(RSY)6日からの大雨の影響について(第3報)/石川県穴水町

※私たちの活動は、皆様からのご寄付、並びに日本財団「令和6年能登半島地震(2024年1月発生)に関わる支援活動」、赤い羽根共同募金「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」からの助成金を頂き実施しています。

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYが拠点を置く穴水町をはじめ石川県内では、8月6日からの大雨で道路冠水や浸水被害が出ています。

RSYは8月9日も引き続き高潮の影響で水の引かない川島第2仮設団地F棟や床下浸水のあった兜地区の一部(6~7世帯)を訪問しました。RSYボランティア看護・福祉チームやボランティア便の皆さんと共に、被害状況の確認と買い物や通院等の生活課題、健康状態について聞き取りし、ご希望に応じて飲用水や食料品を提供しています。

(川島第2F棟付近)

(兜地区・甲大橋付近)

川島第2団地F棟には22世帯が暮らしており、特に低い土地にある2棟周辺に冠水が集中。常にくるぶしより上程度の冠水があるため、車が潮水に浸かることを恐れて通れないという方もいます。さらに、病人や足の悪い高齢者、障がい者等がいる数世帯からは、自力での移動が難しいため、6日以降外出ができていないという話もききました。

冠水箇所はごく局所。長靴を履いて無理をすれば歩けないこともない深さで、周辺地域にもこれらの不安や困難な様子が伝わりにくい状態です。立地場所からとにかく高潮が収まらなければ打つ手がなく、住民からは「仕方ない」「どうしようもない」とあきらめの言葉も聞かれていました。


本日、朝から強い雨が降り、午前11時半頃に穴水地区・住吉地区に警戒レベル4(避難指示)が発令されました。町は町内2カ所(プルート、向洋小学校)に避難所を開設。RSYもこれに応じて、すぐに冠水の危険性の高い川島第2仮設F棟を全戸訪問して避難指示と避難所開設を伝達しました。車もなく持病のある方をプルートへ避難誘導し、RSY看護福祉チームが健康チェック等を行いました。他にも、川沿いの仮設団地から6名が避難していました。

中には「認知症のある90代の母親を避難所に連れて行き、環境の変化で落ち着かないと周囲に迷惑をかける」という気兼ねからギリギリまで様子をみたいという方もおり、道路冠水後は移動困難になることや、避難所に行けば役場職員もいるため安心であることをお伝えしました。

これらの情報は穴水町と町社会福祉協議会、同地区に拠点を置くNPOらとも共有し、物理的・精神的にも孤立しないよう継続的な対応を進めていきます。


また、今回の大雨で金沢市内でも浸水があり、金沢市社会福祉協議会は8月9日(土)~11日(月・祝)の期間で災害ボランティアセンターを開設しました。

昨日、石川県社会福祉協議会の仲介のもと、震災がつなぐ全国ネットワークが作成した冊子「水害にあったときに」と飲用水をお届けしました。地元社協によれば、「水は泥を含んでおらずすっと入ってすっと出たという印象。家を見ても一見被災したか分からない。9日は70人のボランティアが活動し、この日のニーズはほぼ完了。穴水も大変な中ありがとうございます。」と言付かりました。

穴水はこれから夜にかけて、強い雨が断続的に降る予報です。九州方面でも深刻な被害が出ています。これ以上、被害が拡大しないことを切に願います。

★震災がつなぐ全国ネットワーク
水害後の対応に関するお役立ち冊子「水害にあったときに」はこちらからダウンロードできます。
https://shintsuna.org/tools/

※8月11日(月)~15日(金)までRSY穴水拠点「ボラまち亭」は閉所となりますのでご注意下さい。

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(RSY)6日からの大雨の影響について(第2報)/石川県穴水町

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みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYが拠点を置く石川県穴水町でも、8月6日からの大雨で道路冠水や床下浸水の被害が出ています。

昨日報告した仮設団地は、地震による地盤沈下と高潮の影響で、いまだにひざ下15㎝程度の水が引かない状態が続いています。潮水が長時間仮設団地の床下や倉庫に侵入している可能性が高く、今後のカビや害虫、悪臭等が心配されています。

町の担当課に報告・問い合わせをしたところ「大潮の時期であり、排水からの逆流も重なっているため今は潮が引くのを待つしかない。床下については心配な点は否めないので、業者に問い合わせ影響や対処法など調べ、状況が落ち着き次第対応する」との回答を頂きました。

