宮城県七ヶ浜町報告【第207報】RSYボランティアバス [ 71陣 ]活動レポート(2015年9月11日~9月14日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY事務局です。

ボランティアバス70陣は11日(金)に名古屋を出発し、12日(土)は宮城県七ヶ浜町で災害公営住宅の入居者との交流会と行い、13日(日)は七の市商店街店主らの店舗移転前、最後の大イベント「んめえのあっと市-ありがとう祭」に参加し、14日(月)の早朝に名古屋へ帰着しました。

以下、ボランティアバス71陣の参加者による活動レポートです。

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第71陣バスは、総勢12名で9/11(金)20:00過ぎにRSY事務所前を出発、翌9/12(土)早朝に七ヶ浜町に到着しました。

全体ミーティングを終えた後、午前中は4グループに分かれ仮設住宅から松ケ浜の災害公営住宅へ転居された方のご自宅へ訪問。それぞれのお宅で現在の生活の様子などを聞かせていただきました。

災害公営住宅-外観住民の皆さんに公営住宅案内をしてもらう

説明会でそういう話は聞いていたものの、個人のお宅に上がらせていただけるなんて半信半疑だったのでその点について質問したところ

「これまでボランティアの皆さんには本当にお世話になってきた。いつか何かお返しをしたいという気持ちはあったので、これくらいのことは喜んで協力しようと思った」

とのお返事が。

 

これまでの70回の訪問と、日頃の地道なRSYさん現地スタッフの努力が、こうした信頼関係に繋がっているのだとつくづく感じました。今回初めてボラバスでやってきたメンバーにとっても、強く印象に残った活動となったようです。

住民交流会の様子七ヶ浜町のことや公営住宅での生活の様子をお聞きした

災害公営住宅での生活は、使える空間が広くなった分もちろん快適にはなりましたが、仮設住宅で築きあげてきたコミュニティをもう一度再構築しなければならないストレスや、もともとその地域にお住いの皆さんとの心の壁、行政の四角四面な対応に対するもどかしさなど、また新しく向き合わなければならない課題が次から次へと出てきます。こういった課題に対して、どのような支援をしていけるのか?支援する側も新しいフェーズに移ってきていることを感じました。

 

会場設営前日準備の様子店主らから『開店からの今までの経緯とこれからの想い』を聞く

午後からは9/13(日)に開催される「んめぇのあっと市ありがとう祭」の設営準備へ。

7店舗でスタートした七の市商店街も、いよいよ2015年11月末で閉鎖となります。

商店主さんはそれぞれに新しい場所で新しいスタートを切られるとのこと。我々ボランティアも毎回お世話になった商店街の皆さんには、大きな声でありがとうと言いたいと思います。どの店主さんも、いつもやさしく、そしてオープンに接してくださいました。

 

「ありがとう祭」当日は、71陣ボラバスメンバーは一部の精鋭を除き、「はしまき」と「たません」のブース運営を担当。精鋭たちは全体サポートや漁師さんの出店するブースのアシストで活躍しました。

「はしまき」「たません」ブースには今回がボラバスデビューのメンバーもいましたが、皆の協力と個人の努力の結果、「ありがとう祭」終了時には、立派なはしまき職人とたません職人が誕生していました。次回ブース出店の機会がありましたら、是非ご指名ください。そして熱心な呼び込みは、当日ゲストのご当地ヒーロー「タガレンジャー」や、司会進行も務めてくださった、塩釜のコミュニティFMでパーソナリティも務めるアサノタケフミさんの心をも捉え、多くのお客様が足を止めてくださいました。また、前日にお邪魔した災害公営住宅の方がブースに来てくださったことも、嬉しい出来事でした。

ボランティアバス71陣のブースたません/たこせんブース会場の様子

この日はRSYだけでなく、安城市からいらした「安城・七ヶ浜交流プロジェクトチーム」、東北学院大学の災害ボランティアステーションを通じて集まった学生ボランティアの皆さん、栃木から益子焼を持参していらした「手づくり支援プロジェクト」の皆さん、七ヶ浜復興促進団体「7up-reteam」の皆さんなど、県内からも県外からも、これまで七ヶ浜に関わってきた人たちがたくさん集まりました。

七の市商店街の4年間の歩みを動画にまとめた映像を見て、本当にたくさんの人が七ヶ浜のことを思い、動いてきたことを改めて知ることができました。「一人ひとりの力は小さくても、皆が集まり協力し合えば大きな力になれる」という実例が、この七の市商店街なんだと思います。この商店街とお別れをするのは寂しいことですが、商店主さんはじめ七ヶ浜の皆さんが新しい1歩を踏み出し、そしてこれからも1歩ずつ前を向いて進んでいかれることを願って止みません。移転まではまだ少し時間はありますが、新しいお店、新しい生活を始めた皆さんに、きっとまた会いに行こうと思います。

 

71陣バスは「ありがとう祭」終了後、片付け、振り返りを終え、きずなハウスや商店街の皆さんに見送られ13日夕刻に七ヶ浜を後にしました。次回は3/11のメモリアルイベントの頃にまたバスが出るとのことですので、何とかしてまた参加したいと思います。

イベント運営メンバー集合写真