台風15号・RSY静岡市への支援について

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
台風15号の影響で、静岡県各地で甚大な被害が出ております。
特に静岡市内では、葵区や清水区を中心に、800世帯以上の床上浸水の被害が
出ています。また、徐々に解消はされつつあるものの、山間部の土砂災害等
が影響し、断水地域も少なくありません。
静岡市社会福祉協議会は、被害がひどかった地域に、災害ボランティアセン
ターを立ち上げるべく、現在準備にあたっているそうです。
RSYはこの間に、代表理事栗田の奥様の実家が被災エリアに近いことや、常
務理事浦野が静岡市出身であるため、独自のルートや日ごろネットワークでつ
ながる方々を辿って、情報収集に努めてきました。
その中で、静岡市清水区の高部地区に住むTさんより、今朝ほど「地区の瓦屋
さんの倉庫を借りて、地域の支援拠点として機能させたい。衛生用品の提供や、
資機材の貸出をお願いできないか」という相談を頂きました。
そこで、ハイエースいっぱいの支援物資・資機材と共に、震つなが発行する水
害後の生活再建の手引き「水害にあったときに」 も加え、先ほどRSYスタッ
フ・秀島が、無事に現地へお届けしました。
搬入に当たっては、RSYスタッフの他、ボランティアのIさんにもご協力頂
きました。本当にありがとうございました!
RSYは引き続き、Tさんや静岡のネットワークの方々と連絡を取りながら、被
災地の様子を伝える情報発信と共に、今後必要なサポートを検討していきま
す。
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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラ
ムのために活用致します。<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
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RSY・8月3日からの大雨への対応について(第6報)

みなさま
台風14号の襲来で犠牲なられた方々、ならびに、現在も停電・断水等の中不便な生活を強いられている皆様に心からお見舞い申し上げます。
RSYは8月3日からの大雨で被災した石川県小松市を中心に、住民ニーズとして優先順位の高かった、食生活の向上を切り口とし、生活再建のお手伝いを継続しています。
(※現地派遣は、小松市社会福祉協議会ならびに、被災した地区の自治会長さんからの支援依頼を頂き実施しております。)
第3陣(9月12日~14日)として、名古屋からRSY浦野と10名のボランティアさんを派遣しました。第4陣(9月20日~22日)の派遣は、台風14号の影響によりやむなく中止となりました。台風襲来中もカウンターパートの中海町住民の方々や小松市社協、現地で活動する仲間と適宜連絡を取り合っていましたが、幸い大きな被害には繋がらなかったそうでひとまず安堵しております。
RSYは下記の活動を通じて、被災者の現状・生の声を集約し、気になる案件は、自治会や小松市社協、連携団体らと共有しながら、ニーズの取りこぼしの無いよう注意深く見守っています。以下、第3陣の報告です。
私たちの活動は、日本財団「令和4年8月大雨被害に関わる支援活動」助成金により実施しています。
1.あったかごはん食堂
毎週2日間の「あったかごはん食堂」も随分定着してきました。住民の皆さんは、RSYボランティアさんが考えたバラエティ豊富なメニューを、いつも楽しみにしてくださっています。食堂カレンダーもボランティアさん作。家の玄関などに貼り、「次は麺類だね」「おでんが食べられるの?」と訪問時の会話のきっかけにもなっています。
そしてなんと、今回は、2019年の台風19号で被災した長野市・赤沼地区で、復興支援活動を継続している「炭火焼肉ジンギスカンもんも」さんが、応援に駆けつけて下さいました。この水害でRSYがお世話になった「長野市災害ボランティア委員会」の皆さんが、今回もRSYの活動に賛同し、市内ネットワーク団体に働きかけて下さったのです。もんも店長のHさんは、阪神・淡路大震災の支援経験から、災害時の食生活、食事環境向上を重要視され、以降、全国各地の被災地で「炊き出し支援」を展開されています。
9月13日の10時、総勢5名のスタッフの方々が長野から颯爽と現れ、瞬く間に「チキン弁当、焼きそば、あったか味噌汁」を150食提供して下さいました。また、地元小学生の温かいメッセージが添えられたお米や、甘酒、新鮮な野菜やフルーツなども一緒に届けて下さいました。住民の方からは、「千曲川の水害はよく覚えてる」「私たちにも、他の被災地の方々に同じことができるかしら?」など、様々なコメントが寄せられました。もんもさん、本当にありがとうございました!
9月14日は、住民の方からかねてからリクエストを頂いていた「おでん」。大根、こんにゃく、ちくわ、玉子を前日から白だしで煮込み、にんじんおにぎりを添えてお届けしました。料理長Kさんの「おいしいものを食べてもらうためには手を抜かない!」という徹底ぶりで、面取りや影包丁もぬかりなく。こちらも大好評。
拠点まで取りに来られない方や、少し離れた中ノ峠町にお住まいの方々などには、デリバリーでお届けしています。
2.被災家屋のお掃除サポート
「被災地NGO恊働センター」Mさんからコーディネート頂き、床下を乾燥させながら、サッシやガラス、床など細かい部分の掃除作業が残る世帯へお手伝いに入りました。作業にあたったRSYボラさんたちも、時間の経過と共に変化する家屋保全の作業過程を目の当たりにし、その大変さを身をもって実感されたようです。
3.看護師による健康相談
「あったかごはん食堂」の配布で気になった方や、自治会の方から相談のあった方については、看護師ボランティアが健康チェックを行っています。急を要する案件は、市社会福祉協議会を通じて、市介護課や地域包括支援センターに繋いで頂いています。
4.足湯ボランティア
地元の北陸学院大学のT先生と2名の学生さんが、食堂に合わせて足湯ボランティアに来て下さいました。学生さんは初めてということで、足湯講習会もセットで行いました。これをきっかけに、今後はサロンや食事会の開催も視野に入れながら、長期的な支援活動を検討されるそうです。
5.番外編!~長野から支援再び~
9月18日、中海町公民館へ、長野市豊野区の皆さんから、真心いっぱいの支援が届けられました。RSYが台風19号の支援をきっかけに繋がりを持ち、豊野区の復興支援・福祉のまちづくりの拠点になっている「まちの縁側ぬくぬく亭」「豊野区住民自治協議会女性部会」「ベジ地場ファームボランティア」「集楽元快」の皆さんが協力して下さいました。
リーダーのSさんから、公民館のMさんへ、お見舞金の他、お米やりんごやぶどうなどの秋のフルーツ、かぼちゃやじゃがいも、なす、とうがらしなどのフレッシュな野菜、手作り品の数々が手渡されました。Sさんからは、「新鮮なフルーツや野菜類はとても喜んで頂けて嬉しかった。ぬくぬく亭の活動報告書と、みんなの応援する想いをお届けしました。普段はこんなに穏やかな川なのに一月に2回も氾濫するとは。近づく台風を心配しながら、短時間の交流を終えました」という報告を頂きました。本当は第4陣で合流して、さらに交流を深めることを予定していただけに残念ですが、これをご縁に、ぜひまた機会を作りましょう!
6.被災者の声(カッコ内はボランティアが加筆)