被害はごく局所で、今のところライフラインの途絶はなく、町は通常通りに動いています。昨日、RSY107陣に参加している5名のボランティアさんに当該仮設を巡回して頂き、お見舞いを兼ねて飲用水の提供とヒアリングを行いました。

いつも通り出勤や外出されている方も多いことに安堵しつつ、一方で冠水の中、自力移動が難しい高齢者や病人の体調が心配されるため、今後も状況確認と見守りを継続していきます。

(住民の声)
【川島第2F団地】
川島第2集会所、駅前にある「プルート」が避難所となっており周知はされているものの高齢者が多いため、今後は再周知や事前の避難誘導が必要。

・高潮による浸水は前から大雨に関係なく起こってた。地震の影響で土地が下がっているからなおさらひどいのだと思う。

・この辺一帯は以前から水に浸かる場所で、特に満潮時は道路が川のようになる。だからいつものことだと思って、今回も特段避難は考えなかった。

・近くに公費解体の廃棄物集積所があるのでダンプが通るたびに波しぶきが起こる。大雨の時は川と道路の境目が見えなくなり、一帯に水が広がってドキドキした。水が引いて乾いた後の土埃も大変。外に洗濯ものが干せない。

・しばらく親類の家に避難していた。

・駐車場は半分水浸。水が来てから逃げようと思ったけど、どこに行けばよいのか分からなかったので避難しなかった。

・駐車場に置いてあったタイヤのホイールが浸かり潜水艦状態になった。

【住吉団地】

敷地内にある公民館が指定避難所だが、途中の道路が冠水し、公民館も一時孤立状態となった。避難所は高台にある向洋小学校で、町内会長等が声かけしたものの避難者はいなかった。

8月9日(土)午前9時追記:現在、住吉団地の水は引いています。

・自宅の浸水はないが、仮設の前の道路が冠水しているので家から一歩も外にられず移動スーパーにも行けなかった。だいぶ水は引いたけど、高潮はどうにもならない。

・高潮で側溝から逆流して道路が川のようになった。こんな状況になるとは入居して初めて知った。潮水は錆びるのでやっかい。

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(RSY)6日からの大雨の影響について/石川県穴水町

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8月6日からの大雨の影響で、RSYが拠点を置く石川県穴水町にも6日夕方~7日午後にかけて大雨・洪水警報等が発令されました。

これに伴い町は4カ所(プルート、向洋小学校、兜公民館、諸橋公民館)に自主避難所を開設。RSY現地スタッフは、7日朝から地元社協職員と共に浸水が心配された仮設団地を中心に巡回し、道路状況の確認や個別訪問による声かけを行いました。

特に大雨が降るといつも冠水する川島第2団地の一部と住吉団地を巡回したところ、川の越水で川と道路の境界が曖昧になっていました。また、排水設備からの逆流でひざ下10㎝程度まで浸水が進み一時外出できなくなるなどの孤立状態となっていました。

正午頃に満潮を迎えることから、さらなる浸水が心配されましたが、天候の回復と共に少しずつ水が引き、ギリギリで家屋被害は免れたという状況です。

町社協の最終報告によれば、兜地区で5世帯が床下浸水したものの、いずれも家族や近所で対応するとのことでボランティアの要請はありませんでした。

当該エリアの道路冠水は、これまでも大雨の度に発生しており、都度役場にも報告されていますが、「雨量が川の許容範囲を超え逆流して浸水する内水氾濫については、現状すぐに対応できる手立てがない」とし、車の移動や早めの避難を呼びかけるにとどまっています。

鹿児島県にも大雨特別警報が発令されるなど、大雨への警戒は全国的に高まっています。浸水や土砂災害の危険エリアにお住まいの方は、できるだけ早めの行動がとれるよう防災アプリやSNS等で情報収集する他、遠隔地であっても家族・知人へ共有したり、または隣所同士で声をかけ合い、命を守る行動を心がけて頂ければと思います。

★気象庁:キキクル
大雨による土砂災害、浸水、洪水の危険度を地図上でリアルタイムに確認できます。
https://www.jma.go.jp/bosai/risk/#zoom:11/lat:37.256839/lon:137.007408/colordepth:normal/elements:land

★ウェザーニュース:雨雲レーダー
最新の雨雲の動き、12時間、24時間と最大で60時間先の予想を確認できます。
https://weathernews.jp/onebox/radar/

(住民の声)
・80代・女性
こんな水、あの時の地震と比べたら何も怖くない。オタオタしても仕方ない。でしょ?でも困ったね。昼から病院にいかなければいけないんだけどなぁ。

