七ヶ浜でのボランティア活動の様子をご紹介!

 皆さま
 お世話になっております。スタッフの関口です。
 当法人が企画している宮城県七ヶ浜へのボランティアバス第17陣(6月7~11日)に、ボランティア兼スタッフとして参加してきました。
 被災地の状況や現地での活動は日々変わりますが、ボランティアが経験する活動のおおまかな流れをご紹介しますので、これから参加を検討されている方たちなどは参考にしてください。
 まず初日は朝9:00ごろに名古屋を出発し、現地に到着するのは約11時間後の20:00ごろ。あたりはもう真っ暗です。17陣はあいち生協さんから提供していただいた食材を積んで来たので、その分人数を絞って総勢13人(運転手さんら除く)。チームワークで荷物を積み下ろします。
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 現地のボランティア滞在施設「ボランティアきずな館」は2階建てで、上階が畳敷きの宿泊室になっています。男女別室にわかれて荷物を置いた後、男性部屋で現地スタッフから簡単なオリエンテーションがあります。すでに300人以上が寝起きをしている部屋なので、生活感があふれていますね。この時点であすの活動の役割分担を決定してもらいます。
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 21:00ごろには1階に下り、前の陣のメンバーと引き継ぎをします。リーダー、サブリーダーのほか清掃、倉庫、キッチン、部屋などの各担当ごとに決まりごとや注意事項を引き継ぎます。
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 話は尽きないようですが、22:00には消灯時間となります。あすからの活動のために、夜はしっかりと休みましょう。
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 6:00 最近の朝は運転手さんのはからいで、活動前に町内を回るミニツアーが組まれます。運転手さんも1泊2日のボランティアで参加してくださっていますのでお礼の気持ちを十分に伝えてください。
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 津波で荒れ果ててしまった浜ですが、風光明媚だったかつての姿をしのぶことはできます。この浜をよみがえらせることが、私たちの復興支援活動の目標の一つでもあります。
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 6:30 きずな館前に戻って、隣接する中央公民館前でラジオ体操。自由参加ですが、町の人たちと朝のあいさつをかわして交流する場ともなります。ただし、仮設住宅への入居が進むにつれて参加者数も減ってきてしまいました。
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 7:00からきずな館周辺の掃除や朝食準備の時間です。自分たちで使う施設を気持ちよく利用し続けるために、すすんで清掃をしてください。町のご厚意で使わせていただいている向かいの公衆トイレもよく掃除しましょう。
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 7:30 朝食です。あいち生協さんから提供していただいた食材を使って自炊します。朝はあまり時間がないので前夜の夕食時につくり置きすることが多いようです。
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 おわんやお皿は備え付けのものがありますが、コップ、箸は持参していただきます。食後は自分の食器を自分で洗って、ふきんでふいて片付けます。
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 9:00 いよいよ活動開始です。前日に決めた分担に従って各所で作業に当たります。きずな館前では喫茶の看板を立て、フリーマーケットの準備。開店は10:00からですが、準備中から町の人たちがたくさん立ち寄ってくださいます。気軽におしゃべりを楽しみながら交流しましょう。
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 町のボランティアセンターでは活動の割り振り、道具の貸し出しなどが始まります。センターを通した活動もさまざまですが、この日は名古屋のメンバー6人全員が被災家屋で水に浸かった壁の石膏ボードをかき落とす作業に当たりました。
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 一方で、皆さんが使うシャワールーム(町営サッカー場の更衣室の一部)の清掃も、活動の一つとしています。ここも町のご厚意で貸してもらっており、マナーを守って清潔な状態に保たなければなりません。夕方には「受付係」をつけて、皆さんが交代で気持ちよく利用できるようにしています。こうした「裏方」の仕事なしにボランティア活動は成り立たないことをご理解ください。
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 このほか、仮設住宅の集会所での喫茶運営や子どもたちの相手、避難所での「足湯」ボランティアなどの活動があります。誰がどの活動に当たるかは、そのときの現場の状況や被災者のニーズ、企画されているイベントなどから判断して、陣のメンバー間で決めてもらいます。今回の17陣は3人のメンバーが仮設の喫茶運営に3日間当たってくれました。もちろん日替わりで別の活動をすることもできますが、必ずしも「自分がやりたい」活動ができるとは限りません。あくまで何が被災者のためになるのか、を考えましょう。
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 昼食は12:00ごろ、夕食は18:00ごろから、原則きずな館に戻ってとっていただきます。食材や器具は限られていますが、チームの息が合ってくると、短時間でおいしい食事が用意できるようになります。
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 19:30ごろから、一日の締めくくりのミーティングです。進行はスタッフが入ることもありますが、次第にリーダーを中心としてメンバーだけでも進められるようになります。一日の感想や課題、次の日の活動などを口頭で話し合うことはもちろん、ふせんに書き出して模造紙に貼り、発表し合うことも効果的です。筆記用具などが必要な場合は気軽にスタッフに申しつけてください。
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 以上がおおまかな現地活動の流れです。繰り返しますが被災地の状況は時々刻々と変わりますので、必ずしもこれが毎回決まった活動とは限りません。そのつどスタッフに確認したり、ご自分で判断したり、チームでよく話し合ったりして、一人一人が充実した活動を行えるよう、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。