七ヶ浜を支える

資器材や物資を提供するとともに、災害ボランティアセンターへの炊き出しから始めた支援活動。その後、一対一で会話を交わしながら被災者の声を聞き取る足湯ボランティアや、親子支援、浜再生支援など様々な支援を行いました。

そして、皆様の生きがいや雇用の創出とすべく、仮設商店街振興や、小物やバッグ、木工製品などを作る「きずな工房」の運営支援などを続けています。

災害ボランティアセンターへの支援

炊出し

RSYの第1陣が七ヶ浜町に入り、真っ先にしたのが災害ボランティアセンターの支援です。資器材や物資を提供するとともに、まさに飲まず食わずで活動する社会福祉協議会の職員や、ボランティアに駆け付けた地元の中高生らのために炊き出しをしました。

あいち生協からの食材提供は、きずな館オープン後も長期的に続き、被災者やボランティア、スタッフの食を支えてもらいました。

足湯ボランティア

足湯はバケツ一杯のお湯で足を温め、手や腕をさすりながら一対一でゆっくりと会話を交わし、被災者の「つぶやき」を聞き取る活動です。 住民の皆さんが避難所に入られていたころから仮設住宅に移られた後も、集会所などで約2年間継続しています。2013年3月末までに、約1,400名のボランティアが延べ3,000名以上の住民の方々の足を温めました。

手や腕をさすりながら 足湯ボランティア活動

たべさいんプロジェクト

たべさいんプロジェクト

2011年5月、RSYとつながりのある愛知県安城市の農園や宮崎県の新燃岳噴火災害被災地から提供された野菜で漬け物をつくり、避難所に配る「たべさいんプロジェクト」が始まりました。プロジェクト名は「どうぞ召し上がって」という意味の方言にちなんでいます。

「七ヶ浜町婦人と暮らしを考える会」「ゆいの会」の皆さんや地元ボランティア有志の皆さんが、きずな館のキッチンを活用して調理。避難所で「こんにちはー」と声をかけながらお年寄りたちに漬け物を手渡しすると、「食欲が出てきたよ」「ありがとう」と会話も広がり、野菜不足解消にもつながりました。この活動は避難所が閉鎖するまで続きました。

ボランティアきずな館の運営

2011年4月23日、日本財団ROADプロジェクトのご支援のもとに「ボランティアきずな館」がオープンしました。

ボランティアの宿泊施設、住民の方々の憩いの場所、ボランティアと住民の皆さんとの交流の場づくりを目的に運営され、2年間でのべ約8,000人のボランティアが宿泊し、たくさんの出会いが生まれました。

ボランティアきずな館 住民の皆様との交流

きずな喫茶

きずな館の1階は開館当初から「きずな喫茶」と名付けた休憩所として開放し、避難所や仮設住宅での生活で疲れた方や、気分転換したい方々の憩いの場として活用していただきました。

喫茶のコーヒーやお茶、お菓子はあいち生協はじめ、多くの支援者の方々にご提供いただきました。喫茶は仮設住宅集会所でも開催されました。

きずな喫茶

キッズルーム

同じく1階の小部屋はキッズルームとして親子に開放、子どもを預けて親がゆっくり用事を済ませたり、お茶飲みしたりできる環境をつくりました。

運営は地元ボランティア団体「三匹のこぶた」の皆さんにご協力いただきました。

キッズルーム

ボランティア&住民交流会

主に2階スペースを利用して、住民の方々とボランティアバスのメンバーとの交流会を継続的に開催しました。住民の皆さんは町の歴史や魅力、震災当時の状況などをたくさんお話くださり、ボラバスメンバーはお礼にメッセージカードをプレゼントしたり、夕食にご招待したりと、交流は深まっていきました。

ボランティア&住民交流会

応急仮設住宅入居者説明会

応急仮設住宅入居者説明会 体験談

2011年5月から6月にかけて、応急仮設住宅入居時の不安を少しでも取り除いてもらおうと、新潟県中越地震(田麦山)や能登半島地震(穴水町)、新潟県中越地震(刈羽村)、岩手・宮城内陸地震(栗駒耕英地区)の経験者を招き、仮設住宅の住まい方やコミュニティづくりについて体験談を話していただきました。

