【JCN】3.11の今がわかる会議in名古屋

掲題の会議が、今週の金曜日に開催されます。
東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)じっくり企画したものです。
単に被災地から語り部来て話す講演会ではなく、
課題テーマを絞り、
被災地ゲストとご当地ゲストっぷり四つでトークをするは、名古屋オリジナルです。
多様な市民に聞いていただきたい内容になっています。
せっかく、東北3県からゲストが来てくださいますし、
名古屋からもキーパーソンに登壇いただきます。
この機会を逃すのは、もったいないです。
まだ、お申込みいただいていない方は、ぜひお申込みください。
当日の飛び入り参加も可能で、
資料は充分に準備する予定ですが、
万が一の恐れがあることをご了承ください。
お申込みは、JCN申し込みフォーム画面から。

会議名:3.11わかる会議in名古屋

■テーマ:「東日本大震災を知り、関わりを考える」

■時 期:2019年9月27日(金) 13:30~18:00 ※13:00受付開始

■場 所: 名古屋会議室プライムセントラルタワー 13 階(第 2、3 会議室)
https://www.nipponkaigishitsu.com/detail/?id=3&tab_index=6

■対 象:東日本大震災復興支援に興味・関心ある団体・企業・個人(100名)

■参加費:無料

■主 催:東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)
■共 催:認定NPO法人レスキューストックヤード
■助 成:復興庁コーディネート事業

■プログラム内容と登壇者
13:00  受付開始

13:30  オープニング
開会挨拶と趣旨説明

13:45  1部:話題提供とパネルディスカッション
<テーマ>「孤独・孤立をいかにして地域で見守るか」
<登壇者>
◯岩手県
東梅 麻奈美 氏(NPO法人ワーカーズコープ大槌地域福祉事業所 所長)

◯宮城県
新井 信幸 氏(NPO法人つなりデザインセンター・あすと長町 副代表理事)

◯福島県
米倉 一磨 氏
NPO法人相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会
(相馬広域こころケアセンターなごみ) センター長

◯愛知県
名畑 恵 氏(NPO法人まち縁側育くみ隊 代表理事)

◯コーディネーター:
東日本大震災支援全国ネットワーク 代表世話人 栗田 暢之

15:25  2部:各県現状や課題について
【福島県】
<テーマ>避難指示解除区域現状と課題
<登壇者>

  福島:横山秀人 氏(一般社団法人いいたてネットワーク 代表理事
  愛知:鈴村 ユカリ 氏(アロマハンドトリートメントボランティア(富岡町から避難)

<コーディネーター>
東日本大震災支援全国ネットワーク 福島担当

【宮城県】
<テーマ>津波こどもに与えた影響とこどもを軸とした地域づく
<登壇者>
宮城:天澤 寛子 氏(NPO法人浜わらす)
愛知:伊藤 一美 氏(NPO法人子ども&まちネット 理事長)

<コーディネーター>
東日本大震災支援全国ネットワーク 宮城担当

【岩手県】
<テーマ>3.11経験を次世代へ繋ぐ〜岩手から恩送り~
<登壇者>
岩手:岡本翔馬 氏(認定NPO法人桜ライン311 代表理事)
愛知:大原 一哲氏(第3回三陸&東海防災フェスティバル「伝」実行委員)

<コーディネーター>
東日本大震災支援全国ネットワーク 岩手担当

※各県話題提供あとに、参加者みなさまと話し合う時間を
設けます。

17:45   クロージング
総括と閉会挨拶

18:00  終了

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【第26報】北海道地震におけるRSYの支援活動(9/21)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
地震から1年を受け、住民それぞれの暮らしが変化し始めているようです。現在も支援を続けている、むかわ町の仮設住宅では、仮設を退所し、次の住居へ移る住民が見られています。一方で「ようやく生活が落ち着き始めたのに、次の事を考える余裕がまだ持てていない」と呟かれる方も少なくありません。ちょっとした不安や最近の暮らしぶりを気軽に話せる場が、今後もより一層、必要になると考えています。

9月6日~8日まで、吉林が現地入りしました。
以下、ご報告です。

 

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北海道足湯隊の活動サポート
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今回の地震を機に、札幌など道内のボランティアが集結した「北海道足湯隊」は、現在もマッサージケアやパステルアートとコラボし、活動を継続しています。

この日は、法城寺(むかわ町)にて、フットマッサージやパステルアートとコラボし、活動しました。全体で20名以上の方にご参加いただきました。会場を提供してくださった住職や坊守には宣伝にも協力をいただき、若いママや子どもたち、高齢者など、様々な世代が集う場となりました。

活動終了後、メンバーが主体となり、つぶやきや活動中の気づき、感想を共有しました。住職や坊守からは、「地震から1年経った今でも、今日のように支援活動に来てくれる団体はありがたい。初期に比べると、支援者の数はずいぶん減ってた。でも、まだまだ被災した悲しみやつらい気持ちを抱えたまま、吐き出せない人もいる。1年経って、なんだか胸がざわざわすると話す知り合いもいる。集う場を通して、今後も見守っていただきたい。」とお話いただき、メンバーからも「ぜひ今後もお寺で活動させていただきたい」という想いが伝えられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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むかわ町のたい焼き屋さん「いっぷく堂」
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今回の地震により店舗が被災し、仮設店舗で営業を再開した、たい焼き屋さん「いっぷく堂」へ立ち寄らせていただきました。このお店は以前、中日新聞でも掲載されていました。同町穂別地区で発掘された恐竜の化石「むかわ竜」(通称)をモデルにした人形焼き「恐竜たいやき」を美味しく頂きました。

