RSY令和6年能登半島地震への対応(第12報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは令和6年能登半島地震で被災した石川県穴水町の皆さんの生活再建に向けたお手伝いを継続中です。

穴水町には最終的に501戸の仮設住宅が建設される予定で、2月29日に1か所目の入居がスタートしてから、現在までに23カ所が完成。6月末までには予定していた数の仮設住宅の建設が一気に進む予定です。

仮設住宅には、引きこもり・孤立防止を目的とした交流の場として、集会場または談話スペースが設けられています。最初はテーブルや椅子、ゴミ箱やキッチン用品などもなく、人も来ないという状況でした。しかし、特定NPO法人ADRAJapanさんによる備品の支援や、災害ボランティアセンターやRSY等を通じて沢山のボランティア団体がお申し出下さり、各仮設団地で少しずつボランティアプログラムが開催されるようになって、出会いや楽しみの場が広がりつつあります。

今日は、180戸の仮設が立ち並ぶ由比ヶ丘団地第1集会所にて、兵庫県に本社を置く石光商事株式会社さんが、ひきたてコーヒーのふるまいと焙煎体験、麻袋バックのワークショップを開催してくださいました。部屋に入った瞬間、珈琲豆のいい香りが漂います。

(石光商事HP:https://www.ishimitsu.co.jp/business/

住民同士、初めて顔を合わせる方々も少なくなく、ようやく集会所としての本来の機能に近づいてきたことを実感しました。石光商事さんからは、「集団になじめない方、体調のすぐれない方もいるかも知れない。次回はぜひデリバリーも取り入れたい」とご提案も頂いています。

以下、住民の心情や生活課題が垣間見えるつぶやきをご紹介します。場を通じて発生られる一人ひとりの小さな声に耳を聞き逃さないためには、まだまだ沢山のボランティアさんの関わりが必要です。
★来場者のつぶやき
〇30代・女性
「ここの団地は子どもが少なくて、子どもに関する要望や提案を出したいと思っても、少数の意見だし、そんなことしていいのかしら?と遠慮しちゃうんです。子どもたちも狭い仮設にお友達をよんで遊べずかわいそうだし、高校生の娘も周囲の生活音を遮断するために耳栓をしながら受験勉強に励んでいます。人目を気にせず遊べたり、勉強できるスペースがあるとよいのだけれど、贅沢は言えないですよね…」

〇50代・男性
「同居している家族が、どうしても物事悪い方に考えてしまう癖があって。家事全般全部僕がやっているんだけど、一緒に狭い部屋にいると息が詰まるよね。車がないので坂道を上り下りして歩いて移動するしかなくて。地震後1か月で7キロ減り今も体重は戻らない。避難所では勝手気ままに夜中に食べ物を探して動き回る人もいたから、しんどい時もあったな。今日は焙煎の体験もできて楽しかった」

〇60代・女性
「ようやく仮設に来られたと思ったけど、なんだか分からないけど家のこと何もやる気になれないの。料理も4か月作ってなかったから煩わしくなってしまって。主人が何も言わない人だからいいけど、仮設に入って直後、うつ状態になって誰とも会いたくなくなったの。これはまずいなって思って、いやいやでも仕事に行って、集会所で何かある時には参加して。避難所からお世話になったボランティアさんが声をかけてくれたから来やすかった。身体を動かす機会がとても少ないから、ヨガや体操教室とかやって欲しいな」

★空席あります!RSY6月ボランティアカー運行情報はこちら

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第9-4報)被災者のつぶやき

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。第9報以降は足湯や在宅避難者の個別訪問等でお聞きした被災者の「つぶやき」を中心に順次ご紹介致します。これら一つひとつの声から個別に必要なお手伝い、全体として対応が必要な生活課題を整理し、できるところから対応を進めています。震災から2か月が経ち、様々な心情が交錯する穴水町の今をご覧下さい。

#日本財団災害支援

(2024/2/27 女性・不明)
ずっと昔から膝が痛いので一週間に一回病院に行って治療中。避難所に来て2ヶ月たってトイレが寝床から近くになったので助かった。夜はまあまあ眠れている。足湯は9回目。

(2024/2/27 女性・不明 )
本日、仕事が休みだったので気になって来ました。また来ます。片付けは落ち着いたけど、またいつ地震が来るかと怖いですね。

(2024/2/27 男性・80代)
夜しっかり眠れない。昼間眠くなるけれど集会所の前の道路の交通量が多くうるさくてゆっくり出来ない。お風呂に全然入れていない。もう車の運転をしないので市街地まで自力で行けない。

(2024/2/27 女性・70代)
今回で足湯は2回目。隣人を誘って出て来た。家族の者は全員無事で、自宅で生活している。毎週火曜日の14時からが来ると案内があったので、また来ようかと思う。先日、七尾市で同窓会のお茶会があり楽しかった。

(2024/2/27 男性・40代)
地震が来て津波が来るかもしれんから、山の上のお寺に爺さんと、隣の爺さんと一緒に逃げた。他にも近所の人がいて、夜中も余震が沢山来てお寺は寒くて怖かった。最初は全然眠れなかった。食べ物は、正月の料理・お煮しめなどがあったのでそれを食べていた。水が本当に大変だった。

(2024/2/27 男性・40代)
母親は元気そうに見えるが疲れは溜まっていると思う。自分は過去 自衛隊員だったので集団生活には慣れているから苦にはならない。 よく眠れている。新聞配達で夜勤があったりしている。

(2024/2/27 女性・90代)
家が潰れてしまって戻ることができないけどどうにもならないことです。 愚痴ってしまってごめんね。これからのことを考えると眠れません。 夜中トイレで2回 起きてしまったけどなかなか寝られない。 親にも子にもこんなに丁寧に足湯をしてもらったことはなく本当にもったいない。 ありがとう。

(2024/2/27 男性・不明)
床から立ち上がる時、掴まるところが無いと大変。段ボールベッドはあるけど狭いのとマットや座布団が滑ってベッドから落ちそうで怖い。みんなもお布団がないのに自分だけ大変なんて言えない。道路に近い場所にある避難所なので揺れて眠れない。昼間やお酒を飲んで寝ている。地震で転んだところが痛い。温めて食べてもパックのご飯にレトルトのカレーなど砂を食べているようで味気なく食欲がわかない。野菜も食べてないので排便があまりなく腹部に不快がある。出るまで仕方ない。
(2024/2/27 男性・80代)
糖尿病や血圧の影響で足がむくむ。あまりお菓子を食べないようにしている。地震以来めまいがする。

(2024/2/27 女性・70代)
前に足湯に来てくれた時、気持ちよかったので友達と二人で来た。1月1日のことは、皆でワイワイ話していたら怖くない。今度が楽しみ、火曜毎に話したり足湯したりしてとても楽しみ。

(2024/2/27 女性・不明)
火曜日が休みだったので足湯に来た。家は義父、義母と私の3人がいる。夫と息子は別居。夜ご飯は私が作っているが義母は用意しても「いらん」 と食べない。仕事、義父母の世話、生活と疲れている。今欲しいのはマッサージ。自分の家の家具も固定してもらえると助かる。

(2024/2/28 女性・90代)
銀行に行ってきた。お買い物もしたかったけど足湯が来ると聞いて急いで帰ってきた。右肩が痛い。足のみくみは今はない。

(2024/2/28 女性・90代)
神も仏もない希望もない。いつ死んでもいい。倒れた家を見に行ってガッカリするだけ。屋敷に植えてあった花桃、つつじが咲くかもしれん。それを楽しみにするか。

(2024/2/28 女性・90代)
ここ(避難所)は天国だけどシャバは地獄。家に行っては一人だからとあきらめる。戸のガラスも割れてヒビが入って、玄関も開かない。地域の人からもからあきらめろと言われた。

(2024/2/28 男性・70代)
この地区の区長をしているが、この地区で死んだ人もけが人もいない。それが嬉しい。色んな人の要望はあるけど、できることとできないことがある。何とかしてやりたいけど、避難所の共同生活の中でプライバシーのスペースが欲しいと言われてもどうしょうもない。

(2024/3/1 女性・50代)
自衛隊のお風呂に行っていない。頭も洗えていない。猫が家にいて、たまに様子を見に行っている。肩や首や腰が疲れるから足湯は気持ちよかった。

(2024/3/1 女性・70代)
家は全壊。建ってはいるけれど住めません。仮設住宅も出来始め、全員住めるように建てると町はいってるけど..。でも、本当に立つのかな? 夫の実家から「おいで」と言われたけど、孫が中学生で穴水から離れたくないと言っているので、どうしようか。仮設住宅に入ってから考えます。夫の実家は断水しなかったの入れた。悲しい気持ちもあったけれど、色々と荷物を捨てたら気持ちもスッキリしました。

(2024/3/1 男性・30代)
家が半分に割れ、土砂かあるので住めない。受験の子どもがいるので、心配苦しくなることもある。母と子どもたちと避難所で生活している。子どもが母親にあたることもある。

(2024/3/1 男性・30代)
子どもがうるさくて、騒ぐ声が耳につく。注意しない親に腹が立つ。自分も角が立つといけないから我慢しているが、許せない。どんな育て方をしとるんだ。子どもが子どもを育てているのと同じだ。

(2024/3/1 女性・不明)
避難所も人が減った。手続きが本当に面倒で、分厚い書類を全部読んでもちょっとしか進まない。一度で済めば楽なのに、やることばかりが増えて混乱している。罹災証明は準半壊になった。他の県から来た行政の支援の人は、「不服があれば申請してもらってもいいけど、もっと低くなるかもしれない」と強く言われた。我慢するしか無い。もう何も考えたくない。

(2024/3/1 女性・90代)
1/25から避難所している。最初息子のところに避難所していたがこちらの方が良い。2時から3時半まで眠れなかった。仮設住宅は決まってない。決定しても、洗濯機やレンジが自力では揃えれない。

