宮城県七ヶ浜町報告【第96報】家を片付けるということ。

お世話になります。RSY飯田です。先日のつぶやきでご紹介した、菖蒲田浜のNさん。
4月下旬から、泥かきなどのご自宅の清掃が始まっています。また、思い出の詰まったもののお片付けはRSYにお願いしたいとご依頼をいただき、
スタッフの郷古と飯田が、お手伝いをしてきました。
私たちの作業は、水に浸かってしまった食器などの処分と、玄関周りのお掃除。
奥様は食器が好きだそうで、こだわりのある食器をたくさん集めていらっしゃいました。
しかし「泥を被った食器はもう使いたくない」と処分することを決意されたそうです。

2Fは津波の被害から免れたものの、お子さんが大切にしていたぬいぐるみや玩具なども
「仮設は狭いし置く場所がないから…」と処分することに。

作業は2時間程でしたが、処分するものを手にする度「これはね…」と思い出を口に出され、
1つずつ確認しながら、ゆっくりと片付けが進んでいきました。
ご依頼の話を受けた時から「1人じゃできないからな。ありがとうね」と何度も口にされていたNさん。
本当の意味がわかったのは、作業後だったように思います。

震災における家の清掃というのは、体力的にではなく
「精神的に1人ではできない」と、いうこと。

気持ちの整理をつけつつ、一緒に片付けていくことが、
これほどまでに支えになれるとは思いもしませんでした。

以前は「ここに住むかどうかわからないけど…」と悩まれていましたが、
日に日に変わっていくご自宅を見て「またここに住むから。」と力強くおっしゃっていました。
今までのRSYの活動をご存じだからこそ、お声掛けくださったこと、本当にうれしく思います。
そしてこれからも、頼りにしていただけるRSYでありたいと思いました。

「七ヶ浜 RAINBOW project」第2弾・ついに発売!

お世話になります。RSY飯田です。

「七ヶ浜 RAINBOW project」第2弾、ついに4月29日に発売開始です!

「七ヶ浜 RAINBOW project」第1弾はこちら

この企画は「復興支援スイーツ」として、美味しいお菓子と七ヶ浜町の「きずな工房」で作成された
カエルグッズをセットにして販売し、収益の一部が七ヶ浜にカエル仕組みとなっています。
第2弾は、2種類の商品をご用意しました。

・7色のロールケーキ + ロールケーキストラップ
・ カエルクッキー  + 七ヶ浜オリジナルタグ付ミニバッグ  のセットです!

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写真では、なかなか美味しさや、かわいらしさが伝わりづらいところ。。
ぜひ店頭に足を運び、七ヶ浜から届いたカエルちゃんたちに会いに行ってみてくださいね♪

販売店:洋菓子フィレンツェ 高畑店
洋菓子フィレンツェさんのHPはこちら

協力:洋菓子フィレンツェ、(株)山田組、(株)ナックプランニング、NPO法人レスキューストックヤード

 

【ボランティア募集】RSY・ホームページ りにゅ~ある大作戦!

みなさま

RSY事務局です。
おなじみのRSYホームページですが、そろそろリニューアルをしたいと考えています。そこで、「りにゅ~ある大作戦!」と題して、一緒に文章を書いたり、デザインを作ったり、校正をしたりしてくださる方を募集したいと思います。
ホームページ作成や、イラストレーターを使ったデザインのお仕事の経験がある方など大歓迎です!

GW明けの5月8日(火)18:00より、RSY事務所でキックオフを行いたいと思います。
ボランティアのみなさん、スタッフを含めたメンバーで現状の確認や、役割分担、スケジュール確認などを行いたいと思います。

一緒にホームページをリニューアルしてみたい!という方は、ご自身の関われそうなこと・頻度などをお書きの上、事務局にメールでご連絡ください。
事務局メールアドレス:info♯rsy-nagoya.com(♯を@に変えて)

※また、なかなか普段外に出られる時間はないけど、自宅で時間がとれる方にも協力していただけるようにしたいと思っていますので、そのような方で、ご協力いただける方は是非一度事務局にお問い合わせください。

【実行委員会・参加者募集5/17(木)】東日本大震災復興応援企画「育もう!子どもたちの元気な笑顔を!」(仮)

みなさま

いつもお世話になっております。RSY事務局です。

この度、8月に行う東日本大震災復興応援企画「育もう!子どもたちの元気な笑顔を!」(仮)のボランティア募集を行います。これまで様々なかたちで 被災地支援に関わっていらっしゃる方はもちろん、何かしたいけどなかなかこれまで関われなかった方でも、以下の詳細をお読みいただき、目的や内容に賛同し ていただけるみなさんと、これから一緒に企画を作っていきたいと思っています。

