葉樹の枝を束ねた 「粗朶(そだ)」づくりを岐阜県の里山で学び、それを生かした川づくりの一部を名古屋の都市河川、矢田川で再現しました。

2011年度はこの試みを発展させ、本格的な河川伝統工法の再活用を探るプロジェクトを、あいちモリコロ基金の助成事業として着手。環境保全が災害の被害抑止につながることを示す新たな取り組みの一つです。

親子で一緒に学ぶ防災 あそぼうさい・まなぼうさい

防災という言葉を聞くと「固い」「真面目」「面白くない」といったイメージが強く、防災イベントを企画しても若い世代が集まりにくい現状があります。

しかし、南海トラフ巨大地震切迫性や、毎年風水害が多発する今、将来地域の担い手となる子ども達や、親世代の防災意識の向上が大きな課題となっています。
そこで、普段から人が集まりやすい商業施設の一角をお借りし、「親子参加型」「楽しく学べる」「知らなかったことを知れる喜び」をコンセプトに防災プログラムを実施しています

※以降は、できれば実績の羅列がよいと思います。
・〇〇年〇月〇日 場所 来場者〇名 連携先:企業・施設名・・という感じで。

名古屋市内だけでなく、稲沢、蒲郡、大府、豊田、みよし市でも同様のイベントを開催し、年々実施地域を広げています。商業施設のみならず、競艇場やハウジングセンター等、他の施設でも実施しており、2019年度は障がい者支援に関わる福祉系NPOともコラボし様々なフィールドを活用して企画を行っています。

外国人防災

在住外国人向けに、「地震ガイドブック」(ポルトガル語版、ベトナム語版、やさしいニホンゴ版。A3見開き4ページ)を作成しています。日本語と併記のため、日本人と外国人が同じものを見ながら地震のことについて話し合えるツールとなっています(高浜市事業)。あそぼうさい・まなぼうさいでは、各市町が作成している多言語リーフレットを配布するなどしています(大府市、安城市)。また、多文化防災ネットワーク愛知・名古屋の協力を得て、災害関連の難しい単語、例えば「土足厳禁」「炊き出し配給」などをいかにわかりやすいにほん語にするかを子どもと大人が一緒に考えるワークショップを実施しています(中日サバイバルキャンプ事業)。

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