みなさま
RSY事務局です。RSYは台風2号の影響で床上浸水の被害を受けた豊橋市在住Mさん、Sさん(喫茶店店主)宅への個別対応を継続しています。以下、RSYに出向中のコープあいち・宇野さんからの報告です。
※私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成のご協力を頂いています。
■Mさん宅訪問
6月8日の第3報であげた床上浸水の被害を受けたMさん宅へ3度目の訪問をしました。ボランティア3名(加藤さん、山口さん、藤井さん)、RSYスタッフ宇野(コープあいちより出向中)の計4名の体制で伺いました。
この日は、久しぶりの晴天で、到着して先ず目に入ったのは、庭に干された沢山の洗濯物でした。最初に「また、来ました!」とMさんに明るく声を掛けたのは、前回も訪問し、すでに顔馴染みのボランティア、加藤さんです。
今回は、RSY大口倉庫から、持ってきた、冷蔵庫を先ず見ていただき、お役に立てるのなら使って欲しいと最初に申し出ました。
冷蔵庫を見たMさんは、「仮住まいの市営住宅で使いたいが、ちょっと大きいなぁ」とおっしゃっていましたが、話をお聞きする中で、ご自分で運ぶのが、大変だという気持ちから躊躇されていることが解り、搬入も撤去もRSYでやりますとお伝えしたところ、使っていただけることになりました。
その後、Mさんも同行し、藤井さんと宇野で、車で30分ほどの仮住まいへ、冷蔵庫を運びました。冷蔵庫を搬送中の車内では話が弾み、その中で、息子さんと水に浸かってしまった自宅の冷蔵庫を移動させている際に壁に挟まれたこと、「ここ(左胸)、肋骨にひびが入っている、大きな息をすると痛い」、「足がむくんでるやろう、ひどくなっている、なんでかな」と気になっていることも口にされました。
仮住まいに到着後、改めて藤井さんと宇野で丁寧に、冷蔵庫を清掃し、無事設置できました。
「あ~よっかた。弁当が作れる」「卵も腐らせてしまったんだ。」「2リットルのペットボトルが入るように棚は自分で調整するよ」とニッコリされました。
一方、Mさん宅に残った二人は、家の前の側溝内のゴミすくいです。本当は、家の中が気になりますが、最初は、あくまで、Mさんの要望に添った形で清掃作業に入りました。
お昼には、前回同様、豊川稲荷で購入した「いなり寿司」を一緒に食べてから、午後の作業を始めました。二度目の訪問で、Mさんの気持ちを一番理解している加藤さんが、家の中に入り、先回訪問時に干した写真の整理をした後、「どうしても廊下の土埃を雑巾がけしたい」、「歩くたびに土埃が舞い、身体にもよくないから拭きたいと」提案すると、「仕方がないな。やってもいいよと」と言ってくれました。
また、片付けが済んでいない部屋が3か所あるので、「カビが生えたり、このままにして置くと床がぬけてしまう」と伝え、特にカビは、身体に良くないし、臭いも酷くなると伝えると、Mさんも臭いが気になっている様子で、何とか早く畳を出せるようにしたいと言いました。遠方に嫁いだ娘からは電話で「掃除をする時は、マスクをしなさい」と言われている。した方がいいかな~とも尋ねられることもあり「した方がいいです!」と答えるとマスクを探してきて、一緒に片付けをしてくれました。
加藤さん以外の3人は、引き続き家の周りの清掃を行いました。庭に流れてきた木くずの除去を依頼され、松井さんも「すっきりしたなぁ、いいわ」と笑顔。その後、物置の散乱した材木を整理して、その日の作業を終了しました。
清掃作業以外では、午前中の冷蔵庫の搬送中、Mさんの足のむくみについて話を聞いた藤井さん(看護師)の勧めで、睡眠時に下肢挙上できるようにと、RSYから持ち込んだ「ゴロリンマット」を何枚かお渡ししました。また、お風呂マットの代わりに貸して欲しいとの要望もいただき、追加でお渡ししました。
その他にも、「水につかってしまった流し台とガス台を何とかしたい。」「干した服を整理するための段ボールが欲しい」など、少しずつMさんから要望を言ってもらえるようになりました。すかさず加藤さんが「今後はどんなペースで来たらいい?」と尋ねると、「週1ぐらいかな」と、何と予約の了解も取り付けました。
別れ際、いつまでも話は尽きませんでしたが「そろそろ疲れが出る頃なので、無理をしないようにね」とお声がけして帰路につきました。
■Sさん宅(喫茶店・珈美風船)訪問
前回の訪問で、床板に敷いたブルーシートの上で寝ているため、身体が痛くてよく眠ることができないとお聞きしていたので、段ボールベッドのキットを積んで、午後、加藤さんと宇野が再訪問しましたが、お留守でした。帰りにもう一度、訪問した際には、ご主人とお会いすることができ、家の片付けも何とか終わり、現在は、夜、息子さんの所で寝ていると話してくれました。「気にかけて頂きありがとう」と言ってくださいました。
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