・今日は病院に行ってきて、帰ってきた時にボランティアさんに会えるかな、と思って思い切って公民館まで来てみたの。前回頂いた長野のおりんご、とってもおいしかった!ここに来ると、近所の仲良しの方が様子を見に来てくれたりするのでありがたい。おでんもさっぱりして本当においしかった。食欲があまりないけれど、あれはおいしく食べられました。(2000年愛知県で発生した東海豪雨被災者から譲り受けた水仙の花の球根をお渡しすると)わぁ。私はお花が大好きで、見てるだけで元気がもらえるからとても嬉しい。すぐに植えて大切に育てます。(80代・女性)

・あまり体調はよくない。腰がとても痛いし、頭がちょっとふわっとする。心臓が辛くてしんどいから横になっていたの。夜もあまり眠れてないです。でもお友達が誘ってくれるから、金沢の方まで出かけたりしているのよ。床下は、大工さんに徹底してみてもらって、ボランティアさんに泥かきしてもらった後にしっかり乾燥させて、消毒もしてもらったの。でも最近壁の汚れが気になって。カビかな?断熱材も入っているから心配なのよ。大工さんに相談する予定。罹災証明書は中規模半壊。生活必需品の申請は「まぁいいか。。」と思ってしていない。水道や電気も免除されるのかしら?(2000年愛知県で発生した東海豪雨被災者から譲り受けた水仙の花の球根をお渡しすると)草花が大好きだから、近所の目を気にしてこんな時にと控えてたけど、やっぱり元気もらえるから植えてみるわ。(80代・女性)

・(足湯に参加)はぁぁ、疲れた。あせまるけ。ちょこちょこ動いてはいるけど、ちゃんと理にかなった動きになっているのか分からないのよね。足湯はきもちいい。少しほっとする。高校の孫がいて、あと1年学校があるの。こんな状況になっちゃったけど、何とか卒業してもらいたい。優しくていい子なのよ。(70代・女性)

・なんだか調子がわるいんだ。疲れちゃって。昨日大工さんに一部屋だけ畳を入れてもらえたから、玄関横の部屋から奥の部屋まで、ベッドを解体して一人で運んで組み立てたんだ。ちゃんとしたベッドだったから結構重かったよ。自分でできることは自分でやんなくちゃって思ってさ。でも今日は疲れて公民館までお弁当取りに行けないから、悪いけど持ってきてくれるかい?(80代・男性)

・俺のところは床下にも水は入っていない。水は玄関の前の庭先で止まったから。市からも調査が来たが、被害はゼロだった。玄関前の泥は自分で畑に持って行って捨てた。だから俺は飯も物資も一切いらない。もう持ってこなくていい。風呂は庭にある水道の水をシャワー代わりにしているから大丈夫。夜は度々起きることはあるが、昼寝をするからかな。(看護師が同行し、健康チェックがてら会話。お話は浴して下さる。住居の物理的な被災をしていないことで支援を受けることを遠慮されている様子)(80代・男性)

