新潟県・山形県での地震について(6月20日12:45)

RSY事務局です。

地震から一夜明けた昨日、被害状況が徐々に明るみになってきました。RSYとつながりのある、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)および震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)は、それぞれ先遣隊を派遣。新潟県村上市および、山形県鶴岡市を中心に巡回し、情報把握に努めています。

★山形県鶴岡市の被害状況(鶴岡市・消防庁HPより)
・震度6強
・避難者数1か所・42人(20日7:00現在)
・家屋被害(応急危険度判定/大岩川・小岩川地区)
対象世帯数:288世帯
屋根瓦等の落下198世帯、要注意(イエロー)11世帯、危険(レッド)9世帯

★新潟県村上市の被害状況(村上市HP・各種新聞報道・消防庁HPより)
・震度6強
・避難者数1か所・3人(20日7:00現在)
・家屋被害40世帯以上(主に屋根瓦等の落下による一部損壊)

代表理事栗田は、昨日、内閣府、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P)、全国社会福祉協議会、JVOADとの「全国情報共有コア会議」に出席。被害状況や地域特性、支援者の動きなどについて共有しました。

・被害は局所的であり、現在までに「災害救助法」は適応されていない。
★このことは、半壊以上の場合の応急修理制度も使えないということ、大阪北部地震と同じく、一部損壊が大多数だとすると、公的支援はないということを意味します。
・家を建てた大工や業者によるブルーシート補修および、屋根の修繕は既に始まっている。
・地域力の高く、孤立や取り残されはさほど心配されていない。
・災害ボランティアセンターの開設の有無は協議中。(開設されてたとしても、被害規模や地域特性を考えると、地元対応になる可能性が高い)

このような状況の中、今後も余震や断続的な雨による被害拡大が心配されます。震つなメンバーの中では、大阪北部地震で展開している「屋根の補修講習会」の実施も検討され始めています。いずれも、地元の意向に十分配慮した上で、対応を進めていくことになります。

また、震災発生から3日目を迎え、避難所および避難者数にも大幅な減少が見られ、地元行政を中心に対応されています。

上記の状況から、地元である程度対応可能な範囲の被害であることを考え、今のところ、RSYからのスタッフ派遣は予定していません。

引き続き、JVOAD・震つなメンバーらと情報共有を続け、状況を見守っていきたいと思います。

新潟県・山形県での地震について(6月19日9:30)

皆様

RSY事務局です。
昨夜、新潟県・山形県方面で震度6強の地震が発生ました。
被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。

RSYは現在、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)、震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)等の横のつながりから、状況把握に努めています。

現地は、当面1週間は大きな余震の心配があること、また、雨も降り始めており、土砂災害などの危険も高まっています。震源地に近い地域にお住まいの方、これから現地入りされる皆様は十分にお気をつけください。

RSYの今後の対応については、現地からの情報が入り次第検討し、皆さんにお知らせ致します。

【改訂版】冊子「避難所運営の知恵袋・改訂版」ができました!

みなさま

 

お世話になります。RSY事務局です。

この度、避難所運営に役立つ知恵が一杯詰まった冊子がさらにパワーアップして、完成いたしました。

タイトルは、

『できることからはじめよう!避難所運営の知恵袋・改訂版  

~みんなで助け合える避難所づくりのために~』

です。

この冊子は、平成30年度・独立行政法人福祉医療機構「社会福祉振興事業」からの助成金により、平成26年度同助成金で作成した冊子の改訂版として発行しています。

長引く避難生活で問題となっている「災害関連死」。これを防ぎ、なるべく元気な状態で避難所生活を終えるために、役立つアイデアをまとめました。改訂版には、ここ最近の災害や、衛生環境の整え方、情報提供の工夫、母子への配慮など、新たな項目も盛り込みました。どれも掲載しているのは『知っていれば誰でもできる』簡単なものばかり。皆さんの自治会やサークル、職場などでこの本を活用して頂き、できることからはじめましょう!
 只今無料配布中。 
※ 2020年3月17日追記 ※
ご好評につき、無料配布分は終了いたしました。増刷・販売の準備が整いました。
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ご希望の方は下記から申し込み下さい。

◆お申込みはこちらから → 申し込み用紙(2019年7月17日更新)

◆目次はこちらから → 2019年度版・改訂版/目次

 

 

【第22報】北海道地震におけるRSYの支援活動(6/6)

皆さま

 

お世話になります。RSY事務局です。

昨年9月に発生した北海道胆振東部地震から、9か月が過ぎようとしています。最近も胆振東部を中心とした余震が続いており、地元行政や社協、支援団体による見守りが継続されています。また例年以上に気温の高い日々が続いていますが、元来、エアコンなどの空調設備を取り付けない地域性のため、仮設住宅やトレーラーハウスで暮らす方々の体調が心配されています。

 

