秋雨前線による大雨について(石川県穴水町)9月22日現在

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
一昨日から昨日にかけて、RSY拠点「ボラまち亭」のある石川県穴水町も一時的な暴風雨に見舞われました。町内では川の水位が上昇し、複数個所で道路冠水も見られました。

穴水総合病院近くの低い土地にあるクリニックが床上浸水したという情報が入り緊張が走りましたが、大雨の際には過去にも何度か浸水したこともあるそうで、従業員・業者による迅速な対応で現在は復旧に向かっているとのことです。

RSYスタッフは朝から、「ボラまち亭」の前にある由比ヶ丘団地(180戸)と周辺地域を巡回すると共に、「ささえあいセンター穴水」を運営する穴水町社協社と随時連絡を取り、16カ所の仮設団地および周辺地域の見守り相談員や民生委員らから寄せられた情報の共有を行ってきました。

由比ヶ丘団地は排水が悪く冠水箇所もありましたが、動線には影響していなかったこともありしばらく様子を見守ると水が引いたため、役場に報告するにとどめました。全体としては目立った被害報告はなく、住民の皆さんが平常通りの生活をされていることが分かり、ひとまず安堵しました。

一方で、「ボラまち亭」のある穴水陸上競技場・管理棟は、震災後の地盤沈下で土地が低くなっているうえ、隣の穴水高校から排水できなかった水が流入し、建物に小規模の浸水や複数個所の雨漏りが確認されました。

しかし、ボランティアさんの協力を得て、事前に出入口に土嚢や板版を準備するなどの防水対策が功を奏し、被害は最小限に食い止められました。また、10時過ぎから天候が回復したこともあって予定通りボラまち亭をオープン。来訪された方は「昨日の雨はすごかったね。輪島や珠洲の皆さんが気の毒で…」と心を痛めつつも、ご近所さんやスタッフの姿を見てホッとされたようでした。

今回の水害に対し、RSYも各地で活動するNPO仲間から情報収集をすると共に、穴水から後方支援としてできることを検討しています。昨日はこの地で共に活動しているADRA Japanさんを通じて、ボラまち亭・おすそわけコーナーのスポーツドリンク 2L5箱、水500mL 20箱を珠洲の断水地域に届けて頂きました。また、住民の方から「輪島の知り合いに水を届けたいので提供して欲しい」というご相談受け、すぐ対応させて頂きました。

震災後の生活再建もままならない中、これだけの水害被害が発生し、以前被災された方から聞いた「神も仏もない」「長生きしていいことなんて何もない」という言葉がよみがえります。

穴水町もまだまだ多くの方々が震災の傷をひきずりながら、深刻な生活課題を抱え、不安の中で暮らしていらっしゃいます。私たちができることは限られますが、一つひとつの関わりを丁寧に積み重ね、少しでもみなさんの不安が解消されるようお手伝いを続けて行きます。

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