RSY令和6年能登半島地震への対応(第7報)足湯のつぶやき

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。第6報に続き、足湯のつぶやきをご紹介します。足湯の際には、企業やボランティア団体の皆様から託して頂いた下着や靴下等の衣類や手作りのニット帽などをお渡ししており、皆さんに大変喜ばれています。ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。


(敬称略・順不同)
・瑞穂区社会福祉協議会
・名東区社会福祉協議会
・昭和区社会福祉協議会
・通販生活
・被災地NGO恊働センター
・一般社団法人おもやい
・真如苑SaRV
・認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク

 

本日は2月10日に閉所になる自主避難所・光琳寺保育園で足湯をさせて頂きました。終わりがけに、ある被災者の男性が下記のメッセージを読み上げて下さり、思いがけないまごころに、その場にいたスタッフ・ボランティアも皆さんと涙しました。

それぞれが辛く苦しい状況の中で、ボランティアと被災者という関係を超え、一対一の関わりが紡いでくれた大切な時間。私たちはこの言葉を大切に、今後も息長く足湯を続けていきたいと思います。


足湯の涙
~レスキューストックヤードの足湯隊のために~

足湯隊員の青年が、椅子に座っている私に尋ねる
「家の様子はどうですか?」
問いながら両手の指をほぐす

程よい湯加減で、やわらぐ私の足指と足首
やがて彼は、私の左足を持ち上げて
彼の右のヒザのタオルの上に持って行く

柔軟な動きの私の左下肢が
ピクッと瞬時硬直する

「この兄さん、どこの家の人?」と内心思う
仏陀の足の上に触れた感覚である!

私には「私の足を彼の足の上に置く」
という心理的用意ができていなかったのだ

私のもう一つの地震は
足湯に涙を教えてくれるものであった!

この足湯が日本の地震・災害の各地で
レスキューストックヤードのように展開されることを思うと
「割れた地」を涙でつくろう「足湯」である

失った家族を癒す
この先、何年も何年も続く
果てしない仏の行いである


【2月1日~6日の足湯のつぶやき】
(女性・80代)
10月に夫に兄弟と亡くなって落ち込んでいたら地震があった。落ち込んでいる時にたくさんの地域の人に声をかけてもらって、元気をもらったから、今は色々な人に声をかけたり話を聞いたりするようになった。落ち込んでいても仕方ないし、周りにも迷惑かかるからね。隣の人が落ち込んでいるから、迷惑がられるかもしれないけど、声をかけるようにしている。

(男性・70代)
左手の指が曲がりにくい。ボランティアが来て助かる。家は半壊。避難所から人が少なくなってさみしい。

(女性・90代)
今回の地震は特別大きかった。生きていなければこんな目にも遭わなかっただろうね。外から皆さんが来てもらえてありがたい。気の毒だなぁ。ありがとう。

(女性・70代)
認知症の母がデイサービスに週3日ほど通っていたけど、今は通えず、今後も再開されないみたい。もともとガンコな性格だけど、最近言うことも聞いてくれない。先日は肩と背中を蹴られた。避難所に来てさらにおかしくなったと思う。もう私が疲れちゃってどうにかなりそう。

(女性・80代)
1/4からプルートにいる。それまでの3日間は壊れた家に息子と2人でいた。でも透析していた息子の調子が悪くなり、町外の病院に搬送されてしまった。家は応急危険度判定の赤い紙が貼られてて、戻れないから仮設の入居を希望している。いつになったらこういう生活が終わるのか..そういうことをばかり考えて熟睡できてない。それにしても足湯って気持ちいいわ。

(女性・80代)
子ども、孫を育てあげ、これから夫と旅行でもと思っていたけど、5月に亡くなって、落ち込んでどうしようもない時に地震にあったの。家は赤紙だし、これからどうしたら良いのか….考え中。

(女性・70代)
足湯は熱めが好み。足が冷えるのでこうして温めると気持ちがいい。家はほとんど全壊状態だけど、ここにいるのも大変なので、今、知り合いの大工に頼んで、家のどこか一室でも大丈夫なところがないか見てもらうように見てもらっているところ。仮設住宅も申し込みしたけど、当たるかどうか。家はお寺なので、そちらの再建も今後の考えないといけない。

(女性・80代)
あんまりお風呂に入っていないから、すごく気持ちいい。汚くてごめんね。運動はトイレに行くぐらい。肺の病気になったことがあり、あまり運動すると呼吸が苦しくなる。

(女性・60代)
更年期なのか、動かしていないと右半身が強張る。痛みはない。昨日は職場の片付けに行ったけど、毎日、朝昼夜のご飯を避難所で作っているのよ。

(男性・80代)
避難所にいるけどご飯は作ってもらって食べさせてもらっててありがたい。ただ夜はあんまり眠れてない。前回も足湯の時は一番乗りでやってもらって気持ち良かったから、今回も一番乗りで来たよ。

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