恐竜たいやきが焼きあがるまで、ご店主より、発災当初の様子や最近の心境をお聞きすることができました。地震前から、ご夫婦でたい焼き屋と新聞配達を生業にしておられました。「地震が起きた日は、ちょうど1階の店先で新聞配達の準備してて、妻は2階の自宅で寝てた。すごい揺れだった。うちが1階が潰れて、2階はなんとか無事。俺が周囲を確認した後、妻は2階の窓から降りたんだ。地震当初、マスコミのほとんどが厚真に行ってしまっていて…このままじゃ、むかわも被害を受けていることが外へ伝わらないと思った。取材を受けることは、むかわの現状を知ってもらえるチャンスだと思って、ご近所さんと俺が交代交代で取材を受けたんだ。今の暮らしにはようやく慣れてきたけど、この間、町から復興計画が出されてね。次の暮らしを考えないといけない。」とお話いただきました。
また帰り際に「俺はたい焼きを焼くっていうことよりも、お客さんとの何気ないおしゃべりが楽しくて、店をやっているようなもんさ。おしゃべりに夢中で、よく数を間違えるから、妻のサポートは必須なんだ。」とジョークを織り交ぜながら、笑顔を見せてくださいました。
ぜひ皆さんも、北海道に来た際にはお立ち寄りください!

 

 

 

 

 

 

 

 

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安平町復興祈念式典へ出席
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安平町復興祈念式典に出席し、感謝状をいただきました。
詳しい内容はこちらから

【第25報】北海道地震におけるRSYの支援活動(9/6)

 

 

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被災者のつぶやき他
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・何回か来させてもらっています。足湯をすると夜、眠れていいわ。もともとは眠れない方じゃなかったんだけどね。(70代・女性)
・苫小牧から家族で来ています。ちょっとでも気晴らしになればと思って。1年ですねぇ、ブラックアウトは本当に驚きました。うちは少し備蓄してあって、家は大きな被害がなかったので、停電もしのぐことができました。停電中、近所のコンビニに行きましたが、テレビでよく見る、お酒の瓶とか商品が散乱している状態で。コンビニもいろんなお酒が置いてるから、それが混ざって、すごい臭いでした。少しでも備えておくのは大事ですね。(30代・男性)
・何度か活動を続けるうちに、リピーターさんも増え、楽しみにしてくれている方がいるのは嬉しい。道具を自分で揃えてくれる方もいて、パステルをやっている間だけは、被災した悲しみや辛さを忘れて、楽しんでもらいたい。(40代・女性・パステルアート講師)

 

 

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▼ご案内【再掲】
北海道胆振東部地震 支援活動報告会
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日時:2019年10月9日(水)19:00~21:00
場所:名古屋建設業協会1階会議室
※差し支えなければ、事前の参加申し込みをお願いいたします。
以下をご記入の上、件名を「10/9北海道報告会・参加申込」として、
RSY事務局(info@rsy-nagoya.com)までご送信ください。
・お名前:
・所属(あれば):
・メールアドレス:

 

 

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▼RSY活動支援募金について
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログ
ラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

九州地方の水害対応について(9月19日)

みなさま

RSY事務局です。
9月16日(月)~17日(火)にかけて浦野が佐賀県武雄市入りしました。
以下、報告です。
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★武雄市の被害状況
(佐賀県HP 9月18日9:00現在)
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・人的被害:3名死者
・住民避難状況:武雄市15世帯34人(大町町24世帯45人)
・住宅被害:床上1,033 床下513 計1,546
※市は災害救助法で適応される「住宅の応急修理制度」を実施。半壊以上の世帯には、1世帯あたり58万4千円の限度で修繕ができるようになります。
自宅の屋根、居室、台所、トイレなどの日常生活に必要な最小限度の応急修理ができます。既に業者に依頼し着工した世帯も遡って申請することが可能です。
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★災害後の生活を考える生活再建のためのミニ相談会
9月13日~16日開催しました!
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RSYが事務局を兼務する「震災がつなぐ全国ネットワーク」が主催し、4日間の 相談会を実施。佐賀県弁護士会や佐賀県建築士会の協力を得て、生活再建に向け た住民の方々の不安にお答えしました。

・9月13日(金)18:30~20:30 朝日町高橋地区公民館
当日は5~6名の住民の皆さんが参加。震つなメンバーが、冊子「水害にあったと きに」をもとに、被災してから生活再建までに必要な手順を説明。

その後OPEN JAPANの協力を得て、床下の処理や効果的な消毒の方法などを丁寧に説明して頂きました。会場には佐賀県弁護士会から弁護士2名が派遣され、2件の相談に 乗って頂きました。また地元消防団有志も参加し、知識や技術を引き継ぐ講習会も合わせて行いました。
・9月14日(土)~16日(月・祝)朝日→橘→北方公民館
市は、被災件数が多いエリアを中心に、3か所の公民館に罹災証明書等の特別申請窓口を設置。ここへ震つなが協力し、弁護士・建築士の相談ブース、無料喫茶&サロンブースを設けました。被害件数の多い北方公民館には、約40世帯が来所。グリーンコープや熊本からの支援団体らの振舞う冷たい飲み物やかき氷で一息つきながら、これまでの頑張りや、お金や修繕にまつわる不安についてお話しされました。
(主な相談内容)
【弁護士相談】
・応急修理制度の適応時期、対象となる中身について
・応急修繕制度は、賃貸物件で被災した場合の修繕費用にも使えるのか
・自宅は被災し住めないので、別棟の家を修繕して住もうと思うが、加算支援金を充てることは可能か?
・火災保険はどこまで補償の対象となるのか?
・賃貸で土地を借りているが、解体する場合持ち主に連絡した方がよいか?
・公費解体は適応されるか?