・70台・女性
川っていっても、塩が混じった海水が上がってくるから、車にかかると錆びちゃうの。駐車場がいつも冠水するので今回も車を先に安全な場所に移動させて様子を見ています。冠水には慣れてるけど、こんなに水が来たのは初めて。

・80代・女性
6日の19時頃、雨がひどくなると聞いたので山間部にある自宅に車で友達と一緒に避難したの。家は半壊だったけどとても涼しかったので一緒に話しながら一晩過ごした。夜中に1回ドンッて突き上げる短い揺れがあった。(近くの避難所に行かなかった理由を聞くと)避難所は駐車場が一杯で入れないと思って。。でも今話を聞いて、家の倒壊や土砂崩れの危険があったと反省しました。次はまず避難所に行くようにします。

・80代・男性
電気、ガス、水道はいつも通り使えています。これじゃぁ、買い物にも病院にもいけない。今日は水が引くまで外出はせず家にいるようにします。声をかけてもらえてホッとした。ありがとう。

・60代・女性
うちのエリアは防災無線が入らず、防災ラジオの電波状況も悪いので電源を切ってしまっている人もいます。いつ避難すればよいのか分からず戸惑いました。

・40代・女性
これまでも大雨が降ると水道の水が濁ることが度々あった。キッチンの排水溝からボコボコと音がして水の流れが悪くなることもある。役場を通じて業者にも何度か見てもらったけれど、建設時の不備はないとの回答で原因不明。今回も水が濁るかもと不安。

RSYはこれらの声を町・社協に届けると共に、本日冠水エリアを再訪問し、今一度避難所の場所や避難手順を確認すると共に、必要に応じて飲用水の配布等を行う予定です。

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第25報)

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みなさま

お世話になります。RSY穴水拠点「ボラまち亭」です。

真っ赤なキリシマツツジの見ごろも過ぎ、穴水町でも気温が30℃ほどになる日が出てきました。

今回は最近の「ボラまち亭」の様子についてレポートします。

★5月9日はアイスの日!

石川県はアイスの消費量日本一になったこともあるほどアイス好きの県として知られています。ボラまち亭でも、穴水町社会福祉協議会を通じて、カナカン株式会社様より無償提供頂いたアイスクリームの配布会を実施しました。3日で400個ほどを配布し大好評でした。

「こうやってイベントをしてもらえるのは、能登が忘れられていないんだなってうれしくなるね。」アイスクリームと共に皆さんの顔もほころんでいました。

お隣にある穴水高校の生徒さんも沢山あそびにきてくれていて、その後は放課後に駄菓子を買いに来てくれるようになりました。

★様々なイベントを実施しています

藤田医科大学の若月教授の指導のもと、ポールウォーキング講習会が開催されました。由比ヶ丘団地だけでなく、他の仮設住宅や在宅の方々も30名ほどが参加しウォーキングを楽しみました。ボラまち亭の上にある観覧席にも上り、そこから見る180戸の仮設住宅に改めて圧倒されていました。

ボラまち亭の交流コーナーでは、塗り絵やイラストを描きながら、おしゃべりを楽しむイベントも開催されました。RSYボランティアの方もアロマオイルを使った「ハンドマッサージ」で参戦してくださいました。

住民の方には「この時間に行けば誰かに会える」そんな安心感が得られている様子でした。ボランティアさんとお話をしながら、ほろりと涙を見せる男性もおり、改めて男性のフォロー(安心して集まったり、役割を持ったり、思いを吐露できる場など)の必要性も実感しています。

★NPO法人いきいき

穴水町内にあるNPO法人いきいきさん。障がいのある方の就労支援をおこなっている団体です。今回の震災で大きな被害にあったものの、利用者さんの居場所を守るために、職員の皆さんは自ら被災しながらも、事業再開に向けて奔走されたそうです。

いきいきさんの商品は、着なくなった着物や浴衣を使用した「さき織り」で作ったコースターや印鑑入れ、綿100%の衣類を使用した「うえす」、他にも、ペンケースやヘアーアクセサリーなど、手作り品が一杯です。

今後は商品の一部をボラまち亭で販売したり、大切な資金の一部となる牛乳パックや古着(綿100%)、着物の回収のお手伝いもできればと考えています。

★おすそわけコーナー使用者のアンケート結果

ボラまち亭がオープンした昨年6月から、おすそわけコーナー(フードパントリー)の利用者にアンケートを記入いただいています。一般開放日の金・土・日には各日110名ほどがお越しになり、そのうち70代以上は70%前後を占めています。