(2024/3/1 女性・70代)
向洋小学校から移動する時こんないいところからどこに行くんだろうと思ったんだけど、こっちもこぢんまりとしていて好きだ。向洋小学校はトイレが遠かったんが困ったよ。文化センターも(避難者が)30人くらいいる。(足湯に)行ってやって欲しい。

(2024/3/2 女性・不明)
子どもが退屈している。小学校も17時までしか預かって貰えない。小学校が潰れて、中学校の場所を間借りしている。 春休みから学童が開くそうだけど、それまではこちらが見ないといけないので…17時までで仕事が終わるわけないですよね。仕事の調節しないといけないのが大変。

(2024/3/3 女性・60代)
素敵な仮設住宅をありがとうございます。とっても快適に過ごすことが出来ています。困り事や不安なことはありません。避難所でも皆さん、優しくてくださいました。家は壊れてしまいました。家具を捨てる時はやっぱり寂しかったです。

(2024/3/3 男性・90代)
子どもはみんな都会に出ていった。93歳になっても車を運転している。最近は年寄りはアクセルとブレーキの間違いをしているが大丈夫だ。64歳まで左官の仕事をしていた。ここの避難所には車で来た。今食べたいものは肉料理。

(2024/3/3 女性・80代)
昨日、息子たちが来て家の片付けをしてくれたがまだまだ片付けないかん。自宅の事は息子等に任してあるんや、どうなるか分らんわ。2007年の地震の時の倍程ゆれたからな。命があっただけでもよかったと思っとる。

(2024/3/3 女性・70代)
別の避難所から2月25日にここへ来たんや。家族とは別々で1人で来たけど、ここの人たちと一緒だから不安はないかな。でもこの生活がずっと続くのかなと思うと朝起きた時にも不安がよぎってしまう。もう家も足の踏み場がなく再び住むことはないだろうし、いつでも逝ってもいいかな。(足湯をして)極楽やったわーありがとう。

(2024/3/3 女性・90代)
家は見た目は大丈夫だけど、中は足の踏み場がない、片付ける気力もわかん。(給付金など)何もわからん、何もしてない。ため息と愚痴と涙しか出ん。長生きして損したな。元気すぎて施設にも入れん。仮設も当たるかわからん。未練もないし、生きる希望もない。

(2024/3/4 女性・80代)
人生災害ばかり。生活は朝から夕まで避難所にいて晩だけ家にもどっている(ねこがいるから)。畑の準備をしたいがやる気がでない。

(2024/3/4 女性・80代)
避難所生活で不満はないよ。ここはみんなで助け合って出来ることをやってる。昼中は時間が出来たら家に戻って少しづつ片付けしてるよ。家の中よりも外回りの水道管が浮いた所は気になる。

(2024/3/4 女性・50代)
この避難所の責任者。自分は気にしていなかったけど、周りの人の苦しい思いや、負の感情を背負ってしまっているととても精神的に辛いなと思う時がある。避難所の全ての人が安心して退所できるのをまっている。

(2024/3/4 女性・40代)
今まで仮設住宅の手続きや用事にいっていた。家は全壊。仮設住宅に移るまでの期間が長いのも困る。穴水の仮設住宅は他の町と違ってエアコンの設備しかないので県の補助(13万円)だけではそろえるのが難しいので生活に困る。

(2024/3/4 女性・60代)
若い人と話せるの嬉しい。去年はディズニーに行って楽しかったのにいきなり生活が変わってしまった。最近は通電して新聞が読め少しずつ復旧して嬉しい。有難い。昼にここに来て皆と話したり、自分の家に被害があったので掃除して終わったら隣の家とか掃除する。毎日それの繰り返し、今は余震が来るからまだあれだけど掃除しても余震でまた壁が崩れるからそれで掃除するの繰り返し。

今困っていることは水がないことだけ。お風呂は毎日自衛隊の風呂に行ってるがシャワーだけなのでお湯にゆっくり浸かりたい。水がないからメイクができない。落とせないから。家の中を掃除する時も水がないから川の水を組んでそれで掃除する。前も足湯をして気持ち良かったので四回目。今は次が楽しみで帰っちゃうの寂しい。次もまた来るの待ってる。

(2024/3/4 女性・60代)
今家は半壊で斜め、いつなおるか分からない。先が見えないし分からないのが辛い。半壊だから全部壊す。地震から1週間は何もなく風呂のことも考えられなかったけど、2週間目で自衛隊やボランティアの人が助けてくれて風呂に入った。今は仮設のシャワーを使っているけど風呂につかりたい。足湯だけでも嬉しい。気持ち良い。足湯は3回目。最初は雑魚寝だったけど今はベッドもあってパーティションで区切った部屋もあるからいい。今一番辛いのは精神的な面。知らない人といきなり一緒の生活。でも知らない人だから割り切れていい面もあるのかも。地震の前は便秘だったけど今はストレスもあって下痢になった。

(2024/3/4 女性・80代)
仮設に行きたいけど不安。いつも家に帰って片付けしてる。家は近くて歩いていける。ダンボールベッドに毛布をひいて寝てる。もう慣れた。家は全壊だからもう住めない。家にいる時より足が浮腫んで困っている。

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第9-3報)被災者のつぶやき

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。第9報以降は足湯や在宅避難者の個別訪問等でお聞きした被災者の「つぶやき」を中心に順次ご紹介致します。これら一つひとつの声から個別に必要なお手伝い、全体として対応が必要な生活課題を整理し、できるところから対応を進めています。震災から2か月が経ち、様々な心情が交錯する穴水町の今をご覧下さい。

#日本財団災害支援

(2024/2/20 女性・80代)
大変だった。避難所はここで3回目。次の移動があるときは、家に帰ろうかと思う。皆さんいろいろしてくださって不自由はない家が心配。早く帰りたい。

(2024/2/20 女性・60代)
息子と二人暮らし、避難所の食事はまあまあかな。段ボールベッドになってからよく眠れるようになった。入浴は温泉に3回行った。自衛隊のお風呂は制限時間があるので行っていない。家の片づけは息子1人でやっているのではかどらない。ボランティアを依頼しているが家の中に入る許可がおりない。

(2024/2/20 女性・90代)
家は亀裂が入って住めなくなった。生まれた頃から住んでいる。生きる気力もない。施設に入りたいが健康なので入れてもらえない。足湯して手を揉んでもらったことはなかったのでありがたい。2/28で91歳になる。海でボラ、アジ、ナマコをとって食べたので体は丈夫。

(2024/2/21 女性・60代)
突然のことで本当に驚いて、穴水が1番ひどい地域と思ったら輪島珠洲はもっとひどかった。親戚は無事だった。もう住めないがまだ住み続けたい。集落の11世帯のうち7世帯は引っ越ししてしまうので寂しい。90歳の母が仮設住宅ができたら戻ることができる。久しぶりにカツ丼を食べたら本当においしかった。目玉焼きを毎日食べていたので焼いて食べたい。

(2024/2/21 男性・60代)
一人住まいで家は住めない。2週間前まで車中泊。近所の倉庫なども使用していた。子供は遠くに住んでいる。大きい声では言えんけど、もうここに住むつもりはない。体は健康で大丈夫。

(2024/2/21 男性・60代)
天気が悪いと気分が下がっちゃうよね。でも、そうならないように頑張ってるんだよ。

(2024/2/21 男性・60代)
困り事と言えば、今後の生活が全く見えず、お金も必要となること。体調は特に問題はない。

(2024/2/21 女性・60代)
食事については問題なし。集会所での生活のためプライベートが確保されている空間が欲しい。仮設住宅に入りたい。地震以来熟睡できていない。

(2024/2/21 女性・70代)
夫と二人暮らし。本人は免許を返納し、車は1台のみ。移動販売は来てくれないので、買い物は困ることがある。地震直後に集落の60代の方々が頑張って道路を直してくれたので孤立集落にはならなかった。

(2024/2/21 女性・60代)
夫と一緒に来ている。日中のやることは男女で違う。子供たちも働きに行ってる。孫は私が耳が遠いからあまり話を聞いてもらえない。一緒にお話できてよかった。

(2024/2/21 男性・80代)
体調は悪くないのでなんとかやっている。田んぼが被害を受けて手が入れられていないのが気がかり。

(2024/2/21 女性・50代)
住宅は全壊になっちゃった。壊れた家は見たくないから見ないようにしている。2週間前にエアコンをつけたばかりなのにこんな生活になってしまった。明日金沢のアパートに引っ越すから今日で最後。アパートはすぐに見つかった。明日引っ越すから、最後に足湯に来た。

(2024/2/21 女性・80代)
80年間この地で育ったのでとてもつらいしここから出たくない。でも一人暮らしで、子どもからは金沢にこないと面倒が見られないと言われている。少しずつ家の片づけをしている。未練が残る(涙を流しておられた)。

(2024/2/21 男性・70代)
区長として、地震の発生時はすぐに住民の安否を確認に走り、一人のけが人も出なかった。

(2024/2/23 女性・70代)
2月8日にコロナウイルス罹患後、全身の倦怠感が続いている。あまり良く眠れていない。ご飯は食べられている。あっさりした味のものが食べやすい。

(2024/2/23 女性・80代)
前は役場の避難所にいたが転居してきた。生活環境が変わり、1日3時間程度しか眠れていない。最近体調の不調を感じて病院へ行ったが、コロナやインフルではなかった。風邪薬をもらってのんだら症状は落ち着いた。足湯は気持ちよかった。体が少し楽になった気がする。

(2024/2/23 女性・20代)
家族に会えるのが楽しい。自慢の孫がいる。この地震がなければもっと楽しいことがあったはずだと思う。手の乾燥が酷く痒みが治らないので月に一度の病院で診てもらっている。

(2024/2/23 男性・70代)
18年前、東京から実家へ戻ってきた。能登には良い所がたくさんあるので巡ろうと思っていた矢先、こんなことが起こってしまった。現在、いろいろ持病がある。糖尿病は薬のみ服用。七尾の病院まで通っているが、なかなか思う時に行くことが出来ていない。家は取り壊すことになると思うが、まだ何も見えていない。

