東京都大島町(伊豆大島)の現状について(第3報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
台風26号の被害を受けた東京都大島町(伊豆大島)の10月19日分

の続報です。

以下、震災がつなく全国ネットワークやRSYと関係の深い加納氏

(東京ボランティア・市民活動センター)からの情報を転送させ
て頂きます。


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【役所関係】
・19日午後3時半に避難準備情報、午後5時すぎに避難勧告が発令された。被害の
大きな神達地区、元町を含む地域が対象。災害ボランティアセンターのある地域
も避難勧告の対象地域となった。また、元町地区の反対側となる泉津地区にも避
難勧告が発令されている。
・19日午後6時半、センター長(大島社協事務局長)、大島社協職員(災害V担
当)、東社協吉田で役場へ行き、情報交換を実施した。

【避難所】
・役場に設置されている避難所(大集会室)には、避難所入り口付近に自由に座
れるスペースが出来ていたり、避難所内に消毒液が置かれているなど、環境の改
善が行われつつある。
・避難勧告等により、役場以外に、新たにさくら小学校、けんこうセンター、大
島高校、泉津地域センター、大島老人ホームの5か所に避難所が開設された。
・19日夜、避難所の状況確認を行った。以下の通り。
さくら小学校 元町地域 200人
けんこうセンター 要援護者等 20人
泉津地域センター 泉津地域 140人
大島高校(※)
大島老人ホーム(※)
※昨日回れなかった避難所

【社協関係】
・19日は雨が途中で降ってきたため、午後1時までの活動となった。
・活動者数65名。スタッフを入れると75名ほど。活動件数9件。泥だし7件、避難
所1件、給水1件。
・19日も元大島高校生など、島民の方々が中心となり、ボランティア活動が行わ
れた。
・泥だしのニーズの継続以来件数は6件。
・避難所では、整体師1名が活動。マッサージを行った。「体が強張っており、
しんどそうだった」とのこと。避難されている方から「荷物を片づけたいが、他
の人の荷物だから」「未就学児がうるさい」お母さんもイライラしている。「新
聞が有料になった」「買い物に行きたい」などの声が聞かれたとのこと。
・給水ボランティアでは、5人が活動。役所の玄関にある給水車に水を取りに来
る方の運搬のお手伝い。自宅から徒歩できた2人と、自宅から自転車で来た方1
人に対応。
・自転車で来た方は70代女性。旦那が寝込んでいる。多めに水を持っていきたい
が坂がきつくて持って行けないとのこと。「ボランティアが手伝ってくれて非常
に助かった」と話す。また、お風呂に4日間入っていない、とのこと。
・地域によって、昨日、今日から水が出なくなった地域がある模様
・岡田出張所にも給水車が配備されている。
・避難勧告が発令されたため、20日のボランティア活動については中止とした。

【現地の様子】
・18日に引き続き、沢の筋沿いでは、警察が取付道路の啓開を行っている。重機
等も入っている。
・敷地の入口付近に水路を作ったり、家の周囲を掘って、水が出ても家に入らな
いような応急処置を行っているお宅が見られる。
・息子や娘さんが一時的に帰島して、家の片づけを行っているが、雨や台風の影
響もあり、片づけが長引きそうな状況にいつまで島にいるべきか迷っている方も
いる。
・避難準備情報の行政放送を聞いて、避難所に向かう住民も姿も見られた。
・20日9時30分現在、大雨。警報も出ている。風も強い。昼のジェット船が欠航。
・東京行きの船は軒並み予約で満席となっている。

【被災者の声】
・「ようやく家の片づけもひと段落した(実は全く一段落していない)ので、担
当していた方の家を回りたい。それが終わったら、社協のお手伝いもさせてもら
いたい」(被害の大きかった地域の民生委員の声)
・「ウチよりもひどい家があるので…」(いたるところで聞いた)
・「役場の人に。今は、木々で泥が止まっているが、場合によっては次の雨で流
されてしまうかもしれない、と言われた。心配だけどどうしたらいいか。人力で
は処理できない」
・「今週いっぱいは、瓦礫除去の手伝いをするつもりだったが、いつまでも在島
できないので、ボランティアの力はありがたい」(瓦礫除去に東京から手伝いに
来ていた息子)
・「ガレージが一つ片付いて、ホッとしている。まだまだ家の中の片づけは終
わっていないが、少しは気が楽になった。ボランティアには感謝してもしきれな
い」(70代女性)
・「いま、家を守ることが一番大事。この雨でどうなるか」(瓦礫除去に東京か
ら手伝いに来ていた娘)