・(足湯に参加)我が家は無事だったけど、皆さんが大変なので、今自分たちのできることをと思って公民館でお手伝いをさせて頂いてます。60年前も浸水した地域なので、「また浸かった」という方もいる。足湯は初めてだったけど、とってもきもちよかった~。ありがとうね。(70代・男性)

・自分は中海で生まれ育ったけど、60年前の浸水の恐怖が忘れられなくて、40年前に高台へ引っ越しました。先祖から受け継いだ土地は大切にしたいと、シロツメ草や、よつばのクローバーを植えたり、バドミントンのネットを張って、地域の子どもたちが自由に遊べるような広場にしています。今回の水害で広場に泥が入ったので、ボランティアセンターに助けてもらいました。この出来事を後世に伝えることが大切と感じ、浸水した高さにプレートを掲げました。(2000年愛知県で発生した東海豪雨被災者から譲り受けた水仙の花の球根をお渡しすると)これは記念になるし、被災地同士がつながることで、励みにもなると思うから早速植えて、解説のプレートも作りたいと思います。ここで音楽会なんかもできればいいなぁと思っています。(70代・男性)

・ここから車で5分ぐらいのところに家があるんだけど、うちと周辺4世帯ぐらいだけが浸水被害を受けてて。災害ボランティアセンターにもお願いして泥かきはしてもらったけど、事業所の方は頼めないし、細かい作業もどこまで相談したらいいか分からないの。だから何とか自分たちで頑張って。私は中海ではないけど、公民館の前を通りかかったらなんだか楽しそうな雰囲気だなって。思わず中にはいっちゃいました(笑)ここに来れば物資や食料の支援がもらえるのはとても助かります。他の方にもこのこと伝えていいですか?明日もお弁当取りに来させてもらいます。(当日のうちに現地に行き、ご本人案内のもと浸水世帯を回るも不在。明日のお弁当は自分から届けて下さると申し出て頂いた)(60代・女性)

・玄関横の部屋は水がかぶったので、泥かきなどの作業をやってもらった。他の部屋は何もしていない。高齢なので、家の補修を積極的に考えられずにいる。(70代・女性)

・妻と息子(2歳)の3人ぐらし。毎回お弁当が楽しみで。おかげ様で家族みんな健康状態に問題ありません。(30代・男性)

・毎週こんなに山奥の年寄のところへ配達してくれて申し訳ない。でも毎回違うメニューだから、最近は楽しみの一つになっているよ。(80代・男性)

・今床下を乾かしています。消毒は業者に頼もうとしたけど時間がかかると言われたので自分たちでやっています。家の保全に詳しい支援団体の方が、作業手順として、次に何をしなければならないかをその時々で適切に教えてくれたから、無駄な時間を過ごすことなくとても助かっています。(30代・女性)

7.ボランティアの声
第2陣参加:川路和洋さん(デンソーGハートフルクラブ)
RSY様の活動には初めての参加です。初日は炊き出しチラシを持って近隣住民の方の
(特に炊き出しサービスの情報が届いていないと思われる)お宅を訪問し、現在の様子や復旧状況を確認。被災から1ヶ月経っても日々の生活に不安や不便さを抱えながら復旧作業を続ける住民の方の心身の疲労感を感じ取れました。
翌日からは炊き出しのお手伝いや公民館での受取が困難なお宅へ食事をお届けし、顔を合わせ言葉を交わす事でお話も出来るようになりました。復旧作業にあたっている支援団体の皆さんは元の形に戻すためにスキルを活かし仲間と協業しながら懸命に日々活動されています。
その姿を見て住民の方も元気や希望を取り戻して行く…支援活動を通して人との繋がりの大切さと優しさを改めて学ばせてもらいました。今回の経験を会社に報告すると共に、「あったかごはん食堂」の運営サポートが継続的にできる方策を相談しようと思います。貴重な機会を与えていただきありがとうございました。
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【ご注意下さい!!】台風14号への備え・お役立ち情報

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
台風14号が九州地方に接近しており、その後日本海側を横断する進路予測とな
っております。中心気圧は910hPa、速度が遅いため、各地で暴風を伴う大雨が
心配されます。生活再建の途上にいらっしゃる地域の皆さんからは、「すごく
不安」「何度避難したらいいのか」「もうこれ以上は頑張れない」などの心の
叫びが聞かれています。
被害が拡大しないことを祈りつつ、ぜひ下記の点について、今一度確認頂き、
命と暮らしを守るための事前の備えを進めて下さい。また、遠く離れたご家族
や、近所に住む方で一人で逃げることが難しい方々へ、皆さんが入手した情報
を躊躇せず、お伝えください。一人ひとりの小さな行動が、かけがえのない命
を守ることにつながります。
1.洪水ハザードマップで自宅・周辺の被害想定を確認する
お住まいの市町村HPから確認できます。浸水深と共に、避難ルートと避難所候
補を複数想定しておきましょう。浸水深が深い場合は、高い場所にある避難
所、親類・知人宅、ホテルや旅館等に早めの避難ができるよう準備しましょ
う。
上記該当世帯の中で、
避難に時間がかかったり、サポートが必要な高齢者や障がい者、乳幼児等がい
る場合は、「警戒レベル3」で、それ以外の方は、警戒レベル4」で避難行
動を開始しましょう。
2.最新の台風の進路・避難情報を入手する
下記のサイトが役立ちます。
★気象庁・キキクル
★国土交通省・川の防災情報
★お住まいの市町村の防災アプリ
お住まいの市町村HPからダウンロードできます。(地域によっては未整備の場
合もあります)
3.事前対策を行う
RSYニュースレター「あるある105号」台風対策
下記のポイントについてイラストと共に分かりやすく説明しています。
①飛ぶものは片づける
②窓や換気口の下のものをどける
③車やバイクは建物の陰に
④停電に備える
⑤暴風域の間は外に出ない
⑥雨雲レーダーの予報を定期的に確認
⑦逃げるが勝ち
全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)HP
【コロナ禍でもすぐできる!防災アクションガイド】シリーズ
・大雨・台風への備え
・気象庁Webサイトの使い方
・災害時のSNSリテラシー
・在宅避難の備え
★農林水産省HP
「災害に備えた食品ストックガイド」
4.万が一、水害にあってしまったら。。。
震災がつなぐ全国ネットワークブログ
水が引いた後にすべき作業手順を分かりやすく説明しています。
・「水害にあったときに」チラシ版(日本語版)
・「水害にあったときに」チラシ版(英語版)
皆さん、くれぐれもお気をつけ下さい。