(2024/2/23 女性・80代)
こんなことになると思っていなかった。うちも全部だめになってしまって、今は避難所で安心できているけど、今後のことが不安だね。

(2024/2/23 女性・60代)
糖尿病、高血圧、色々と病気がある。1月1日に地震があった車で一泊して次の日からここに来ました。息子と一緒に。内科、整形外科に通ってて明日、両方に行きます。家はこの学校(避難所)のすぐ近くです。左ひざは痛いし、ここの女性トイレは低いからちょっときついかな。

(2024/2/23 男性・40代)
自宅は屋根の損壊が激しく、母と避難所で生活している。新聞屋の仕事をしており、夜勤もあるため避難所の消灯時刻に外出させてもらっている。屋根の修繕は業者依頼済み、畳などの災害ごみ搬出についてもボラセン依頼中(依頼できるかどうかは家屋の罹災判定次第)母子ともに食欲や睡眠も問題なし。屋根が直り次第自宅に戻るつもりだが、近所の方と会える避難所の方が母にとっては良いかもしれないと考えている。

(2024/2/23 男性・80代)
以前にも足湯をしてもらった。地震前は血圧はあまり高くなかったが1/24に血圧測定すると200以上であったのでお薬を飲んでいる。

(2024/2/23 女性・60代)
みんなに良くしてもらって、十分足りてる。公民館に移るけど居なくなるのは若い人ばかりで年寄りと全壊の私達は残らないといけない。でも充分よくしてもらってるから。

(2024/2/23 女性・70代)
地震の時骨折した足はだいぶよくなった。ここに居たから少しでも何かできればと夕食作りに来てる。ボランティアだよ。今日は豚汁。家に帰れるからいいほうだよ。よくしてもらったから。

(2024/2/24 男性・70代)
釣り人を乗せる船の運転をしていた。今は何もしていない。佐渡まで行ったことがある。能登は長靴の形をしているので、冬でも釣りができる。知多半島の金目鯛が美味しい。能登は良い場所ではない。

(2024/2/24 男性・不明)
文化センターから100メートルほど下の被害が1番ひどい地域に住んでいた。自分の家の周りで16人死んだ。隣まで土砂が来ていて、自分の家はなんとか免れた。1/1〜1/20頃までカップラーメン等の生活をしていて、血圧が200以上に。現在は服薬して170程度に落ち着いている。今の炊き出しでは、リクエストをするとそれを作ってくれるのでありがたい。

(2024/2/24 女性・60代)
和倉温泉で親戚の宿の事務をしているが仕事は再開していない。まだ、水も来ていないので、避難所ではシャワーのみ。時々親戚のところでお風呂に入らせてもらっている。

(2024/2/24 男性・80代)
金沢に娘がいてたまに顔出してくれる。こっちに来なよと言われるがここからは離れられないなぁ。留守番のような感じで穴水にのこってる。避難所は3か所くらい転々としていて、「やっとなれた」と思ってもまた別のところになる。食べものもおフロもみんな用意してくれているものだから・・栄養不足だけど仕方ない。

(2024/2/24 女性・70代)
避難所生活は嫌だ。早くおうちに帰りたい。でも玄関もお風呂とかボロボロ。お手洗いは排水管が直ってない。

(2024/2/24 女性・80代)
右足がやっぱ浮腫んでんなぁ。この間、医者にエコノミークラス見てもらったら、ちょっと引っかかってた。

(2024/2/25 男性・不明)
今日ここに来た。ここに来たら安心したのか、少し眠りにつくことができた。前の避難所でも美味しいご飯を沢山食べ、ありがたい。でも、糖尿病の悪化が心配。少し浮腫が出てきた。

(2024/2/25 女性・70代)
今日はこれで足湯8回目。息子ときとって、あの子の父親は小学校の時に亡くなったんやぁ。なかなか夜は寝れずに何度も目が覚めるんやぁ。

(2024/2/25 男性・40代)
海沿いの自宅の片付けなかなかできない。雨漏りで家の中が大変なことになっていてブルーシートもまだできていない。ごみ等の仕分けなどをボランティアに入ってもらいたいが29日に見てもらって許可がでないと頼めない、早く来てもらいたい。今は地震保険をあてにして待っている。避難所では眠れている。

(2024/2/25 女性・70代)
息子夫婦に避難所に来たら良いと思っとったけど、役所に勤めていて他の人に気がねして来んげわいね。朝起きてもじんのびができんがっや。寝とってもなんか気が晴れん。自宅の2階も大変なことになっとる。息子らも片付けするけどどうなるか分からん。

(2024/2/25 女性・80代)
金沢に住む娘の所に行ったが、帰ってきたくなったので、家の状態を見た時、区長さんに出会い「帰りたい」と言ったら、ここにおいでと言ってくれた。知った顔の人がいるのでよい。

(2024/2/25 女性・60代)
息子2人が車中泊を続けていて心配。息子はイビキをかくので避難所に入ろうとしない。主人も息子のところや避難所で泊まる等してるが身体が心配や。家は倒壊してしまいどうしようかと思っている。

(2024/2/26 女性・不明)
家と避難所を行ったり来たりしている。水道の工事が終わったら自宅に帰るつもり。半壊以上なので補助が70万円くらいでるけど、色んな工事があるので多分足りない。手続きとかするのが遅かったので、順番待ちが長くかかりそう。

(2024/2/26 女性・80代)
トイレが使えるようになってうれしいわ、水が出ないので川の水を流して使っていたけど、ラップポンを設置してもらって、排泄が終わった後、凝固剤を使って固まったものが袋になって出るようになって簡単になったわ。(トイレを直してくれてありがとうと何度もお礼を言われました)

(2024/2/26 女性・60代)
家は一部壊れている状態。水がまだ出ない。いつもは昼間に家の方付けをして、朝、昼は各々食べ、夜はプルートに届けてもらう。手足が冷えやすい。足湯のおかげであたたまって、よく寝れそう。

(2024/2/26 女性・70代)
話している方が楽しい。詩吟を40年やっている。歩くのが好き、天気が良いときは歩いている。1日一万歩を目標とし万歩計を付けている。人を楽しませること、会話が好き手先が器用で色々作っている。

(2024/2/26 女性・70代)
足湯は3回目の参加。美容室を経営していて営業が再開した。今日は2人のお客さんが来てさっぱりしたと喜んだ。嬉しかった。食事が薄味で少しずつ調味料を追加して食べている。足湯をしていると体がポカポカしている。

(2024/2/26 女性・90代)
集落のはずれに息子2人と暮らしている。避難所閉鎖、皆と世話話ししながら楽しく過ごしている。食事は若い者方が作ってくれているが、特に味が濃いとかなく、美味しく食べている。

(2024/2/26 女性・50代 )
近所の方々の今まで見えなかったところが見えてきてしまう。
家は3階建て、階段が使できず2階3階は手がつけられていない、1階の玄関を片付けしている時ガラスで右手の指をけが。最辺・避難所にいるとつかれ、イライラするのでドライブしたり気分転換している。

(2024/2/27 女性・80代)
今まで一生懸命働いてきたから、カラオケなど楽しんで暮らしていた。こんな時だからカラオケどころじゃないけど2,3年したらまた歌いたいね。

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第9-2報)被災者のつぶやき

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。第9報以降は足湯や在宅避難者の個別訪問等でお聞きした被災者の「つぶやき」を中心に順次ご紹介致します。これら一つひとつの声から個別に必要なお手伝い、全体として対応が必要な生活課題を整理し、できるところから対応を進めています。震災から2か月が経ち、様々な心情が交錯する穴水町の今をご覧下さい。

#日本財団災害支援

(2024/2/13 女性・70代)
白内障手術したけど良くならない。主人は癌で亡くなった。孫が金沢に住んでいてお風呂はそこで入っている。小学生の孫は穴水に住んでいるが、お父さんが役場務めなので昼夜のご飯はここに食べに来ることもある。ご飯はやっぱり温かいのが良い。お菓子やカップラーメンは好きではない。

(2024/2/13 男性・40代)
親子で避難所に来ています。新聞の販売所で働いていて、1月3日から仕事をしてる。家は、屋根が雨漏りがひどく、最近ブルーシートを掛けてもらえだけどまだ住める状態で無いので困っている。

(2024/2/13 男性・70代)
家はもうダメだねぇ。でも珠洲は前の地震で、家を建て直してローン借りて、また今回も潰れたからもう借金まみれだね。炊き出しはあまりないけど、プルートで食べたそばが美味しかった。アルファ米ばかりで飽きた。

(2024/2/15 男性・70代)
足湯は3回目。俺は、バカだからそんなに落ち込まずにいられてるなぁ。こんな状況、笑ってないとやってられないや。1ヶ月間避難所で生活していて、その時はよく夜起きていたけれど、今は自分の家に戻り、夜7時には寝ちゃうくらいぐっすり寝られてる。自分で屋根を直したがためにリ災の申請はおりたけど(中規模半壊)、お金が出ないと言われた。業者にやってもらわないとダメなんだね。自衛隊の入浴は3回くらい行った。でも時間が短いからあまり行かないなぁ。

(2024/2/15 女性・90代)
足湯は3回目で毎回楽しみにしている。この避難所も前はもっと人がいたが、だいぶ人数が減っている。仮設住宅の申し込みをしているが、当たらないのではという不安がある。生まれてからずっとこの地域にいるので離れたくはない。初めての足湯のときにプレゼントされたベストと帽子を大事にしている。

(2024/2/15 女性・80代)
足湯が来ると聞いて嬉しかった。避難所から家に戻っているが、1人で暮らしていると考えが内向き、マイナスになってしまう。今後この避難所が閉鎖となったら足湯も行われなくなるのか?足湯の場でおしゃべりをできることがありがたいので、今後も続けて欲しい。昨年10月に夫、兄を立て続けに亡くしてどうして良いか分からなかったが多くの人と話していると頑張ろうという気持ちになる。

