(報告:9月26日)飲用水のご提供と配布について

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
9月24日、地震や水害で被災された地域への飲用水の提供について協力の呼びかけをしたところ、すでに40を超す団体・個人の皆様からお申し出を頂いております。愛知に避難されているウクライナからの避難民の皆さんをはじめ、直接名古屋事務所や三重・岐阜・名古屋方面からボラまち亭まで届けて下さった方もあり、必要な方々の元へ即日お届けすることができました。私たちに、被災地を想うまごころを託して下さった多くの皆様に心から感謝申し上げます。

ボラまち亭は、「震災がつなぐ全国ネットワーク」や被災地で活動する支援団体・個人を通じ、障がい者・高齢者等の要配慮者世帯および福祉施設、孤立集落、断水地域などに水や衛生用品等をお届けする後方支援拠点として活用頂いています。

★お願い★
搬入・搬出時の作業は人海戦術となるため、あまり重いと作業ボランティア・スタッフの怪我等の心配があります。現地に到着後の持ち運びも大変だと思うので、申し訳ありませんが、できるだけ1箱に8本~9本梱包されたものではなく、2L×6本入りの箱でご提供いただけますと幸いです。

昨日浦野・稲垣は、昨年5月に発生した珠洲市の震災支援でご縁を頂いた正院地区民生委員・Sさんや、在宅避難者への物資供給場所となっている正院公民館、民間のキャンプ場を訪れ、水や衛生用品をお届けしました。

Sさんは「今回の水害での被害は幸いなかったけど、5月の地震で自宅は半壊。事務所(自営のため)も被災したけど12月24日にリフォームがようやく完成し、やっとこれから…という時に元旦の地震。自宅は全壊し、今の住まいは仮設住宅。どうしてこんなことが…と思う気持ちもあるけど、変な話、だんだん被災に慣れてきた面もあって。周辺も全壊だからみんな一緒。辛いのはうちだけじゃないと思えば乗り越えられるんじゃないかと思ってます。既に若い人たちが中心となって、今後の正院をどうするのか?という話し合いの場も持たれてます。大雨の後は水が濁る時があって、水と衛生用品はいくらあっても嬉しい。私から必要な人にお届けしたいと思います」とお話されました。

いつも笑顔で気丈に振舞い、5月の地震から地域のために走り続けて来られたSさん。心身共に疲労困憊であろう中、皆さんからの支援を力に変えて何とか前に進もうとされる姿に『生きる力』を感じました。

また、被災障がい者への支援センターとして活動する「日本障害フォーラム(JDF)」を通じて、水の供給が不安定となっている輪島市の障害者福祉施設「一互一笑」さんにもお届け頂きました。本日も引き続き、JDFを通じて輪島市七浦公民館、障害者小規模作業所「あすなろふたばぱいん」さんにも、50ケースの水をお届け頂く予定です。

他にも、週末に七尾市や輪島、珠洲方面に入られる「CODE海外災害援助市民センター」さんを通じて、必要な個人の皆様にお届け頂く予定です。

一人ひとりの力を持ち寄り、今できることを確実に必要な方へ繋げていくことを目標に活動してまいります。引き続きご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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(急募)飲用水:能登半島地震、9月20日からの大雨被害

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは石川県穴水町で支援活動を継続していますが、現在も地震の影響により、一部の仮設団地・周辺世帯で、水質が基準値に至らず水道水が飲めないという状態が続いています。

また、今回の水害で穴水町以外の奥能登地域は断水箇所が多く、飲用水の不足が課題となっています。

いずれのケースに対して、これまで穴水町のRSY活動拠点「ボラまち亭」のストック分は随時提供してきましたが、在庫が少なくなったため、飲用水をご寄付頂ける方を急募致します。

募集するのは、2ℓ入りペットボトルの飲用水です。

下記のいずれかの形でご協力頂ければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。

〇方法1:RSY穴水町拠点「ボラまち亭」に直送・持参する
・送り先:認定NPO法人レスキューストックヤード
〒927-0024 石川県鳳珠郡穴水町字由比ケ丘42番地
陸上競技場管理棟内「ボラまち亭」
・電話番号:090-5345-3392
※月曜定休、火~日の8:30~17:30までの間で受け付け可能。