【報告】東海豪雨22年~語り継ぐ早朝の集い~

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
2000年9月11日から12日にかけて発生した「東海豪雨水害」から22年が経ちま
した。水害後から毎年、この時期に決壊場所となった1級河川庄内川の支流・
新川のふもとにある「あしわら公園」でメモリアルイベントが開催され、今年
も、RSYスタッフ・ボランティアが参加しました。
この企画は、「東海豪雨を語り継ぐ会」主催、共催に「おとつむぎネット」、
後援にRSYが関わっています。
この公園のある名古屋市西区あし原町は、2m近い浸水に被害に遭い、復興ま
でにとても長い時間を要しました。当時NPO法人化前だったRSYは、「震災
から学ぶボランティアネットの会」として、災害ボランティアセンターの運営
支援や、その後の中長期に渡る生活再建にも関わらせて頂きました。
「震災がつなぐ全国ネットワーク」メンバーはじめ、全国各地から沢山の方々
が応援に駆けつけて下さり、大きなサポートを頂いたことを今でも鮮明に思い
出します。
22年の流れの中で、被災者や支援者の高齢化は進み、地域の中では新住民の転
入も重なり、かつての被害を知らない住民も増えているといいます。そんな
中、「東海豪雨を語り継ぐ会」代表のIさんからは、「メモリアル企画の継続は、
災害を忘れない、復興の途上にいる被災地の方々へ想いを馳せる大切な時間に
なっている」という御挨拶がありました。
そして、企画の中盤には、水仙の花の球根を植栽する時間が設けられていまし
た。水害後の泥だらけの地面に、すっくと咲いた水仙の花。
この地域で被災したYさんが、その球根を大切に保管し、公園の片隅で22年間
育て続けてくれています。
「あの時は辛いことだらけで、何か没頭できるものが必要だった。球根を植
え、成長を見守り、見事に花を咲かせたときの喜びは言葉にできない。どれだ
け心が支えられたか分からない」と、22年経った今も、目に涙を浮かべながら
お話されました。そして、今年もみんなで、球根の植栽ができたことを心から
喜んでいらっしゃいました。
明日から、小松市へのボランティア第3陣の派遣が始まります。
「復興期の様々な苦楽を乗り越えた大切な水仙の球根を、ぜひ小松の皆さん
に届けて下さい。お花の力を借りて、少しでも明るい気持ちになってもらえ
れば嬉しい」と、Yさん、Iさんから宅して頂きましたので、お届けしたいと
思います。
RSYと長年のお付き合いのフリージャーナリスト・関口さんが2年前に執筆され
た当時を振り返る記事をご紹介します。
当日の様子が分かる内容になっていますので、ぜひご覧下さい。
★「東海豪雨」から20年 あのとき何が起きたのか? 都市型水害の恐怖と教訓
その他関連記事
★「水害は水が引いた後も大変」 知っておきたい被災者の経験

RSY・8月3日からの大雨への対応について(第5報)

みなさま

RSY事務局です。

RSYは小松市社会福祉協議会および、自治会長らからの要請を受け、8月29日から、毎週小松市に通い、中海町・中ノ峠町で、「あったかごはん食堂」の開催や、足湯&サロン、看護師による健康相談等を行っています。

また、同地区で活動されている、被災地NGO恊働センター、コミサポひろしま、チームふじさん、支援Pの方々とも適宜情報交換を行い、活動サポートを頂いております。

また、私たちの活動は、日本財団「令和4年8月大雨被害に関わる支援活動」助成金により実施しています。

今回は台風の影響が心配されましたが、進路や現地の気象状況、地元の意向を確認したところ、移動・活動に問題ないと判断し、第2陣(9月5日~7日)として、RSY浦野と9名のボランティアさんを派遣。前回に引き続き「碧南防災ボランティア連絡会」のご協力を頂くと共に、新たに「(株)デンソーハートフルクラブ被災地支援チーム」からも企業ボランティアの皆さんが参加くださいました。