落ち込む、疲労感がある、不安が強いなど何らからの精神的な症状を実感されている方が60%ほどとなっています。寒かった冬があけ、春が来たことに喜びたい気持ちの半面、仮設住宅をでて自宅に戻る方や引越しをされる方もおり取り残されているように感じている方が増えてきている印象があります。

そんな中、ボランティアの皆さんとのふれあいや交流は、住民の方々に楽しみと元気をもたらしてくれています。RSYではボランティアの受け入れも継続中。ぜひ皆さんご参加ください!(報告:穴水拠点スタッフ・西井)

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第24報)

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みなさま

お世話になります。

穴水は木々の新緑や道端に植えられた花々に彩られる時期になってきました。

今回は、第23報でもご紹介した「在宅被災者訪問事業」についてレポートします。

 

★「在宅被災者訪問事業」進行中!

「在宅被災者訪問事業」は、穴水町社会福祉協議会が今年2月20日から開始した事業で、在宅で生活されている被災者のお宅を1軒ずつ訪問して回り、生活面や健康面などでサポートを必要としている方がいないかどうかの確認を行なっています。

町内には在宅被災者のお宅が3000軒ほどあると言われており、社協・地域の協力員・NPOの混成チームが毎週のように町内を回って活動を続けています。春休み期間中は大学生ボランティアも参加してくれました。

訪問前にミーティングを行い、終了後にはチームで聞き取りした内容の確認作業をして結果を報告します。サポートが必要な方がいた場合は社会福祉協議会が運営する「ささえあいセンター穴水」が対応してくれます。

 

★被災者の声を「聞く」

先日伺ったあるお宅では「地震から1年以上も経ってやっと来たね」と、少し不機嫌そうなお婆ちゃん。聞けば、地震からこれまでの間、誰も気に掛けてくれる人もなく独りで頑張ってきたんだと。いろいろお話を聞くうちに言葉も軽やかになり、帰り際には県外から来ているスタッフに「遠くから来てくれてありがとうね」とお礼の言葉をいただきました。

別のお宅では「前回の地震の時に住んでたアパートが壊れて住めなくなってしまったから頑張ってローンでこの家を建てたのに、一部損壊にしかならなかったからお金も出ないし、コツコツ真面目にやってきたのにどうすれば良いんだよ!」とやり場のない怒りを口にする男性。こんな時はかける言葉もなかなか見つかりません。一つひとつ丁寧にお話しを伺うことで、サポートが必要なのか、どのようなことができるのかを探っていきます。

 

★誰も取り残さない!

訪問事業では能登の人たちはとても辛抱強いということをいつも感じます。「うちはまだ良い方だよ。もっと大変な人がいるから」、「迷惑かけて申し訳ないね」と他の被災者やボランティアを気遣う言葉をよく耳にします。そのため、本当ならサポートが必要な状況なのに、誰にも相談せず独りで抱え込んでしまっている人たちがまだ多く埋もれています。

今後もしばらく訪問事業は続きますが、誰一人取り残されることがないよう、1軒1軒丁寧に状況を伺っていきたいと思います。

 

★RSYは穴水町にボランティアに来て下さる方、支援物資等を募集しています。詳細はコチラをご覧下さい。

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【報告】令和6年能登半島地震・RSY第2回報告会が終了しました!

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みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

ご案内の通り、4月9日、令和6年「能登半島地震」RSY被災者支援活動・第2回報告会を名古屋建設業協会で開き、会場・オンライン合わせて80名以上の方に参加していただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

以下にその様子を簡単にご報告させていただきます。

はじめに事務局長の浜田から趣旨説明をした後、能登半島地震で犠牲になられた方々のご冥福を祈り、全員で1分間の黙祷をいたしました。

続いて代表理事の栗田が「令和6年能登半島地震の全体像と課題」と題して報告。昨年1月1日から今年3月末までに7456万7170円の活動寄付をいただいたことに感謝を申し上げました。

そうした支援を元に、穴水町の協力で開設した「ボラまち亭」を拠点にさまざまな活動を展開できたことを説明した上で、「アンケートでは『ボラまち亭に来ることで1週間頑張れている』という声もいただいた。そんなことを言われたらこちらも頑張るしかない。公費解体は進み、能登全体の復興計画の議論もされているが、そこについていけない、それどころでないという方々にも寄り添いながら、“人の心の復興”を見据えて今後も活動を継続していきたい」と話しました。