〇方法2:RSY名古屋事務所に直送・持参する
・送り先:認定NPO法人レスキューストックヤード
〒461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階
・電話:052-253-7550
※土日定休、月~金の9:30~18:30までの間で受付可能。(時間外希望の方は事務局までご一報ください)

皆さんのご協力をお待ちしております。

秋雨前線による大雨について(石川県穴水町)9月22日現在

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
一昨日から昨日にかけて、RSY拠点「ボラまち亭」のある石川県穴水町も一時的な暴風雨に見舞われました。町内では川の水位が上昇し、複数個所で道路冠水も見られました。

穴水総合病院近くの低い土地にあるクリニックが床上浸水したという情報が入り緊張が走りましたが、大雨の際には過去にも何度か浸水したこともあるそうで、従業員・業者による迅速な対応で現在は復旧に向かっているとのことです。

RSYスタッフは朝から、「ボラまち亭」の前にある由比ヶ丘団地(180戸)と周辺地域を巡回すると共に、「ささえあいセンター穴水」を運営する穴水町社協社と随時連絡を取り、16カ所の仮設団地および周辺地域の見守り相談員や民生委員らから寄せられた情報の共有を行ってきました。

由比ヶ丘団地は排水が悪く冠水箇所もありましたが、動線には影響していなかったこともありしばらく様子を見守ると水が引いたため、役場に報告するにとどめました。全体としては目立った被害報告はなく、住民の皆さんが平常通りの生活をされていることが分かり、ひとまず安堵しました。

一方で、「ボラまち亭」のある穴水陸上競技場・管理棟は、震災後の地盤沈下で土地が低くなっているうえ、隣の穴水高校から排水できなかった水が流入し、建物に小規模の浸水や複数個所の雨漏りが確認されました。

しかし、ボランティアさんの協力を得て、事前に出入口に土嚢や板版を準備するなどの防水対策が功を奏し、被害は最小限に食い止められました。また、10時過ぎから天候が回復したこともあって予定通りボラまち亭をオープン。来訪された方は「昨日の雨はすごかったね。輪島や珠洲の皆さんが気の毒で…」と心を痛めつつも、ご近所さんやスタッフの姿を見てホッとされたようでした。

今回の水害に対し、RSYも各地で活動するNPO仲間から情報収集をすると共に、穴水から後方支援としてできることを検討しています。昨日はこの地で共に活動しているADRA Japanさんを通じて、ボラまち亭・おすそわけコーナーのスポーツドリンク 2L5箱、水500mL 20箱を珠洲の断水地域に届けて頂きました。また、住民の方から「輪島の知り合いに水を届けたいので提供して欲しい」というご相談受け、すぐ対応させて頂きました。

震災後の生活再建もままならない中、これだけの水害被害が発生し、以前被災された方から聞いた「神も仏もない」「長生きしていいことなんて何もない」という言葉がよみがえります。

穴水町もまだまだ多くの方々が震災の傷をひきずりながら、深刻な生活課題を抱え、不安の中で暮らしていらっしゃいます。私たちができることは限られますが、一つひとつの関わりを丁寧に積み重ね、少しでもみなさんの不安が解消されるようお手伝いを続けて行きます。

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秋雨前線による大雨について(石川県穴水町)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
活発な秋雨前線の影響で、奥能登各地に甚大な被害が発生しています。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

RSYが能登半島地震の支援拠点を置く石川県穴水町にも朝から雨が降り続き、災害救助法が適用されました。町は朝の時点で自主避難所4か所を開設し、低い土地や川の近く、土砂崩れの危険性が高まっている地域に早めの避難を呼びかけています。

午前中は線状降水帯の発生により、一時暴風雨に見舞われましたが、短時間で小康状態となり今は落ち着いています。しかし、近隣市町では大雨特別警報が発令されていることや、RSYの活動拠点「ボラまち亭」周辺の冠水も心配されていたため、13時をもって閉所とし、全てのボランティア活動も中止しました。

同時に「ささえあいセンター穴水」と手分けをし、応急仮設住宅16カ所(532戸建設)および周辺地域を巡回。被害状況の確認と住民への声かけを行っています。今のところ被害報告はなく、避難を希望する方については、ささえあいセンターが近隣避難所まで送迎車を出す準備はありますが、現在までに利用はありません。

