【第16報】西日本豪雨被害・北海道地震 RSYの支援活動(10月11日)

皆様
お世話になります。RSY事務局です。
RSYは西日本豪雨水害で被災した岐阜県関市、および北海道胆振東部地震で被災した厚真町、むかわ町、安平町への支援を継続しています。
以下報告です。
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▼西日本豪雨水害
岐阜県関市への支援について
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水害から3か月が経ち、住民は少しずつ落ち着いた生活を取り戻しつつあるかに見えます。しかし、床上浸水の被害が集中した地域では、「年内に何とか畳が入れられるとよいのだけど・・・」という声が聞かれます。関市では仮設住宅は建設されず、公営住宅へ住居を移した方は1名。被災された方の多くが、今も家を修繕しながらの不便な生活を続けています。
関市社協によると、先月4回運行したRSYボランティアバスをはじめ、多くのボランティアの協力を得て、作業系ニーズは残り5件。この間、頼もしくも地元のボランティア有志が『SEKIレンジャー』を発足。今後予測される畳搬入後の家具の搬入など、新たな作業系ニーズを含め、関市社協と連携して対応されるそうです。
一方で、RSYは生活支援ニーズへの対応を継続中。10月から11月にかけては、水害で一時的に中止されていた地区サロンや地域の復興行事を応援すべく、足湯や喫茶、陶器市などで盛り上げます。現在ボランティア募集中。ぜひご協力ください。
【今後のスケジュール】
1.10月17日(木)13:30~15:30/西彫サロン
・足湯&喫茶
・ボランティア募集人数:3名
2.10月27日(土)9:00~17:00/富野ふれあい文化祭
・足湯&喫茶
・ボランティア募集人数:3名
3.10月28日(日)
10:00~12:00/鳥屋市ふるさと大同窓会
13:30~15:30/本郷サロン
・鳥屋市/陶器市&足湯、本郷/足湯&喫茶
・ボランティア募集人数:2名
4.11月25日(日)時間調整中/ゆずまつり(上之保)
・陶器市&足湯
・ボランティア募集:3名
※ボランティア希望の方は、事前に
お名前/所属(あれば)/携帯電話番号
メールアドレス/希望日/送迎希望の有無
を事務局(info@rsy-nagoya.comまでお知らせ下さい。
足湯ボランティアは経験が無い方でも事前講習を行いますので安心してご応募下さい。
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▼北海道胆振東部地震
 厚真町・むかわ町・安平町
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10月7日~12日まで、RSY浦野・吉林を派遣(浦野は8日でOUT)し、足湯&喫茶ボランティア活動を中心に、避難所での生活支援に当たっています。
避難所から仮設住宅への移行期や、帰宅された方へのアフターフォローも含めて、息長く住民の方々が安心できる場づくりを継続したいと考えました。そこで、地元の支援団体に協力を呼びかけ、10月8日に『北海道足湯隊』が発足しました。
★北海道新聞(10月8日朝刊)関連記事
今後は週2~3日程度、被災3町内で取り組みを進めていけるよう、支援団体への足湯講座の開催や現場実践サポート、「つぶやき」の分析や共有方法の検討を行っていきます。
【北海道足湯隊メンバー(10月11日現在)】
・一般社団法人Wellbe Design(事務局)
・北海道NPOセンター
・札幌市立大学教員・学生有志
・真宗大谷派北海道教区災害支援ネットワーク「じゃがネット」
・北海道介護福祉士会
・モルモンヘルピングハンズ
・EPO北海道/北海道地方ESD活動支援センター
・とちぎボランティアネットワーク
・東北大学足湯隊
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足湯の「つぶやき」
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★むかわ町「四季の館」
震災から1か月が経ち、避難所に残っている方の三分の1は半壊以上の被害を受けている世帯。残りの方は一部損壊で、断続的な余震への恐怖、家の修繕の遅れなどで帰るに帰れない状況が続いています。
地元保健師が丁寧に状況を聞き取り、帰宅支援が必要な方には個別に対応していますが、心身の疲れや被災への憤り、不眠を訴える方が増えています。
「仕方ないよ・・・」とこぼす被災者の表情の裏には、やりきれない思いを抱えながらも、心の内を安心して吐き出せる場求める声が聞こえてくるようです。
この複雑な思いを、そばにいて、ひと時でも心を通わせながら受け止められるのは、ボランティアの存在以外に他ならないのかも知れません。
「声なき声」にとことん寄り添い、被災者一人ひとりを見つめ続けた故・黒田裕子さん(元阪神高齢者・障害者支援ネットワーク代表)は、『聴くということ』をこんな風に教えてくれました。
最後の一言まで聴くこと
語ることよりも聴くこと
するというよりもいること
話と話の間に感情を入れないこと(感情をいれるということは話と話の間で自分のせりふを考えているため)
北海道の多くの方々に、足湯を通じてこのマインドが受け継がれて行くことを願いつつ、これからも震つなメンバーと共に『北海道足湯隊』の活動を応援していきます。
(つぶやき)
・今は家に戻って生活しているけど、お風呂に入りにだけ来ている。本当は毎日入りたいけど、みんなに迷惑かけるから1日おきにしてる。地震の前はいきいきサロンという町の集まりに参加していて、みんなでご飯を食べて、それが楽しみだった…今はもうしばらくできないだろうね…(80代・女性)
地震で引き出しのものがバラバラでどこに何があるか分からない。もう家には住めない。でも、たまに家にいくの。掃除をするとかではなくて、家の中のものを見てるだけなんだけど・・・。ここに住めないってわかっててもあきらめきれないのよね(80代・女性)
・3日もたったようなご飯にカレーがかかって出てくる、よくあるんだ。(足湯は)初めて来たけど、やみつきになるね。もっと早く来ればよかった。また来るね。(70代・男性)
・家がつぶれたよ。前にお店やってきたけど、3年前に辞めたから、ちょっとは良かったさ(70代・男性)
・足湯はもう3回目。気持ちいいよね。今日やっと洗濯できたの。着替えはあったんだけど、洗濯する気になれなかったの。眠剤を飲んで、眠れるようになってきたの。夫はね、震災前に亡くなってるの。この足の傷は9歳の時、大きな鎌で切った痕なの。生死の境をさまよって、家族がお葬式の日程を話し合ってたくらい。でもこの傷を見ると、この時に比べたら「私はまだ大丈夫」って思えるの。ぽかぽかしてきたわ、今日は昼寝してもいいかしら。(50代・女性)
・地震の後に10キロ痩せたの。食べれなくて。前はね、1食ご飯茶碗3杯食べれてたのに。今はだいぶ食べれるようになったけれど、1食分は食べれないの。むかわはね、物価が高いから、買い物は苫小牧か、三重に住んでる娘のところに行ってるときは一緒に買い物してくるの。娘にも会えるしね。地震の後は一度、娘が会いに来てくれたの。私の家はこの近くの町営住宅で、半壊認定だったわ。(60代・女性)
北海道足湯隊への足湯レクチャー中
実践。「あったかーい」と大好評
喫茶コーナーのお抹茶も好評。じゃがネットさんのご厚意で、高級抹茶、茶筅、茶器、茶菓子を提供頂きました。スタッフのお茶の立て方を見かねて、被災者の方が参戦。「家にいた時はお友達にもふるまっていたのよ」と、背筋をピンと伸ばしておいしいお茶を立てて下さいました。「一杯頂くわ」と他の方も集まって、ちょっとした足湯コミュニティができました。
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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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