8月までに月に1~2回の実行委員会を開催していく予定で、今回は第1回目の実行委員会のご案内をいたします。まずはぜひ実行委員会にご参加ください。

■第1回目の実行委員会
日時:5月17日(木)19:00~
場所:RSY事務所(名古屋市東区泉1-13-34 名建協2F)
★実行委員会に参加希望の方は、事務局までご連絡ください。
メール:info♯rsy-nagoya.com(♯を@に変えて)
———————-
・名前(ふりがな):
・携帯電話:
・メールアドレス:
———————-

■東日本大震災復興応援企画詳細
「育もう!子どもたちの元気な笑顔を!」~ミュージカル・朗読・歌を通じて(仮)

【目的】東日本大震災によって被災した子どもたちが逆境に負けず、失ったいのちの分までも生き生きと生きてもらいたいと願う有縁の支援者が集い、互いが元気な笑顔を育みあうことを目的とする。

【経緯】東日本大震災発生当初から、RSYはご縁のあった宮城県七ヶ浜町に拠点を設け今日まで支援活動を展開してきた。震災から8ヶ月の11月、同 町内の国際村ホールで、七ヶ浜町の子どもたちによる劇団「NaNa5931」が今回の震災を題材にしたミュージカルが上演された。鑑賞された町内外の被災 者らは涙に包まれ、大きな感動と明日への希望をもたらした。子どもたちが、今度はぜひお世話になった名古屋・全国の方々に披露し「ありがとう」を伝えたい と、初の県外公演に夢を膨らませている。一方で、愛知県に避難されてこられている県外避難者の方への支援拠点「愛知県被災者支援センター」や「東日本大震 災被災者支援センターなごや」を通じて、避難者有志にも現在の心境等を綴った思いを朗読していただき、その実態を広く県民に知らしめたい。

【日時】2012年8月11日(土)14:00開場・15:00開演~17:30
【場所】名古屋大学豊田講堂
【内容】ミュージカル、歌、朗読、展示、募金など
【主催】東日本大震災復興応援企画実行委員会(主管:NPO法人レスキューストックヤード)
【共催】名古屋大学減災連携研究センター
※NaNa5931のみなさんの行程は、8月9日の夜に名古屋に到着、12日の朝に名古屋発となり、途中、名古屋観光をしていただいたり、名古屋のみなさ んと交流の時間を設けたりしたいと思っています。そのスケジュールや内容についても、みなさんと一緒に考えていきたいと思っています。

以上、よろしくお願いいたします。

【報告】あるある61号発送作業を行いました!

いつもお世話になっております。

事務局ボランティアの菅沼です。

今日はあるある61号の発送作業の日!
ということで、14名のボランティアさんが参加してくださいました。

さっそく、折り込み作業から始めます。
最近の発送作業では10人弱の方が集まって協力してくださっていたのですが、14人となれば作業効率は、さらに上がります。

 

1時間の休憩タイムでは、お菓子・お茶を囲んでおしゃべりです。
「被災地には行ったことあるんですか?」
「どんなことをしてきたんですか?」
「私は初めてこの事務局に来たんです」など、お互いを知りながら、話題が広がっていきます。

 

ここで、スタッフの高木さんが61号のあるあるの”見どころ”を紹介。
紙面に載らないような書き手の裏話なんかも聞けちゃいます。
作業を手伝ってくれたボランティアの中には、実際にRSYボラバスを利用したことがある方が

いらっしゃって、被災地での活動の感想を伝えてくれ、みんながその感想に耳を傾けていました。

 

写真2.JPGのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

作業は後半戦。
他の同封物と一緒に封詰めです。

「どうしたら手際よくできるかな?」
「流れ作業がいい!」
とボランティア自身で役割を決めて作業に取り組んでいきます。

 

写真3.JPGのサムネール画像今日の作業は16時に終了。
会員のみなさまの手元に届くまで、しばらくお待ちください!