【建築士相談】
・グラスウールの湿りはどう確認すればいいか?
・解体の費用はいくらぐらいかかるか?
・信頼できる工事業者を紹介して欲しい
最低限の工事を考えた場合予算はいくらぐらいを見込めばいいか 

この取り組みは、日本財団からの支援を受け、震つな加盟団体が協働して実施しています。RSYも加盟団体の一つとして、市や関係機関との調整、当日の運営等をお手伝いしています。

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★被災者の声
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・ようやく畳の部屋の泥かきが終わって、やっと時間ができたので、罹災証明書 の申請に来ました。うちは床上30㎝ぐらい。フローリングの下はまだ見ていないんです。とりあえず板のところは拭いたんだけど。やっぱり下、見た方がいいで すか?壁も?多分すごいことになっていると思います。まだ子どもが小さいか ら、カビなんかで病気になったらと思うとすごく心配。見ないふりしてちゃだめですね。でもこの冊子に書いてある通り、必ずしも全部剥がさなくてもいいかもしれないなら、すぐにでも確認します。今から建築士さんの相談ブースに行ってみます。(30代・女性)

・うちは床下浸水でね。写真は撮ったんだけど、携帯で撮ったからプリントしてないの。どうしようしら。。。え?携帯さえ持って行けばいいの?よかった。全国から沢山の方々が来て下さって、本当に嬉しかった。私にはとても真似できない。今日は風があるから乾燥も早く進むかしら。昨日は全然風がなくて暑くて。でも、こうやってお話しできて嬉しい。なんとなく心がすっきりしました。(60代・女性)

・俺の代から開業して、40年自営業やってたんだ。でも機械の3分の2は水に浸かってしまった。これまでも色々あったけど、人にだけは迷惑をかけたくないって思いで何とか頑張ってきたんだ。子どもも4人育て上げた。80歳近くなってこんな目に遭うなんてな。できることなら事業は続けたい。食っていかなくちゃいけないから。子どもにも迷惑かけたくない。でも、保険会社に言っても、全額は多分出ないだろうな。どんな状態になっても、お上の世話にだけはなりたくない。 これまで自力でやってきたんだ。これからもそうしたい。(弁護士同席により、保険会社のやり取りについてアドバイスを頂く)(80代・男性)

・床上浸水の被害でした。でも私、民生委員やってるから、とりあえず避難所に いるお年寄りが気になって通っていたの。だから自分の家は後回しになっちゃって。ようやくここに来れた。お年寄りも顔を見せると安心されるからねぇ。とにかく臭いがすごいから、子どもに頼んで消臭剤を買ってきてもらったのよ。近所にバンバン配ってたら自分の分がなくなるでしょ!って怒られちゃった(笑)久しぶりにゆ っくり話ができてよかったわー。(60代・女性)

・うちは何も被害がなかったので、せめてお手伝いできればと思ってきました。でも、被害がないことが後ろめたさでもあって。大変な被害に遭った方に何て声をかけていいのか分からないんです。私たちでもできることがあったら、いつでも言って下さいね。(無料喫茶を手伝って下さったボランティア・50代・女性)

・小学校で子どもの遊び場を開催した時に、ママさんたちが疲れ切っていまし た。一番の困りごとが食事。被災してキッチンが使えない、ガスが出ない、毎日家の片付けで仕事も休めず疲れ切って料理が作れない、何より子どもに栄養のあ るものを食べさせてやれない、という悲痛な声が多数聞かれました。朝はパン、昼は給食、夜はアルファ化米とレトルト食品だそうです。中には、炊き出しの野菜を食べながら泣いてしまう人も。ハンドマッサージなどをしながら、少しでも緊張を和らげ、心の内を吐き出してもらえるようにしました。特に30代~50代の女性たちが悲鳴を上げています。(ボランティア・40代・女性)

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★RSYの今後の対応
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10月1日(火)~10月4日(金)にかけてRSYスタッフ+ボランティアを派遣予定。『おもやいボランティアセンター』の活動サポートとして、引き続き相談会開催や、在宅避難者向けの炊き出し支援が実施できるよう調整して行きます
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▼RSY活動支援募金について
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

臨時休業のお知らせ

みなさま
お世話になります。レスキューストックヤード事務局です。
スタッフ研修のため、下記のとおり臨時休業いたします。
ご不便おかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
           記
【名古屋事務局休業日】
9月23日(月・祝) ~ 9月24日(火)休業
【きずなハウス休業日】
9月22日(日) 15:00 閉店
9月23日(月・祝) ~ 9月24日(火)休業
9月25日(水)~通常営業

九州地方の水害対応について(9月13日)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

台風15号の影響で、千葉県でも断水・停電等が続き大変な被害が出ています。
被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。
現在、震つなメンバーが現地入りし、情報収集や今後必要な支援について検討を
重ねています。
一方で、佐賀県の水害被災地も過酷な状況が続いています。
以下、9月9日~10日にかけて佐賀県武雄市入りした浦野からの報告です。

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★『おもやいボランティアセンター』
https://www.facebook.com/omoyaivc/
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佐賀県武雄市では、地元の支援者による民設民営型VC「おもやいボランティアセ