被災地の現状としては、泥かきは大方終了していますが、床下や壁はがし、乾燥、消毒等の細かい作業はまだまだ残っています。また、大工や工務店が入り、既に修繕を始めているお宅がある一方で、経済的な理由や自分の年齢も考えると、先の見通し定まらず立ち止まっている方もいて、生活再建のペースに格差が見て取れます。

市は、被災者生活再建支援法の適用から漏れる市内の住宅を対象に、独自施策として、1件当たり最大25万円の支援金を支給する方針を打ち出しました(中規模半壊25万、半壊20、準半壊15万、一部損壊(床上浸水)10万)。

また、罹災証明書の発行も進んでおり、中海町公民館でも行政による公的支援や申請に関する住民説明会も開催されました。公共料金の免除や、仮設住宅への入居、応急修理制度などに関する説明があったようですが、申請書類の多さや、自分のケースで何がどこまで適用できるのか分からないという声もあり、さらなるきめ細かなサポートが必要です。

1日目の5日(月)は、炊き出しのチラシをポスティング。自治会の協力を得て、第1陣で炊き出しにいらっしゃらなかった方や心配な要配慮者世帯を中心に配布しました。直接手渡しでご案内すると、家の復興状況や水害当時の様子、健康状態への不安、ボランティアの方々への感謝など、様々なお話を聞かせて下さいました。

 

特に年配の方や床下浸水世帯は、「私たちよりもっと大変な方がいるから」と、ボランティア依頼や物資・食事提供を遠慮される方が多いという印象です。遠慮されている方や体調がすぐれない方、家を空けられない、移動手段がないなどで取りに来られない方には、デリバリーでお届けすることにしました。

また、気になる案件は、自治会や災害ボランティアセンター、連携団体らと共有し、ニーズの取りこぼしの無いよう注意深く見守っています。

以下、全体の詳細報告です。

※私たちは、新型コロナウイルス感染症対策として、基本的な感染症対策と共に、ワクチン接種、出発前の抗原検査、滞在時の健康チェックや行動履歴の記録等を徹底し、活動にあたっています。
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RSYの活動内容
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1.あったかごはん食堂の開催
第1陣の食堂が好評だったので、今回はメニュー・数共に住民の皆さんのリクエストにお答えして150食を用意。取りに来られない方にはデリバリーでお届けしました。
(あったか食堂メニュー)
・1日目:名古屋名物きしめん、五平餅、フルーツカップ
・2日目:ゴロゴロ野菜の肉じゃが、ごはん
中海公民館の厨房をお借りして調理
料理長の神谷さんはいつも大活躍
五平餅の人気が高い!
久しぶりの煮物にホッとしたという声も。
12時になると続々と住民の方がいらっしゃいます。
また、2019年に被災した長野市豊野区のりんご農家さんより、フレッシュなリンゴと梨の差し入れを頂きました。千曲川の水害のことは皆さんもよく覚えていらっしゃり、「遠くから気にかけてもらえてありがたい。自分がこうなってみて初めて皆さんの気持ちが分かった」などの言葉も聞かれました。
山間部の中ノ峠町。一時土砂崩れで孤立していた約10世帯ほどの集落。今は道路も舗装され、行き来ができるようになりました。神戸の被災地NGO恊働センターの協力を得て、毎回15食をお届けしています。
※写真:被災地NGO恊働センターの増島さんのFBより
2.看護師による健康相談
チラシ配布やデリバリーで気になった方や、自治会の方から相談のあった方については、看護師ボランティアが健康チェックを行っています。急を要する案件は、市社会福祉協議会につなげています。
3.足湯ボランティア
遠慮されたり時間がないということで、利用者さんはまだ少ないですが、「足がすごくあたたまって身体が軽くなった」「話ができてすっきりした」などの声がきかれています。普段近所の方や家族には言えない心の内をお話される方も多いため、今後も周囲を気にせず、安心して話せる場の必要性を感じます。足湯ボランティアは、被災地NGO恊働センターのつながりや、北陸学院大学の方々とも連携し、継続的に開催できるよう調整される見込みです。
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被災者の声
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・息子と二人暮らしだけど、勤めに出ているので、お昼ごはんは一人だから食べていない。公民館で炊き出しをやっていることも知らなかった。わざわざ食事を持って来てくださってありがたい。(80代・女性)

・普段は娘に世話になっているが、日中は一人でいる。今回、家の被害がないので、公民館で支援をもらうのは申し訳ないと思い、炊き出しも1度も利用していない。(80代・女性)

・体調不良で1日寝込んでたんだけど、娘が来て身の回りのことをしてくれた。今日は家の草取りなど、外回りの作業ができ、食欲もあるので体調もいいわ。昨日娘が食堂のごはんを届けてくれたの。五平餅、おいしかった~(80代・女性)