各被災地の方々からは「復興までの長い道のり、あせらずゆっくりいきましょう」とメッセージが届けられ、まごころいっぱいの手づくり品や特産品をお土産に持ってこられ、七ヶ浜の住民と交流を図ってくださいました。

表札プロジェクト

表札プロジェクト

2011年5月、大規模半壊以上の被害を受けた住民の方々に「まごころ表札プロジェクト」として、手づくりの表札をプレゼントしました。

津波被害を受けたご自宅の土台の提供や木材の切り出しには、地元大工の渡邊功さん、工藤昇さんに協力していただき、地元アーティストの「キアロスキューロ・デザイン」さんからは、丸鋸などの機材を貸していただきました。名古屋造形大学「やさしい美術プロジェクト」、新潟の「未来予想図実行委員会」の皆さんには制作運営や画材提供でご協力いただきました。

約500世帯分の表札づくりには七ヶ浜中学校や向洋中学校の生徒さん、町内外のボランティアさんら200名以上の参加があり、完成した表札はたくさんのまごころとともに、お一人ずつ手渡しでお届けしました。

仮設住宅集会所の運営サポート

仮設住宅集会所の運営サポート

2011年5月から6月にかけて、集会所を早く住民の方々の集いの場として活用していただけるよう、備品の整備や喫茶、バザー、足湯などのイベント開催のお手伝いをしました。

運営は七ヶ浜町災害ボランティアセンターと連携し、町内外からたくさんのボランティア団体が応援してくださいました。喫茶のお茶やお菓子は約1年間、あいち生協からご提供いただきました。

仮設住宅への手すりの設置

仮設住宅への手すりの設置

アメリカの支援団体「Give2Asia」から助成金をいただき、応急仮設住宅の総合サポートセンター「NPO法人アクアゆめクラブ」のご協力のもと、高齢者・障がい者世帯で希望する18世帯の居室やお風呂場、間口などに手すりを取り付けました。設置作業には岐阜県大垣市の株式会社「モダン工房」のご協力を得ました。

住民の皆さんは「一人でトイレに行ける」「安心して外に出られる」と喜んでくださいました。

親子支援

親子支援

「お母さんを支えることが、子どもを支えることになる」という考えから、未来予想図実行委員会や「海の学校」、町の子育て支援センターと共同で、創作活動を中心とした親子イベントを月に1回ほど開きました。

「遊んで学べるものづくり」や「音のワークショップ」、LUSHジャパンの皆さんによるハンドマッサージなど、親子が一緒に楽しめる企画が好評です。 地元の「ママさんボランティア」も運営スタッフとして参加してくださるようになり、地元の力が活きる取り組みになってきています。

大規模半壊以上の被害を受け民間賃貸借り上げ住宅で生活する方への支援

民間賃貸借り上げ住宅で生活する方への支援

居住地が町内外に分散し、生活状況がつかみにくい方々には、物心両面の支援が届きにくいという課題があります。2011年6月に岐阜県瑞浪市の支援で開いた「せともの市」でこうした方々の声を聞いたことをきっかけに、町や社会福祉協議会と連携して月1回ほどのペースで喫茶や季節のイベントを開催。年末には約300世帯に生活支援セット「うるうるお歳暮パック」や布団などをお届けしました。

名古屋大学や名古屋学院大学、「もっとHOTプロジェクト」、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議、愛知県内の企業・ボランティア、「ボランティア友の会」、民生委員などの皆さんから多大なご協力をたまわりました。現在は、社会福祉協議会が中心となり、個別訪問や通信誌の発行などを継続しています。

浜再生の支援

浜再生の支援

宮城県内の地元団体と七ヶ浜住民と共に「七ヶ浜再生プロジェクト」を発足、2011年7月から9月の毎週土日に菖蒲田浜海水浴場のビーチクリーンを行いました。仙台近郊を中心に延べ500名以上の参加者があり、「きれいになった浜をまた見に来たい」との声も聞かれました。