ンター」を立ち上げ、震つなメンバーもこれを応援しています。
立ち上げ直後の土日には述べ800人近いボランティアが駆け付け、主に朝日町を
中心に活動。現在は、次の3連休に向けた受入準備の他、長期的支援を見据えた
体制づくりに向けて話し合いを重ねています。おもやいVCは、市社協VCと連携
を図りながら活動しています。

おもやいVCの活動は大きく「作業支援」と「生活支援」に分かれています。
「作業支援」は家財道具の運び出し、床下の処理(床板はがし、泥かき、消毒な

ど)、「生活支援」は、子ども支援、相談会開催、サロン活動、食事(炊き出し)
提供、健康支援など、生活基盤を支えるために必要な支援をテーマ別で洗い出し、
活動可能な支援団体と共に取り組みを進めています。
RSYは、常に震つなメンバーである被災地NGO恊働センター、NFP、ピースボー
ト災害ボランティアセンター、災害NGO結に加え、OPEN JAPANらと連携協働
し、『災害後の生活を考える生活再建のためのミニ相談会』開催に向けた調整を
行っています。

現在までに、
・9月13日(金)18:30~ 高橋公民館
・9月14日(土)10:00~17:15 朝日公民館(△)
・9月15日(日)10:00~17:15 橘公民館(△)
・9月16日(月・祝)10:00~17:15 北方公民館(△)
での相談会の実施が決まっています。

△印は、市が設置する罹災証明書等申請受付窓口に併設する形で開催。
佐賀県の弁護士会や建築士会にも、全面的に協力頂いています。
会場には、地元支援者と共に無料喫茶や炊き出し、足湯などもオープンし、休憩

スペースや相談に関するフォローの場として機能できるよう準備を進めています。

現在までに、住民からは以下の困りごとについて声が上がっています。
・り災証明って何? 何に活用できるの?
・乾燥させるといっても、どこまで乾かせばいいの?
・消毒用にと消石灰が配られているけど、取扱いに注意が必要、と言われてもど

うしたらいいのか・・・
・和室は床を外せたけど、洋室はどうすればいいのか
・工務店に見積もりとってもらったら、3か月待ちといわれてしまった。それま
でにやっておかなくてはならないことがあるなら、今からやっておきたい

大まかな掃除がひと段落ついた今、修繕、お金、食事等の基本的な生活環境の整

備、疲れや不安、焦りなどへの心身のサポートが求められます。
9月上旬に、激甚災害に指定され、被災者生活再建支援法の適用も認められました。
とはいえ、多くの世帯が半壊以下の被害判定が想定されるため、受けられる支援
制度も少ない中で、自力再建を余儀なくされる方も多いと予測されます。
住民の皆さんの不安が少しでも軽減できるよう、専門家との連携や、悩みを気軽
に相談したり、一息つける場づくりに力を入れ、心身の活力の低下を防ぎ、先の
生活に見通しが持てるような取り組みの重要性を感じています。
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★被災者の声
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・8日の相談会に参加して、床下を乾かすことがどれだけ大切なのかとてもよく
分かりました。1か月以上かかるのよね。頭の中で次はあれ、その次はこれって、
ずっと考えているから気持ちが落ち着かなくて。夜は体が疲れているから早く寝
ちゃうんだけど、朝は早く起きて1日中作業をやっているの。できる限り自分や
家族でなんとか進めて、どうしても無理なところだけはボランティアさんにお願
いしようと思っています。でも乾燥を待つこの数か月が焦りますね。乾燥以外何
も進められないのがもどかしい。早く床板で蓋をして、家具も全部収めてしまい
たいんだけど。でもここで焦ってはダメなのよね。。。(60代・女性)
・ライオンズクラブが作ってくれた炊き出しをお弁当にして届けた。みそ汁もつ
いてるんだけど、一杯の豚汁に「あったかいものが食べれて本当に嬉しい」と言
っていた。夏場でも温かいものを求めるんだと思い、食の支援も優先順位が高い
と感じた。(過去の災害では、台所が使えたとしても日々の疲れで、買い物に行
ったり料理を作る気力がわかない、かといってコンビニの総菜は続くとしんど
い、などの声が多く聞かれている)(40代・地元支援者)
・水害にあってから子どもたちが家の片付けも手伝ってくれて少しずつでも進ん
でます。病院にも行ってるよ。押し車で出かけてる途中、すごい雨がふったじゃ
ない?やっぱり当時のことが蘇るね。すごく怖かった。洗濯機の水が出なくて困
ってたけど、ボランティアさんが直してくれるって。本当に助かる。
(80代・女性)

・大工さんに連絡したら、修繕に取り掛かるまで半年以上かかるって。その間、

このまま床を外しっぱなしにしてたら生活できないから、最低限の予算で自分で
できる範囲の効果的な修繕方法を知りたい。半年たったらもう冬ですよね。この
ままにしておけるわけがない。畳が入るのは春ぐらいになるのかなぁ。
(30代・男性)
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★RSYの今後の対応
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9月16日(月・祝)~17日(火)に再び浦野を派遣。
『おもやいボランティアセンター』の活動サポートとして、引き続き相談会開
催、足湯やサロン、炊き出し等の場づくりに重きを置いた生活支援プログラム実
施に向け、環境整備に努めます。当面は年内までの中期的な支援を視野に入れ、
愛知・名古屋を中心とした東海地域からのボランティアの派遣なども検討してい
きます。
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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログ
ラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
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※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。      