・私は一人暮らし。娘が手伝いに来てくれ、行政の手続きはしてもらってる。VCセンターにも頼んで泥かきはしてもらったの。でも、床拭きや細かい作業は全部自分でやった。車も被災したから、新調したばかり。一気に疲れが出たのか、先週車を運転している最中に脂汗が出てきて、これはダメだと救急車を呼んだの。過労とストレスだって。でも点滴したら気分がよくなって、体操をしたり、少しビールなんかも飲んでる。公民館で何かやっているのは知っていたけど、私は高齢者だし、若い人に譲った方がよいと思って、最初の方しか行ってないわ。気分転換に植木や花壇なども作りたいけど、こんな大変な時にそんなことやって、周囲を嫌な気持ちにさせるのは申し訳ないからやめてる。炊き出しも申し訳ないので遠慮してのよ。でも声をかけてくれたので久しぶりに行ってみようと思う。(約束通り炊き出しを取りに来られ、周囲からの声かけにも嬉しそうに笑顔を見せていた。翌日のご案内もしたが、やはり遠慮されていたのでデリバリーでお届け。恐縮ながら、ありがたいと受け取って下さった。)(80代・女性)

・孫と娘との3人暮らし。泥かきはボランティアセンターさんに随分お世話になったけど、これから先、何をしなければならないのかよく分からない。今水拭きで床や柱を拭いているだけ。消毒とか乾燥をどうやればよいのかしら?炊き出しはありがたい。娘がアパートを借りると言って今手続きしている。高校3年生の孫(男子)がいるけど学校が始まってみんな落ち着かないの。(70代・女性)

・(チラシ配布時、奥の部屋から足場の悪い中を移動していたため転倒の危険が心配された。公民館の方からも以前踏み外しがあったとの情報提供あり。コンパネ設置のためボランティアが訪問)。俺は足が悪いから、確かに踏み外したら危ないな。しかし、そんなところまで見て心配してくれてたのか。。。通路を確保しようにも、業者から部屋に物を置くなと言われているし、日々の生活を考えるとあまり物を移動させたくないんだ。よく通るところにだけ床板をはめてみるか。よしハマった。こんなことくらい自分でできるよ。車2台ダメになったけど、トラックを新調した。床拭きは自分でもやっているけど、もう1か月だろ。毎日おんなじことばっかりで、掃除にも飽きてきたよ。その上、ここ1週間なんだか身体が変なんだよ。(看護ボラが確認、受診を進めた)(70代・男性)

・台所が使えないので、お嫁さんの所で味噌汁ぐらいは作っているの。1か月で3キロ減った。沢山のボランティアさんが入ってくれて本当にきれいになって感謝してるの。今は業者さんが直してくれている。家族の介護のこと相談したいけど、どこに行けばいいの?週に1回でもデイサービスとかを利用してもらえれば私も随分楽になる。本人も他人との関わりがほとんどないから、刺激にもなっていいんじゃないかと持って(社協につなぐ)(70代・女性)

・通路の床下の泥かきがまだできてなくて、水曜日に業者さんが入るから、その時ボランティアさんに来て欲しい。居間の床下も見える所は自分でとったけど奥が取り切れていないのでお願いしたいです。(社協につなぐ)(40代・女性)

・大工はもう入っているから、特に困ったことはないよ。大方の修繕が終わったら、あとは細かいところの片づけが残っているな。まだまだ先は長い。(70代・男性)

・息子から保険や大工の手続きもすぐしてもらったので今は特に困っていない。お金の算段が付けば、どこまで何を修繕すればよいか先のことが考えやすいからね。でも、ご飯は買い物をしてもどうしても作る気が沸かない。作りたくないの。時間があるからってできるものでもないのよね。気持ちの問題。だからカップラーメンばっかり食べてるのよ。(60代・女性)

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活動を終えて
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全体的な被災地の「今」の傾向は、以下のように感じました。
・今後の復興過程で起こり得る生活課題がよく分からないために、困りごとが伝えられない方がいる。
・ 潜在的な福祉ニーズ対象世帯の復旧の遅れや生活環境の悪化の心配(「大丈夫」という言葉を真に受けてよいか慎重な判断が必要)
・「眠れない」「やる気が出ない」「過労・ストレス」「なんだか分からないけど気持ちが沈む」「悲しい」「なんとなく調子が悪い」などのキーワードが良く聞かれ、こちら側の声かけに涙を浮かべる方が多い。
・ 季節の変化による寒さ対策(防寒器具購入、DIYレベルの簡易修繕など)、物資提供の必要性。
・ キッチンが使えないという物理的課題、心身の疲れにより、簡易または粗末な食生活を送っている方が多数。食事への対応は生活機能の中でも後回しになりがちだが、じわじわと心身を蝕んでいくため健康被害につながりやすい。台所の修繕や体調安定の目途が経つ頃までは継続的な支援が必要。
・近しいが故に、周囲の目を気にしたり、遠慮や気兼ねで積極的に支援を受けようとされない方も多いため、ある程度のおせっかい的な介入が必要か。これまでの活動を通じて、「よそ者の方が話しやすい」というパターンもあるようなので、地区から少し離れた立場の地元支援者との接点(炊き出しやサロン、足湯等の集いの場、運動教室、お楽しみイベントなど)が積極的に作れると、気分転換ができたり、安心して心の内を吐露されたりする方も増えるかも知れない。
 第3陣の派遣は、9月12日(月)~14日(水)を予定しています。
13日(火)には、長野市災害ボランティア委員会の協力を得て、2019年に千曲川の氾濫で被災した長野市の地元復興支援団体「炭火焼肉ジンギスカンもんも」さんによる炊き出しが振舞われます。長野の復興の歩みをぜひ共有頂き、小松の皆さんの悩みや不安の解消、心の拠り所になればと思います。
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【RSY・8月3日からの大雨への対応について(第4報)】

