みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
活発な秋雨前線の影響で、奥能登各地に甚大な被害が発生しています。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
RSYが能登半島地震の支援拠点を置く石川県穴水町にも朝から雨が降り続き、災害救助法が適用されました。町は朝の時点で自主避難所4か所を開設し、低い土地や川の近く、土砂崩れの危険性が高まっている地域に早めの避難を呼びかけています。
午前中は線状降水帯の発生により、一時暴風雨に見舞われましたが、短時間で小康状態となり今は落ち着いています。しかし、近隣市町では大雨特別警報が発令されていることや、RSYの活動拠点「ボラまち亭」周辺の冠水も心配されていたため、13時をもって閉所とし、全てのボランティア活動も中止しました。
同時に「ささえあいセンター穴水」と手分けをし、応急仮設住宅16カ所(532戸建設)および周辺地域を巡回。被害状況の確認と住民への声かけを行っています。今のところ被害報告はなく、避難を希望する方については、ささえあいセンターが近隣避難所まで送迎車を出す準備はありますが、現在までに利用はありません。
海のすぐ目の前に建設された「中居第1・2団地」は、過去に駐車場の浸水があったため心配していましたが、地区の世話人は「一人暮らしの人と高齢者世帯に声かけにまわった。まだ被害はないけど、15時~16時の満潮時がちょっと心配だね。年寄は動きたくないのか、避難所にいくことを勧めてもみんな大丈夫だっていうの。地震の次は雨。いつまでたっても落ち着かんねぇ。」と話されました。
また、2007年の地震の際、災害復興住宅となった「やすらぎマンション」では、排水機能の不具合でマンションの通路が水が水浸しとなり、災害ボランティアセンターに支援要請がありました。住民が総出で排水作業を行って部屋の浸水は免れましたが、「ここは大雨の度にこんな状態になる。16年間ずっと。役場に言っても改善されない」とやるせないと言った表情を浮かべました。この地方では明日の午前中まで強い雨が降ることが予測されており、気が抜けない状況です。また、近隣市町の被害の拡大も心配されるため、現地スタッフ一同、引き続き安全には十分に注意を払い活動に取り組みたいと思います。