(2024/2/16 男性・60代)
家が全壊の判定で、林業センターに避難してる。以前は町場で寝泊まりしていたが、2月からこちらに来て林業センターの方が生活はしやすい。でも、明かりがあると寝れない時がある。近所の人と一緒に生活していて仲良し。これから2年は仮設に住んでその後どうしよう。どこに行けばいいんだろう。

(2024/2/16 女性・70代)
地震が来てから3回場所が変わっている。元から不眠気味だったが、周りの人の音やいびきで眠れず睡眠薬を飲んでいる。地震の時は、家にいてとても怖かったが、一瞬止まったタイミングで家の外にでて、車で丘まで上がった。その後車中泊になった。家は、半壊の判定だったが家を壊して金沢市の仮設に入る予定。娘の家が目と鼻の先で近くに住めるので嬉しい。そうとでも考えないと前向きに考えないとやってられない。

(2024/2/16 女性・70代)
足を1月中旬に骨折した。1週間前に歩いていいと言われ今日は自宅と買い物など色々行って来た。2007年の能登の地震で全壊になった。今は、災害公営住宅に住んでいたが、家がめちゃめちゃで水が通らなかったので避難所にいる。公営住宅に住み続けたいから何とかして自力で掃除をしたが、壊れた冷蔵庫は出すことができずまだ家においている。いつかボランティアに頼みたいが、もっと助けが必要な人がいると思うのでもう少ししてからにしようと思う。

(2024/2/16 女性・80代)
震災前に子供に金沢で一緒に暮らそうと言われ、暮らしたが難しく家に戻って来たら、地震にあってしまった。自分の運命を呪いたい。家は猫が出入りできるほど、壁に隙間が出来てしまい悲しい。家はもうダメだと思う。足湯は勿体無いくらいだ。

(2024/2/16 女性・70代)
土砂が家の中に入ってきた。近所の人が助けてくれた。(腰の手術をしたのであまり歩けないので)でも腰は良くならない…脊柱管狭窄症。もう楽しいことはない。これまでずっと能登で暮らしている。出たことがない。昔は総合病院の食事を作っていた(100何十人分)朝も早くて遅番で夜も遅くて、もう1回勤めるのは大変なので無理。手が温かくなってきた。ありがとう。あなたのお母さんも大事にしてね。

(2024/2/16 男性・80代)
ここから2kmくらいのところに住んでいる。牛乳とかヨーグルトとか食べたい。食事は味が濃くて…でも食べんとな。元日は大変だったな。家内は昨年亡くなったわ。病気でな。くつ下なんか履かせてもらったわ(笑)妻にもそんなことしてもらったことないわ(笑顔)

(2024/2/16 女性・20代)
小学校に用事があって、ついでにおばあちゃんを見に来ただけです。おばあちゃん、足湯をしてもらって嬉しそう。私も看護学生なのでよくわかります、家は半壊、赤紙、でも自分達が寝る位は大丈夫。お父さんは仕事で帰ってこないから、家に男手がなくて困ってる。(ニーズ調査を話したら)一回、社協さんに電話したら、赤の家には入れないからと言われて終わった。確かに危ないのほわかるけど、黄色や緑色の家は片付いて行くのに、赤は何もできない。家は壊して建て替えるのだけど、それにも大事なものは残したいから運びたいけど、男手がないから。今はおじいちゃんがやってくれているけど、おじいちゃんもかわいそうで。

(2024/2/16 女性・60代)
避難所では夫を小さい頃から知っているお隣さん達と仲良くやっている。家は全壊状態で娘から記念写真やアルバムは取り出したいと言われたけど別に取り出さなくていいよと話す。グチャグチャなので難しい状況であるし、やる気が出ない。取り出しても整理したくない。

(2024/2/16 女性・40代)
中学生の娘がいる。もう受験の時期だから心配。学校は1月半ばから再開。小・中・高が同じ学舎になっている。娘はオンラインだと質問ができないということで、毎日学校に行っている。地震後は土砂で車が出せなくて苦労した。土砂をどかすことができて、やっと車を取り出すことができた。車体はボロボロだが運転は問題ないので、車が使えるようになってから生活の幅が広がった。輪島の親戚の家にも行ける。職場の輪島も被災。保育の仕事をしているが、そちらの職場の再開の目処は立っていない。

(2024/2/17 女性・80代)
阪神淡路大震災と去年の地震、これで3回目、これ以上地震にあいたくない。子供は離れていて一人で暮らしている。

(2024/2/17 女性・80代)
手足が温いとゆっくり眠れるからうれしい。それ以外は言ったらだめだと思う。

(2024/2/17 女性・70代)
二次避難所へ行くといいよという人もいるけれど、こちらなら周りの人がいて助けてくれるので、二次避難所へ行きたくない。そんなところへ行ったら、お父さんを世話する私もお父さんも、一番初めに倒れてしまうわ。だから私たちはここにいることにした。

(2024/2/17 女性・80代)
穴水が好きでここにやってきた、息子たちは東京にいる。地震があって生きていることは伝えたがそれ以上は何も言っていないし、言いたくない。隣の人も家が壊れて住めなくなっているが、声をかけても知らん顔されている。穴水には友達がいなくて私は一人ぽっちなの寂しいわ。

(2024/2/17 女性・40代)
汚い足で申し訳ないです。足がカサカサになってきてる。非常ベルのテストをやっていて、もうびっくりするの。夜になると、入口にあるジェットヒーターが消えるので、消えたあとがとーっても寒くなって、トイレに行きたくなるのがいやー。だって暗いし足元あぶないし不安。

(2024/2/17 女性・40代)
家族は父と二人なんです。でも父はここでは全く無理なので、急遽施設に行きました。なのでここには私一人なんです。周りの方がとてもよくしてくれるので、何も困っていることはありません。

(2024/2/17 女性・70代)
美容院をやっていたんだけど、もうやれないわ。75歳になったしお金をかけて店をやっても仕方ないしね。でも近所の人があんたとこしかないから、やめんどってと言われると・・・でもやったとしてもカットぐらいかなあ。年末に忙しくて自分の頭をやらなかったの(白髪染め)そしたら地震でしょ、もう忙しくてもやっときゃよかった(笑)子供が帰ってきたからおせちを作ったでしょ、丹波から豆を送ってくれたからそれも作ったし、売ってるおせちは子供が食べないのよ。お正月だから折角おせち作ったのにぜーんぶだめ。おせちとお餅を食べたからお昼は食べずに、夜でいいよねって話していたのに・・・こんなことになるなら食べときゃよかったぁとみんなで後悔したよ。

(2024/2/17 男性・70代)
私が住んでいた地域では16人が亡くなった。この避難所には150人避難してきて、初めに来た自分が窓を割って入ったんだ。毛布を各自に渡し、自分は外で火を焚き、暖をとり過ごした。

(2024/2/18 女性・50代)
静岡県富士宮市出身、磐田市や浜松市に知り合いがいっぱいいる。安否確認を表す黄色いハンカチを使った防災訓練などをしてきた。穴水に来て防災士になってみんなに”黄色いハンカチ”などを取り入れた防災訓練をしようと何回も言ってきたけど、全然受け入れられなかった。何年たっても私らはよそもんで、言うことなんて聞いてくれん。今度のことも黄色いハンカチの訓練をしとったら、無駄に時間を使うことなかった。

(2024/2/18 女性・不明)
娘が名古屋にいて電話してくれる。家は代々続く古い家で、自分の代でつぶしてしまっては申しわけない気持ちを持っていたが、娘が「お母さんの体が一番。家はつぶしていいよ」と言ってくれたことが肩の荷が下りて楽になった。

(2024/2/19 女性・70代)
人生の中でこんあことが起こるなんて思ってもいなかった。寝泊まりはここでしているが、日中、家の片づけに行く。だけどどこから手を付けていいのかわからない・・。みんなで協力しているから頑張れる。

(2024/2/19 女性・70代)
昨年、右手の腕を手術した。今お風呂は近くの病院へ入りに行っている。しょっちゅうは行けない。シャワーが入り口にあるがしっかりとお湯につかりたい。ミシンの会社で働いて3人の息子を育てて税金も納めてきた。誰も褒めてくれないから、自分で褒めている。今回の被災は3回目。1回目は阪神淡路。2回目は平成19年能登を経験。

(2024/2/19 女性・70代)
昼間は家に居て片づけをしている。2-3時間片付けて周りを見ると全然片付いていないので気が滅入ってしまう。それでも、今日は穴水中学校で炊き出しのお餅を食べる事が出来たのでうれしかった。

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第9-1報)被災者のつぶやき

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。第9報以降は足湯や在宅避難者の個別訪問等でお聞きした被災者の「つぶやき」を中心に順次ご紹介致します。これら一つひとつの声から個別に必要なお手伝い、全体として対応が必要な生活課題を整理し、できるところから対応を進めています。震災から2か月が経ち、様々な心情が交錯する穴水町の今をご覧下さい。

#日本財団災害支援

(2024/2/6 女性・80代)
家は大丈夫だけど家の中は棚がたおれてる。バスで自衛隊の仮設風呂に行ったけど一人15分で交替。年寄りには無理。かけ湯だけで温まらなかった。

(2024/2/6 女性・80代)
地震の日は車で寝た。次の日からここに避難してきた。最初は余震が恐ろしくて寝れなかった。食事は時々温かい炊き出しを食べられている。自宅は(応急危険度判定で)赤札でめちゃくちゃ。でもこれからもできればこの町に住み続けたい。

(2024/2/6 男性・40代)
体重計に乗ることができていないので、自分の体重が分からず健康状態の変化に気づくことが難しい。ペットなどと触れ合えるスペースがあれば癒される。気分転換する場所がない。

