みなさま
RSY事務局です。茨城・栃木・宮城3県で発生した水害に対し、RSY兼震つな事務局か
らは、茨城県常総市・栃木県鹿沼市へスタッフを派遣しています。
▼これまでの動き
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・(松山)10日から「茨城NPOセンターコモンズ」の運営サポートを継続中。常総市で支
援活動を行っているNPO団体の情報交換会議(NPO連絡会議)の運営。
・(松永)11日から「鹿沼市災害ボランティアセンター」の運営サポートを継続中。25日、
災害救助法が適応されなかった南会津町を視察(鹿沼市から車で2時間弱)。27日、災
害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P)より提供された被災者へのお見舞い
品、「うるうるパック」を社協職員らとともに個別配布。
・(浦野)27日(日)常総市にて、避難所統合による受入施設の環境整備。特に福祉的な
ニーズの高い方々の把握や、福祉避難室の設置に向け、震つな加盟団体・RSY専門職
パートナーらと共に連携。
・(林・徳田)常総市・鹿沼市などに向けた「うるうるパック」の搬出手配と搬出作業(保管
所:愛知県・大口町RSY倉庫)。
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茨城県常総市での活動報告
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▼「避難所チーム」の活動(報告:浦野)
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※以下、JVOAD準備会・明城氏レポートから一部抜粋
(避難所の様子:9月25日現在・常総市より)
・水街道地区(避難所数9か所、避難者数298人(うち、外国人12人))
・石下地区(避難所数4か所、避難者数138人(うち、外国人12人))
・常総市外(避難所数5か所、避難者数366人(うち、外国人13人))
・合計:避難者数 802人(うち、外国人37人)
※9月27日に、水海道地区の3避難所、石下地区の3避難所が閉鎖。自宅に戻ることの
できない避難者は、あすなろの里(水海道地区)と石下総合体育館(石下地区)に移動。
(実際に何名が2つの避難所に移動したかの数字は未定)
(RSYの支援体制)
以下の連携団体、RSY専門職パートナーらと共に避難所チームを運営しています。ま
た、1~2日に1度、市の社会福祉部局担当者らと共にミーティングを行い、情報共有と
改善要請を行っています。
★連携団体
・頼政(被災地NGO恊働センター代表)(震つなメンバー)
・明城(JVOAD準備会事務局)
・日本財団被災者支援拠点運営人材育成事業事務局
★RSY専門職パートナー
・20日(日)~23日(水)/佐々木氏(愛知医科大学准教授)
・25日(金)/星野氏(れんげ訪問看護ステーション所長)
・25日(金)~27日(日)/神田氏(ひいらぎ訪問看護ステーション所長)
・26日(土)~30日(水)/水野氏(ひいらぎ訪問看護ステーションスタッフ)
※その後の派遣は調整中。
(避難所の課題)
・避難所によって、管理・運営の担当課が異なることにより、避難所の全体像がつかみ
づらく、避難所の生活環境にかなりのバラつきがある。福祉避難スペースが設けられて
おらず、配慮に欠けているケースが見られる。
-基本的な物資は全体的には足りているが、避難所ごとに偏りが大きい。
-介護用の物資については、必要なものを新たに調達することはほとんど行われていな
い。
-杖・押し車・車椅子・ベビーカーなどが安全に通るために、十分な導線が確保できてい
ないケースや、床に毛布だけで寝ている状況が現在も見受けられる。
-おにぎりと菓子パンなど、炭水化物中心の食事内容を継続している避難所や、「自立の
妨げになるから」という避難所管理者(行政・社協)の判断で、炊き出しを受け入れない
避難所もある。 など
・その他気になる点
-精神障がい者、自閉症の方も避難しているが、通所している作業所等が被災しており、
精神的に不穏な状況になってきている。
-避難所生活によって日常生活動作が低下し、健康管理・風呂・リハビリなどの福祉サー
ビスが必要な方もいるが、地域包括支援センターやケアマネージャーに繋がらず、放置
されているケースがある。
-介護保険事業所の一部が被災または、災害対応のため、サービスが停止しており、避
難所に避難している利用者の把握が遅れ、いまだに対応できていないケースがある。
(避難所チームの対応)
★石毛総合体育館
・体育館にて、通路確保、食堂・掲示版の設置、子ども遊びスペースの設置。
・行政担当課の承諾を得て、柔道場と体育館の出入り口付近に、福祉避難スペースを設
置。ダンボール間仕切り、ダンボールベッド、畳、布団
・きれいなシーツ(不十分だが)などの寝具を整備。
・柔道場では、入居後1度も掃除をしていないということから、ボランティアに掃除機をか
けてもらうよう依頼。
・行政担当課の受付窓口と連携。RSY専門職パートナーが、体の弱っている人の福祉避
難スペースへの振り分け部分を担当。また、個別カルテを作成し、常駐の市・県外保健師
らと共有。