穴水拠点のスタッフ紹介では、稲垣が「担当はロジスティクス。横文字でいうとカッコいいですが、倉庫番や品出し、管理などです」と言って笑わせました。

西井、長田はオンラインで参加し、「1年以上経ちましたが、まだまだ分からないことだらけ。でもボラまち亭に来る皆さんが自発的に動いて、さまざまなことが実現していくのをまぶしい思いで見ています」などと報告。同じく現地スタッフの山田さんは穴水に向けて移動中、地元スタッフの白藤さんは欠席でしたがお名前と役割を紹介しました。

次に常務理事の浦野が「石川県穴水町における支援活動について」と題して具体的な活動内容や支援体制を報告しました。

穴水町社会福祉協議会・穴水町災害ボランティア・ささえあいセンターが技術系ニーズだけでなく、早期から炊き出しや生活支援などを重視してRSYを体制に組み込み、現場で「社協から来た」と言えたことが非常に大きかったと振り返りました。

被災高齢者等把握事業、被災者見守り・相談支援事業、在宅被災者訪問事業などを展開しながら地域との連携を深め、今年度は「ボラまち食堂」「穴水→名古屋子ども交流ツアー2025」「出張ボラまち亭」などの取り組みを進めることを発表しました。

続いてRSYボランティア看護・福祉チームの鈴木里江さんがオンラインで活動報告をされました。

チームは災害支援に関心を持つ有志で結成され、グループLINEには看護師や保健師、社会福祉士など54名(今年4月5日現在)が参加しています。

穴水町では健康チェック・体調不良者の対応から足湯、避難所の環境改善、集会所でのお茶会・健康体操などを他の支援チームと連携して取り組み、要観察者の継続的な支援に当たりました。

鈴木さんは「地元の自主・自立を支えていくためには、つないできた活動を今後、地元の医療・福祉サービスにどうつないでいくかが課題」だと指摘しました。

「なごや防災ボラネット・みどり災害ボランティアネットワーク」の岡田雅美さんからは、穴水町ボランティアセンターでの活動を報告してもらいました。

岡田さんは昨年1月4日に穴水町社会福祉協議会(さわやか交流館プルート)に入り、避難所の環境改善などに当たりました。1月11日にボランティアセンターから正式な支援要請があり、1月15日から11月30日まで、延べ123名のメンバーがセンターの運営に協力。岡田さんは「市内外のボランティアからも協力をいただき、穴水町社協さんからも信頼される団体になったかと思います。貴重な体験をさせていただきました」と述べられました。

次に穴水町の皆さんからのメッセージとして吉村町長、穴水町社協事務局長の関さん、町民の高さん、加代さんの動画が紹介されました。

吉村町長は「私たちの目の届かないようなきめの細かいご支援をいただき、震災により不安を抱える町民が安心して今も暮らせるのは皆さま方のおかげであると同時に、大変心強い味方だと感じているところです。皆さま方からのご支援を決して忘れることなく、着実に前へ歩みを進めて参ります」との決意を示されました。

関さんからは「在宅(被災者)の訪問には各種NPOのボランティアの皆さんに協力をいただき、順調に進めております」、高さんからは「今は能登の桜の開花を楽しみに待っています」、加代さんからは「若い力を借りて復興に取り組んでいます」などのメッセージが寄せられました。

メッセージは以下よりご覧頂けます。

穴水町 吉村町長
https://youtube.com/shorts/L0KhjI-MyYY

穴水町社会福祉協議会 関事務局長

由比ヶ丘団地3班町内会長 高さん

下唐川地区区長 加代さん

最後に「能登半島地震被災者ネットワークあいち」の活動について、事務局・県外避難者担当の森本が報告しました。

愛知県では東日本大震災の広域避難者支援を長年にわたって実践しており、その経験知やノウハウ、ネットワークを活かして能登から愛知に避難された方々の支援を始めました。住所・氏名などの個人情報が分からなかったり、「支援は必要ない」との返事をもらったりするなどの困難がある中、交流相談会「じんのび能登カフェ」や東北・ウクライナの人たちを交えた「ししゅうの会」、田原市での交流会などを開いて避難者の交流の場を設けています。

参加者からの感想や提案などの意見交換をするバズセッションでは、愛知淑徳大学や中京大学の学生さんたちが「実際に体感してみないと分からないこともあると思うので、今度ボランティアに行ってみたい」「現地の方のためにと思っても、信頼関係を構築するのが難しいという現実を知った」「父親が消防士で現地へ行った。今日の報告を聞いて自分も現地で活動したいと思った」などの感想を披露してくれました。