(2024/2/6 男性・70代)
地震の時は命からがら家から逃げ出した。家は全壊し、これからどうしようか途方にくれている。娘と相談しながら考えたい。温かい炊き出しがある時は食欲が出る。

(2024/2/6 女性・60代)
(行政勤めの)息子と娘がいるが、2人とも帰宅時間が遅く迷惑がかかるからと車中泊してる。家は全壊だけど命があるし、こうして皆さんに良くして貰えて有難い。人生色々あって大変だけど、みんなも大変だから、ここに居られるだけありがたいです。半面、私は何もしてないし、私なんかが足湯なんてもったいない。ありがとうございました。

(2024/2/6 女性・70代)
自宅が赤判定だった。子供がいないから家は壊さないと思うけどどうなうなるかな。支援のお金を150万くらい貰ってもどうにもならない。家の片付けは親せきに手伝いに来てもらってる。自衛隊の風呂はコロナとかあるから怖くて行けないから、親せきの家に10日に1回入りに行ってる。

(2024/2/6 男性・70代)
自宅は公費解体して更地にしてもらうつもり。1/1は、津波がくるからと高台に避難しそれからプルートに来た。1週間イスに座って寝起きしていたけど、それが一番辛かった。お風呂にゆっり入りたい。

(2024/2/7 女性・70代)
避難所の中の人間関係がギクシャクしてきた。長くいるとお互い我慢がし合えなくなる時もあるから、日中はできるだけ外に出るようにしてる。近所の人がほとんどだから時々付き合いが難しい。

(2024/2/7 女性・80代)
避難所生活は、いろんな人と交流できて楽しいが、家に戻ると家が壊れているので落ち込んでしまう。片づけ作業をしたいが一人ではできなくて困っている。

(2024/2/7 女性・60代)
母屋がつぶれたので今は夫と二人で同じ敷地の事務所で生活している。電気ガスはあるが水がないので川の水をくんで洗濯している。

(2024/2/7 女性・70代)
野菜がとれないのが悩みなのよね。洗濯ができない(水が出ない)から週一で金沢に行ってる。顔見知りが多いのは最初はよかったけど、一か月も経つとちょっとね…言ってないことを言ったと言われたり、噂話が多くてね。そろそろ出ようと思うよ。ベッドとベッドの間に仕切りがないのもつらい。仕切りは届いてるみたいなんだけど、みんな使いたがらない。「なんで今更使うの?」って言われるのが気になる。

(2024/2/8 女性・30代)
布団にダニがいるかもしれず身体がかゆいのでダニ予防スプレーがほしい。カップ麺を1日1個たべているが野菜が食べたい。腰痛のための薬がもらえていないので、市販の痛み止めを飲んでいる。

(2024/2/8 女性・90代)
数日後に自宅に戻って一人で暮らす予定。避難所では温かいご飯を出していただき感謝している。これから自分ひとり生活できるか不安。

(2024/2/9 女性・70代)
主人と二人暮らし。自宅は黄色紙で、罹災証明のことはよくわからない。外壁が一部剥がれて窓も破損し、その部分は今ブルーシートで補修した。暖房は石油ストーブを使っているけど、町なかまで買いに行くのが大変。日中は自宅で片づけなどをして過ごし、食事は3食避難所で食べている。明日で避難所が閉じ、みんなで食事できなくなるのはとてもさみしい。災害ゴミが一杯あるけど、整理して出すまでに時間がかかって大変。

(2024/2/10 男性・50代)
5日間家で過ごしたが、雨漏りして車中避難にした。高齢の母は介護施設に行き、今は自分だが仕事をしながら車中避難している。今日明日は休みで、役所に行ったり、手続きしたりしている。3月半ばに住居が決まる。それまでは仕方がない。家は全壊している。

(2024/2/11 女性・70代)
汚い足をごめんなさい。家の状態が心配です。被害の写真を撮るよう言われたけど、倒れた家具を片付けてしまいました。もう一度倒れた状態にするのもおかしな話でしょ。夫は過労で入院してる。私も疲れたのか帯状疱疹ができてしまって娘も心配してくれているのよ。あー、こんな風に優しく温めてもらって手から背中へ楽さがつながっていきそう。本当にありがとう。

(2024/2/12 女性・40代)
自宅は一部損壊。子どもが食物アレルギーがあって症状がひどい。自衛隊の炊き出しはレトルトや缶詰が多いので食べられない。こんな時のための自助努力として、アレルギー用の食材は用意していたが底をついた。特殊食料なので一般スーパーでは購入できず物流が止まったので通販でも購入できなかった。無理して食べて体調が悪化。対応食をどこかにもらいに行きたかったけど、田舎なので以前に「普段きれいにしすぎ」「気にしすぎ」「過保護」などと言われたことがあり、要望は言い出しにくかった。小中高でもアレルギーの子はいるはず。今どう対処しているか非常に気にかかる。

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第8報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
能登半島地震から2月が過ぎました。

RSYは1月3日から石川県穴水町へスタッフ・ボランティアを派遣し、これまで1~20陣が活動にあたっています。また、藤田医科大学も穴水町へ医療・事務系教員や学生を安定的に派遣し、RSY看護・福祉チームも連携しながら被災された方々の命と健康を守って下さっています。

他にも、認定NPO法人とちぎボランティアネットワーク、真如苑SaRV、一般社団法人男女共同参画地域みらいネットなども私たちの活動に参画下さり、毎日1日15~20名が活動を共にしています。1~2月の間にのべ905名(1月べ318名、2月のべ587名)もの方々がRSYを経由して穴水町に駆けつけて下さいました。

被災地では宿泊施設の被害も大きく、ボランティアの受け入れが進まない要因の一つになっていますが、私達は穴水町社会福祉協議会が運営する学童(現在は震災のためお休み中)の施設を開放頂けたことで、これだけのボランティアを受け入れることができました。しかし3月25日から春休みに入ることもあり、施設は子どもたちにお返しし、私達は別の拠点で活動を継続できるよう準備を進めています。

一方で、穴水町社協は1月10日から「穴水町災害ボランティアセンター(災害VC)」を立ち上げ、被災された方々の様々なニーズに対応されています。私たちもこの活動に加わり、町、社協らと三位一体となって被災者一人ひとりの困りごとや不安にあらゆる角度から関わっていけるよう情報共有や課題解決のための場づくりに努めています。

私たちが現地でこのような活動を継続できるのも、皆様からのご支援のがあってこそであり心から感謝申し上げます。

それでは2月の活動レポートです。尚、第9報では足湯や在宅避難者の個別訪問の際にお聞きした心情や生活の中でのお困りごとなどを「つぶやき」に集約してお届けします。どうぞご覧下さい。

#日本財団災害支援

1.穴水町の被災状況
・死者20名
・全壊494、半壊1,425、一部損壊2,094  計4,013
・避難所数:21か所・366名
・ライフライン:
電気:個別案件を除く停電は解消
水道:上水道は断水解消、下水道は引き続き復旧作業を実施
(ただし水道管やエコキュートの破損により今だ断水中、ボイラーの破損でお湯がでず入浴できない、浄化槽が破損・隆起しトイレが流せないなどの生活課題は多数継続中)
※ガスは町内ほぼプロパンのため特に問題なく使えている模様。

・仮設住宅:川島第1仮設/2月29日15世帯、川島第2仮設/3月6日18世帯、合計33世帯が入居済み。(町は500戸建設予定)

・穴水町災害ボランティアセンター:1月10日から開所し、3月8日までに3,154名のボランティアを受け入れ、1,020件のニーズに対応しています。家屋の清掃やがれき撤去、災害廃棄物の運搬のみならず、罹災証明書の申請に必要な被害写真の記録、小規模避難所への炊き出しのデリバリー、病院や買い物への送迎、生活再建に関する相談会の開催など、RSYをはじめ他団体と連携しながら、作業系・生活支援系メニューにバランスよく取り組んでいます。
2.RSYの活動
避難所の環境改善・運営、統合サポート
町は上下水道の復旧をきっかけに避難所の閉所や統合を進めています。統合した避難所の中には、震災直後からこれまで避難先を何度も転々とされた方もいて、度重なる環境の変化へに戸惑い疲労の色がにじみます。

転居先で少しでも安心して快適に暮らしが営めるよう、受け入れ時に寝床、トイレ、食事、衛生環境などを整え、入居者と施設管理者、行政職員らと共に運営の役割分担などを話し合い、入居者同士のコミュニケーションの機会を増やすと共に、運営が軌道に乗るまでお手伝いしています。

●避難所閉所周辺地域の個別訪問
避難所が閉所となり対処された方の中には、「漏水でいくら待っても工事業者が来ずまだ水が出ない」「みんなが帰るという中で、いつまでも甘えてちゃいけない」「一人で赤紙(応急危険度判定「危険」の表示)の家に戻るのは不安だけど他に行き場ない」などの声が聞かれています。自主避難所では運営リーダーの疲弊も重なり結果的に閉所に至るケースもありました。

そこでRSYは災害VCと連携し、2月6日より自主避難所周辺地域を中心に個別訪問を続けてきました。地域を巡回してみると食事や入浴、移動、心身の健康状態、制度の申請、家の片づけ・修繕などに課題を抱える方々も数多くありました。

3月8日、これらの活動を通じて把握した気になる方々について、子育て健康課、住民福祉課、災害VC、RSY・藤田医科大学が顔合わせをし、初めて個別ケース会議を開きました。従来の制度で対応できるものは確実につなぐとしても、福祉サービスの停止等も重なり制度ではまかないきれないお困りごとが山積しています。互いの役割を確認し補完し合いながら継続して一人のお困りごとに対応できるよう、今後も定期的にこのような場を開催することが合意されました。

また、穴水町は国から石川県が受託した「高齢者等把握事業」を活用し、3月5日からまだ実態が把握できていない在宅避難者の全戸訪問を行うことになりました。これまでの取り組みから、私達もこの動きを手伝うこととなり、今後は町社協や民生委員さんと共に個別訪問を継続していきます。

