宮城県七ヶ浜町報告【第83報】つぶやき

お世話になっております。RSY飯田です。
最近の地元の方の声をご紹介します。

●俺の家は、自宅の2階だけが残ったんだ。3月末にボランティアさんに掃除をお願いして、大勢で来てくれたんだけど、ゴミじゃないもの捨てたり、飼料を庭 にまかれてしまったりと大変だったのさ。それから家はそのままになってしまったんだ。まだ修理するか壊すか決めてないんだけど、片付ける気になれないまま 冬が来て…冬寒いから、ボランティアさんにお願いするのも申し訳なくてね…1年たって暖かくなったら、泥かきからお願いしてみようと思ってる。今 度は数人でいいから、一緒に話をしながら掃除したいな。先のことはわかんないけど、猫や鳥が入ってくるからガラスは新しくしたし、できたらまたここに住み たいんだ。(きずな館にて・60代男性)
●今仮設に住んでるんだけど、夏頃までは、引きこもって家から出れなかったり、何にも手につかなかった時期もあるんだけど、いろんな人の応援があって「こ のままではいけないなー」と思えるようになったのよ。今では、畑をしたり、ぞうきんを縫ってお小遣いを稼いだりしてるの。それに、知らなかった地元の人と お友達になれたり、遠くから来てくれるボランティアさんと知り合えたりして、大変だったけど嫌なことばっかりじゃないなーって。いいこともいっぱいあった の!本当にみなさんのおかげ。だから、これからは自分の足で歩いていきたいし、恩返しもしなきゃね。
(仮設住宅にて・70代女性)

●(菖蒲田浜前、基礎しかないご自宅を指さして)ここうちなの。毎日こうして見に来てる。子どもも一緒に来て、散らばってる玄関のタイルで絵を書いたりし て遊ぶの。雨が降った次の日は、物が見つかることも多いのよ。ここは庭なんだけどね、いろんな花の芽が出てきてて…咲くのが楽しみ。最近(敷地内に) ゴミを置いていく人がいるの。しかも隠すように見えない所に置いて。何もないけど、うちはゴミ置き場じゃないんだから。。(菖蒲田浜にて・50代女性)

●家にいてもやることがなかったから、つまんなかったんだ。ご近所さんも遠くになってしまったし、外に出るっていっても何したらいいんだか。でも、ここへ 来れば大好きな裁縫ができるし、おしゃべりしながら笑って過ごせるし、毎日楽しいんだ。こんなに(布やミシンなど)支援してもらって申し訳なく思ってしま うけど、応援してくれてるんだーと思うとがんばんなきゃって背中押される気分。本当にありがたい。春になったら、みんなでお花見に行きたいね。この辺は、 君が丘公園の桜がキレイなのよ。(きずな工房にて・70代女性)

すっかり生活が変わってしまって、毎日をどうすごしたらいいか困ってしまうよ。できるだけ午前中は、買い物や友達に会ったり、出掛けるようにしてるけど、 お昼を食べてから夕方までの時間がつらいね…ここの仮設には友達がいないし、寒い時期は身体の調子が良くないから、家でじっとしてるだけになってしま う。自分でも何してんのかなーって思う時もあるけど、何もする気が起きないんだ。何で助かってしまったんだろって、今でも思うよ。
(仮設住宅にて・60代男性)
———————————————————————————————————-
震災から1年経ちましたが、劇的に状況が変化したわけではありません。
変化する環境や生活に振り回される中、苦難を乗り越えるために様々なご苦労をされています。

そんな中、たくさんの地元の方から聞く「ボランティアさんに感謝」という言葉。
また七ヶ浜の方は、ボランティアバスを通じ、名古屋から来てくれる方との交流を楽しみされています。

RSYでは今後もボランティアバスの運営を行なっていき、地元の方を応援するプログラムを計画していきます。