・医療系職能団体(Jラット)への介護用品(洋式便座カバー、杖、手すりなど)への物資提
供申し込み。
★あすなろの里
・統合後入居した方々の状況確認。体育館に収容された方にはダンボールベッドが支給
されるも、正しい設置の仕方が分かっておらず、ズレや落下の危険があったため改善。畳
もないので、ベッドに抵抗がある方は、板の間に毛布を敷いただけで寝ている状況。
・和式トイレにポータブルの様式便座が設置されるも、ドアが閉まらないという訴えがあった
ので、ドアを取り外し導線を確保。
・手洗い場に石鹸しかなく不衛生なため、ペーパータオル、手指消毒、ゴミ箱の設置が必要。
※寝床環境、トイレ対応、衛生管理、導線確保などの課題を28日に改善できるよう調整。
(被災者の声)
・自閉症の子どもは日中施設に行っている。昨日までの避難所は、板の間で毛布を敷いて
いただけで寝ていたから、今日は畳みの上で寝られるだけでもとても嬉しい。ベッドなんて
もったいない。畳があればいい。でも、妻は疲れて調子を崩している。(50代・男性)
・東日本大震災でいわきから県外避難してきた。この避難所は子どもの学校まで遠いので、
車がなければ通えない。行政に聞いても送迎バスも回ってこないという。私は免許を持って
いない。どうすればよいか。(30代・女性)
・マットレスだけでなんとか2週間頑張ってきたけど、まだこんな生活が続くなんて
・・・もう限界だよ。(89歳・男性)
・大腿骨に金属が入ってるんだ。筋肉が癒着して動かなくなるから、医者から運動するよう
言われて、家にいた時は30分~40分歩いてた。でも、この場所は外に出る途中の渡り廊
下にすのこが敷いてあり、とても不安定なので外に出るのが怖い。せめてトイレに行くとき
だけは動こうと思って、わざとトイレから離れた場所でねることにしたんだよ。(80代・女性)
・(1日中テレビの前にいる男性)風呂?一度行って風邪ひいちゃったからそれ以来行って
ないよ。息子は日中家の片付け、夜は仕事に行っちゃうからね。体調はよくないけど、ちょ
っとした手伝いぐらいはできるよ。(間仕切り設置のお手伝いを依頼、その後、子どもスペー
スで幼児と遊ぶ姿が見られらた。しかし表情は暗いまま。)
※孤立防止、居場所づくり、生活不活発病防止、気分転換等の生活支援プログラムの必
要性を痛感するも、命を守るための環境整備を優先しているため、まだ十分に対応するこ
とができずもどかしい。
地元のリハビリ体操グループ、足のマッサージ、針治療なども支援で入っており、声かけや
ストレッチなどは実施されているが、孤立している方への個別ケアが難しい。落ち着いた頃にできる限り対応できるようチーム内で意識共有。
▼茨城NPOセンターコモンズ運営サポート(報告:松山)
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・コモンズ周辺の在宅避難者を中心に、ボランティアの派遣コーディネートを実施。コモンズ
の意向を尊重しながら、この先の生活再建を見通した支援プログラムを検討。
・RSY炊き出し(21日~22日)実施場所の調整とサポート全般。
・NPO連絡会議(外部支援者による情報交換の場)のセッティングと運営全般。
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栃木県鹿沼市での活動報告
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▼鹿沼市災害ボランティアセンターでの活動(報告:松永)
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(26日の活動の様子)
・V活動者数227名 (個人150名、5団体77名)
・ニーズ:全21件(新規2、継続13、未着手6) ※これに地域コーディネーター分(以下)が持つニーズが追加
・下武子地区 完了0 継7 37名が活動
・府所 新1 完5 床下泥出しニーズがあがった
・大和田 完1 継2 43名が活動
・睦町 完1 継2 未1
・9/29(火)15:00~VC運営委員会を開催予定で活動期間の決定を行う方向。
(うるうるパックの配布)
・鹿沼VCにて、VC運営支援(5名/日)、ボラバス派遣(20名/日)の支援を行ってきた宇都宮大学が配布のお手伝いを行ってもらえるよう調整。しかし学生の夏休みが月末までで、人が集まるのが今週末とのことで急きょ、27日の配布が決定。
・第一回目の配布地域はVC運営を開始した始めての週末にほとんどのニーズが完了した西鹿沼地域の26世帯(配布対象は局長の意向で「鹿沼VCのボランティアが入ったお宅」)
・配布は宇都宮大学10名、教授(長谷川氏)、宇都宮市社協・八木氏、RSY松永で4班に分かれて配布。セット内容は、キュキュットなど名古屋輸送品+タオル+雑巾+局長直筆お見舞い文。
(被災された方の様子)
・細かな片づけを週末に行っている方が多く、ゆっくりと話すことができない方もいた。
・ボランティアに本当に助かった。ありがとうね。
・(畳が入るまで)引っ越したけどテレビがない。まーラジオ聞いて寝るだけだからそっちの方が楽かな。僕の「自宅にあるテレビを引っ越し先へ運びましょうか?」との声かけに、片づけで日中こっち(実家)にいるから昼間はテレビ見れるし大丈夫だよ。