●仮設住宅の入居支援
町社協の声かけにより、民生委員やRSYボランティアが集会場等に常駐し、仮設住宅での新生活ができるだけスムーズに切れるようお手伝いをしています。住民からはこれまで下記のような相談が寄せられ、ボランティアが手伝ったり関係機関につなぐなどして丁寧に対応しています。

・家財道具の搬入を手伝ってほしい
・IHが上手く使えず調理ができない
・洗濯機の使い方やテレビの配線の仕方が分からない
・ゴミの出し方が分からない
・鍵が上手く開けられない(プレハブのため開閉がスムーズにいかない)
・壁に釘を打ち込んでもよいのか?
・結露がひどい
・車が2台あるが駐車場が1台しかもらえておらず困っている、バイク、自転車はどこに置けばよいか?
など

また、新生活応援グッズとして、県(冷蔵庫・洗濯機・テレビ)、町(布団や食器、調理用具などの日用品)、民間(電子レンジ、ホットカーペット、炊飯器などの小物家電)が支給され、手厚い支援が提供されています。いずれも申請が必要なため、滞りがある場合はサポートも行っています。

●避難所・仮設住宅での足湯ボランティア
足湯は震災当初から被災者とボランティアのコミュニケーションツールとして継続している大切な活動です。2月は16カ所の避難所・仮設住宅で活動し、のべ499名の方々の足を温めてきました。足湯の「つぶやき」には、長期化する避難所生活へのストレス、人間関係、今後の住まいやお金、心身の健康、介護・子育てに関する心配ごとなど、様々な心情や生活課題が現れています。一方で、ようやく生活に慣れ、親しい人も身近にできて安心して暮らせているという声も聞かれています。
(2月の活動先)
・向洋小学校(2月25日に住吉公民館に転居)
・プルート
・乙ヶ崎集会所(現在は閉所)
・光琳寺保育園(現在は閉所)
・のとふれあい文化センター
・旧兜小学校
・曽福集会所
・小又コミュニティセンター(現在は閉所)
・中居南集会所
・農林センター
・穴水中学校剣道場
・岩車集会所
・下唐川集会所
・朱鷺の苑地域交流センター(現在は閉所)
・河内集会所
・川島第一仮設住宅

●RSY看護・福祉チーム
避難所・個別訪問・仮設住宅で気になる方については、藤田医科大学の看護・理学療法士の先生方と共に個別のカルテを作成し、常時20~30名に対して継続的な訪問・見守り・健康チェック等を行っています。また先日は災害NGO結さんからの協力で訪問入浴カーを運行し、震災後思うように入浴できていない高齢者等のお手伝いもさせて頂きました。

●穴水町福祉関係者打合せ(三者定例協議)
毎週火曜日に、町・社協・RSY他外部支援団体が顔を合わせ、活動中に気になったことや課題について検討する場が設けられています。

特に、温かく栄養価の高い食事の提供については、災害救助法を活用して町が穴水町飲食店組合に委託。「セントラルキッチン」という名称のもと、管理栄養士が献立を作り質の高い食事が提供されています。またサブキッチンについてはこれまで穴水町の食を支えて下さっていたオーガニックコネクションズの関連企業が受託。いずれも食材は町のスーパーから調達、調理・配送は町に住む失業者の方々を中心に雇用し、町に全てのお金が落ちる仕組みになっています。両者合わせて600食~800食程度を目標に毎夕飯を提供しています。RSYボランティアも毎日サブキッチンのデリバリーのお手伝いをしています。

3.RSYを通じて穴水町にご支援を届けて下さった皆さん
●真如苑SaRV
これまでに沢山の寝具(布団・敷パット)、下着類、に使用雑貨などのご提供を頂いています。また足湯ボランティアや炊き出しなど、その時々に必要なものを私達に確認し人・物を中心に素早く確実に支援をつないで頂き、被災された方々の心身の健康が保たれる一助となっています。

●中部土木株式会社
被災地では仮置き場までの災害廃棄物の運搬や引っ越しの手伝いなどのために、頑丈で小回りの利く軽トラが大活躍します。災害VCで車両が足りずとても困っていたところ、中部土木株式会社より無償貸与頂きました。毎日現場で元気よく町中を走り回っています。

●ガッツレンタカー
令和3年8月豪雨の際にもRSYにレンタカーを無償貸与頂き、今回もご協力頂いています。足湯に個別訪問、お食事のデリバリーなど毎日休みなく運行しています。

●ラッシュジャパン
心がパッと明るくなる楽しい化粧品を展開されているラッシュさんより、石鹸やスキンケアセットなどをご提供頂きました。日ごろの家事や仕事を一生けん命頑張っておられる町や社協の職員さん、女性たちを中心にお届けしました。

●社会福祉法人てとろ「てとろ明倫保育園」
私たちが事務所を置く名古屋市東区の保育園。今回は子どもたちが沢山の募金と温かい応援メッセージのついたチョコレートを託してくださいました。「募金は家を失った方や食事に困っている方を支えている人達に届けて欲しい」という願いがあったので、穴水町社協とオーガニックコネクションズの皆さんにお届けしました。

●認定NPO法人セカンドハーベスト名古屋
仮設住宅の新生活応援やボランティアと入居された方々とのコミュニケーションツールとしてお米やレトルト食品などすぐに食べられる食材を提供下さいました。皆さんプレゼントを手に取ると「うわぁ!すごく助かる!」と笑顔。その後の会話も弾みました。

●株式会社カラフルコンテナ
電気ポットや掃除機などのご寄付を頂きました。RSY拠点の環境整備や仮設住宅集会所等で活動させて頂いています。

その他、北海道をはじめRSYとゆかりのある皆様が各地から手土産等を持って沢山来訪頂いています。皆さんの応援でスタッフ・ボランティアも支えられています。本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します!

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第7報)足湯のつぶやき

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。第6報に続き、足湯のつぶやきをご紹介します。足湯の際には、企業やボランティア団体の皆様から託して頂いた下着や靴下等の衣類や手作りのニット帽などをお渡ししており、皆さんに大変喜ばれています。ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。


(敬称略・順不同)
・瑞穂区社会福祉協議会
・名東区社会福祉協議会
・昭和区社会福祉協議会
・通販生活
・被災地NGO恊働センター
・一般社団法人おもやい
・真如苑SaRV
・認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク

 

本日は2月10日に閉所になる自主避難所・光琳寺保育園で足湯をさせて頂きました。終わりがけに、ある被災者の男性が下記のメッセージを読み上げて下さり、思いがけないまごころに、その場にいたスタッフ・ボランティアも皆さんと涙しました。

それぞれが辛く苦しい状況の中で、ボランティアと被災者という関係を超え、一対一の関わりが紡いでくれた大切な時間。私たちはこの言葉を大切に、今後も息長く足湯を続けていきたいと思います。


足湯の涙
~レスキューストックヤードの足湯隊のために~

足湯隊員の青年が、椅子に座っている私に尋ねる
「家の様子はどうですか?」
問いながら両手の指をほぐす

程よい湯加減で、やわらぐ私の足指と足首
やがて彼は、私の左足を持ち上げて
彼の右のヒザのタオルの上に持って行く

柔軟な動きの私の左下肢が
ピクッと瞬時硬直する

「この兄さん、どこの家の人?」と内心思う
仏陀の足の上に触れた感覚である!

私には「私の足を彼の足の上に置く」
という心理的用意ができていなかったのだ

私のもう一つの地震は
足湯に涙を教えてくれるものであった!

この足湯が日本の地震・災害の各地で
レスキューストックヤードのように展開されることを思うと
「割れた地」を涙でつくろう「足湯」である

失った家族を癒す
この先、何年も何年も続く
果てしない仏の行いである


【2月1日~6日の足湯のつぶやき】
(女性・80代)
10月に夫に兄弟と亡くなって落ち込んでいたら地震があった。落ち込んでいる時にたくさんの地域の人に声をかけてもらって、元気をもらったから、今は色々な人に声をかけたり話を聞いたりするようになった。落ち込んでいても仕方ないし、周りにも迷惑かかるからね。隣の人が落ち込んでいるから、迷惑がられるかもしれないけど、声をかけるようにしている。

(男性・70代)
左手の指が曲がりにくい。ボランティアが来て助かる。家は半壊。避難所から人が少なくなってさみしい。

(女性・90代)
今回の地震は特別大きかった。生きていなければこんな目にも遭わなかっただろうね。外から皆さんが来てもらえてありがたい。気の毒だなぁ。ありがとう。

(女性・70代)
認知症の母がデイサービスに週3日ほど通っていたけど、今は通えず、今後も再開されないみたい。もともとガンコな性格だけど、最近言うことも聞いてくれない。先日は肩と背中を蹴られた。避難所に来てさらにおかしくなったと思う。もう私が疲れちゃってどうにかなりそう。

(女性・80代)
1/4からプルートにいる。それまでの3日間は壊れた家に息子と2人でいた。でも透析していた息子の調子が悪くなり、町外の病院に搬送されてしまった。家は応急危険度判定の赤い紙が貼られてて、戻れないから仮設の入居を希望している。いつになったらこういう生活が終わるのか..そういうことをばかり考えて熟睡できてない。それにしても足湯って気持ちいいわ。

(女性・80代)
子ども、孫を育てあげ、これから夫と旅行でもと思っていたけど、5月に亡くなって、落ち込んでどうしようもない時に地震にあったの。家は赤紙だし、これからどうしたら良いのか….考え中。

(女性・70代)
足湯は熱めが好み。足が冷えるのでこうして温めると気持ちがいい。家はほとんど全壊状態だけど、ここにいるのも大変なので、今、知り合いの大工に頼んで、家のどこか一室でも大丈夫なところがないか見てもらうように見てもらっているところ。仮設住宅も申し込みしたけど、当たるかどうか。家はお寺なので、そちらの再建も今後の考えないといけない。