途中退室、途中参加の方も含め、発送作業に参加してくれたみなさん大変助かりました。
今日を機に、新しい情報が手に入ったり、新しい繋がりができましたね。こんなわきあいあいと作業できる「あるある発送作業」

次回は6月末!ぜひご参加ください。(詳細は後日ブログにて)

★今号も、アンケート&防災グッズが当たるカルトクイズを実施中です。FAXまたはRSYのホームページからご回答いただけます。お待ちしています!
詳しくはコチラ

★『あるある』は会員の皆様にお送りしております。
購読という形でも送付させていただいておりますので、詳しくは以下のページをご覧ください。
http://www.rsy-nagoya.com/rsy/nyukai/post-13.html

宮城県七ヶ浜町報告【第95報】子どもブース in 七の市

皆様

お世話になっております。ボランティアきずな館 郷古です。

先日、七ヶ浜町報告【第90報】でもお伝えしました「子どもたちのチカラ」を知ってもらう企画の第一弾となる「七の市商店街-子どもブース」のご報告します。

当日の子どもスタッフは7人、週1回のミーティングを重ね、決まった内容は「輪投げとホットケーキ作り」です。
輪投げのおまけとしてホットケーキを食べてもらうという流れの企画だったのですが・・・。

子どもたちが作るホットケーキが大人気!子どもたちがホットケーキを焼いているのを見ると、「これ?あなた達が作っているの?すごいねー。ひとつもらおうかしら」と、どんどん大人たちが集まってきました。
持ち帰りの準備をしていませんでしたが、「美味しいからいっぱい買って、隣近所に持って行ってあげたい」というお客さんのために「これ(ラップ)しかない んですが、これなら持ち帰れます」と言って対応したり、自分たちで出張試食の担当を決め「いかがですか?私たちが作ったんです。」と声をかけて食べても らったり、と臨機応変に動いてくれていて、お客さんもその対応に喜んでいました。

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お客さんからの嬉しい声もあります。
「孫がチラシを見てホットケーキ食べたいって言ってね、昨日から楽しみにしていたんだよ。そしたら自分で作ることもできるっていうんだよね。これは孫も嬉 しかったみたいで、ニコニコしながら焼いているのを見て私も嬉しかったよ。来てよかったよ~。」と言ってくれたおばあちゃんや「輪投げもう1回やりた い!」とお父さんにせがむ小さな子を見て励みにし、自分たちも笑い合いながら、楽しんでいたようです。

4時間のイベントも終わってみると、輪投げの賞品のお菓子もホットケーキも完売で、試食した人を含めると100人以上になります。しかしまだ、終わ りではありません。片付けがあります。「疲れたー」と言いつつもリアカーに荷物を載せてボランティアきずな館まで運ぶところまで最後まで頑張って手伝って くれました。

b4.jpg片 付けが終わった後は、今日のことを振り返りつつ反省会を子どもたちと行いました。「ホットケーキを食べるお皿の数、お客さんの座るイスの数が足りない。」 「ホットケーキのトッピングがもっとあったら良かった。」などお店の内容・効率についての話もでましたが、「出張試食があったからこれだけ人がきたと思 う。出張試食やって良かった」「美味しいっていろんな人から言われた。」「(イベントに)友達も来ていて、話してきた。そしたらホットケーキのところに来 てくれた。」など自分たちの役割についての感想、人と接することで知った情報を聞けたことが一番良かったです。

しかも既に次回の企画内容も考えていたので驚きです。その意欲をできるだけ良い形にして、頑張れる場所を作るお手伝いが出来ればと思っています。

宮城県七ヶ浜町報告【第94報】新しい七の市

お世話になっております。RSY飯田です。

ボランティアバス48陣の2日目「七の市商店街」での活動を報告します。

もともと「七の市」というのは、七ヶ浜町役場の駐車場で行っていた月一の朝市のことです。
震災後にその朝市を仮設商店街で行うことを視野にいれ、仮設店舗の名前が「七の市商店街」となりました。

先月まで毎月1回、七の市商店街主催の「七の市・大売り出し」を行っていましたが、
今月から震災前の正式な町の「七の市」を復活させようと、震災後第1回目が今月の「七の市」でした。

ボラバスメンバーは、七の市前日から準備に取り掛かり、安城市から届いた新鮮なお野菜のパッケージと販売、
こどもスタッフによる輪投げ&のブース、漁師・鈴政丸さんのお手伝いなどで、七の市を盛り上げました。

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今回からは、以前の七の市に出店されていた8店舗の参加があり、より賑わいをみせていました。
場所を役場から七の市商店街周辺へと変更し、新しい場所と店舗で、今後の「七の市」の活性化を目指します。
七の市は、七ヶ浜の復興に大きな役割を担っています。
店に人が集って、街が賑わい、顔の見えるつながりへと発展していくことを願い、
「七の市」と「七の市商店街」を、これからも応援していきます。