・引っ越した先の近くにコンビニがあるから、それで食事はすませちゃうね。
・片づけがまだまだあって精神的にまいっちゃうよね。畳が来ないと進まないしね。足が痛くて病院に行きたいけど、片づけでなかなかいけない。※足は疲労から出ている模様
・床下の泥出しをボランティアさんにやってもらって本当に助かった。自分たちだけじゃできなかった。息子も手伝ってくれたけど、いまは体調を崩している。風邪うつされたくないから、こないでっていってるの。
・泥でばい菌がついてるからって、息子が食器類を捨てた。コーヒー出したいけど、カップがない。今は紙コップで飲んでるよ。
・雨が降ると怖いよ。また思い出す。雨雲や暗くなると、思い出しごはんが喉を通らなくなる。だから明るい内に夕食は菓子パン等を無理やり食べている。※食事を作る環境が整っていないようで、お隣さんが見かねて食事を作り届けてくれている。
・被災当日、浸水する前にコピー機を畳の上に上げた。けど畳の上にあげてもだめだね。ぷかぷか浮くから倒れちゃう。置くなら板張りの上にテーブル置いてその上に置かないとだね。
・孫が東北へボランティアへ行っている。そこで老人のお話しを聞いてあげて、お話しできてよかったーと話してくれるそう。今日はみんな(宇大生)が来てくれて話を聞いてくれて嬉しい。
・お父さんと二人だと今日の朝も喧嘩していた。こうやって若い人達が来てくれると和むね。
・ガスコンロが使えなくなってごはんが作れていない。・お茶を飲むたびにため息をつく方がいた。※自分では気づいていないよう
・床上浸水の方で、敷布団がなくうすいマットの上に寝ている方がいた。学生の布団はありますか?との問いかけに、2階にあるから大丈夫だよ、と。運びましょうかの声かけに自分でやるから大丈夫との話。昔脳梗塞を患い、SOSが自分から挙げれないとの印象(八木氏より)。包括・市役所に繋ぐなどで布団支援や見守りに繋ぐ。
▼南会津町への視察・対応(報告:松永)
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(被害状況)
・南会津町の被災地区は、伊与戸・たのせ・熨斗戸(のしど)・森戸。
・発災時は断水や停電もあったが、いまは復旧。
・土砂崩れ等による道路寸断で一時孤立(上郷地区)になったが、山間部で普段から食料等の蓄えがあったのでしのげた。
・床下浸水が4件。床下や住家被害は少ないが、家周りの土砂被害がある。
・災害救助法適用無しのため、社協VCの立ち上げ無し、行政の動きもない。災害ゴミ受け入れ準備も未だ無し。
・農家の被害が多くみられ、米・そば・トマトの被害を確認。
・VC設置場所の「きこりの店」も隣接する川の氾濫で、床上浸水。泥が30~40㎝溜まったが、会社の建築ネットワークで助けられ、ほぼ復帰。
(住民の声)
・被災当日は雨がひどくなったので避難した。(被災時は)電気もつかないし、水もでなかった。
・一人で片づけは本当に大変。行政はゴミをもっていってくれないし。手伝って欲しい。よろしくお願いします。
・自治会長を通して役場へ(家周りの)片づけを要請しているけど、難しいかな。
※今後の支援については、関係団体らと協議の上、調整中。
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募金活動
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▼被災地支援活動募金にご協力ください!!
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RSYでは、長期化/多様化する支援のため、「被災地支援活動募金」を行
っております。皆さまからお預かりした大切な寄付金は、被災地へのボランティア活動資器材の提供や、ボランティアコーディネーターの派遣、被災された方々のニーズに応じて、炊き出し、生活用品の提供など、生活支援プログラム等を実施するために使わせて頂きます。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※お名前の前に「カツドウキフ」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「カツドウキフ」とご記入ください。
<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。http://kessai.canpan.info/org/rsy/
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また、事務局へのメッセージ欄には「活動寄付」とご記入下さい。
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今後のスタッフの動き
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(栗田)28日夜~29日常総入り
(浦野)28日午前に名古屋戻り
(松山)常総市・茨城NPOセンターコモンズのサポートを継続
(松永)鹿沼市災害ボランティアセンターでサポートを継続
(森本・浜田・徳田)常総市での炊き出しのため調整中
(林) 継続的な街頭募金実施に向けた準備
(郷古・槙島)七ヶ浜での募金活動の実施