九州地方の水害対応について(9月7日)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
前回に引き続き、佐賀県武雄市での支援状況と共に、三重県北部を襲った水害についてもご報告します。

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三重県北部の大雨について
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9月4日~5日にかけて、記録的な大雨が三重県北部を襲い、各地で被害が報告されています。

主な被害は、四日市市、東員町、いなべ市、桑名市など。件数は少ないものの、各地域で床上・床下浸水等の被害が出ています。RSYは、地元の団体である『みえ防災市民会議』や『防災一座』と連携し、情報収集を行ってきました。

昨日、常務理事・浦野が、以前から講演会や防災マニュアルの作成等でつながりのあった東員町社会福祉協議会訪問。今後の支援について情報交換しました。

【東員町の被害状況と対応について】
・家屋被害数:約20件(うち半壊1件、床上2~3件、床下16~17件)
※川の泥水が流れ込んだので細かい砂が床上/下に入り込んだような状況(住民からの困りごと)
・水没した車の対応について心配する声が多い
・農地などに流れ着いた大量の藁(ゴミ)の処理

・消毒はどうしたらよいか
町が用意している消毒液の入手方法や使い方など(今後の対応)
・既に、社協が事務局を担う『とういん災害ささえあい委員会』が中心となり、町

内23の自治会長に聞き取り完了済
http://www.toinshakyo.or.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=2648&frmCd=49-9-0-0-0
・社協HPにて困りごと連絡の呼びかけチラシUP済
・特に被害の多かった中山地区自治会を中心に、自主防災会メンバーで土日に各戸訪問予定
※この際に、床下処理の必要性を注意喚起するチラシ(被災した時になど)を手渡しで配布。その後のニーズについては、社協で対応することとなった。(RSYの今後の対応)
社協に寄せられたニーズについては、『みえ防災市民会議』が、建築の専門家の派遣や、住民・ボランティアへのアドバイス等のが相談窓口を担当。RSYは必要に応じてこの動きをサポートしていきます。

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佐賀県武雄市への対応
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★『おもやいボランティアセンター』の設立
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佐賀県武雄市では、東禅寺さんはじめ、地元の支援者が中心となり、地域密着型の民営支援拠点『おもやいボランティアセンター』を立ち上げました。
そのきっかけとなった「武雄市情報共有会議(9月4日開催)」には、地元ボランティア団体と共に震つなメンバーも参加。当面は、被害のひどかった朝日町高橋地区を中心に、その後は順次、周辺地域にも活動場所を広げながら、長期的ニーズにも対応していける体制づくりに取り組まれています。本日は約250名のボランティアを受け入れ、支援に対応に当たっています。
▼災害後の生活を考える生活再建のためのミニ相談会
9月8日(日)朝日町高橋地区で相談会を行います。RSYは震つなメンバーとして、開催準備や炊き出し資材・食材費の提供で協力。
10:00~12:00、13:00~15:00の2部構成で、床下の効果的な消毒方法や、罹災証明書の説明などを行います。その他、昼食の振る舞いや、佐賀県弁護士会、佐賀県建築士会による個別相談もあり、きめの細かい対応に取り組まれます。

★名古屋からボランティア活動資器材の搬出
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『おもやいボランティアセンター』からの要請で、9月6日、名古屋から4トントラック1杯分のボランティア活動資器材を搬出しました。搬出作業には、RSYボランティア、市内防災ボランティア、中部土木株式会社様など約10名が参加。皆さんは、武雄の方々に想いを馳せつつ、汗だくで作業にあたりました。

本日昼頃現地に到着し、早速活動に活用頂いています。資器材の中には、炊き出しや足湯ボランティアセットも加え、相談会をはじめ、避難所・在宅避難者憩いの場づくりにも役立てて頂きます。お手伝い頂いたボランティアの皆様、本当にありがとうございました!

★RSYの今後の対応
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9月9日(月)~10日(火)に再び浦野を派遣。
震つなメンバーの、災害対応NPO・MFP代表・松山氏と共に、『おもやいボランティアセンター』のサポートや、これまで震つな事務局によせられた冊子「水害にあった時に」の申込者宅の訪問等を行います。

※お詫びと訂正
9月4日に発送した報告書の中で、代表理事栗田が、「佐賀市長を訪問し、今後の支援に関する意見交換をした」とありましたが、武雄市長の誤りでした。
訂正と共にお詫び致します。
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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログ
ラムのために活用致します。

<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
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※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

【第25報】北海道地震におけるRSYの支援活動(9/6)

皆様

お世話になります。RSY事務局です。
2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震より1年が過ぎました。
地震から1年となる現地では、追悼式や復興祈念式典、防災訓練などが行われています。
大規模な土砂崩れが発生した厚真町はじめ各地で、修復工事が進んでいます。一方で、個人宅付近の公道などの道路は、あまり手が入っていない場所も少なくありません。被災された方々はそんな風景を日々、目に映しながら、今もなお応急仮設住宅や修復がなかなか終わらない自宅での生活を送られています。被災された方々の声からは、「少しずつ今後の暮らしの見通しがついてきた」「一部損壊で修繕を考えていたけど、見積とってもらったら、あまりに高くて。老後があと何年って思ったら、直さなくてもいいかなって思った。」と、どうにか自分の気持ちを整理しながら、生活されているようです。こうした声を聴くと、まだまだ復興へは道半ばだと感じます。
むかわ町では3月より、役場や社協、NPOなどが連携し、4,000世帯を超える訪問調査が進められています。現在、全体の半数程度まで完了していますが、ボランティアなどの支援者不足により遅れが出てきたため、先月末に強化プロジェクトを実施し、100名を超えるボランティアが集結したそうです。調査では住宅の応急修理や「なかなか眠れない」などの精神的な不安ほか、何らかの課題を抱えている方々が、現段階でもおおよそ全体の4分の1を占めているようです。支援から取りこぼされる声がないよう、住民一人ひとりの声を拾い続けています。