震災の影響で夏祭りの開催が危ぶまれた菖蒲田地区では、プロジェクトの最終日となる9月10日に「菖蒲田浜・復興まつり」を開催し、約2,000名の住民やボランティアが楽しいひと時を過ごしました。 プロジェクトには地区住民をはじめ、七ヶ浜町建設安全協力会、町災害ボランティアセンター、 町復興研究会、豊かな海を守る会、海の学校、かほく「108」クラブ、 仙台サーフショップユニオン、NPO法人杜の伝言板ゆるる、みやぎ生協、 みずほフィナンシャルグループ、丸紅、多賀城市市民活動サポートセンター、 (財)みやぎ・環境とくらし・ネットワークなどが参画しました。

漁業支援

漁業支援

七ヶ浜町の基幹産業の一つである漁業も津波によって壊滅的な被害を受けました。RSYは 地元漁協を中心に「魚をとってこその漁師だ!」と再起をはかる漁師らを応援すべく、企業との調整などに当たりました。 重機メーカーのコマツ(株式会社小松製作所)からはフォークリフトが7つの浜に1台ずつ提供され、ブラザー工業株式会社にはワカメ漁師らに漁具を支援していただきました。

RSY名古屋事務所でも、七ヶ浜の名物料理である「ボッケ汁」を名古屋の支援者に何度も振る舞っています。 今後は地元団体を窓口とし、継続的に支援をつなげていきます。

「きずな工房」の設置・運営サポート

「きずな工房」の設置・運営サポート

大規模半壊以上の被害を受けた方を対象に2011年12月、七ヶ浜町社会福祉協議会が主体となって「きずな工房」が開所、RSYは会計や名古屋での販売促進を中心に運営をサポートしています。

ブラザー工業からミシンをご寄付いただき、裁縫や木工のモノづくりを通じて住民同士が交流できる場となり、生きがいや収入を得ることによる生活支援、引きこもりや生活不活発病の予防にもなっています。

仮設店舗「七の市商店街」設置・運営サポート

仮設店舗「七の市商店街」設置・運営サポート

2011年12月11日、七ヶ浜町生涯学習センター敷地内に仮設店舗「七の市商店街」がオープンしました。

RSYはこれまで寄せられた寄付金を活用しつつ、きずな館のプレハブ提供元の総合レンタル会社、近藤産興株式会社からさらなるご厚意をいただき、名古屋からテーブルや椅子、棚や冷蔵庫などの店舗資器材を調達しました。また、地元の向洋中学校美術部や町内外のボランティアら約100名は、名古屋造形大学やさしい美術プロジェクトや未来予想図実行委員会とともに各店舗の看板を手作りし、店主たちに贈りました。現在は月1回のミーティングやイベント、店主とボランティアとの交流会などの企画運営をお手伝いしています。

七ヶ浜町復興応援サポータープロジェクト(サポプロ7)

七ヶ浜町復興応援サポータープロジェクト(サポプロ7)

ボランティアにとって七ヶ浜町を「被災地」ではなく「また訪れたい場所」にしてもらうため、「内から外への情報発信」を復興に携わる地元団体と連携して2012年9月から始めました。

「七ヶ浜復興応援サポータープロジェクト」として、これまでのボラバス参加者などに呼び掛け、13年3月末現在の登録者は654名。ボランティアに来ただけでは分からない七ヶ浜町の魅力、復興に向けて日々移り変わる町の状況などを、メールマガジン配信やブログ、facebookなどでお伝えするほか、七ヶ浜の住民の皆さんとの交流イベントも企画しています。

「きずな公園」の建設

「きずな公園」の建設 ※計画予定地に図面を重ねたイメージ図

震災の後、仮設住宅の建設、復旧・復興工事により、子どもたちの遊び場が極端に少なくなってしまいました。親からも、「子どもたちが危険な場所で遊ぶようになった」「低い土地で遊ばせるのは心配」との声が聞かれます。

現段階でもできる遊び場が必要と考え、ブラザー工業の支援のもと、中央公民館内の一画に公園を整備することになりました。2013年夏休みにはオープンできるよう、住民とボランティアが協働して造る公園の計画を進めています。

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