RSYは小松市社会福祉協議会および、自治会長らからの要請を受け、8月29日から中海町、中ノ峠町へRSYスタッフ・ボランティアを派遣しています。以下、常務理事・浦野からの報告です。
※新型コロナウイルス感染症対策として、基本的な感染症対策と共に、ワクチン接種、出発前の抗原検査、滞在時の健康チェックや行動履歴の記録等を徹底し、活動にあたっています。
私たちの活動は、日本財団「令和4年8月大雨被害に関わる支援活動」助成金により実施しています。
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中海町、中ノ峠町の状況
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8月4日に発生した水害から、一時復旧作業が進むも、20日に発生した大雨により被害が拡大しました。新聞各社では、
「せっかく泥を出した所がまた泥だらけ。もう何から手を付けていいか分からず、再建も全然考えられない」
「今後もここに住み続けるかどうか考えてしまう」
「4日の大雨の復旧活動が一段落したと思ったところだったので、またかという感じです」
などの被災者の声も紹介され、短期間による2度の被災は、被災者の気力・体力を奪い、過酷な生活状況が続いています。
★中海町
氾濫した梯川の支流、滓上(かすかみ)川の用水が溢れ浸水。約130~140世帯の集落。8世帯を残し床上・床下浸水家屋多数。最も深いところでは2m近くの浸水があり、夜は親戚宅等で寝起きしている方々も少なくありません。
復旧作業は、家族・親戚等の血縁や地域の消防団の活躍、災害ボランティアセンターからからのボランティア派遣により進められています。現在、床下対応、消毒、乾燥の段階に入り、昔ながらの立派な家屋も多く、これから細部の掃除や修繕にかかる費用など、多くの時間とお金がかかることが見込まれます。
中海町は、災害発生直後から、公民館に在宅避難者の支援拠点を構え、被災を免れた住民や近隣地域の有志が中心となり運営。地域独自で物資配布や困りごと相談、見守りを継続しており、技術系NPOや、炊き出し等の外部支援の受け入れも積極的に行っています。
★中ノ峠町
11世帯からなる小規模集落(一部空き家あり)。8月4日の大雨で集落の中央を流れる川が増水し、道路が崩れ住宅に土砂が流れ込みました。しばらくはボランティアも行けない状況でしたが、ようやく現地入りできるようになり、復旧作業が始まるも、20日大雨で再び複数の箇所で道路や橋が崩落し再び孤立。現在はボランティア派遣が再開され、災害VCによる個別訪問をはじめ、懸命な復旧作業が進められています。
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RSYの活動
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市社協や支援Pの方々、また、同じ地域で活動する、被災地NGO恊働センターやコミサポひろしまの皆さん、その関連団体の皆さんらと情報交換を行い、適宜連携を図りながら活動させて頂いています。
RSYは下記の活動を行うために、当面9月いっぱいを目途に、名古屋から、毎週10名程度のボランティア派遣を予定しています。第1陣となった8月29日~31日は、RSY浦野と5名のボランティアさんで下記の活動を行いました。
1.あったかごはん食堂の開催
水害から1か月が経ち、泥かきやがれき撤去の作業は落ち着いたものの、床下対応や、細部の掃除、消毒、乾燥等、時間のかかる作業が続いています。「料理を作る気力がわかない」「レトルトやカップ麺などが多く、きちんとした食事が取れていない」「粗末な食事を続けていると心が荒む」などの声が多く聞かれたため、「あったかごはん食堂」と称して昼食の炊き出しを実施。30日は『あったかうどん』31日は『八宝菜丼』のメニューで、各日、約100食を用意し、中海町、中ノ峠町の皆さんにお届けしました。いずれもおいしい!と評判を頂き、2日目は30分で完売しました。調理は、碧南防災ボランティア連絡会からキッチンカーを運行頂き、全面的なサポートを頂いています。
2.看護師による健康相談
RSY看護ボランティアの協力を得て、炊き出し会場に集まる方々や、地域で気になる方のお宅を訪問し、健康相談や声かけを行っています。疲れの蓄積から血圧の上昇や体重の減少がみられる方もおり、水害当時の恐怖を切々と語る方もいらっしゃいました。情報は個別カルテにまとめ、支援関係者と共有し、継続的な見守りにつなげていきます。
3.足湯&サロン等の場づくり
少し腰を据えて一息つく、ゆっくり心の内を吐き出す場づくりにも取り組んでいます。まだ利用者は少ないですが、中海公民館の運営担当の方からも「遠慮して公民館まで物資を取りに来ない方が気になっているが、なかなか対応しきれていない。きっといっぱいお話したい方は多いはず」という言葉をお聞きしているため、食堂や個別訪問の活動を通じて、声掛けを継続していきます。今後は、北陸学院大学のT先生率いる、地元の大学生ボランティアの皆さんと一緒に取り組む予定です。