(女性・80代)
あんまりお風呂に入っていないから、すごく気持ちいい。汚くてごめんね。運動はトイレに行くぐらい。肺の病気になったことがあり、あまり運動すると呼吸が苦しくなる。

(女性・60代)
更年期なのか、動かしていないと右半身が強張る。痛みはない。昨日は職場の片付けに行ったけど、毎日、朝昼夜のご飯を避難所で作っているのよ。

(男性・80代)
避難所にいるけどご飯は作ってもらって食べさせてもらっててありがたい。ただ夜はあんまり眠れてない。前回も足湯の時は一番乗りでやってもらって気持ち良かったから、今回も一番乗りで来たよ。

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第5報-1)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
能登半島地震から1か月が過ぎました。

RSYは1月3日から石川県穴水町へスタッフ・ボランティアを派遣し、これまで1~10陣・36人が活動にあたってきました。今後も当面は4泊5日のペースで安定的にボランティアを派遣できるよう調整中です。

また名古屋をはじめ、栃木、神戸、大阪、長野、佐賀、静岡など、RSYと繋がりのある団体・個人が全国各地から駆け付け、私たちと活動を共にして下さっています。

(現地での連携団体/順不同)
・なごや防災ボラネット
・藤田医科大学
・オーガニックコネクションズ
・認定NPO法人とちぎボランティアネットワーク
・一般社団法人日本福祉協議機構(JWCO)
・真如苑SaRV
・一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと
・情報支援レスキュー隊 /IT DART
・被災地NGO恊働センター
・一般社団法人おもやい
・大阪大学
・日本財団
・NPO法人飯田市ボランティア協会
・認定NPO法人静岡県ボランティア協会  など


災害発生から1か月が経ち、穴水町の電気はほぼ復旧、上下水道も順次回復してきました。また、学校や仕事も再開し被災された方々の生活状況も少しずつ変化しています。

しかし一方で、衣食住がままならない状況は今だに続き、在宅介護サービスの停止や自主避難所の運営リーダーの疲弊、小規模避難所の閉所と統合、これに伴う在宅等避難者の増加など課題はまだまだ山積し、なかなか末端まで支援が行き届かない状況に、私たちも焦りともどかしさを感じています。

避難生活の長期化による災害関連死や深刻な健康被害、孤立や孤独感に陥る方々を一人でも少なくしたい。そんな共通の願いを胸に、行政には災害救助法を迅速かつ適切に運用して頂き、地域と民間の力で補完し合いながら、一人ひとりの大切な命と暮らしをつないでいかなければと切に思います。以下、報告です。
1.穴水町の被害と動き
●避難所
・避難所数:30か所、911名
(うち、行政職員の常駐があるのは7か所)

●ライフライン
・電気:ほぼ復旧
・上下水道:中心部より順次復旧
※RSYが事務所機能を置くプルートは汚物も流せるようになりトイレ機能が回復。昨日洗濯機が設置され洗濯も可能に。
・食事:キッチン環境や食材入手、過労による意欲の減退などが背景にあり、炊き出し等外部からの食事支援は非常に喜ばれている。
・入浴:自衛隊や民間の仮設風呂、仮設シャワー等が設置され稼働中。

●災害廃棄物
・1月18日より穴水港「あすなろ広場」横に仮置き場を設置(9:00~15:00まで)

●学校の再開
被害が大きかった校舎については、中学校に高校、小学校が間借りするなどして、順次再開中。

●公的支援制度
・罹災証明書の発行:中心部にある大町・川島地区から順に申請・即日発行中。
・応急仮設住宅の入居申し込み:延長し2月16日締め切り。
・みなし仮設住宅:県内にある不動産仲介業者の斡旋で賃貸された物件が対象。入居後の申請もOK。2世帯以下6万円、3~4世帯8万円、5世帯以上11万円以下まで補助。
・緊急応急修理制度:屋根や外壁の補修等など最大5万円まで補助。延長し2月29日締め切り。
・応急修理制度:被災区分に応じて日常生活に不可欠な最小限度の修繕が可能。6月20日締め切り。
・被災者生活再建支援金制度:半壊以上の被害ある世帯に支給。1月24日から受付。

●要配慮者
・子育て健康課が、保健師を中心に障がい者世帯、75歳以上の高齢者世帯を順次訪問。健康問題を抱える方などを把握し、1.5時避難所および2時避難所につなぐなど対応中。
2.RSYの活動
●避難所の環境改善・運営、統合サポート
町内の指定・自主避難所を対象に、土足禁止、受付、掲示版、ゴミ箱、物資コーナートイレの動線確保等、基本的な生活環境の整備や企業から提供頂いた簡易ベッドや寝具、衣類等の搬入、統合先への引っ越しの手伝い等を行っています。「動ける人は動こう!」を合言葉に、避難された方々と担える役割を相談しながら、掃除やゴミ回収、水汲みなどに一緒に取り組み、運営が軌道に乗るまでをお手伝いしています。

また、避難所や避難所を支援拠点として利用している在宅等避難者の正確な把握を行うため、町と連携し「避難者情報シート(避難者名簿)」の作成にあたっています。入力作業およびパソコン、プリンター、Wi-Fi設置等の事務局機能の環境整備には、IT DARTの全面的なバックアップを頂いています。

 

●温かい食事の提供
これまでの災害では、行政支援として、直後はパンやおにぎり、2週間程度経つとお弁当が支給されるのが常でしたが、現在に至るまでカップラーメンやアルファ化米、パンの缶詰、レトルト食品などの配給が続いています。

そこで、RSYは災害発生当初行っていた炊き出しを、オーガニックコネクションズ(オーガニック素材でつながるシェフや農家さんから成る支援グループ)に引き継ぎ温食提供を継続して頂いています。現在はRSYが事務機能を置くプルートに仮設キッチンを据え、15~16か所の避難所に平均900食を提供。民の力で命をつないでいる状況に変化はありません。

しかし数日前より、各避難所から食材のみ災害救助法の枠組みで地元スーパーに発注できるようになりました。とはいえ多くの避難所では50~60代の女性たちに調理や配膳の役割が集中し、「疲れ果ててこれ以上できない」と悲痛な叫びも聞かれています。作り手の確保の課題が解決しなければ十分な食の改善は見込めないと考えられます。

このような状況を受け、RSYはオーガニックコネクションズと共に、災害救助法を運用し仮設キッチンの増設や調理人の現地雇用(失業者の雇い上げ)、各避難所へのデリバリーを町の事業として位置づけるよう働きかけています。

●RSY・藤田医科大 看護・リハ・福祉チーム
RSYの活動に賛同頂いた31名の看護・福祉専門職の方々がLineグループでつながり、「RSY看護・福祉チーム」として後方支援や現地での活動に参加頂いています。また、藤田医科大学より、看護・リハビリテーションの専門職の先生方も派遣頂いており、血圧測定や健康相談、お風呂に入れない方への清拭、排便や口腔ケア等の健康指導、杖やシューズなどの介護用品の提供、感染症対策など、質の高い支援が展開されています。日本福祉協議機構(JWCO)の皆さんは、2日間・のべ13名で町内の被災した福祉施設の環境改善に当たって頂きました。

 

●足湯ボランティア
温かいお湯にゆっくりと足をつけ、一対一の関わりで生まれる対話を大切にする足湯ボランティア。足湯を通じてこぼれ出た「つぶやき」から、被災された方々の心情やお困りごとを読み解き、様々なケアにつなげるためのコミュニケーションツールとして取り組んでいます。これまで16カ所の避難所でのべ310名の方々の足を温めてきました。

温かいお湯に足を浸けた瞬間ホッとして涙を流す方、ふぅ~と深いため息をつく方、満面の笑顔でお話される方など様々な表情や心情を垣間見せて下さいました。他の避難所からは評判を聞きつけて、「ぜひうちでもやって!」とリクエストも頂いています。

(足湯実施避難所)
・プルート
・穴水中学校(剣道場)
・乙ヶ崎集会所
・朱鷺(とき)の苑地域交流センター
・光林寺保育園
・諸橋公民館
・中居地区活性化施設(中居南センター)
・向洋小学校
・河内(かわち)集会所
・丸山 あすなろファーム
・宇留地集会所
・下唐川集会所
・穴水町役場⇒林業センターへ転居
・グループホームふきのとう
・旧兜小学校
・曽良集会所

●公的支援制度の説明会
罹災証明書申請・発行に先立って、町は応急仮設住宅の入居申し込みを受け付けています。これに伴い、緊急・応急修理制度、みなし仮設の入居、被災者生活再建支援金の申請に関する情報も提供されています。しかし、主な発信媒体がホームページか役場の窓口であることや、制度の中身が分からないことで戸惑う声も多数ありました。一人ひとりの異なる生活課題に対し、丁寧な解説に加え、申請書の作成やこれからもらえるお金と再建にかかえる費用の見立て、今後の選択肢の具体的な提示などの伴走者が必要となります。町は特設相談窓口を設けていますが、ご高齢の方も多く「何をどう聞けばよいかすら分からない」と戸惑う方も少なくありません。RSYは穴水町災害ボランティアセンターと共に、3つの避難所を訪問し、制度の説明会を開催しました。今後も住民の声に応じ、巡回することを検討しています。

(説明会開催場所)
・プルート
・光林寺保育園
・梶・波志借集会所


●町・社協・RSY等の3者会議
1月中旬より、毎週火曜日17時から町、社協、RSY・藤田医科大学での3者会議を開催しています。関係機関の取り組み状況や現状の課題を共有し、実現に向けて解決策を話し合う建設的な場となっています。

第5報-2では、足湯や活動中に触れた被災された方の声を中心にレポートします。

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【報告】街頭募金終了しました

皆さま

お世話になります。RSY事務局です。

本日、栄三越前とラシック前にて街頭募金を実施いたしました。

午前19名、午後5名のボランティアの方にご協力いただき、192,927円の募金を賜る事ができました。

 

