【ご報告】熊本・御船町の皆さんの想いを長野へ!みふね復興米のパック化作業

みなさま

 

お世話になります。レスキューストックヤード事務局です。

3月26日、熊本地震で被災した御船町の農家さんからご提供頂いた「みふね復興米」を、

台風19号で被災した長野市へ届けるため、RSY事務所1階会議室でパック化作業を行いました。

以下、活動レポートです。

 

 

▶活動経緯

2016年熊本地震で被災した御船町上野地区は水路の破損や田んぼの亀裂などの深刻な被害を受け、米作りを断念せざるを得ない状況でした。

しかし、震災から3年をかけ、あきらめずに再建を試みた結果、安定的にお米の収穫が出来るようになりました。

RSYは震災当初に御船町に支援に入って以来、住民の方々と繋がりを持たせて頂いており、

これがご縁で、台風19号で被災した長野の状況を知った農家さんから、

「震災を乗り切った生命力いっぱいのお米を食べて元気になってほしい」とお声がけ頂きました。

 

 

▶活動の様子

当日は、ボランティアデビューの方や、実際に長野でボランティア活動を行った方など、9名のボランティアさんがお手伝い下さいました。

新型コロナウィルスの感染症対策として、検温と共に、密閉・密集・密接の回避、手指消毒とマスク着用の徹底を図りました。

冒頭30分程、常務理事・浦野より、長野の現状やこれまでの御船町との関わりについてお伝えしました。

その後、手分けしてお米を1㎏ずつ小分け・袋詰めや「みふね町復興米」オリジナルシールの貼り付け作業を行いました。

 

 

▶ボランティアの声

・被災地のために何かしたいが、なかなか現地に行けずにいた。今回少しでもお役に立てて嬉しい。(40代・女性)

・以前、長野へ災害ボランティアで活動した。冒頭、最近の現地の様子を聞くことができ、今後も機会があれば長野へ行きたいと思った。(60代・男性)

 

▶後日談

袋詰めいただいたお米(413袋)は、4月1日、無事現地に到着しました。

お米は、農家さんたちのメッセージと共に、被災された方々の個別訪問の手土産として、

長野市生活支援・地域ささえあいセンター(長野市社協内)の生活支援員を通じて、直接お届けいただく予定です。

今回の取り組みが御船と長野の架け橋となり、同じ痛みが分かる者同士が励まし合い、支え合う関係に繋がっていくことを切に願います。

 

 

▶被災地の今

水害から5か月以上が経過し、被災地の方々は仮設住宅や修繕中の住宅等でそれぞれの暮らしを続けており、少しずつ落ち着き始めています。

一方で住民それぞれの課題が個別化し、より見守り機能や場づくり支援を強化していく必要を感じていますが、

新型コロナウィルスの影響により、支援活動を行いにくい状況でもあります。

 

 

(被災された方々の声)

・ここ(みなし仮設住宅)に来て足が全然動かなくなった。テレビみて横になってるだけ。人と会うのはゴミ出しの時ぐらい。明日どうなってるかも分からない。1日1日を必死に生きてる。避難所で一緒だったみんなに会いたい。(みなし仮設の住民)

・医療費、リフォーム代が重なりお金がかさんで心配で眠れないことがある。(在宅避難の方)

・繰り返す災害で、元の地域で再建するか、引っ越すかについて夫と妻の間で意見が分かれ、なかなか結論が出ない(在宅避難の方)

 

 

▶今後の取り組みについて

RSYではこれまで長野市豊野区を中心に、地元支援者と連携を取りつつ、

避難所の運営サポート、在宅避難者への食の支援・被災状況の把握、避難所から仮設住宅等への移転支援を行ってきました。

今後は、まちの縁側ぬくぬく亭の運営サポート(在宅避難者をはじめとした地域住民の支援拠点)と共に、

集いの場づくりに向けた取り組みを進めていきたいと考えています。

また避難所支援を通じ出会った方々(9世帯)との繋がりを大切にし、

その方々を見守る目(地元行政・社協・ボランティア)を増やし、

地元で支い合える体制づくりもサポートしていきます。

しかし現状は、新型コロナウィルスの影響により、活動を自粛せざるを得ません。

電話等でやりとりを重ねながら、社会情勢を見極めつつ、遠く離れた場所からでもできる支援を考え、継続していきたいと思います。

引き続きご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。