最後に栗田が「皆さま方のご支援のおかげで最低あと1年、できればもっと長く関わり続けていきたい。一人ひとりが力強く、それぞれの復興を果たして豊かな暮らしを取り戻してもらうような支援を続けていくために、引き続き皆さまのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます」と終わりの言葉を述べました。

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【参加者大募集】令和6年能登半島地震・第2回報告会

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みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
令和6年能登半島地震から1年が経過しました。RSYは石川県穴水町に活動拠点
を置き、これまで毎週木曜日~日曜日のボランティア便の運行と自由日程での
団体・個人の受け入れを経て、のべ5,000人を超すボランティアの活動をサポー
トしてきました。
またこの間、穴水町や社会福祉協議会、外部支援者らと連携・協働を重ね、
災害関連死防止を最大の目標に、三位一体となって様々な生活支援プログラム
を展開してきました。
今回は1年の活動を振り返り、成果と課題、今後の展望についてご報告すると
共に、これまでご支援頂いた多くの皆様に感謝の気持ちを伝える機会として報
告会を開催致します。ぜひご参加ください。
——————————————-
令和6年「能登半島地震」
RSY被災者支援活動・第2回報告会
——————————————–
<日時/場所>
日時:2025年4月9日(水)18:30~20:30
※オンライン参加併用
場所:名古屋建設業協会1階会議室

(名古屋市東区泉1-13-34 RSY事務所と同じ建物)

<主な内容>
※現在調整中のため、一部変更になる可能性もあります。

・令和6年能登半島地震の全体像と課題
・石川県穴水町におけるRSYの支援活動について
RSYボランティア看護・福祉チーム、なごや防災ボラネット
からの報告含む
・穴水町の皆さんからのメッセージ
・能登半島地震避難者支援ネットワークあいちの活動
・意見交換会
※その他、穴水支援グッズの販売なども行う予定です。
<申し込み>
参加を希望される方は、下記URLよりお申込み下さい。
オンラインでの参加を希望される方には追ってZoomURLを送付致します。
みなさまのご参加、お待ちしております。

RSY令和6年能登半島地震への対応(第23報)

※私たちの活動は、皆様からのご寄付、並びに日本財団「令和6年能登半島地震(2024年1月発生)に関わる支援活動」、赤い羽根共同募金「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」からの助成金を頂き実施しています。

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは令和6年能登半島地震で被災した石川県穴水町に、みんなの居場所「ボラまち亭」を構え活動を継続しています。

昨日はこの地に「大雪警報」が出て、ゆかりのある多くの皆様に心配の声を寄せて頂きました。スタッフやRSYボランティアも雪かきに追われる1日でしたが、「ボラまち亭」は通常通り運営され、地域の方々100人弱が来訪し、思い思いの時間を過ごされました。

今回は、「ボラまち亭」を取り囲む生活風景のひとコマと、今月から始まった『在宅被災者訪問事業』についてレポートします。

 

★去年の比にらならない雪の量!
穴水の皆さんも今年の雪の量には驚いている様子で、RSYボランティア相手に「やってもやっても終わらんね~」「部屋にばかりいたら運動不足になるからいい運動やわ」など世間話をしながら、雪かきに精を出しています。

ボラまち亭の前には町から由比ヶ丘団地の自治会とRSYに支給された6台の真っ赤な除雪機が整列し、RSYスタッフは大雪の度毎に町内会長さんらと情報交換しながら除雪をお手伝い。除雪は、基本的には個人・地域の力で対応されていますが、シルバーカーや杖を使っている高齢者・障がい者世帯については、RSYがお手伝いしています。

★「ボラまち亭」はいつも通り運営中!
昨日は日中になるとだんだん降雪がゆるやかになって日差しも出てきたこともあり、住民の方々が少しずつ来訪されました。先週は交流コーナーに自称「仮設の歌姫」が降臨したり、おすそわけコーナー用に「フードバンクのと」から頂いたジャガイモと玉ねぎをみんなで袋詰めしたり、集会所で月1回の「子ども食堂が」が開催されたりと、賑やかな日々を過ごしています。

株式会社エクシング様から無償貸与頂いているジョイサウンドのカラオケ機で歌唱をたしなむNさん。可動式なので、他の団体・集会所からもレンタル希望の声が上がっています。