寒い中での活動でしたが、一人ひとりが声を張り上げて募金の呼びかけを行っていただき、多くの募金を集める事ができました。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

今後も街頭募金を実施していく予定です。RSYのボランティアMLや、Facebookにて告知させていただきますので、ご都合が合う方はぜひご参加ください。よろしくお願いいたします。

 

RSY令和6年能登半島地震への対応(第4-2報)

みなさま

RSY事務局です。

RSYは現在、石川県穴水町に看護チームを含む第3陣を派遣しております。私達が拠点を置く避難所・プルートには、3日前から災害派遣ナース3名が常駐しており、RSY看護チームと共に避難者の居住マップ、コロナ・インフルエンザ等感染症者や発熱者への対応、要配慮・体調不良者カルテの作成、衛生用品の物品チェック、上水道の復旧に合わせた手洗い環境の整備、更衣室の設置などを行っています。避難者の中には血糖値の急上昇や心筋梗塞のお薬がきちんと飲めていないなど、持病の悪化も見られており、随時医療チームやモバイルファーマシーなどに繋いで対応しています。個人の状況を特定し記録すると共に、施設管理者、社協らとも随時情報を共有すべく運営者ミーティングも開催されています。

また、別のチームは小規模の自主避難所や集落を訪問し、穴水町災害VCと共に現状把握に努めています。3日前に到着したとちぎボランティアネットワークの協力で開始した足湯ボランティアを含め、被災された方の声をご紹介します。

【乙ヶ崎集会場】

現在20名の方が避難。ほとんどが高齢者で60代の区長と女性3名が世話役として支えています。女性たちからは「1週間は何とか家にあるものを持ち寄り頑張ってきたけど、もう限界。料理を作る余力がない。在宅で避難されている方の分も含めて60食を分けてもらえないか」と涙を浮かべながら切実な訴えがあったため、プルートから毎日昼食を提供しています。物資も十分に届いていない状況だったため、災害VCから市役所につなぎ、自衛隊による定期的な物資補充のルートを整え、要配慮者には段ボールベッドを設置しました。集会場は屋根の被害がひどくところどころにたらいが置かれ、落ち着かない状況ではありましたが、達磨ストーブで暖を取り、畳敷きの部屋に布団を持ち込み、皆さんが肩を寄せ合って生活されています。このような規模の避難所が複数あると考えられるため、巡回範囲を拡大し、状況把握に努めます。

【グループホームふきのとう】

18名が生活する知的・精神障がい者のグループホームに、約50名の地域住民が避難されています。職員10名が入れ替わりで対応し、近所の方が食材提供や食事づくりの手伝いに来られています。主任のYさんからは「オール電化のため電気の復旧と共に温かく栄養価の高い食事がなんとか提供できています。掃除はみんなでやっています。でもボイラーの破損でお湯が出ない。施設の概観は軽度の被害のように見えるかも知れませんが、至るところにひびが入り、復旧までに大掛かりな修繕が必要だと思います。障がいのある方の中には地震直後は不穏になる方もいました。でも今は全体的に落ち着いた雰囲気です。職員の中には全壊した者もいて施設に避難しながら利用者・地域の方々のケアに当たっています。足の悪い方が一人いるので簡易ベッドが欲しい。また避難所の中が乾燥するので加湿器もあるとありがたい。」というお話を聞きました。取り急ぎ段ボールベッドとお米30㎏を提供しました。

 

地域の方から「支援が必要な集落がある」との情報。下記2地区にて現地調査実施。炊き出しや生活物品の提供を行っています。

【根木地区】

「ここは従来30世帯程の集落だが、現在は25世帯が在宅避難しています。最初の1週間ぐらいは冷蔵庫のもので生活していたけど、もうそれも尽きて食べ物に困っています。だから食事の提供が頂けるならありがたい。私の家は古いので梁が落ちて来るのではないかと余震の度に恐怖におびえています。長男が震災で錯乱した犬に足を噛まれて大けがをしてしまった。孫と遊ぶことが唯一の楽しみだったのに福井に避難していて会えない。さみしい。災害泥棒もちらほら出てきているみたいなので気を付けなければと思う。」(区長より)→ガスボンベの提供と炊き出しのデリバリーを開始。

【志ヶ浦地区】

「簡易水道を利用してトイレを流している。各家庭に浄化槽があるので対応できている。今はカップ麺でしのいでいる。15世帯は在宅避難しており、日中は5~6人が残っているので炊き出しがもらえるとありがたい。余震が怖いので車庫にテントを張ってねている人もいる。LPガスなので食材があれば自分たちで調理ができる人もいると思う。(自衛隊の仮設風呂の利用が始まったことを伝えると)それは知らない人が多いと思う。保険や罹災証明書の再申請に写真がいるということも知らなかった。地域の人にも伝えておく」(区長より)→炊き出しのデリバリー開始。

 

【被災者の声・プルート】
●40代・女性
輪島からやっとたどり着いた。もう体中泥だらけで。あの炊き出し私たちも頂いていいの?おばあちゃんと息子を連れてるんだけど、1週間まともなものを食べてなくて。焼き肉丼、高校生の息子がすごく喜んで食べました。ありがとうございます。

●70代・女性(避難所で調理ボランティアをしてくれている被災者)
家の裏は土砂が入って玄関は壊れて扉が外れてます。家の下によその家があるんだけど、次に揺れが来たら崩れて下の家に迷惑をかけるんじゃないかと気が気じゃない。揺れるたんびに大丈夫かと思って朝昼晩家を見に行っているの。息子たちは遠くにいて心配して電話するけどまだ来れてません。私は口下手だから、最初はお話する人もいなくてじってしていたけど、炊き出しのお手伝いをさせてもらって私で役に立つならなんでもしたいって思って。ここで沢山の人と話せるのが嬉しいです。

●40代・女性
プルート近くに家があります。自宅は傾いているがなんとか立っている。家にはおばあちゃんと子供が二人います。電気がつくのでご飯は自分たちで作れます。家族にご飯を食べさせてすぐに高校生の娘と一緒に避難所にボランティアに来ています。

●80代・女性
電気がつかず真っ暗。地震が来て「高台に行け!」と言われたのですぐに移動しました。何時間か過ごしてプルートに避難。大勢の人の中で一晩寝たけど全く身体が休まらなかった。家の被害はあるけど寝る場所が確保できるので戻りました。電気と水はまだ来ていないのでプルートに炊き出しをもらいに来ています。懐中電灯と電池は食器戸棚に入れていたけど、全部倒れたので持ち出せなかった。

●70代・男性
応急危険度判定は黄色。ブロック塀が土砂に押されて倒れかけている。これを直すのにはきっととてもお金がかかるだろうね。家も注意して入れと言われているけど、土砂災害が怖いので、プルートにいる。明るい時に自宅に戻って片づけています。当分の間はここの暮らしかなぁ。
●80代・女性
応急危険度判定は赤。もう入らないでと言われても、やっぱり中のものは持ち出したい。だから昼間こそっと行って取り出している。土台が歪んで隆起しているのでもう住めない。老後のこと考えたらとても建て直す気にならない。建て直すにしてもいくらお金があっても足りない。国がもっと沢山だしてくれないかなぁ。

●70代・女性
前回の地震の際に家を建て直したけど応急危険度判定は赤だった。もう娘のところにいくしかないか。行政はいいね、ラベルをぺたぺた貼っていくだけだけだもの。後のこと考えるとこちらは不安で仕方ないのに。。。

●80代・女性
応急危険度判定は赤。周辺の家も同じ。直後に何も持ち出せなかったので昼間ちょこちょこ帰っては持ち出している。震災前から書き溜めて日記を取り出したいんだけど、息子から家には入るなと言われちゃって。想い出の品物なので取り出したいのにね。夜中4回以上トイレに行く。目が見えないので凝固剤で色々やらなくちゃいけないのが大変。

●30代・女性
小学生の子どもがテレビをつけていると地震のことばっかりなので、「嫌だ、地震は嫌だ」と頻繁に言ってます。

●30代・女性
小学生の子二人の母。プルートに来てしばらくはよかったけど、子どもが「ここにいるのはもう嫌だ!」と言って、食欲も落ち、ぼーっとしていることも増えて明らかに様子がおかしくなってしまって。岐阜の旦那の実家に帰ることにしました。

●70代・男性
愛犬が揺れる度に走り回ったりおびえている。いつもプルプル震えているよ。とにかく普通じゃないね。

●20代・男性(アトピー性皮膚炎)
薬の空き箱を指定の薬局に持って行ったら薬の提供をしてもらえるってきいた。人が一杯いるところでは塗れないから薬は家に帰って塗っていました。

【足湯ボランティア/とちぎボランティアネットワークより報告】
●80代・男生
応急危険度判定は赤。もう引っ越さないとだめかな。自分は老人会の会長をしている。大病3回したけど治ったから、地域に貢献したいって心が生まれたんだ。

●80代・女性
夫と避難してます。手足が冷えて冷たい。右肩が動きにくいけど寝床のスペースが狭くて身体がのばせないのが辛い。

●70代・女性
お父さんは人工透析のため町外の病院で入院している。でもかえって安心。足が乾燥しているけど病院に行けない。背中かゆい。爪切りがない。応急危険度判定は赤なので物も取りにいけない。

●80代・女性
娘が金沢に住んでいるのでお風呂はお入りにいった。先のことは分からないけど、友達が多くいるこの土地を離れるのは悲しい。

●70代・男性
以前はリハビリの仕事していた。今後は仮設住宅に行こうと思っている。娘と孫が近くに住んでいるから地元を離れるのはつらい。

●80代・女性
何から何までやってもらってありがたい。でも余震が怖い。

●80代・女性
1/1の夕に地震があり揺れがひどかった。毎日家に戻っても何から手を付けていいかわからないまま、家とプルートを往復している。

●80代・女性
家も全部潰れた、納屋もみんな。これから家立ててもダメだし、子ども所に行くしかないか。昨日の自衛隊の風呂で生き返った。

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