皆様
お世話になります。RSY事務局です。
熊本地震から今日で4年を迎えました。
この震災で亡くなった275名の尊い命に、心から哀悼の意を捧げます。
そして、今も生活再建の途上で、踏ん張り続けている被災者の方々、それを支え続けている支援者の方々に想いを馳せると共に、復興に向けて力強く歩まれている方々の様子をお伝え致します。
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直後の記憶
4月16日午前1時25分。本震発生。
当時、現地に派遣していたRSYスタッフも震度6強の激震に遭遇しました。就寝中の一番無防備になる時間帯に襲った激震の衝撃と、その後、4000回以上も続いた余震は、多くの災害現場を経験していたスタッフにも、強烈な恐怖感を植えつけました。だからこそ、自宅であの揺れを経験し、目の前で大切な家族や家を失った方々や、先の見えない不安に押しつぶされそうになりながらも、地域で必死に助け合っていた住民の方々の心の負担は、計り知れないものがあると感じます。それは、たった4年の歳月で、そう簡単に消えるものではありません。熊本の皆さんは、きっと、「あの日」から今日までの過程に、それぞれの時間軸を重ねながら、それぞれの4.16を過ごされているのかも知れません。
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あれから4年 被災地の今の現状
この震災で住まいを失った方々は、避難所から仮設住宅に移り、3月末までに1,296(3,122名)が暮らしています。災害公営住宅の建設・入居も順次進んでいて、既に引っ越しを済ませた方も増えました。
しかし、他の被災地と同じように、入居者の高齢化が問題になっていて、65歳以上が51%、うち単身高齢者世帯は33%に上っています。また、残念ながら、建設型仮設住宅で6名、借り上げ型(みなし)仮設住宅で25名、災害公営住宅で1名の災害関連死も発生してしまいました。この度の新型コロナウイルスの蔓延で、各地で催される交流事業が自粛され、新たな住まいとなった災害公営住宅で集まる機会が作れず、自治会形成にも大きな支障が生まれています。
しかし、このような状況に対し、地元社会福祉協議会・地域支え合いセンターや、NPO・ボランティア団体らは、現在も根気強く、丁寧な訪問やサロン活動等を継続しています。様々な制約がある中で、いかなる時も、人との関りが絶たれない支援の在り方を模索し、実践し続けています。
あの時の恩返しに
「みふね復興米」のリーダーMさんは「長野の方々へ恩返しになれたかどうか・・。ほんのちょっとの真似事かもしれませんが、縁繋ぎの声をかけて頂き感謝致します。震災は思い出したくはありませんが、忘れてはいけないし、語り繋ぐ事で「防災」として残さなければならない使命を感じています。これからの世は、想像もし得ない様な災害がいつ起こるかわかりません。でも日本中・世界中で助け合える世の中になっていけばと思います」というコメントを寄せて下さいました。支えられる側から、いつしか支える側へ。そしてその関係が、さらにお互いを想い、励まし合う存在に成熟していく。私たちは、御船町と長野市の皆さんから、『互いの存在を感じ合える関係』こそが、明日への希望とここぞの踏ん張りにつながっていくのだということを教えて頂きました。