年明けから行政や社協、NPO、一般社団法人が協働し、厚真町やむかわ町にて住民の生活状況を把握するため、訪問プロジェクト(全戸訪問)が実施されています。発災から半年以上経過した現在も、精神(被災に伴う疲れや不安等)・身体・住宅・生活(被災に伴う生活の悪化)・申請(罹災証明、義援金など)など、課題を抱えておられる方々が少なくありません。継続的な支援の必要性がみられ、RSYでは北海道足湯隊と協働して、訪問プロジェクトと同時進行で足湯サロンを取り入れることで、より丁寧に被災者の声に耳を傾けられる場づくり支援をサポートしています。

 

以下、4月~5月までの活動報告です。RSY浦野・吉林が入れ替わりで、北海道入りしました。

 

●4月17(水)~19日(金)

昨年11~12月に限られた仮設住宅のスペースを有効活用できるよう、むかわ町仮設住宅にて「収納棚の取り付け」と「足湯サロン」に取り組んできました。今回は追加ニーズがあがったため、地元のボランティアにご協力いただき、対応しました。

 

●訪問時の住民の声(70代/女性)

普段はハウス(農家)をやっているから、昼間はほとんどいないの。談話室に保健師さんや足湯が来てくれていたのは知ってたんだけど、なかなかねぇ。普段あんまり使わないものを置いておく棚がほしかったの。事前に取り付け場所や高さを聞いてくれたから、使いやすいと思うわ。避難所が閉まってから仮設に入るまでは、子どもの家に泊まらせてもらっていたの。ハウスまで少し距離があって、通うのも大変だった。気軽に行き来できなかったから、納屋を休憩スペースに使ったりしてね。今日もそうだったけど、子どもも定期的に来てくれているから助かってるの。

●4月24(水)~25日(木)

北海道足湯隊の定期ミーティングへ参加し、今月の活動報告や活動中の悩みの共有、来月の活動内容について検討しました。また初めてミーティングに参加したメンバー向けにミニ足湯講習が実施されました。

また今年3月に、安平町早来・追分仮設住宅にて実施した「収納棚の取り付け・足湯サロン」に参加された住民へ取り付け後の棚の使い心地などを伺いました。

 

●住民の声

・男性/80代/安平町早来仮設住宅

棚、ちゃんと使えているよ。高さや使い勝手を聞いてくれたから、ちょうどいいんだ。この間、ご近所さんと山菜採りに行ったんだ。僕は歩くの苦手だし、ご近所さんは山歩きが得意だから、ついていけるか不安だったんだ。でも、やっぱり久しぶりに出掛けて良かったよ。山菜はあんまり採れなくて、ちょっと残念だったけどね。また顔見せにおいで。

・70代/女性/安平町追分仮設住宅

先日、主人がお世話になったようで。今、通院しているんです。棚は何事もなく使えていますよ。馴染んでます。例年この時期は気温の変化が激しいから、必ずと言っていいほど、みんな風邪をひくの。しかも結構長引くのよ。うちは農家だから、私は日中いないことが多くて。棚の取り付けの日も一緒にいられなかったの。主人は外出することが少ないけど、子どもたちがよく来て、主人を連れ出してくれるから、少しは良いかしらね。

・男性/70代/むかわ町仮設住宅

近くの道の駅はお土産類も豊富で、宿や温泉、食事処もあって、実は充実しているところなんだ。あそこに避難してたなんてな。でも、しばらくは行きたくないな。当時のことを思い出しちゃうから。

 

●5月15(水)~18日(土)

むかわ町の穂別地区で、2か所4回、約20名に足湯サロンを行いました。訪問プロジェクトや地元の支援団体によるマッサージケア、体操教室(介護予防事業の一つ)の実施に合わせて行いました。今回は北海道足湯隊のメンバー同士でボランティア初参加者向けの足湯レクチャーを行ったり、自ら活動をコーディネートするなど、主体的な動きが出始めています。また訪問プロジェクトに参加しているボランティアも「私でも足湯ができるかもしれない」と足湯に関心を示してくださる方もおられました。

今回の活動地域となっている、むかわ町は、鵡川地区と穂別地区の2つの地区があり、穂別地区は鵡川地区から約40キロ離れています。発災当初、鵡川地区に支援が集中したこともあり、見捨てられてしまったと感じている住民もおられるようです。

●つぶやき(むかわ町穂別地区にて)

・女性/60代

人の手っていいわね。普段こうやってもらうことないから、すごくあったまるわ。毎 週水曜日の体操(介護予防事業)はだいたい来るのよ。今回は少なくて13人。体操で足湯があるって知ったの。これからパークゴルフや農家の仕事でみんな忙しくなる時期ね。

・女性/80代/親子で参加
 10数年前に背中の手術をしたのよ。今日は息子に無理やり連れてこられたのよ。むくみがね、どうしても重くて仕方ない。
・男性/60代
 穂別は胆振のチベットだからね。なかなかボランティアさんに来てもらうのは大変だよね。足湯は15年ぶり、緑内障で失明してから、温泉はいるのは怖くてね。気持ちいい。
・女性/40代
 穂別は忘れられた町なのよ。炊き出しも1~2回だったし。
・女性/80代
 ここに参加できる人たちは穂別の中でも町中だから、来やすいの。でも自分がボランティアでサロンをしていると、移動手段がなくて参加できない人たちもいるの。社協 サロンは送迎付きだから、便利よ。近所の人は送ってあげたいと思っても、事故が怖 くて、何かあったらと思うと出来なかったりするの。来れない人たちにこそ、こういうケアが必要なのにね。

●5月29日(水)~30日(木)

北海道足湯隊の定期ミーティングへの参加し、6月の足湯フォーラムin北海道(☆部分)に向け、当日の役割分担、スケジュールを確認しました。

 

☆『広げよう!足湯で繋がる支援の輪 足湯ボランティアフォーラムin北海道~北海道胆振東部地震の今とこれからを考える~』を開催予定!