本日より吉林が現地入りし、仮設住宅への収納棚の取り付けを行った安平町の復興祈念式典へ出席、また地元ボランティアにより結成された北海道足湯隊の活動サポートを行っています。

 

 

 

 

 

 

 

○被災者の生の声

・地震の時、家の1階が潰れて、2階で寝てたから助かったんだけど、真夜中だったこともあって、身動きがとれなくなった。明るくなるまで待とうとしたら、家族が2階の窓から降りようとしたんだ。またいつ余震が来るかと思うと不安で、その場にはいたくなかったんだと思う。いつも冷静な方だから驚いて、すぐ止めたよ。地震の揺れだけでもショックだったのに、あたりが暗くて何も見えないんじゃ、じっとしていられないよな。それから1年か。あっという間のような、長かったような…。地震に遭って、いろんなことがあったけど、避難所に避難していた頃の記憶が一番印象に残っているよ。しばらくあそこには(避難所だった建物)行けなかったもんな。(むかわ町/70代)
・この1年は、過ぎるのが早かったです。地震当日は役場の出入り口が人でいっぱいになり、けがをされた方やトイレに行きたい方などがおられ、けがの手当てや断水したトイレの使い方を案内するので必死でした。その後、避難所のレイアウトを職員で検討し、手分けして、準備に取り掛かりました。発災から3日間ほどは、役場に泊まり、そこ(窓口のテーブルの下)で睡眠を取ったりしていました。やっぱり寝れなかったです。それから、いろんなことがありましたが、発災から3日間はとても長いように思えました。なんとか体調だけは崩さずに来れています。(役場職員)

○復興祈念式典の様子
本日14時~追分公民館にて、安平町役場主催の「安平町復興祈念式典」に出席いたしました。安平町では発災当初より避難所での足湯や、今年3月に地元支援者とともに実施した「仮設住宅への収納棚の取り付け&食事会」で活動をさせていただきました。今回の式典ではその活動を受け、感謝状を贈呈いただきました。
会場には今回の地震を受け、活躍された自治会やボランティア、NPO、企業など110以上の団体・個人が出席し、出席者一人ひとりへ、町長から感謝状が贈呈されました。欠席も含め、全体で180以上の団体・個人へ感謝状が贈られるそうです。町長挨拶では「今回の感謝状贈呈を一つの区切りに、1日も早い町の復興のため、今後も皆様のご協力いただきながら、引き続き尽力したい」と話され、安平町とつながりの深いゲスト2名による講演があり、静かに締めくくられました。式典終了後、今回の地震でご尽力された役場職員に対し、外部支援者からも感謝の言葉が伝えられ、和やかな雰囲気に包まれました。

RSYでは、今後も地元行政や社協、北海道足湯隊を始めとした地元支援者と連携しつつ、支援を継続していきたいと考えております。引き続き、ご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
また北海道胆振東部地震から1年の節目として、来月9日に「北海道胆振東部地震 支援活動報告会」を実施予定です。名古屋からできる支援について、みなさんと一緒に考える場としたいと思います。お時間のある方はぜひ、ご参加ください。

★北海道胆振東部地震 支援活動報告会を開催決定★
日時:2019年10月9日(水)19:00~21:00
場所:名古屋建設業協会1階会議室

※差し支えなければ、事前の参加申し込みをお願いいたします。
以下をご記入の上、件名を「10/9北海道報告会・参加申込」として、
RSY事務局(info@rsy-nagoya.com)までご送信ください。
・お名前:
・所属(あれば):
・メールアドレス:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログ
ラムのために活用致します。
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三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
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特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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九州地方の水害対応について(9月4日)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは、8月の前線に伴う大雨で被災した佐賀県武雄市に常務理事・浦野を派遣しています。

以前からつながりのある地元のお寺「東禅寺」さんを窓口に、被災地NGO恊働センター、ピースボート災害ボランティアセンターなど、震つなメンバーと共に活動にあたっています。また栗田は、本日現地入りし、JVOADと共に佐賀県や県内災害VCを巡回。午後から震つなメンバーと共に、武雄市長を訪問し、今後の支援に関する意見交換をした後、佐賀市内で開催される情報共有会議に出席します。

以下、9月1日(日)~3日(火)の浦野からの活動報告です。
尚、浦野は昨日夜名古屋に戻り、再度現地入りを検討中です。
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武雄市の概要と被害
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佐賀県の西部に位置し、平成18年に、旧武雄市、山内町、北方町が合併して誕生。9つの町(武雄町、橘町、朝日町、若木町、武内町、東川登町、西川登町、山内町、北方町)から成っています。町の中心には開湯以来1300年経つ武雄温泉や焼き物が有名で、観光地として知られています。博多駅から特急で70分、車でも70分程度で到着します。市の人口は、17,853世帯・49,197人。 高齢化率は約30%。
特に朝日町、北方町地区に被害が集中しています。
市へのヒアリングでは、床下・床上合わせて800件以上になる見込みで、9月2日より「罹災証明書」の発行がスタートしました。市の協力を得て、生活再建までの手順をまとめた「水害にあったときに(※)」を申請窓口で手渡し頂いています。※「水害にあったときに」震つなブログより
http://blog.canpan.info/shintsuna/archive/1420