海のすぐ目の前に建設された「中居第1・2団地」は、過去に駐車場の浸水があったため心配していましたが、地区の世話人は「一人暮らしの人と高齢者世帯に声かけにまわった。まだ被害はないけど、15時~16時の満潮時がちょっと心配だね。年寄は動きたくないのか、避難所にいくことを勧めてもみんな大丈夫だっていうの。地震の次は雨。いつまでたっても落ち着かんねぇ。」と話されました。

また、2007年の地震の際、災害復興住宅となった「やすらぎマンション」では、排水機能の不具合でマンションの通路が水が水浸しとなり、災害ボランティアセンターに支援要請がありました。住民が総出で排水作業を行って部屋の浸水は免れましたが、「ここは大雨の度にこんな状態になる。16年間ずっと。役場に言っても改善されない」とやるせないと言った表情を浮かべました。この地方では明日の午前中まで強い雨が降ることが予測されており、気が抜けない状況です。また、近隣市町の被害の拡大も心配されるため、現地スタッフ一同、引き続き安全には十分に注意を払い活動に取り組みたいと思います

【ボランティア大募集】まごころ表札プロジェクトinなごや

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【ボランティア大募集】
まごころ表札プロジェクトinなごや

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みなさん
いつもお世話になっております。RSY事務局です。
RSYは1月3日より能登半島地震の被災者支援として石川県穴水町で生活再建のお手伝いをしています。

現在、穴水町には応急仮設住宅が532戸建設されていますが、基本的にはプレハブ造・長屋タイプのため、「みんな同じ造りで自分の家が分からなくなる」「殺風景」「お互いの名前を知らないのでコミュニケーションが取りにくい」などの声が多数寄せられました。

そこで、愛知県立芸術大学高橋伸行研究室の協力を得て、「まごころ表札プロジェクト」として表札を手づくりし、希望する住民の方々へプレゼントすることにしました。

現在までに、穴水高校や穴水中学校の生徒の皆さん約130名、地元内外のボランティアさんの協力を得て、200枚以上の表札が完成しています。世界で一枚だけの色とりどりの表札は、ひと世帯ずつ住民の方々のもとへお届けし、大変喜んで頂いています。

大好評につき、新たに40~50枚のお申込みを頂いているため、名古屋でも下記の通りワークショップを開催したいと思います。作業は専門家によるサポート付き。お子さんにも安心して参加頂けます。「私にもできそう!」と思われた方は、ぜひ会場へお越しください。

★まごころ表札プロジェクトinなごや
●日時:8月19日(月)
ワークショップ1回目:10:00~12:30
ワークショップ2回目:13:30~16:00

●場所:名古屋建設業協会・1階会議室
〒 461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-13-34
(同じ建物の2階にRSY事務所があります)
地下鉄【名城線・桜通線】久屋大通駅下車
1A番出口より徒歩3分

●募集人数:各15名程度

●申し込み
※ご希望の方は下記フォームにご入力下さい。
https://forms.gle/KJxBuxdMMAgPYT9M8
※各回定員になり次第締め切ります。
※愛知淑徳大学「災害時活動支援演習」の集中講義の一環とし
て取り組みます。

●お問い合わせ
認定NPO法人レスキューストックヤード
担当:浦野(090-8731-0014)

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★空席あります!RSYボランティアカー運行情報
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RSY令和6年能登半島地震への対応(第17報)

みなさま

RSY穴水事務局です。1月1日能登半島地震からもうすぐ7か月が経ちます。RSYは1月3日から石川県穴水町に拠点を置き、現在も支援活動を継続しています。

穴水町では2月29日から応急仮設住宅への入居が始まり、最終的には20か所・532戸の仮設住宅の建設が予定されていましたが、最初の入居から約6カ月後の8月3日に、ようやく最後の鍵渡しが完了します。

応急仮設住宅の入居にあたり、今回特徴的だったのは、従来仮設住宅の入居対象外となっていた「準半壊」の方でも、応急修理制度を利用することを前提に、修繕完了までの間一時入居が認められるという点です。石川県の弾力性のある対応で穴水町でも該当するケースが複数ありました。