発災を機に、道内の支援団体・個人が集まり、北海道足湯隊を結成。避難所や仮設住宅の談話室、公民館、お寺などをお借りし、活動を継続。被災した3町の行政や社協からの活動依頼も徐々に増えてきました。今後も息長く被災者に寄り添いたいという願いがメンバーの中に生まれつつあります。その一方で足湯の担い手不足の課題も抱えているため、北海道はじめ各地で展開された足湯ボランティアの活動報告とともに、活動の本質を考える機会としたいと思います。

日時:2019年6月16日(日)10:00~16:00

場所:真宗大谷派(東本願寺)札幌別院

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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

七ヶ浜みんなの家『きずなハウス通信』VOL.24

みなさま
RSYが東日本大震災の復興支援として宮城県七ヶ浜町にて運営しております、
「七ヶ浜みんなの家きずなハウス」にて『きずなハウス通信』VOL.24を、
発行いたしましたので、ご案内させていただきます。

 


七ヶ浜みんなの家『きずなハウス通信』VOL.24(PDF版はこちら

 

○ゴールデンウィーク限定!『水にクレヨンで絵を描こう!』アートワークショップを開催しました!

5月3日(金)~5日(日)の3日間、GWのよく晴れた日のなか、子ども達とおもしろ体験ができるワークショップを開催しました。どうしてクレヨンで水に絵が描けるのか、不思議がっていた子ども達も、タネを知ると、浮かんだ絵を自分の体に貼りつけてみる子、庭のベンチに移してみる子など、こちらが思っていたこと以上の遊び方を見つけて、楽しんでいました。
このワークショップは誰でも簡単にできる内容のため、一度参加してくれた子どもには、初めて参加する子に教える係になってもらうなど、参加の仕方に広がりのあるものとなりました。連日来てくれる子や大人も童心にかえり、賑わいました。とても人気があったので、また開催したいと思います。

【参加者の声】
「水の画用紙だ!」(小学生男子)
「家ではゲームばかりしているけど、こうして楽しそうな笑顔を見るのは嬉しい」(40代女性)


○復興記念 花渕浜ウォークラリー2019が開催されました!

5月6日(月)、ハード面の復興がほぼ完了したことを記念して、花渕浜の地区避難所をスタートし、表浜公園や防潮堤など約5キロを歩く、ウォークラリーが開催されました。RSYも協賛し、ドローンによる記念撮影や、ヤマザクラの植樹、和太鼓やバンド演奏、最後に餅まきと、約200人が参加する、とても賑やかなイベントとなりました。
ゴールとなった館下中央公園は、震災前には多くの住宅が並んでいたところです。「震災後、あまり来ることはなくなってしまったけど、ここに私たちの家があったのよ」と、感慨深げに話す方もいらっしゃいました。町内全ての仮設住宅が閉所してから2年余り。新たな地区やコミュニティでの暮らしのサポートを続けてまいります。

青空の下、太鼓の音が響き渡りました

青空の下、太鼓の音が響き渡りました

 

餅まきの様子

餅まきの様子


RSY七ヶ浜の主な取組

5月

5月3日(金)~5日(金) 11:00~、13:30~
・アートワークショップ

6月の予定

6月26日(水)14:00~@七ヶ浜国際村ホール
・2019年度人権啓発活動講演会『災害時におけるボランティア・NPOの役割~一人ひとりの人権を鑑みて』
震災から8年。今後の「一人ひとりの復興」に向け、ボランティア・NPOが果たすべき役割について、RSY代表理事の栗田暢之が講演いたします。

(同時開催)
・『We Love七ヶ浜』写真展~住民とボランティアがつむぐ復興への歩み~
講演会にあわせ、震災直後からのボランティアとの交流の様子や現在のきずなハウスまで、七ヶ浜に想いを寄せ、応援し続けてきたボランティアと住民の8年間を振り返る写真の展示を行います。
【7月19日(金)まで】

足湯の様子(2011年4月撮影)

足湯の様子(2011年4月撮影)

 

いずれも入場料無料。ぜひ、足をお運びください。
講演会及び写真展のチラシはこちら


七ヶ浜みんなの家きずなハウス
〒985-0802 宮城県宮城郡七ヶ浜町吉田浜字野山5-9 生涯学習センター敷地内
TEL:090-9020-5887/Mail:info@rsy-nagoya.com
運営:認定NPO法人レスキューストックヤード