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避難所について
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【武雄市】
★朝日町 朝日小学校体育館
★北方町 北方保健センター
・トイレ・寝床・食事・入浴・衛生等の最低限の環境は整っている。
・避難者は30名~40名
・朝日小は、9月2日より学校再開。全校児童455人のうち、約20世帯が浸水を経験。教科書や文具が使えなくなった児童もおり、市はスクールカウンセラーの派遣も含めて対応している。
・日中は家の片付け等でほとんど人がいない。
【大町町】
★総合福祉保健センター美郷
★大町公民館
・大量の雨で斜面の強度が低下し、崩落したぼた山わんぱく公園周辺の住民や鉄工所からの油流出が原因で避難している方が多い。専門家は「今後の雨で範囲が広がる場合や、見つかっていない斜面の亀裂があるかもしれない」との見解。安全が確認されるまでは、避難継続が必要だとしている。
・トイレ・寝床・食事・入浴・衛生等の最低限の環境は整っている。
・100名前後が避難している。
・HuM災害人道医療支援会やA-PADジャパンなどが運営や物的支援に協力してい

る。

(被災者の声)
着の身着のままここにきました。最初は畳の上に直接寝ていたから大変だった。でも1週間で段ボールベッドももらったし、マットも敷いてもらえてありがたいです。食事は地域の女性の方々が作ってくれているのを食べています。今日から洗濯機もついたみたい。家は壊れたわけじゃないし、ライフラインも普通に使えるだけに、戻れないのがつらい。着替えなども取りに行きたいので、たまに戻っていますが、もし何かあったら迷惑をかけると思って、出かける時は必ず受付に伝えるようにしています。疲れました。先の予定が立たないのがつらいです。(60代・女性)

避難生活が今後どの程度続くのか見通しが立っていないこともあり、全体としては、生活の場ではなく「一時的な待避所」として利用されているというイメージ。水害から1週間を過ぎ、住民の疲れはピークに達しつつあるため、今後は足湯ボランティアやサロン、ハンドマッサージなどの癒し&場づくりプログラムが求められる。
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在宅にいる被災者の声
(主に武雄市朝日町・北方町)
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(町の様子)
・電気、ガス、水道等のライフラインは多くのエリアで使用可能。
・トイレが一部汲み取りであり、浸水の影響でタンクが満水でトイレを使えない方がいる。
・風呂釜のボイラーや洗濯機が破損し、入浴や洗濯に支障のある方がいる。
・台所は使えるため調理は可能。車がある方は近くのコンビニやスーパーに買い物に行っている。(被災者の声)
・母が以前住んでいた家の片付けにきたの。床上浸水でした。知り合いから「水害にあったときに」を紹介してもらってすぐに申し込みました。これから自分が何をしなければいけないのかが書いてあるから、これを読んで、早めに行動を取っています。こんないいもの、近所の人にも配れるといいと思って。一人暮らしのお年寄りも多いから。うちは、土日に男手を確保して一気に片付けました。でもここはしばらく水が引かなかったからその間に臭いがすごくなって。川のヘドロが一緒に流れてきたみたいで、ヌルヌルしてるの。ガタついて扉も空きにくくなってるし。ただ、シャワーやトイレ、台所は何とか使えるので、まだ助かってます。雨が降ったりやんだりで、なかなか乾かないのよね。母の帯もとてもいいものだから捨てるのが惜しくて。とりあえず洗って干しているの。床下とか柱などの消毒はどうしたらいいかしら?(50代・女性)

・身内に不幸があった直後の被災でした。とにかく水が来るのが早かったんです。1階で寝てたら、玄関から水が入ってきて、あっという間に床上まできて。すぐに停電になりました。午前4時半頃はまだ真っ暗で。2階に逃げるのが精いっぱい。本当に怖かった。水が引いた後は、家の中がぐちゃぐちゃで。畳だけは出して、今床板の一部をようやくめくれたところです。だんだん壁に貼ってある板がそってきたり、フローリングの床がベコベコになってきた。買ったばかりの冷蔵庫も浸かってしまって。エアコンの室外機も。ここは自分が生まれた家だから、何かと思い出もあって。身内の不幸の直後だったこともあって、3日間食事もろくにたべられなかった。まだ全然心の整理がつかないですね。。。罹災証明書?何ですか?それ。今日から申請が始まった?全然知らなかった。(20代・男性)

・まぁほんとうに、あっという間に水がきたよ。うちのトイレは汲み取り式だから、タンクに水が入って一杯になっちゃってね。トイレ使えないの。だからバケツに袋かぶせて、とりあえずそこで用を足してる。とにかくお風呂に入りたくてね。学校で自衛隊の風呂があるって聞いたけど、ちょっと遠いんでなかなか行けないの。2階があるから寝起きはそこでしてるけど。タンスや棚は泥につかったらもう使えなきから、ほとんどすてちゃった。でも、細々としたものを収める場所がなくなちゃってね。母が嫁入り道具で持ってきたタンスだけは捨てられなくて。水に浸かった部分はダメだったけど、上の方は使えるから何とか残したの。床下はまだ見れてない。床板全部あげちゃったら物を置いとく場所がないじゃない。床は拭き上げたからそのまま乾かせばいいんじゃないかと思って。1週間仕事休ませてもらったからそろそろ出ないといけない。でも家はこんな状態でつらい。(60代・女性)