当初は修繕しながら生活を継続できると見込んでいた方々も、工事の遅れや余震、雨等で徐々に家の損傷が広がったり、井戸や宅内配管の業者が見つからずトイレや入浴、調理等において深刻な生活課題が改善しないという状況が散見されました。結果心身の健康に不調が生じ、ようやく申請を検討するというケースも少なくありません。

6月2日、RSY新拠点「ボラまち亭」(穴水陸上競技場管理棟内)がオープンして以来、仮設住宅・在宅問わず、毎回70名~100名の方が利用されていますが、これらの相談もその際に寄せられたものでした。

そこで、仮設住宅を管轄する町地域整備課に確認したところ、「現在は仮設も町営住宅も空室がないため、要望があっても断わらざるを得ない」との回答があり、公的支援による住まいの確保は打つ手がない状況であることが分かりました。

これら深刻な個別ケースについては、穴水町(住民福祉課、子育て健康課、復興復旧支援室)、穴水町社協(災害ボランティアセンター、ささえあいセンター穴水)、穴水総合病院リハビリテーション部、RSYらで構成される「災害ケース検討会議」で随時共有・検討がされています。また、共に穴水町で活動し、技術系支援の窓口となっているADRA Japanなどとも情報交換しながら、外部の専門業者の招致や自宅の簡易修繕などの協力を頂いています。

制度適用のための一律な線引きが、もともとの生活困窮世帯や、状況の理解や判断が難しい、または介護等の支援が必要となる福祉ニーズの高い世帯の生活環境の悪化に拍車をかけているようにも見えます。地域資源が乏しい中、多くの課題はすぐに解決できないものばかりで、関係者も日々頭を悩ませながらこれらの問題と対峙しています。家屋被害と一人ひとりが抱える生活課題(お金や健康など)、この2つを判断基準にした支援制度の見直しが急務の課題であると感じています。

(被災者の声/主にボラまち亭来訪者ヒアリングより)
・60代・男性
罹災証明書の被災区分は「準半壊」。納得いかなかったので再申請したが判定は変わらなかった。水は井戸から引いているが、地中の土管が複数個所でズレているのか、泥が混じった水しか出ないので、洗濯や入浴、調理全てに困っている。水は公共の給水場まで取りにいき、洗濯は避難所の洗濯機を借り、食事はボラまち亭からもらったレトルトや総菜で済ませている。屋根を業者に修繕してもらったが、応急修理制度のことを知らず申請前に支払いをしてしまい、適用外となってしまった。震災後から動きどおしで疲労が蓄積し、あんな家の環境では身体も心も休まらない。

・60代・男性
震災前に妻が脳梗塞で倒れその後認知症に。ギリギリまで避難所にいたが、閉所されることになり、準半壊で仮設住宅にも入れないため被災した自宅に戻るしかない。簡易水道だが破損し水が出ない。支払える修繕費もない。公共の水道場まで取りにいき何とか対処しているがその生活ももう限界。
・40代・男性
母親と二人暮らし。自分も母も持病がある。築約40年の家だったが全壊判定を受けた。この事実を受け入れられず、修繕すれば何とか住めるのではないかと思い、DIYでトイレなども直したが、日を追うごとに家が傾き、雨漏りもひどくなり、きたない水が2階から染み出るようになってきた。それを見て「もう本当にだめなんだ・・・」と現実が目の前に迫ってきた。ずっと割り切れない気持ちをひきずっていたが、区切りをつけてようやく最近仮設への引っ越しを決意。先日入居したところ。8月に解体を決めたが、気力がなくなってとにかく何をしても疲れるようになった。もう動く力が残っていない。でも今日話を聞いてもらえてよかった。ここに来れば受け止めてくれる人たちがいるということが分かっただけで安心だ。

★ボラまち亭・スタッフのご紹介

ボラまち亭では、地元採用者も含め、現在8人のスタッフが働いています。改めてご紹介致しますので、来訪された際はお気軽にお声がけ下さいね!