★今月スタート!
穴水町社会福祉協議会(穴水町社協)「在宅被災者訪問事業」

穴水町社協は、昨年6月から仮設住宅住民や、在宅にいる要配慮者の見守り・相談事業である「ささえあいセンター穴水」を運営。仮設団地ごとに生活支援相談員を配置し、お困りごとの早期発見と対応に取り組んでいます。

そんな中、在宅で元気に暮らしているように見えても、孤立感や不安、困りごとを抱えている人がいるかも知れないと、町内全地域を対象にこの事業を実施することになりました。

主な実施主体は、穴水町社協と穴水町福祉推進チーム。福祉推進チームの構成員は、区長、民生・児童委員、福祉推進員で、町内で600人以上が登録しているそうです。

RSYはその助っ人として、同じく穴水に支援拠点・常駐スタッフを置く「アドラジャパン」らと、個別訪問、データ入力、分析、その後の個別対応等をお手伝いすることになりました。

大雪の中迎えた初日。
地域をよく知る福祉推進チームが「おはよ~。おいでんか?」と声をかけるとほどんどの方が笑顔で迎えて下さいました。

お家に上がり、調査シートに基いて生活状況を確認していきます。家の修繕の進捗、心身の健康、調理・トイレ・風呂・洗濯・移動などに不具合はないか、公的支援制度は申請できているかなどに加え、部屋の様子や身体の動き、表情、言動など目視で気になることがあれば記録しています。

震災後に身体の機能が落ちて介護サービス利用を希望する人、罹災証明書の申請はしても今だに書類を取りに行けてない人や申請漏れのあった人、自力で修繕したものの隙間風や雨漏りが改善せず業者にも頼めていない人など様々な問題が発見されました。震災から1年が経過してもこのような困りごとが続いている状況があり、私達もこの事業の意義をかみしめているところです。

福祉推進チームからは「私達だけで訪問してたら聞けなかった話も沢山出てきて、今の様子がよく分かった。この事業に参加できてよかった」というコメントも。

これから訪問する世帯でも、「なんも、なんも。私らは家があるからありがたいと思わんと。まだ頑張れるから大丈夫」と気丈に振舞う言葉の裏に、こんな事実があるかも知れません。しかしそこまで辿り着くには、地域の中に「大丈夫」という言葉を超えた『おせっかいの目線』で関われる存在が必要なんだと改めて感じました。

★RSYは穴水町にボランティアに来て下さる方、支援物資等を募集しています。詳細はコチラをご覧下さい。

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★3月運行の名古屋発・ボランティアカーお申し込みはコチラ

自由日程でお越しのボランティアも大募集中!お申込みはコチラ

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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。

【クレジットカード決済】
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ゼロハチキュー支店 089
当座 0126026
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<郵便振替>
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特定非営利活動法人レスキューストックヤード

(報告)愛知県内5つの生協×RSY「あったかごはん食堂」開催

みなさま
1月26日に県下5つの生協と連携して開催した防災イベントについて、コープあいちからRSYに出向中の宇野からご報告致します。

■RSYからの呼びかけがきっかけに
このイベントは、もともとRSYからの呼びかけがきっかけで実現したものです。
災害時には、命と尊厳を守る上で栄養価のある温かい食事はとても重要で、食事の場は、孤立を防ぐためのケアだけでなく、様々な支援につなぐ機会としても重要です。
こうした「食」の重要性を踏まえ、日常的に「食」を扱う我々生協に対して、炊き出しの訓練を一緒にやろうと呼びかけていただいたのが始まりでした。
最初に東日本大震災以来、災害が発生するたびにRSYに大きな支援をいただいている「生活協同組合連合会アイチョイス」さんと、私(宇野)の出向元である「コープあいち」にRSYからお声がけいただき、その後「一宮生協」さん「あいち生協」さん「生活クラブ生協」さんがこの主旨に賛同して、一緒に炊き出し訓練をかねた防災イベントを実施することになりました。
RSYでの学習会、企画の打ち合わせ、チラシの作成等の準備を進めて、いよいよ本番という時(昨年1月)に能登半島地震が発生しました。
当然、被災地支援を最優先するため、このイベントは無期延期となりました。

■能登半島地震の支援で深まったつながり
能登半島地震の発生で合同防災イベントは、延期となりましたが、そのご縁はつづき、昨年8月にRSYが穴水町のこどもたちを招いて実施した「穴水名古屋交流ツアー(8/19~8/21)」では、生協間で連携してバーベキューの食材、朝食、弁当、飲料等の支援を行いました。