宮城県七ヶ浜町報告【第93報】復活した七ヶ浜の味

お世話になっております。RSY飯田です。

21日、今年度最初のボランティアバス48陣が七ヶ浜に到着し、活動が始まりました。
午前中には田畑での瓦礫撤去、午後は地元の方との交流会を行いました。

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また、お話をしてくださった方の中に、ラーメン屋を営んでいたNさんがいます。

Nさんは40歳の時に、ご主人とラーメン屋を始めました。
2010年の11月にご主人を亡くされ、更に翌年3月に津波の被害に遭い、
ご主人との思い出の店舗を流されてしまいました。

強い喪失感の中、常連さんからの「またラーメン、やらないの?」という声に、
チャンスがあれば、もう一度ラーメンを作ってみようと思ったそうです。

そんなお話を聞き「名古屋からのボランティアのために、ラーメンを作っていただけないか」とお願いをすると、
笑顔で快諾してくださり、すぐにきずな館のキッチンの下見に訪れて下さいました。

前日には、今までお世話になっていたお店で買い物をされたり、チャーシューを仕込んだりと大忙し。
お店を閉めてから顔を見せなくなったNさんに、仕入先の方から「今どこにいるの?」と心配をする声もあり、
仮設住宅にお住まいの現状などをお話しされていました。

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そして当日、夕方にNさんの弟さんご夫婦や、弟さんの息子さんとお子さんまで駆けつけくださり、
お店を営んでいた頃を懐かしむように、スープの味をかみしめていました。

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そして、夕食はもちろんNさんのラーメン!味はしょうゆと味噌の2種類。
Nさんがどれだけラーメンを愛しているのかが伝わる、心のあたたまる味で、本当に美味しかったです。
Nさんは、震災が起きてから仮設住宅に入り、身体を動かす機会を失ったため、体重が増加しました。
また、お店を経営していたため、お茶のみ友達もおらず、コミュニティの輪から外れて生活をされていました。
狭い4畳半1間のお部屋では、毎日の生活が数歩で終わってしまうような時もあるそうです。
最後には、「皆が手伝ってくれたから、ラーメンを作ることができたの。本当に楽しかったわ。
みんなが美味しいって食べてくれるだけで…それだけで十分なの。」とおっしゃっていました。
何かをしてほしいというニーズではなく、誰かのために何かをしたいというニーズもあります。
支援を受け続けるだけの生活は、大変苦しく、人間的な感覚を失っていくものです。

人は一人では生きられない。人は誰かの役に立つことで生きがいを感じるものなのだと、改めて実感しました。

宮城県七ヶ浜町報告【第92報】きずな館に泊まろう! 子どもお泊り会 in きずな館(第2回)

みなさま
お世話になっております。
七ヶ浜ボランティアきずな館事務局元スタッフの大迫です。
4月初旬に小学校の春休みときずな館の休館日を利用して、第2回目のお泊り会を開催しました。前回よりも参加人数が増えて、にぎやかなお泊り会になりました。その様子をご報告致します。
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今回も前回同様、いつもきずな館に遊びにきてくれている子どもたちが泊まりにきてくれました。
集合時間に全員そろったところで、お約束のオリエンテーションです。今回は夕ご飯で何を作りたいか、自由時間に何をして遊びたいかなど、子どもたち主体で決めていき、今回は「カレーが食べたい!」ということで、食材の買いだしも全員で行きました。

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男子チームが銭湯にいっている間に、夕ご飯は女子チームが担当することになりましたが、
女子チームはカレーだけではなく、お菓子も作ってくれました。
お菓子作りに関してはきずな館で何度も作っているので慣れた手つきで進んでいきます。
カレー、クッキー、さつまいものケーキが出来上がりました。
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銭湯に行っていた男子チームが帰ってきたところでお待ちかねの夕食です!
帰ってくるなり「いいにおいがするー」「おなかすいたー」と言っていた男子たち。
女子チームが作ったカレーを美味しく頂きました。そのお礼をこめて、後片付けは男子チームがしてくれました。
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夕食後は1年間の思い出写真をスライドショーにして振り返りました。
写真を見ながら笑ったり、涙ぐんだり…。
子どもたちと過ごしてきた時間がこんなにも長く濃かったことを改めて実感しました。
それぞれの思い出に浸りながら…。

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就寝時間前には2階の寝室でお化け屋敷と読書タイムです。何日も前から楽しみにしてくれていた子どもたち。テンションが上がってなかなか寝ることが出来ず、ちょっぴり就寝時間をオーバーして1日目は終わりました。