ボラまち亭は、孤立・孤独を防ぎ、一人ひとりに向き合いながら、被災者のペースでそれぞれの豊かな暮らしを取り戻して頂くための『みんなの居場所』づくりを目指して運営しています。

 

・全体統括
栗田暢之(RSY代表理事)

・現地責任者
浦野愛(RSY常務理事)

・専従スタッフ
稲垣早律、長田富美子、西井春華(看護師)

・棚取り付けプロジェクトリーダー
中村豊(左から2番目)

・ボラまち亭アルバイト
白藤真紀子(由比ヶ丘団地住民)
仕幸諒俊(穴水高校3年生)
牛上綾那(穴水高校3年生)
※高校生は学校の規定で夏休みの間のみ雇用

★8月もRSYボランティアカーを運行します!詳細・申し込みはコチラまで!

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【告知】R6能登半島地震関連番組の紹介

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
名古屋テレビの夕方の報道番組「ドデスカプラス」の中で、RSYの活動や被災
された方々の生活の様子が紹介されます。東海地方在住の皆様はぜひご覧下さ
い。
放映日1
・日時:7月1日(月)番組前半15:40〜16:45
・テーマ:災害支援に参加した自治体職員への取材、仮設住宅への支援様
子を伝える。(RSY事務局長・浜田・穴水町現地スタッフ・西井への取材)
放映日2
・7月3日(水)番組後半18:15~
・テーマ:震災半年における在宅避難者を含めた住まいの様子や、被災さ
れた方の生の声から現状を伝える。RSY新拠点「ボラまち亭」の取り組み
を紹介。

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第15報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは令和6年能登半島地震で被災した石川県穴水町の皆さんの生活再建に向けたお手伝いを継続中です。

RSYは穴水町陸上競技場・管理棟スペースを町から無償貸与頂き、穴水町の皆
さんの居場所づくりの一環として6月2日(日)、「ボラまち亭」をプレオープ
ンしました。以下、オープニングセレモニーの様子を報告します。

せっかくの記念の日なのに穴水は朝から雨。13時のオープンには晴れることを信じて、スタッフとボランティアさんで最後の準備に精を出します。

今回は以前RSYの事務局スタッフとして関わってくれていた、清野さん(新潟県出雲崎町在住)と横田さん(名古屋市在住)が準備のために駆けつけ、チラシ作成や、駄菓子屋、おすそわけコーナーの内装・陳列、販売準備を手伝って下さいました。

また、今日の日を迎えるにあたり、汗水流し、ほこりまみれになりながら廃墟と化していた施設をよみがえらせて下さった、RSYボランティアの皆さん。沢山の方々のお力添えで、とっても素敵な空間が出来上がりました!

2007年からつながりのある地元住民の方や、連携団体である認定NPO法人静岡県ボランティア協会さんより、お祝いのお花も頂戴し、ぐっと華やかになりました。

入店を今か、今かと待ちわびる子どもたち。


そしていよいよオープンの時間。
ボランティアさんが用意してくれたクラッカーを住民の皆さんと一緒に鳴らして入店となりました。

駄菓子屋には高校生までの町の子どもたちが来店し、お小遣いの範囲内でどれだけ買えるか一生けん命計算する子、くじ引きで目当てのものが当たらず本気で悔し泣きする子など子どもたちなりの人間模様がありました。

お裾分けコーナーには、小千谷市のフードバンクさんから頂いた支援品の数々が並び、多くの方々がじっくりと吟味されていました。

交流コーナーでは、14時から熊本県のからくり人形サーカス「ピエロック一座」さんによる演目が上演され、終始にぎやかな笑顔溢れる時間となりました。

トータルで100名もの方々が足を運んでくださり、とてもよいスタートが切れたことにスタッフ一同安堵しました。

詳細は本日北陸中日新聞の朝刊にも掲載して頂きました。

今後の参考にするため、来場者に今の生活状況に関するアンケート調査を行ったところ、
・由比ヶ丘仮設団地からの来場者が7割
・ほとんどが半壊以上の被害(生活再建に時間を要する)
・約8割が自炊をしているものの、カップ麺やレトルト食品が中心の方が一定数いる
・睡眠と食欲、やる気の低下を訴える方が目立つ
などの特徴が見られました。コメントの中には、この場所に対する期待や健康・介護問題、将来に対する不安などの声が目立ちました。
私たちは穴水町、社会福祉協議会と密に連携を取りながら、これらの課題にできる限り丁寧に向き合い、誰もが気軽に立ち寄れる場づくりを目指します。
★RSY穴水スタッフのご紹介