・父が俳句が好きで。それと本ね。どれも大事なものだから捨てられないの。こうやって並べて乾かしてるんだけどね。土日に大きなものを出して、今ようやく一息ってところ。床が乾けば何とかなるかしらね(60代・女性)

・まずは家の中のものを外に出さなきゃって、土日に家族親せき、ボランティアさんの力で一気に作業した。今は目の前ことを片付けるので精いっぱいで、まだ家の修繕とか、床下のこととか先のことは考えられない人が多いんじゃないかなぁ。30年前の水害よりひどい被害です。こんなことは初めての経験だ。(60代・男性)

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RSYの今後の活動予定
9月8日(日)
武雄市朝日町高橋地区「家の相談会」
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高橋地区は約150世帯中、約95世帯が床上浸水(30㎝~45㎝)、約25世帯が床下浸水の被害を受けています。今回は、地元東禅寺さんを中心に、震つなメンバーや、武雄市内のNPO・ボランティア団体、県内の弁護士や建築士会にも協力を得て、床下処理の重要性や消毒の方法、今後受けられる可能性のある支援制度などについての説明と個別相談会を行います。この相談会は、昨年の西日本水害の被災地、広島県坂町や岐阜県関市でも実施し、大変好評を得ています。

会場には、炊き出しや休憩スペースも設けて、ホッと一息つける環境づくりも準備します。RSYは企画運営のサポート役としてお手伝いしています。
今回の結果を鑑み、市とも連携しながら、他地区でも実施できるよう、引き続き調整を進めていきます。

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宮城県七ヶ浜ののり養殖再開!

2019年2月14日(木)から3月31日(日)まで、皆様に募金の呼びかけをさせていただき、4月24日(水)に当法人代表理事栗田がお届けさせていただきました「のり養殖応援募金」に関し、七ヶ浜での今季ののり養殖が再開されましたので、お知らせいたします。
(関連記事1:「『宮城県七ヶ浜ののり養殖を応援しよう!』募金のお願い」の記事はこちら
(関連記事2:「【ご報告】宮城県七ヶ浜の『のり養殖応援募金』をお届けしてきました」の記事はこちら


今年1月に起きた、仙台港でのコンテナ貨物船からの重油流出事故により、宮城県七ヶ浜町での養殖のり生産が中止となりましたが、この度、県の調査により、海上での油膜や海底に沈んだ油分は確認されず、「安全宣言」が出されました。

これを受け、七ヶ浜町ののり生産者は今期の養殖を再開し、のりの種付けが始まりました。

生産者の方にお話を伺ったところ、その方のところでは、養殖いかだの約4割が、油の付着などにより廃棄せざるを得なかったそうです。生産者それぞれ、養殖いかだにはこだわりがあり、再開に向けて、春先からコツコツと新たにお手製のいかだをつくり、重油付着以前の規模に戻すまで、あともう少しの状態まできたそうです。

「台風の季節ですが、お気を付けくださいね」とお話ししたところ、
「台風は大変だけれども、そのおかげで海の水がかき回されて、のりの成長にはいいの」
「心配だった油も、きれいに無くなって、あらためて自然の力はすごいと思った」
とおっしゃってました。

11月の中旬には収穫が始まる見通しとなっており、販売が開始されましたら、
「買って応援!食べて応援!!」できるよう、お知らせしたいと思います!

 

のり漁の様子

のり漁の様子

九州地方の水害対応について(9月1日)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは九州地方で発生した水害について、引き続き多方面から情報収取を行って
います。

各地では、既に災害VCが設置され、順次ボランティア活動が開始されています。
★全国社会福祉協議会HPより
https://www.saigaivc.com/20190901/

また、これに伴い、 佐賀県内の災害ボランティア活動に参加する場合、高速道路
の無料措置が実施されています。
★詳しくはこちら
https://www.saigaivc.com/freeway/

佐賀県は武雄市で床上・床下浸水合わせて900棟近い被害が出ています。
震つな加盟団体である、被災地NGO恊働センターの繋がりから、武雄市在住の方
と連絡が取れたため、現状のニーズ把握と今後の支援の可能性について検討する
べく、常務理事・浦野を本日から3日まで、現地に派遣致します。

また、佐賀県では本日19:00から、佐賀市内で「佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)」
による情報共有会議が実施されるため、浦野もこれに参加し、タイムリーな情報収
集に努める予定です。

以下、震つなの先遣隊として佐賀県に派遣されていた、レスキューアシスト・中
島さんの報告を掲載します。

★被災者の声(抜粋)
「うちは浸かったけど家族で昨日のうちに全部片づけた。つかれたけど昔からこ
の地域はよく浸かるからなれてる人が多いばい。片付けが終わった人達がこうや
って集まってゴミを持ってくる人の受付をして助け合ってるんです。(水害にあ
った時にを手渡すと)これは みんなほしがるばい!(石灰は)役所からもらっ
て帰ってもうまいてる人もいます。」

「(用水路に油が浮いてるのを見つけて写真をとっていた所声をかけられる)」
これは有明海に流れるとよ。いつもならもっと綺麗な水ばい。うちは大丈夫だっ
たけど雨がこわくて2日間避難所に避難してたとよ。近所の人もいっぱいきてて
不便はないけど家が心配だったとよ。(水害にあった時にを手渡すと)ただでも
らっていいんかい?ありがとう、ありがとう」

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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログ
ラムのために活用致します。
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三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
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