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被災者の声
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(中海町)
・ボランティアの皆さんには、本当に感謝しています。家族だけではここまできれいにできなかった。色んな場所から駆け付けてくれて。同じことを自分ができるかっていったら無理だと思った。体中泥だらけになって丁寧に作業してくれて。。皆さんのおかげでやっとここまできたんですよ。(70代・男性)
・もう毎日汗だく。着替えている暇もないわ。今は床板を上げて床下乾かしているところ。細かい掃除が残ってて、泥ってとっても不思議で、拭いても拭いても浮き出てくるのよね。きりがないの。押入れの中を掃除したいんだけど、奥にあるから、根太(ねだ)の上を歩かないと辿りつかないのよ。娘からは踏み外したら危ないって言われてるけど、「私は平均台が得意だったから大丈夫」といって笑ってね。でもそのうち落ちたりするかもしれない。(70代・女性)
・今は家の中を扇風機とかで乾燥させてるから、やれることはあんまりないんだよ。そうすると、急に元気が出なくなっちゃって。1か月、目の前の泥だけを見て片づけてたからその反動なのかな。急に悲しくなっちゃってさ(涙ぐむ)。でもこうしてあたたかい食事をつくってもらえて嬉しいよ。その気持ちが嬉しい。(70代・男性)
・体調が悪くて2~3日寝ていたけど、このままじゃだめだと思って自分を奮い立たせて、玄関周りの草でも抜こうと思って出てきたの。(看護ボラより、炊き出しや足湯を案内)私よりも被害が大きい人がいるから、私は行かない。行けないわ。だからここで頑張るって決めているの。体重が3か月で6キロぐらいへっちゃった。1年前に夫が亡くなってから気持ちが落ち込んでいて、さらにこの水害。本当に怖かった。あんなことは今までなかった。物は何もいらない、こうやって誰かが気にかけて、声をかけてくれるのが何よりも嬉しいの。それだけでいいの。(血圧上昇のため看護師ボラより受診を促し。翌日再訪問すると、医師からしっかりと寝ることが大事と助言され、薬をもらい眠れたとのこと。血圧安定、表情が良く、昨日より元気に見えた。)
(80代・女性)
・家が大きいから掃除が大変で。とにかく毎日気を張ってるの。私なりにがんばろうとするんだけど、時々家族と意見が合わない時もあって。ほら、足少しむくんでるでしょ?足湯・・・お願いしようかしら。あ~気持ちいい。(涙ぐむ)家族の前ではこんな顔できないでしょ。愚痴も言えないし。(足湯を終えて)足まで拭いてもらって、こんなにしてもらってもったいない。でも、なんだかすっきりしたわ。よかった。ありがとうね。(80代・女性)
・水害後、町を歩いた時、あまりの被害のひどさに苦しくて悲しくて、どうしようもない気持ちで家に帰った。その時から、力仕事はできないけど、自分にできることがあればと公民館のお手伝いをほぼ毎日させてもらっているんで
す。(40代・女性)
・水害で台所も使えていないし、疲れて手の込んだ料理もできないだろうから、煮物とか、魚系のものが喜ばれるように思う。普段家で食べていたようなメニューが恋しいって思っているんじゃないかしら。大根の煮つけとか、あたたかくて素朴なもので十分なのよね。(40代・女性)
・家族の不幸や自分の病気が続いて、追い打ちをかけて今回の水害。本当に気持ちが滅入る。自分が何をしたか、と思ってしまう。でもあったかいご飯を食べたら元気になれるかな。。ありがとうね。(50代・女性)
(中ノ峠町)
・ここは山の奥で、20日の大雨で土砂崩れもあって本当に大変だった。なかなか人も来れなくて、昼食がもらえるのはとても嬉しい。うちは少し高い場所にあるから、被災しなかったけど、周りの方々のお宅が被災してとても大変そうで。。これまで見てきた風景と全然違うので戸惑っている。小さな子どももいるけど、みんなの大変さから比べたら私なんか・・(涙ぐむ)
(30代・女性)
・とにかく疲れた。もう足が動かないよ。濁流が道を通って、うちの納屋も一部壊れた。足がむくんできたから、長い靴下は圧迫されて辛いから短いの履いてるんだよ。いててて、腰も足もガタガタだ。(80代・男性)
・山の奥のこんなところにまで、あったかいうどんをわざわざ届けてくれたなんて、本当に嬉しいよ。中海の公民館みたいなところがここにもあるといいんだけれどね。ありがとう。ありがとう。(80代・男性)
・納屋が全壊。トラクターに車、3台中に入ってるけどつぶれてるね。奥の間にも水が入ったみたいだけど、床下がどうなってるか見てないの。だからボランティアさんに来て欲しい。うちの家族もこの場所が好きだから、これからもここに住みたいって言っているのよね。だから修理してとどまりたいと考えています。でも家族みんな現役で働いているからなかなか作業も進まないの
(70代・女性)
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