また、10月11日~12日には、県内5つの生協から15人の職員が、穴水町を訪問し、仮設住宅で「炊き出し」と「カフェ」を行いました。

最初に企画した合同防災イベントは、地震のために延期となりましたが、その後の支援活動を通じて、生協間のつながりは、より深まりました。

■1年越しの合同防災イベントの開催へ!!
能登半島地震から1年余が経過し、1月26日(日)に改めて県内の5生協とRSYによる防災イベントを開催しました。会場は、2000年の東海豪雨で大きな被害を受け、住民の防災意識も高い天白区野並にある生活クラブ生協さんです。

「あったかごはん食堂」では、“野菜いっぱいポトフ”と“コーンごはん”をご提供し、パネル展示コーナーでは、RSY浦野さんが25年前の東海豪雨や能登半島地震の現地の様子を伝えながら日頃の備えの大切さを訴えました。
また、「健康チェックコーナー」「身近なもので防災グッズをつくるコーナー」「トイレの大切さを知るコーナー」「カフェコーナー」を各生協のスタッフとRSYボランティアが協力して準備しました。
穴水の仮設住宅支援で一緒に行動したことで、お互い気心が知れていたこともあり、準備と当日の運営は比較的スムースにできました。

目標の参加人数には及びませんでしたが、参加した近隣住民の皆さんは、各コーナーにとても関心を示して下さり、真剣に話を聞いてくれました。
今後につながる良いイベントになったと感じています。

■参加者の声

「あの日は仕事で、帰ってきたら家の中はめちゃくちゃ。家の中のものを出してまぁ大変だったよ。消防団にも入ってたからボートにも乗った。ボートから2階に避難している人達におにぎりを投げて渡してね。うまく受け取れない時は水の中にドボン。でもみんなで助け合ったんだよ」(80代・男性)

「私は当時子どもが小さく、マンションの4階に住んでいました。2階まで水没して、帰れなくなっている人もいた。気の毒だったので、自宅に4人ぐらい、全然知らない人だったけど招き入れて、着替えをしてもらったり食べ物を分けたりしました。数日後、わざわざケーキを持ってお礼に来てくれた人も。あの頃はそんな時代だった。今だったら同じことできるのかなぁ」(40代・女性)

「もうすぐ水害から25年経つけど、爪痕はまだ家中にあるよ。お金がなかったから家の修繕が十分できなくて。ローンも沢山残ってたしね。だから今も隙間風が入ってきたり、戸がしまらなかったりしてる場所があるよ。思い出すと悔しさが蘇ってくる。市には何もしてもらえなかったっていう思いがある」(60代夫婦)

■生協どうしのつながり、地域とのつながりを一層深めるために
今回は、生活クラブ生協さんで行いましたが、「次は、一宮生協さんでやろう・・・」という声もすでに出ています。
今回のイベントは、生協どうしのつながりや地域とのつながりを今後より深める上で、多くの気づきを得る貴重な経験となりました。
そのきかっけをつくってくれたレスキューストックヤードに感謝しています。

阪神・淡路大震災から30年・RSY関連記事のご紹介

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
私たちの活動の原点である阪神・淡路大震災から30年がたちました。

1.17当日は、スタッフ・ボランティア10名でKOBEを訪れ、犠牲者への祈りと
共に、当時からゆかりのある方々との再会、原点回帰の大切な時間を過ごしま
した。皆様に育てて頂き、共に歩んできた30年でした。
各メディアで取り上げて頂いた関連記事などをご紹介します。
ぜひご覧下さい。

★中日新聞(1月3日掲載)

※掲載許可済み。

★日本経済新聞
・私のリーダー論(上)(12月26日掲載)
「理念との整合、常に振り返り」
・私のリーダー論(下)(1月9日掲載)
「若手の踏ん張り、見守る」
https://www.nikkei.com/topics/22A34104
※閲覧には会員登録が必要となります。

★岐阜新聞(1月18日掲載)
「阪神大震災30年、鎮魂の灯と継承の誓い 教訓を若い世代へ、寄り添う心を伝え続ける」
https://news.goo.ne.jp/article/gifu/region/gifu-20250118012840.html

★名古屋テレビ(1月16日放映) WEB版「メ~テレニュース」
「阪神・淡路大震災からあすで30年。名古屋の災害ボランティア支援の形」
https://youtu.be/aFdlF0n-6mM?si=mrh1tkNhNPp42K2k

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