写真上
栗田暢之:通称クリちゃん(代表理事・全体統括)

写真中・左から
西井春華:通称はるかちゃん(看護師・ボラまち亭運営担当)
浦野愛:通称あいちゃん(常務理事・穴水現地責任者)
長田富美子:通称ふーちゃん(ボランティアコーディネート・広報担当)
稲垣早律:通称いながきっち(ボランティアコーディネート・ロジスティック担当)

写真下
中村豊:通称おやかた(仮設住宅収納棚取り付けプロジェクトリーダー)

よろしくお願い致します!

 

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第13報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは令和6年能登半島地震で被災した石川県穴水町の皆さんの生活再建に向けたお手伝いを継続中です。
穴水町には、RSYと繋がりのある団体・個人、企業の皆さんが定期的に足を運んで下さっています。

4月から仮設団地集会所で、月1回足湯&サロンを開催している「認定NPO法人静岡県ボランティア協会」さんもそのひとつ。

各地で足湯ボランティアに関わった経験のあるメンバーを中心に、まごころと笑顔一杯の場を作って下さっています。

入居してから間もない4月に開催した時はまだ閑散としていた会場も、今では様々な年齢層が来場し、少しずつ賑わいが出てきました。事務局長の鳥羽さんからは、「ずいぶん雰囲気が変わりましたね!」という言葉も。

継続的に関わってくれているからこそ、大小様々な変化に気づくことがあり、これを惜しみなくシェアして頂くことが、私たちの次の活動へのヒントや励みに繋がっています。来場者のつぶやき、ボランティアさんのコメントをご紹介します。


★来場者のつぶやき(5月25日・由比ヶ丘仮設団地)

〇女性・80代
ペースメーカーの検査をしてもうすぐ手術の予定。今日は別の集会所で仮設住宅の表札づくりがあって孫も参加するって言ってたから覗きにいったら、照れてしらん顔をしてたわ(笑)。押し車は砂利道が動かしずらい。ここにも移動販売車が来るけどちょっと高いね。音楽でも流せばいいのに。いつ来ていつ帰ったかもわからない。掲示版にコープさんの案内があったから頼んでみようと思う。

〇男性・80代
今日は妻と自宅の片付けに行き、疲れて少し昼寝をして前の棟の人に誘われてきた。片付けをしている時にすねをぶつけた。

〇女性・60代
午前中に畑に行って作業をしてきた後なので、足湯が気持ちよかった~。この仮設にも移動販売が来るけど私は買わない。車があるから自分で買い物に出かけているよ。

〇女性・40代
移動販売で来ているお刺身が美味しい。(娘さんと二人で来所)

〇女性・60代
娘が5月5日から入院していて心配。私は仕事をしていて土日は休みなの。今はウォーキングが日課になっている。

〇女性・70代
仮設住宅には慣れたよ。どこでもすぐ慣れるんだ。私は5人兄弟で気が合う妹がいるの。ようやく頼んでいた車が来たから、どこにでもいけるね。
〇女性・70代
自宅は全壊。仮設での生活は狭くて慣れない。こんなことが起こるなんて思わなかった。

〇女性・60代
肩こり、頭痛がひどい。いつも11時からパートに行っている。地震で仕事がなくなっちゃって、パートに出るようになったの。

〇女性・60代
今は家族7人で暮らしているよ。水が使えるようになるまでえらく時間がかかって大変だった。川に毎日水を汲みにいったよ。

〇女性・80代
金沢に息子がいて、週1回様子を見に来てくれるんだ。息子がいてよかったな。息子の家に行くよりも、地元にいる方が落ち着くからさ。ここにいるんだよ。

〇女性・20代
受付の仕事をしてます。携帯でインスタを見ているんだけどネット環境が悪くて。ドコモから通信機器を借りたけど、あんまり環境かわってない。

〇男性・10代
相撲の練習をしてきた。相撲が強くなりたい。(穴水町は遠藤関出生の地)

〇女性・70代
家が半壊、婿取りなため自宅を直して住めるようなら住みたい。工場に23年つとめ、15年介護の仕事をして70歳になって辞めた。今は主人と二人暮らしよ。