次の日の朝食も自分たちで準備し、時間が許す限り外で遊んだり、中で読書をして過ごしました。

きずな館は昨年4月23日の開館以来、多くの子どもたちの遊び場としても開放していました。最初はただ遊ぶだけの場所でしたが、子どもボランティアなど、徐々に一緒に「何かをする」場所へ変わっていきました。
今年度からは常時受け入れという形ではなく、毎月イベントを開催して子ども支援につなげていきたいと思っています。
ただ参加してもらうだけではなく、企画から運営まで子どもたちと行っていく予定です。

長い支援活動の中で、子どもたちの存在、笑顔に助けられたことがたくさんありました。
この1年間きずな館で子どもたちと「一緒に過ごした日々」はスタッフにとっても、子どもたちにとっても何にも変えられない「大切な時間」だったと思います。
きずな館が「遊ぶ場所」ではなくなっても、お手伝いで来てくれている子どもたちへ。
1年間本当にありがとう。そして、これからもよろしく。

いつも来るたびに見せてくれている満面の笑顔が、これからも咲きますように。

宮城県七ヶ浜町報告【第91報】子どもボランティア in きずな館

みなさま
お世話になっております。
4月初旬まで七ヶ浜ボランティアきずな館のスタッフとして活動していた大迫です。

8月末から長期ボランティアとして滞在し、その後現地スタッフとして活動しておりました。その期間の中で、きずな館に遊びにきてくれていた子どもた ちと接する機会が多くありました。少しずつお手伝いをしてくれるようになった子どもたちを「子どもボランティア」と呼び、一緒に活動していた様子を今回は ご報告したいと思います。

きずな館を訪れたことのあるボランティアさんは、平日、休日問わず出勤(?)している子どもたちに会ったことがあると思います。
学校のない土日は朝早くから、活動していました。
一度会っただけでも元気だなー、やんちゃだなー、おませさんだなーと誰もが思うかもしれないきずな館キッズ。
でも、そんな彼女(彼)たちにはみなさんの知らない側面があったのです。
それが「子どもボランティア」としての活動でした。

例えば、「きずな喫茶」のウエイトレス。きずな館が建って間もない頃から、地元の方のお茶のみ場としてオープンしていました。ボラバスで来たことの あるボランティアさんは経験された方もいらっしゃると思います。冬頃からは、お母さん方がいらっしゃったら注文を聞く、お茶とお菓子を出す、喫茶代を頂く (笑)という一連の流れが出来るようになりました。
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また、きずな館の環境整備もしてくれていました。きずな館に貼ってある案内等のPOPの多くはラミネートから掲示まで手伝ってくれています。それだけでは なく、お掃除もしてくれています。時には松井棒(テレビで紹介されているお掃除道具)を作って、ドアのサッシまで掃除してくれていました。ここまでやって くれたのは子どもたちが初めてかもしれません。※やって下さっていたボランティアさんが居たらごめんなさい。

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大掃除の様子は昨年夏のブログにもありますので、ご覧ください。
宮城県七ヶ浜町報告【きずな館だより:第1便】心強いレンジャーたちと大掃除
その他にも、お米を精米する時に手伝ってくれたり、きずな館周りにある看板(車進入禁止等)も作ってほしいとお願いしたら、積極的に取りかかってくれました。
きずな館のいろんなところに、子どもたちの活動の足跡が存在します。
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今までは主にきずな館の中だけでのボランティアでしたが、彼女たちの活動はきずな館の中だけにとどまりません。
応急仮設住宅へのチラシのポスティングもしています。この活動をした日は真冬でとても寒い日だったのですが、途中で投げ出すことなく、最後までやり終えてくれました。
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また、2月頃からは月に一度開催される七の市の子どもブーススタッフとしても活躍してくれています。彼女たちは今後も毎月お手伝いをしてくれるとのことなので、私たちにとっても頼もしい限りです。
もうここまでくると「子どもボランティア」ではなく立派な「ボランティアさん」だなあと思います。
まだまだ小さい彼女たちですが、立派な「地元の力」として、大きな活力になっています。
スタッフが忙しい時に、本当にたくさんのボランティアをしてくれました。彼女たちが大人になった時、この経験がどう活かされるのかはわかりません。でもこんなに小さなうちからボランティアをしたことは、きっと貴重な体験になるとスタッフは思っています。
みなさんが七ヶ浜で小さなボランティアを見かけた時は、温かく見守って頂けたらと思います。