〇女性・50代
足湯は気持ちいい。家だけじゃなく、水道と下水道の地震対策をしっかりしないとね。


★ボランティアの声

Oさん
やっと来れた奥能登。静岡のお茶を飲みながら、足湯で暖まり、みんなでたわいのないおしゃべりをしながら、のびるを料理して食べたり、やっぱりそこにはいつもの温かい風景がありました。来て良かったと思えた活動でした。

Mさん
静岡の新茶とお菓子、足湯で手をさすりながら言葉を交わすと、距離だけでなく心が近づけた気がしました。「やっと穴水へ帰って来れた」の言葉と笑顔にふるさとへの想いを感じ、1日も早い復興を願う気持ちがより強くなりました。


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RSY令和6年能登半島地震への対応(第12報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは令和6年能登半島地震で被災した石川県穴水町の皆さんの生活再建に向けたお手伝いを継続中です。

穴水町には最終的に501戸の仮設住宅が建設される予定で、2月29日に1か所目の入居がスタートしてから、現在までに23カ所が完成。6月末までには予定していた数の仮設住宅の建設が一気に進む予定です。

仮設住宅には、引きこもり・孤立防止を目的とした交流の場として、集会場または談話スペースが設けられています。最初はテーブルや椅子、ゴミ箱やキッチン用品などもなく、人も来ないという状況でした。しかし、特定NPO法人ADRAJapanさんによる備品の支援や、災害ボランティアセンターやRSY等を通じて沢山のボランティア団体がお申し出下さり、各仮設団地で少しずつボランティアプログラムが開催されるようになって、出会いや楽しみの場が広がりつつあります。

今日は、180戸の仮設が立ち並ぶ由比ヶ丘団地第1集会所にて、兵庫県に本社を置く石光商事株式会社さんが、ひきたてコーヒーのふるまいと焙煎体験、麻袋バックのワークショップを開催してくださいました。部屋に入った瞬間、珈琲豆のいい香りが漂います。

(石光商事HP:https://www.ishimitsu.co.jp/business/

住民同士、初めて顔を合わせる方々も少なくなく、ようやく集会所としての本来の機能に近づいてきたことを実感しました。石光商事さんからは、「集団になじめない方、体調のすぐれない方もいるかも知れない。次回はぜひデリバリーも取り入れたい」とご提案も頂いています。

以下、住民の心情や生活課題が垣間見えるつぶやきをご紹介します。場を通じて発生られる一人ひとりの小さな声に耳を聞き逃さないためには、まだまだ沢山のボランティアさんの関わりが必要です。
★来場者のつぶやき
〇30代・女性
「ここの団地は子どもが少なくて、子どもに関する要望や提案を出したいと思っても、少数の意見だし、そんなことしていいのかしら?と遠慮しちゃうんです。子どもたちも狭い仮設にお友達をよんで遊べずかわいそうだし、高校生の娘も周囲の生活音を遮断するために耳栓をしながら受験勉強に励んでいます。人目を気にせず遊べたり、勉強できるスペースがあるとよいのだけれど、贅沢は言えないですよね…」

〇50代・男性
「同居している家族が、どうしても物事悪い方に考えてしまう癖があって。家事全般全部僕がやっているんだけど、一緒に狭い部屋にいると息が詰まるよね。車がないので坂道を上り下りして歩いて移動するしかなくて。地震後1か月で7キロ減り今も体重は戻らない。避難所では勝手気ままに夜中に食べ物を探して動き回る人もいたから、しんどい時もあったな。今日は焙煎の体験もできて楽しかった」

〇60代・女性
「ようやく仮設に来られたと思ったけど、なんだか分からないけど家のこと何もやる気になれないの。料理も4か月作ってなかったから煩わしくなってしまって。主人が何も言わない人だからいいけど、仮設に入って直後、うつ状態になって誰とも会いたくなくなったの。これはまずいなって思って、いやいやでも仕事に行って、集会所で何かある時には参加して。避難所からお世話になったボランティアさんが声をかけてくれたから来やすかった。身体を動かす機会がとても少ないから、ヨガや体操教室とかやって欲しいな」

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